どうも、フェイザー好きの萩原悠です!
いくつか持ってるフェイザーの中で、使用率高めな一台、
Electro HarmonixのSmall Stoneのレビューをしたいと思います!
高域がシュワシュワする音質で個性もあるし使いやすい。
最高っす、みんなにも是非使って欲しいので紹介していきましょう!
Bad Stoneとの比較もしてますよー!
フェイザーとは
そもそもフェイザーとは最古のモジュレーションエフェクターで、
コーラスやフランジャーのようにディレイ回路を通さないため音の芯がぶれずにシャープになることで人気のエフェクターです。
位相をいじって操作した音を原音とぶつけているため、
最終的な出音の位相が狂って奥まった感じになり、
それが若干コンプっぽくなるのも特徴です。
Small Stone
Small Stoneの誕生は1974年。
Electro Harmonixという会社が出来て数年以内に完成したかなり古株のエフェクターで、
MXRのPhase90やDODのPhasorと並んで、ヴィンテージ系フェイザーと呼ばれるものたちのうちの一角です。
当時のSmall Stoneはコレです↓
デカいww
ただ、最近は復刻版が小さいサイズ、nanoで出るでリリースされています。
わたしが持ってるのもそっちの復刻版ですので、その機体を使ったレビューをします!
Small Stoneの公式動画
エレハモさんの公式動画があった!
そしたらもうわたしがうんちく語ることもないような気がしますが、
せっかくなので書くぞー!
4ステージでスッキリしたサウンド
Small Stoneは4ステージフェイザーということで、割とスッキリめなサウンドです。
同じ4ステージのMXR Phase90と比べてもSmall Stoneの方が中低域の持ち上がりが少ないため、
どんなパートにかけても使いやすいと言えます。
そのあたりはわかりやすい比較動画があったので是非ご覧下さいませ。
レゾナンスやデプスがない
元祖Small Stoneが出た時代にはまだそんなパラメーターがなかったんですね。
RATEのノブと、COLORというスイッチだけです。
この2つだけで随分色んな使い方が出来るんですよね〜。
COLORスイッチで2つの異なる音色
Small StoneにはRATEノブのとなりになにやらCOLORと書かれたスイッチがついています。
こちらは簡単に言うと音色を変えるスイッチで、割と劇的に変わります。
どちらにも特にモードの名前はついてないけれど、
スイッチを下げているとさわやかに揺れるモード、
スイッチをあげるとかなり過激にミヨミヨと揺れるモードです。
爽やかモードでRATEを緩めるとほとんど効果がわからないくらいにさりげなくなりますが、
“Small Stoneらしい音“と言ったらやっぱりスイッチ上の激しいサウンドかな。
明るいのに強めにかかるという、アナログフェイザーの中ではかなり面白い1台です。
Small Stoneの使い道
これは完全にわたしの好みなのですが、
普段Small Stoneをどんな時に使っているか を、
どなたかの参考になればと思って書いておきますね。
さわやかモードでアルペジをにうっすらかける
ストラトでアルペジオするならハーフトーンでしょ、
みたいな気持ちがある方は是非真似をして欲しいです!
(ストラトのハーフトーンはフェイズがぶつかってるからあの音なんです。つまりあれはRATEのないフェイザーなんです!)
COLORスイッチを下げておけばPhase90のようにエグくならないので、
ちょっと奥まったところで鳴るアルペジオなんかに最適です。
手前には歪んだバッキングとかが居て、その奥でうっすら鳴ってる。
そういう奥行き感あるアンサンブル作りには最高!
RATEもゆっくりめで、あまり”揺れ”を意識させない音作りがキモです。
リバーブなんかもちょっとかけておきたいですね。
2段フェイザーでさらにさわやかなPhase45ってのも持っているのですが、
あちらだと今度はコンプ感も少なくてちょっとつまらないなってときはSmall Stoneです。
シングルコイルで高音弦だけのカッティングに
そんな強めにかかるコンプレッション感を活かしてカッティングにかけます。
同じくCOLORはさわやかモードで、もうすこしだけスピードを速くして曲のテンポとリンクさせましょう。
特に高音弦だけを使った明るめでスピード感のあるカッティングにベストマッチです。
全弦のフルストロークだったらPhase90とかのエグみがあった方が気持ちいいと思う。
クランチリードにちょっとした味わいを
最後はクランチ程度に歪んだリードパートにかけてちょっとサウンドをちょっと有機的にする技です。
単調になりがちなフレーズにフェイザーの周期を加えることによって面白みを出すことが出来ます。
これは結構万能に使える音作りで、
特にDTMやってる方とかは定番だったりしますよね。
RATEはあまり速すぎない方がいいです。
Electro Harmonix / Bad Stoneとの違い
同じElectro Harmonixブランドからもうひとつ大定番フェイザーストンプがリリースされています。
それがBad Stone。
名前も似てるし、どう違うんだろう?
ってことで違いをまとめます。
フィードバック可変
Bad Stoneは世界初のフィードバック量が変えられるフェイザー として人気になりました。
FEEDBACKというつまみは最近のフェイザーでは割と一般的に操作出来て、
機種によってはRESONANCEと書いてあることも多いですが、
これはSmall Stoneにはついてないので出来ないことになります。
フィードバック量でフェイザーの効果のクセの強さを変えていろんな音を出したいならBad Stoneですね。
RATE固定が出来る
復刻版の方のBad Stoneでは、”RATEを止める”という技も出来ます。
ワウ半どめのような特徴的な音になるのでなかなか面白いですよ!
ちなみにこのRATE固定はBOSSのPH-3やEQDのGrand Orbiterなどでも出来ます。
Small Stoneは4段、Bad Stoneは6段フェイズシフト
フェイザーは回路を通る段数によって音のクセのつき具合がかわると言いました。
その点ではBad Stoneの方がより強めにクワっとかかります。
Bad StoneはRATE幅が広い
これはBad Stoneの最大の特徴と言ってもいいかもしれません。
RATEの可変幅がめちゃめちゃ広くて、
すごーーーーーーーーーーーーーくゆっくりの波から、
発振してブゥウウンと聴こえるくらいの速い振幅までを選べます。
止まってるかのようなフェイズ、逆に超高速スライスフェイザーにしたいときは全機種の中でもBad Stoneが際立っています。
Bad Stoneの方がいろんなことが出来る
以上のことから、Small StoneよりBad Stoneの方が色んな機能があって使い道は広いですね。
しかしエフェクターは機能が多ければいいってわけでもないので、
ここはまた最終的には好みです!
個人的にはBad Stoneの高速周期のサウンドはたまに使いたいなぁと思うので……
買っちゃおうかなぁ?
まとめ:結構万能です!
どうでしょう、結構便利そうでしょ?
フェイザーと言ったら誰も彼もMXRに走りがちですが、
Electro Harmonixもずっとスタンダードとして残っていて今でも愛用され続けています。
値段も安いし、是非導入してみてください!
ってことでこのへんで。
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
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