どうも、エフェクター好きの萩原悠です!

モジュレーション系もまた奥が深いですね。

なかなか違いがわかりにくいとされるフェイザーフランジャーコーラス

それとトレモロビブラート違いをまとめてみたいと思います!

5秒で説明すると…

・コーラスは爽やかな広がり

・フェイザーは回転感とブレないアタック感

・フランジャーはエグさとジェットサウンド

・トレモロはレトロなもわもわ揺れ

・ビブラートは単純に音程が揺れる

・ユニヴァイブは意味わからん


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モジュレーション系エフェクター


エフェクターには色々なカテゴリーがあり、

オーバードライブやディストーションを歪み系とまとめたり、

ディレイやリバーブを残響系とまとめたりしますが、

揺れモノ系、モジュレーション系と称されるカテゴリーもあります。

そこに含まれるのは……

コーラス、フェイザー、フランジャー、トレモロ、ビブラート、(ユニヴァイブ)

あたりかな?

意外と多い!

modulate=変調する

を元にカテゴライズされてるわけですが、

大事なのは“音のなにかが周期的に動いているので揺れているように聴こえる”

ということです。

揺れてるスピードは関係ありません!

どのエフェクターに分類されるかは

・なにを揺らすか

・原音をダブらせるか



によって決まります!

それがコチラ、じゃん!

Mod chart
(コーラス、フランジャーの”音程を揺らす”は便宜上そう書いてますが、仕組みとしてはちょっと違う。以下の詳細をご覧ください。)

それぞれちょっとずつ動画を交えて紹介しましょう。

別ページでオススメ機種も紹介しているので参考にしてくださいね!

コーラスはダブらせた音の遅らせ具合を動かす





コーラスは、まず原音をふたつに分けます(コピーした状態)。

で、片方を少し遅らせるわけですが、

その遅らせ具合(Delay Time)をちょっと揺らします。

ここは製品によって違いますが、10msec.(0.01秒)〜50msec.(0.05秒)くらいで。

当然ながら0.01秒か0.05秒かなんて聴いただけではほぼわかりません。

が、この遅れ具合が変わることによって”ドップラー効果“が生まれ、音程が揺れます。

救急車のピーポーピーポーの音程が変わっていくあれね。

その音程が揺れたものと原音とを混ぜ合わせると、独特の広がりが出るのです。

これがコーラスというエフェクター!

Chorus
この揺れ具合によって同じパートを複数回演奏してるかのような広がり感を得られます。

後述するフランジャーとの違いは遅らせ具合、ディレイタイムの違いによりコーラスの方が広がりとさわやかさが出ているというところです。



フェイザーはダブらせた音の位相を動かす





フェイザーは音のフェイズ(位相)をシフトさせるエフェクターで、

元々はオルガンのロータリースピーカーをシミュレートするために作られたもので、

しゅわしゅわとした回転感がポイントです。

フランジャーやコーラスと決定的に違うのは、

ダブらせた音を”遅らせてない“ということです。

つまりはリズムにブレが起こらないというメリットがあり、そのためカッティングなどシャープな使い方にオススメです!



フランジャーもダブらせた音の遅らせ具合を動かす





フランジャーって実はコーラスと全く同じなんですよ。

じゃあなにが違うかというと、

・遅らせる時間
・フィードバック

のふたつ。

遅らせる時間に関して、

コーラスは10msec(0.01秒)〜50msec(0.05秒)なのに対して、

フランジャーは大体0.5msec(0.0005秒)〜5msec(0.005秒)くらい。

そんなんもう絶対わからんやん!!

そうです、コーラスはかろうじて”ダブってる感じ”が認識できましたが、フランジャーの場合もう認識出来ないレベルです。

原音と遅らせた音、ふたつの音が近すぎるため干渉してしまい、音に変なクセがつきます。

さらにフランジャーはそこにFEEDBACKという仕組みも加えられていて、

一度変調回路を通った音をもう一度、もう一度、何度も同じ回路を通すというやり方をします。

つまりコーラスよりもめちゃめちゃクセが強くつき、原音とぶつかったときに更にエグくなります。

このエグさとギラギラ感がフランジャーの特徴で、

コーラスエフェクターでも多機能でエグみの出せるのではかなり似たところもまで作れるけれど、

やっぱり独特なパワフル感はフランジャーならでは!

歪みと併用したときのジェットサウンドも魅力ですね!



トレモロは音量を動かす






トレモロはもっと単純です。

原音をダブらせることなく、音量が揺れます。

ジャアアアアアアアアン

と伸ばしてるとして、

ジャアアン

みたいな感じ。

独特なレトロ感が出て良いですね!

シンセがわかる方には VCAにLFOかけた状態、と言えばわかりやすいかな。


ビブラートは音程を動かす


ビブラート、これまで出て来た単語で一番身近なのではないでしょうか?

原理はとっても単純、VCOにLFOです。

音程が揺れます!

ドーーーーーー

と弾いてる(歌ってる)として、

ドレドレドレドレ

もしくは

ドシドシドシドシ

みたいな感じになることです。

(揺れる音程幅は不問)

ギタリストなら指でビブラートをさせてることも多いですよね。

あれは音程が動いてます、あれと一緒!

ちなみに、ストラト系のブリッジについてるトレモロアーム

あれって実は音量じゃなくて音程が変わるので……ビブラートアームじゃね?ww



ユニヴァイブはもうなにがなんだかわからない色々動いてる





最後にユニヴァイブと呼ばれるエフェクターたち。

あれはもうわけがわかりませんwww

いろんなものが揺れてる。

ダブらせてるし、ダブってる音は遅延してるっぽいし、音程も揺れてて位相も揺れてて音量も揺れてる……

つまりコーラスとフェイザーとトレモロの全部が同時に起こってるような謎のエフェクターです。

ジミヘンドリックスが愛用していたことで今尚根強い人気を持っていますが、

いや〜なんかもうほんと意味わかんないっす。




まとめ:似たようだけどちょっとずつ違うらしい


いかがでしたか?

なかなかはじめのうちは違いがわかりにくいですね。

改めてざっくりまとめると


・コーラスは爽やかな広がり

・フェイザーは回転感とブレないアタック感

・フランジャーはエグさとジェットサウンド

・トレモロはレトロなもわもわ揺れ

・ビブラートは単純に音程が揺れる

・ユニヴァイブは意味わからん


こんな感じでございます!

もちろん、どんなときにはどれを使わないといけないなんてありません。

だからこそ難しい!

是非いっぱい悩んで、使いこなせるようになってください!

最後まで読んでくれてどうもありがとう!

萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!