どうも、昔からエフェクター好きっ子な萩原悠です!
子って歳でもないですけどね!
今日は、今の若者は知らないだろう隠れた名エフェクターの紹介です!
IbanezのDE7、デジタルディレイ/エコーのレビューをします!
DE7
こちらです!
Ibanez DE7!!
アイバニーズのエフェクターといえば伝説の名オーバードライブ、チューブスクリーマーが有名ですが、
それ以外にも結構色んなエフェクターが製作されています。
そのうちのひとつであるDE7は、TONE-LOK Seriesのデジタルディレイ/エコーマシンとして1999年に発売されました。
TONE-LOK Series
1999年発表されたこれまでの常識をちょっぴり覆すIbanezの新しいエフェクターシリーズです。
最大の特徴はこれ、ノブを押し込むと本体に収納される!!
これ考えた人最高っス!!
2010年までの10年ほど生産されていましたが……
ぶっちゃけ今ほとんど見ないですよねwwww
正直TONE-LOKシリーズより前に生産されてたサウンドタンクシリーズの方が今尚生き残っている気がしますorz
サウンドタンクのなんてこんなに安っぽいのに!
すぐ壊れそうなのに!!
ゴキブリとか呼ばれてるのに!!
DE7の特徴
それでは、Ibanez DE7の特徴を細かくみていきましょう!
DELAYとECHO
最大の特徴でありDE7の名前の由来はこれ、デジタルディレイのモードとアナログ風エコーのモードを切り替えられます!!
当時はデジタルディレイの敷居が下がって来て、コンパクトエフェクターとして足元に置くことも当然のようになってきた時代、
そんな時代の真っ只中に、高音質コンパクトデジタルディレイとして現れたのがこのDE7でした。
そしてこのデジタルディレイと、真反対の特性を持つのがエコーモード。
なんか音が暖かいです。
クリアな音質のディレイモードとは対照的に、もやっとした曖昧な残響が加えられ、
これでなかなか音楽的で気持ちいいです!
しかもエコーモードでリピート回数を全開にしたままディレイタイムをグリグリするとアナログディレイのように発振します!!
これが面白い!!
ディレイタイム
ディレイタイムはセレクターとノブの併用で決まります。
まずこの小さなセレクターで大まかなディレイタイムを選択。
- 30-160msec
- 120-650msec
- 480-2600msec
そして、そこから細かくはノブで調整。
これが前身モデルのDL5では出来なかったんですね〜。
ノブひとつで70〜400msecという、DE7と比べるとかなり狭いディレイタイムの選択だったのでかなりの進歩と言えますが……
とは言えBOSSはDD-3でこの”セレクト&ノブ”でディレイタイムを決定するというシステムを1986年からやってるのでそんなに大革命でもなさそうですねww
DRY OUT
DE7にはアウトプット端子が2つついています。
ひとつめにはOUT(MONO)と書いてあって、もうひとつにはDRY OUTと書いてあります。
つまり普通に使うときにはMONOの方だけでいいんだけど、もう一本DRY OUTの方にも挿すと
ダイレクト音がDRY OUTから、ディレイ音だけがMONO OUTから出力されるということになります!
これを使って別々にレコーディングするもよし、ショートディレイにしておいてダブリングのような使い方をするも良しですね。
ちなみに、インプットは1つなので、ステレオ入力とかは不可能です。
頑丈な外見、パコパコなスイッチ
TONE-LOKシリーズは凹凸の少ない真四角筐体なので、かなり頑丈です!
部品がポロりしてしまうことも少ないだろうし、ペダル部分もしっかり作られています。
若干踏みごこちがパコパコしてて違和感あるけれど、全然不快とかそういうのは一切ありません!
ワンプッシュ電池ボックス
コンパクトエフェクターの雛形を作ったと言われるBOSSのOD-1。
このフットスイッチの部分を開けて下に電池を入れるという方式もそのときから変わらず続いていて他者もどんどん真似していくことになりましたが、
DE7を含むTONE-LOKシリーズはここすごく良く出来てます!
なんと、ワンプッシュで開きます!
BOSSコンより簡単!
まぁ、デジタルディレイなんて電池の消費が激しいので、普通にアダプター使いますけどねwww
まとめ:1台2役の便利ディレイ
今では超多機能系のペダルはたくさん出てて、特にディレイは何種類ものディレイが一台に集約された高級機も多数あります。
でもこのDE7リリース当時はそんなのなかったからね、
この翌年にLINE6からDM4が出て一斉を風靡することになり”てんこ盛り系”が流行っていくことになります。
だからと言って今ではDE7が全く使い物にならないとはわたしは思いません。
エコーモードの方は特に足元にシレッと転がってたら面白いし、デジタルディレイの方も使い勝手良しです。
ノブが引っ込んで絶対に動かないってのはディレイにおいて信頼が高く、例えば付点8分系のディレイを使うとき、絶対に設定が変わってほしくないときにはこのTONE-LOKが便利です。
是非中古で見かけたら試奏してみてくださいね!
ってことで、今日はこのへんで。
最後まで読んでくれてありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!