どうも、足元がいつまでも定まらない萩原悠です!
コンパクト派になったりマルチ派なったりを繰り返していますが、
コンパクトを並べるならやっぱりスイッチャーが必要ですよね!
ってことで今日はわたしがちょこちょこ使ってるスイッチャー、
One ControlのXenagama Tail Loop2のレビューをします!
One Control
ONE CONTROLとは、2010年に設立されたかなり新しいエフェクターブランドです。
比較的安価なラインナップが多く、その価格の割になかなか質の高い製品を数多く生み出しています。
どちらかというとエフェクターそのものよりもスイッチャーやダイレクトボックス、パワーサプライなどの分野の方が人気があるような?
今回紹介するXenagama Tail Loop2もそのうちのひとつで、正直かなり便利で気に入ってます!
Xenagama Tail Loop2
One Controlのループスイッチャーの中でも人気製品、Xenagama Tail Loop2です!
スイッチャーに見慣れてる方はもうこの写真だけでどんな製品なのか全て把握してしまっているかもしれませんが、
せっかくなので細かくお話しようと思います。
Xenagama Tail Loop2の特徴
それでは各項目ごとにXenagama Tail Loop2の特徴を見ていきましょう!
3ループ
まず大基本、3ループです!
3つのループをこのXenagama Tail Loop2から作って、それぞれのオンオフをこの一台で制御しようというのがXenagama Tail Loop2の役割です。
上の写真では
- ループ1にFulltoneのFULL DRIVE2
- ループ2にMOOERのNinty Orange
- ループ3にMXRのCarbon copy delay
(チューナーST-200については後述します)
この状態だと信号はどのエフェクターも通らず、いわゆるクリーン状態の音になります。
ここでスイッチ1を踏むとギターからの信号がFull Drive2だけ通ることになり、つまり歪みます。
そしてこの状態でさらにスイッチ3を踏むとループ3の道も通ることになり、すなわちディレイもかかるということ。
それだけ!
超簡単ですね!
トゥルーバイパス
各ループも含めて、オフのときは完全に音の劣化のないトゥルーバイパスを採用しています!
もともとループスイッチャーを使うのってやっぱり利便性の向上と、音質劣化を防ぐためであるはずなので、
トゥルーバイパス設計は嬉しや!
ミュートスイッチ
踏むと一発で音が出なくなるミュートスイッチを搭載!
これだけライトが青なのでわかりやすいです。
でもどんなときに使う?
わたしは結構落ちサビとかの”絶対静かにしていたいとき”に踏んで完全ミュートにしたりしますが、
そんな人ばかりではないですよね。
使い道はズバリ、↓これと組み合わせるんです。
チューナーアウト装備
Xenagama Tail Loop2に入力した信号をアンプとは別系統でチューナーに送るための端子、それがチューナーアウトです。
仕組みとしては、Xenagama Tail Loop2に入ってきてすぐ、各ループやアウトプット、ミュートスイッチを噛む前に分岐して出しているということで、
つまり、各エフェクトのかかってない音が出力されるということはもちろん、ミュートスイッチをオンにしていてもしっかり出力されるというのが最大の特徴です!
ライブのMC中に音を出さずにチューニングするときに最適です!
いやむしろこれは楽器隊のエチケットでもあります。
しかもチューナーはアンプに向かう信号本線とは別に分岐されたラインにあるので、音質劣化は皆無です!
パワーサプライ機能
9vのDC電源を4口出力することが出来ます!
つまり、このXenagama Tail Loop2だけをコンセントに繋いで、あとはみんなここから電源を分配できるということ!
荷物を減らすのにめちゃめちゃ助かるね!
超省スペース&軽量
Xenagama Tail Loop2の最大の特徴です、小さい!!
横幅244mm、奥行きはまさかの41mm……約4センチ!!
エフェクターボードってかなりサイズシビアなので、
ディスプレイも操作パネルも全て排除してこのサイズ、とっても使い勝手がよい!
重さは320g……え、超軽い!!
参考:500mlペットボトルは500g、iPhone7 plusが188g
カチっとした踏み心地
このXenagama Tail Loop2は正直かなり安いのですが、
スイッチの踏みごこちはかなりよく出来ていて、変な遊びもないし、”踏んだ感”もしっかりあります。
“踏んだ感”めっちゃ大事やで!
足裏から伝わる”このタイミングでスイッチングされた!!”という感覚を頼りにステージに立ってますからね、
安いエフェクターとかだとここがヌルっとしてて気持ち悪かったり不安だったりってのもあるけれど、
Xenagama Tail Loop2なら大丈夫、このカチっとした感覚は絶対的な信頼をおけます。
意外と丈夫な筐体
正直軽いんだけど、結構丈夫です。
それはボディが小さいからこそってのもあるんだけれど、
角が近くて金属硬化が起きているのかな、かなり丈夫!
どこかを思いっきり踏みつけて壊そうとしても絶対壊れないだろうな。
多分投げても平気。
でも投げないでね?w
なんか変なin-outの位置
ここからは少しネガティブな点、ちょっと使いにくい点です。
ループごとのセンドとリターンの位置が、なんとなくわかりにくいんです。
画像見てもらうとわかると思うけれど、端子3つごとにひとつの電源アウト。
でもこの3つって、全然センド&リターンと噛み合ってないんですよ。
おかげで
- インプット,チューナーアウト,センド1
- リターン1,センド2,リターン2
- センド3,リターン3,アウトプット
というなんの統一感もない感じになってしまっています。
まぁこんなのはちゃんと見れば書いてあることだし、セッティングは自宅でやっちゃえばスタジオやライブハウスでいじることはないんだけど……
なんかすごくモヤっとポイント。
スイッチの間隔が狭い
これが一番使いにくい点かな。
サイズが小さいのがいいことなんですが、横幅もそこそこ小さくて、スイッチ同士の間隔が狭いんです。
狭いとどういうことが起きるか……
踏み間違いの恐怖です。
というより、うっかり隣のスイッチも踏んでしまうんです!
だって、スイッチの間隔が6.5センチしかないんですよ?
これ、まぁぎりぎり踏めてますが、スイッチャー使うのはライブ中です。
となると、これ1センチでも横にズレたら2つ同時押しになってしまいます。
ちょっとここは気を使ってしまいますね〜。
まぁ、慣れちゃえば全然平気なんだけど!!
ちなみに、上の写真で使ってるナイスなルーラーはWarwickのロックンルーラー!
弦高測るのとかにめっちゃ便利です!
→Warwickロックンルーラーのレビュー
プログラムスイッチャーではない
各スイッチにそれぞれのエフェクターのオンオフをプログラムで登録しておくということができるのがプログラムスイッチャー。
そんな便利な製品も世の中にはあるのですが、このXenagama Tail Loop 2はそうではありません。
ただひたすらにそれぞれのループのオンオフだけです。
でも、3ループですからね、エフェクターもこれくらいだったらプログラム組まなくても問題ありません!
エフェクターが5個を超えたあたりからプログラムスイッチャーを検討し始めましょう!
ONE CONTROLの関連製品との違い
Xenagama Tail Loop2はONE CONTROL社のループスイッチャーのなかでも最小限なループスイッチャーです。
これじゃちょっと物足りないんだよな〜という方のために、色んなラインナップが用意されています!
ちなみに、 Xenagamaとはカワリアガマ属のことです。
カワリアガマ属とは……爬虫綱有鱗目トカゲ亜目アガマ科に属する属の1つですww
爬虫類かよwww
Iguana Tail Loop
Xenagama Tail Loop2のワンサイズ上のIguana Tail Loopという製品です。
イグアナの名を持つこちらは奥行きはそのまま41mm、
ループの数が増えていて5ループ6DCアウト。
当然それに合わせて横幅が長くなるので376mm。(Xenagamaは244mm。つまり13センチ伸びます。)
やはりプログラムスイッチャーではないけれど、逆にそこまで大掛かりに組むことはないけれどエフェクターはいっぱい使う、
そんな方にはぴったりです!
値段もめっちゃ安くておすすめ!
Agamidae Tail Loop
今度はアガマ科、別名キノボリトカゲ科の名前です。
6ループですが、遂にここからプログラマブルスイッチャーです!
あらかじめオンオフを設定しておいてスイッチひとつ踏めば任意のループだけがオンにすることが出来ます。
5プリセットx20バンク、合計100種類の設定が可能です!
ちなみに、プログラマブルモードとマニュアルモード(普通のループスイッチャーモード)の2種類の使い方が選べます!
便利!
正直Iguana Tail Loopを買うくらいならもうちょっとだけ予算出してAgamidae Tail Loopを買った方がいいんじゃないかと思うくらい優秀です!
Chamaeleo Tail Loop MKII
出ましたカメレオン!
プログラマブルスイッチャーとしての働きに加え、色々便利な機能が備わっています。
基本的に4ループ。
そしてそれとは別に1つのセパレートループを装備。
プログラムスイッチャーモードとマニュアルスイッチャーモードを切り替え可能。
バッファー装備。
圧倒的に少ない3バンクwwwww
いやでも3バンクで十分よ、5パッチx3バンク=15プリセット。
一回のライブでこれ以上使うってなかなかないでしょ、4ループだし!
4ループってことは、4!だから4x3x2x1=24通り。
普通に考えて15プリセットで充分なんです!
セパレートループとバッファー搭載は大きいですね、人気になるわけだ。
Xenagama Tail Loopの接続,配置例
- ST-200(チューナー)
- ループ1:FullDrive(歪み)
- ループ2:Ninty Orange(フランジャー)
- ループ3:Carbon copy(ディレイ)
まぁこれが基本のセッティング。
ループスイッチャーの使い方のお手本みたいな感じねw
次にこんな。
- ST-200(チューナー)
- ループ1:Gain FxxkerII(歪み)
- ループ2:MS70-CD(揺れ系マルチ)
- ループ3:Cry baby(ワウ)
特になんかすごいことしてるわけじゃないけれど、
ワウを横に置いても全然足りる横幅!
“まぁ奥に置いてもいいくらいの奥行き”ってのも強調したいけれど、
やっぱりワウは手前にあるのが使いやすい!
これはいつぞやのライブで実際に使ったボードです。
右上のジャンクションボックスから右下のCS-3(コンプ)、Full Drive2(歪み)に直列で繋いで、
そこからXenafama Tail Loop2に入り
- ST-200
- ループ1:UP OCTAVER+Ningy Orange
- ループ2:MS70-CD
- ループ3:D.P.Booster+Carbon Copy
でアウトしてからジャンクションボックスに戻る、と言う作りです。
スイッチャーのループの外にもエフェクターがあるってことですね。
別にループスイッチャーはギターから直じゃないといけないってこともないので、こういう自由なルーティングが組めるのです。
他にも色んな使い方が出来ると思うので、ぜひ皆さんも自分なりのセッティングを試してみてください!
まとめ:初めてのスイッチャーに!
改めてこのXenagama Tail Loop 2、めっちゃ安いでしょ!
1万円ちょっとでスイッチングシステムが組めちゃうなんて!
さすがにプログラムは組めないけれど、これで面倒な足元のペダル操作ともおさらば、しかも音質も良くなる!
いいことだらけだぜ!
ライブ中は足元ばかり見ていたくないという方、是非ともXenagama Tail Loop 2からスイッチャーを導入してみましょう!
ってことで今日はこのへんで。
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!