どうも、今更ダイナコンプが好きになった萩原悠です!

ギター用のコンプレッサーの大定番であるMXRDyna Comp

DTMerで作曲家であるわたしはダイナコンプを通らずにこれまでギターを弾いて来てしまっていたので、

最近ようやくこの良さに気づきました。

ってことで、わたしも今日からはみなさんにダイナコンプをおすすめする側に回ろうと思います!

MXR Dyna Compのレビューです!

DynaComp 3

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MXRとは


そもそもMXRとは、1972年設立というアメリカの老舗エフェクターブランドであり、

エフェクターについての知識が少しでもある方は避けては通れないというくらいに有名です。

そのサウンドもさることながら、

当時どうしても大きくなってしまっていたエフェクターをテノヒラサイズにまで落とし込むことに成功し、

今日の”コンパクトエフェクター”サイズを確立したというのがMXR最大の功績ではないでしょうか。

記念すべき初号機であるM101 Phase90を始め、

M102Dyna Comp

M104 Distortion+

M108 10Band EQなどなど、

もうあるわあるわ名エフェクターの数々。

そんな、みんな大好きMXRから、同ブランドで1,2を争う人気のエフェクター。

それが今回紹介するダイナコンプなのです!


M102 Dyna Comp






こちらです!

あらなんてシンプル!

そもそもコンプレッサーって割と複雑なパラメーターがたくさんあるイメージだけれど。

そう、ダイナコンプは簡単な操作というのも人気の理由なんです!


ダイナコンプの動画





音の話なのでね、やっぱりどれだけ文字を書いたとしても聴いてもらった方が早いでしょう。

コチラがダイナコンプの音です!

どうですか?

ギタリストなら気持ちいいと思う方が多いでしょう。

この独特のサウンドこそがダイナコンプです!

ダイナコンプの特徴


そもそもコンプレッサーって、

大きい音を圧縮してから全体を持ち上げる

ことにより、

音量の差を小さくして全体を聴きやすくする

ことが目的です。

つまりは音質の変化ではなく音量の変化を調整するエフェクターですが、

このダイナコンプに関しては音質が最大の特徴!

パコっと鳴るんですよね。

中音域の潰れ方と押し出し方、そして絶妙なアタックタイム(音が鳴ってから潰し始めるまでの時間)が所以だと思うのですが、

ダイナコンプはもうこの音を出したいがために使うエフェクターで、

純粋に音量差をなくしたいだけなら他のコンプレッサーがオススメです。

ダイナコンプの使い方


DynaComp 4
ダイナコンプの使い方は至ってシンプル。

なんてったってノブがふたつしかないんだから!

しかもそのうちの片方はOUTPUT、つまり音量

ってことは、音を変えるのは右のSENSITIVITYのノブだけです!

なるほど、SENSITIVITYね……

(どういう意味だろ。ググろっと。)

ハイ、”感度“という意味でした!

要はコンプのかかり具合ってことですね!

これを上げていくとどんどんコンプレッション(圧縮)が深くかかるようになるってことです。

圧縮具合が変わっていくと最終的な出力ボリュームが変わってしまうので、

そこはOUTPUTのノブで調節しましょ。

使い方は本当にこれだけ!

ひぇ〜簡単!

感度を上げていくということは、独特のパコパコなアタック感が増えていき、

ちょっとそれだとわざとらしすぎるかなと思えば左に回していけばいいのです。

ノイズに注意


これはダイナコンプニ限ったことでなく、

コンプレッサーの原理的に当たり前なのですが、

“小さい音を持ち上げる”ということは、

うっすらと乗ってるノイズまでも持ち上げてしまうということになります。

そのため、コンプを深くかけていくにつれてノイズは確実に増えます。

歪みエフェクターと併用するときなんかは特に注意が必要ですよ!


現行品は普通の9Vセンターマイナス電源


DynaComp 5 2
1970年代からロングセラーで作られ続けているダイナコンプですが、

やはりちょこちょことマイナーチェンジがあります。

一番助かるのは、電源が一般的な9Vセンターマイナスの端子になっているところ。




ヴィンテージ個体はここがセンタープラスのミニピン端子なんですよね。

(画像はRAT2)

どちらの方が優れているとかは全然ないのですが、

やっぱりいまどきほとんどがセンターマイナスじゃないですか。

なので、それと同じ極性、同じ端子というだけでアダプターも使いまわせるし、

パワーサプライにも繋げやすいし、助かります!

ダイナコンプの色々な使い方


DynaComp 1
コンプレッサーって、使い方はひとつでないので、

ダイナコンプを使ったいくつかの用途を紹介します。


カッティングをシャープに


個人的にはやっぱりこれだと思います。

単音、または和音でのカッティングやブラッシングをシャープに仕上げてくれます。

リズムが際立ちますので、アンサンブルがタイトになりますね。

サスティンを伸ばす


コンプレッサーをかけると音が伸びるようになります。

減衰しにくくなる、ということですね。

歪ませればサスティンが伸びるのはご存知だと思いますが(これも実は原理は同じです)、

クリーンのままどうにかロングトーンのフレーズを弾きたい、

そんなときはコンプをかけてみるのがオススメです!

ブースターとして


基本的に、OUTPUTを上げていけば音量自体があがります。

しかも少なからずコンプをかけて持ち上げているので、

出音がグっと太くなっています。

これを利用してブースターとして使うのもアリでしょう。

かけっぱなしにも、ソロでのブーストにも、どちらで使っても頼もしいです!

音量を均等化


これが本来のコンプレッサーww

ベーシストがコンプレッサーを使う理由は多くがこれですよね、

音量の大小を狭くして聴きやすくするのと、

耳障りがよくなるので、ちょっとうまく聴こえます。

ただ、良く言われるのは、

「コンプなんかかけてると上達しないよ」

という先輩方のありがたいお言葉。

うん、正しいんだけど……

うるせぇ!ww


DYNA COMP MINI






近年はコンパクトエフェクターがさらにコンパクトになっていってるという風潮があります。

老舗MXRにおいてもそうで、Phase90に続いてダイナコンプも小型モデルが発売になりました!

DynaComp 6
ダイナコンプらしいサウンドに加えて、アタックタイムを切り替えられるATTACKボタンが搭載!


オフのときがいわゆるダイナコンプ状態。

そしてオンにすると中音域に寄りながらも比較的ナチュラルなサウンドになります。

MXRはとかく小型化しながらも機能が増えているので、

現代のニーズにはあってますよね!

DynaComp 7
ちなみに、通常のダイナコンプよりちょっとだけ背が高いです。


まとめ:ダイナコンプ楽しい!


いくつか使い方を紹介してみましたが、

やっぱりダイナコンプ使うならこのパコっとしたアタック感を楽しんで欲しい。

ってことで、個人的にはカッティングを鋭くする目的でしか使ってません!
(わたしの作業がRECが中心で、音量の均等化などはプラグインソフトのコンプをかけるため)

ちょっとレンジも狭まって中音域にぎゅっとまとまりながらも硬い音になるので、

アンサンブルの中でもちゃんと抜ける音になります。

楽しいなぁ。

カッティング好きはとりあえず全員試してほしいし、

逆にカッティングに面白みを感じてない人は是非ダイナコンプを使ってカッティングしてみてほしいです。

それくらいハマっちゃうコンプレッサーですよ!

最後まで読んでくれてどうもありがとう!

萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!