どうも、フェイザー好きの萩原悠です!

コーラスやフランジャーより少し地味だと言われるフェイザー

しかし意外といろんなブランドからいろんなモデルが出ていてどれにしたらいいかわからない!

ってことで、個人的におすすめなフェイザーエフェクターをまとめておきます。

是非フェイザー選びの参考にしてくださいませ!

10Phaser top

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フェイザーとは


Phaser top
そもそもフェイザーとは……そもそも”フェイザー“と言っていいのだろうか。

フェイズシフターという名前の方が正しいような気もしますが、一応フェイザーで統一しようと思います。

一番初めに開発されたモジュレーションエフェクターとして今でも愛されていますが、

もともとはオルガンのレズリースピーカーを再現するために作られたのが始まりで、

音のフェイズ、位相をズラして、そのズレた状態を周期的に動かすことによって面白い効果を得ようというエフェクターです。

モジュレーション系、揺れモノというカテゴリーでコーラスやフランジャーやトレモロなどとまとめて考えられがちですが、

どれも確実に違うものなので、それぞれの特徴をなんとなく覚えておいて欲しいですね!




フェイザーのパラメーター


細かいことはまた別のページで書くとしてここではざっくりと、

フェイザーによくあるパラメーターとその効果についてです。

ありがちなノブはこんな感じ。

  • Rate(Speed)
  • Resonance(Feedback)
  • Depth(Width)
  • Mix(Level)

ざっくりですが、Rateってのが揺れの速さ、もっとわかりやすくSpeedと書いてあるモデルもあります。

Resonanceってのはフェイザーのアクの強さを調整し、これは原理的にはフィードバック量が上がってるとも言えるため、

実はFeedbackってパラメーターと同じです。

書き方の違いで、ResonanceとFeedbackの両方があるフェイザーってのは存在しないはず。

Depthはそのまま、波の深さ、幅を調整しているためWidthと記載されることもあり、

MIXはエフェクト音を混ぜる量で、もっと純粋にLevel(Efecct LEVEL)と書いているモデルもあります。

あとはそれぞれのモデルで特殊なモードがあったりしますが、フェイザーの基本はこれだけで大丈夫!

……めっちゃ駆け足解説だったけど、わかったかな?




あなたにおすすめのフェイザーはコレ!


前置きが長くなってしまいました。

ここでようやく、あなたにピッタリののフェイザーを紹介します!

皆さんどんなフェイザーが欲しいかってなんとなくあると思うんです。

細かい設定やサウンドではなく、例えば王道なフェイザーが欲しいとか、

せっかくだから多機能な方がいいとか、エグいやつがいいとかさわやかなのがいいとか、

はたまた出来るだけ小さいのが欲しいとか安いのが欲しいとか。

それに合わせたオススメ機種をリスト化してみました!

それがコチラ!




選ぶ基準 MXRエレハモその他激安系
王道 Phase90
Phase95
Small Stone
多機能 Phase95Bad StonePH-3
Grand Orbiter
HELIX Phaser
エグい Phase90Bad StonePH-3VP1
さわやか Phase95
Phase45
Small StonePHASOR201Nintey Orange
高速 Bad StoneGrand Orbiter
HELIX Phaser
固定RATE Bad Stone PH-3
Grand Orbiter
小型 Phase95Nintey Orange
安い Phase90Small StoneVP1
Nintey Orange

今回は現行機種で、そんなに高くなくて、フェイザー機能のみのものだけをまとめました。

なので、コーラスフェイザーフランジャー全部入りだとか、

幻のヴィンテージだとか、

そういうのは省いております。

で、当たり前ですがこれは全てわたしの個人的な主観です。

実際どれが一番いいかはご自身の耳で判断してくださいね!

というのをお伝えした上で、

ここに出てきた製品たちをそれぞれ少しずつ紹介しようと思います。

各エフェクターは個別のページで細かいレビューもしているので、気になったのがあれば是非読んでくださいませ!


MXR / Phase90






良し悪しというより、やっぱりこれから紹介しないとでしょう!

MXRPhase90

超王道の1台です。

世の中で最初に出てきたフェイザー(のひとつw)と言われていて、

その後出てきたフェイザーに絶大な影響を与えております。

(ちなみに、MXRブランドの最初の1台でもあり、型番はM101。)

そして、上でせっかくわたしが”フェイザーによくあるパラメーターとその意味“を説明したというのに、

まさかのワンノブです。

しかもSPEEDだけ!!!?

エフェクターのくせにかかりの強さを変えられないだと?

でもどうせ便利なスイッチがあったりで結局強さが変えられたり……

しません!!

本当に波の速さを調節するだけ!

肝心の音色は、かなりかかりの強い、エグみ、個性の強いサウンドです。

しかもオンにすると音量も2割くらい持ち上がるというありがた迷惑っぷり。

「今Phase90かけてるよ!!」という主張がガンガン飛んできます。

こんなに使いにくいフェイザーが今でも結局人気なのは、

Phase90実機でしか出せないこのエグ味がクセになっちゃうからなんですね。

フェイザーが欲しい、そう思ったあなたはもしかしたら既にPhase90の虜になっているとも言えます。

(ビジュアル系が好きな時点でX JAPANが好きってことだよ、的な。)




MXR / Phase95






またもMXRです。

他のブランドも早く紹介したいけれどこれだけ!!

これはPhase90のサウンドと、Phase45という別のフェイザー(90よりもさわやか。コーラスみたい。)の音の両方が切り替えでだせるようになり、

しかも本体が小型化されたという現代型MXRフェイザーです。

左上のボタンでPhase90モードとPhase45モードを切り替え、

しかも右上のボタンでスクリプト(筆記体)モード、

初期のphase90はロゴが筆記体で、その時期はちょっと音が違ったということから、

その筆記体期のサウンドをシミュレート出来るというボタンも装備。

実際こちらの方が最新版なので使いやすくなっている……のに、

やっぱりPhase95ばかりが人気というわけでもないのがエフェクターの面白いところですね。

個人的にはPhase45の実機がめちゃめちゃ好きなので、是非このPhase95でその両方のサウンドを体感して欲しいです!








BOSS / PH-3






「結局BOSSじゃね?」

と言わしめるだけの実力を持ったBOSSのフェイズシフター最新版。

大定番のBOSSですが、無難だなんて決して思わないで!

他のフェイザーにはない、上がり続けるフェイザーモード下がり続けるフェイザーモードがあります。

普通フェイザーは上がって下がってという波があるのですが、うまいことやって常に上がるだとか常に下がるだとかの設定が出来るわけですね。

また、4段フェイザーから12段フェイザーまでを選べるため、

好みのフェイズシフト具合を選択可能!

ちなみに、BOSSのフェイザーを強烈に意識しすぎた見た目の激安エフェクターが出てますが、

あれは全然良くなかったのでおすすめしません。





値段の関係でこれにしようかなと思ってる方は、後から紹介しますMOOERNinety OrangeBEHRINGERVP1にしてください!








Electro Harmonix / Small stone





こちらは随分前から実際わたしが使っている一台。

比較的爽やかなサウンドのフェイザーで、仕組みもめっちゃシンプル。

しかしCOLORという切り替えスイッチを下にするとさわやか緩やかなサウンド、

上にすると過激でムヨムヨ感の強いサウンドになります。

下でうっすらアルペジオやカッティングにかけるもよし、

上で派手に揺らして脅かすもよしですね!

出来ることは少ないけれど絶妙に的を得た音がするので、

結構使用頻度高めです。






Electro Harmonix / Bad stone






フェイザーの歴史上最初にFEEDBACK(Resonanceと同義)というパラメーターを動かせるようになった一台です。

ビンテージ系でありながらブォオオオンと発振するほどに速くなるSPEEDは32Hz

トレモロのように切り刻むサウンドは気持ちいいものです。

また、MANUAL SHIFTモードで任意のポイントで揺らぎを止めることが出来るので、

ワウの半どめのようなサウンドを狙うことも出来ます。

結構コスパ高くてかなりおすすめ!

買おうかと思っている……





TC Electronic / HELIX Phaser






多機能、高音質、キャラクター、コスパを一番バランスよく実現したのがこのHELIX Phaserだと思います。

フェイズの波が深いため、かなりえぐるような音になります。

スピードもかなり速いところまでいくため、リードを超高速で刻むという使い方もできますね。

その様はもはやトレモロ!

SmoothモードとVintageモードを切り替えることによってまた大きくキャラクターを変えることができます。

Smoothモードでは角が取れてて気持ち良いし、

Vintageモードならアタックにトン!という強さがあり、歪ませても芯がなくならない!

フィードバックをあげるとヒョォォォォォォオオオオオオと発振してしまい、これもまたかなり面白いです。



DOD /Phasor201




フェイザーという名前をつけたのはこのモデルかもしれません。

それくらい歴史の深い1台。

サウンド自体はさわやかだけど、少し音が固くなりますね。

音が奥に引っ込まないのでカッティング時の気持ち良さはある種このモデルでしか出せない特徴が出ています。

もちろんアルペジオとかでもGOODです。

ちなみに、発売当時のは電源アダプター非対応、パイロットランプもない状態でしたが、

現在販売されている復刻版では両方ともしっかり実装されてます!

ありがたい!





ERTHQUAKER DEVICES /Grand Orbiter




最近飛ぶ鳥を落とす勢いで人気のERTHQUAKER DEVICES、通称EQD

独創的なエフェクターを多数輩出するEQDらしく、フェイザーのGrand Orbiterもまた面白い。

Sweepで周波数を狙ったらそこで揺れを止めるということが出来、

不思議な半止めサウンドが作れます!

Rateを最速にするとかーーーなり速くなり、Depthを上げた状態で波を強くしたらかなり攻撃的。

Phase90ほどのエグ味はないけれど、モダンなロックの音がします。

ルーズさはあまりないですが、最近のハイファイなバンドサウンドにはこっちの方が合うんじゃないかな。




MOOER / Ninty Orange



→サウンドハウス ¥6,998-




最後は激安ブランドのMOOERから。

どう見てもPhase90を意識した名前と見た目。

しかしこれ、バカに出来ません!

個人的にはすごく好きなんです。

Phase90ほどのエグみがなくサラッと使えます。

Phase45に近いかな、自分が薄味フェイザー好きだからですが、

これはこれですごくいいんです。

(結局Phase45を買ったけれど!!)

ヴィンテージモードとモダンモードの切り替えが出来て、

どちらも完全アナログ回路によるサウンド。

そしてPhase90の1/3以下の重量、値段も安くていい感じです!




BEHRINGER / Vintage Phaser






激安で有名なBEHRINGERからの一台。

どう見ても初期のSmall Stoneのような見た目ですwww

TONEという、ほぼCOLORなスイッチまでついてww

実際に音は……

う〜ん、まぁ使える?

音抜けは悪いけれど、それをビンテージっぽいと感じたならこれはこれでいいんじゃね?

強すぎはしないけれどそこそこ味があって、特に歪ませて使うときなんかはいい具合の手触りです。

TONE下でさわやか、TONE上でミヨミヨというところまでSmall Stone譲りです。

RATEマックスにするとSmall Stoneよりも速く揺れるのでそこはまぁ面白いところですね。

ただ、エフェクトをオンにすると音量が下がるんですよね。

MXR Phase90みたいに明らかに音量が上がっちゃうのも使い難いけれど、

ここまで下がっちゃうのもどうしたものか……

ただ、これは結構使い道次第だなと思いました。

音が揺れる分”目立ち具合“はあまりかわらないというか、

シャカシャカしたカッティングに曲中で切り替えるときにはもしかして絶妙なのかもしれないです。

こんなに安いペダルを褒めるのはなんか悔しい気持ちになりますが、

うん、アリです。

ただちょっとノイズが多いかな、トゥルーバイパスでもないし。




まとめ:フェイザーも奥が深い


いかがだったでしょうか。

現行品でおすすめのフェイザーを10機種紹介してみました。

正直皆さんは、歪みやディレイ、コーラスなどに比べてフェイザーにはこだわりがないって方も多いのではないでしょうか?

いやいや、フェイザーも面白いよ!

是非皆さんもお気に入りの1台を見つけて、

めくりめくフェイズアウトの世界へと羽ばたいてください!



最後まで読んでくれてどうもありがとう!

萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!