どうも、結局はBOSSが好き!萩原悠です!
DM-2wという新世代アナログディレイ、
みなさんはもう試しましたか?
デジタルディレイのDD-7が凄すぎたせいかなんとなく未チェックだったDM-2w、やっぱりすごかった!
ってことでレビューします。
現代アナログディレイの新スタンダードです!
BOSSのディレイ
今でもコンパクトエフェクターと言えばBOSS!!
という風潮はありますが、
むしろBOSSのすごいところは30年も40年も前から
“世界初のコンパクト◯◯”
を排出してきたところにあります。
ディレイの世界でもそうで、
1981年、当時まだまだ大型の機材が必要だったディレイを、まさかのオーバードライブなんかと同じサイズにまで落とし込んだストンプペダル、
DM-2の誕生です。
瞬く間に人気になったDM-2、そして1984年には後継のDM-3がリリースされるわけですが、
その傍ら、1983年には世界初のコンパクトデジタルディレイDD-2がリリースになります。
当時はいかに高音質でノイズレスにするかなどに音楽業界が躍起になっている時代だったため、
このDD-2(後に同じ中身でDD-3と名前を変える)の超爆発的人気に押される形で廃盤になってしまったアナログディレイのDMシリーズですが、
技クラフトというBOSSの最新技術により見事によみがえりました!
それがDM-2wなのです!
DM-2w
こちらです!
ルックスはほぼ当時のDM-2のまま。
そして真ん中に切り替えスイッチが取り付けられました。
こうして蘇ったDM-2、果たしてどんなもんなんでしょ?
動画で確認
冒頭からかっこいいセッションが展開されています!
かっこいい!
日本人ギタリストがニヤニヤ楽しみながら弾いてくれてるのはGO!GO!GUITARさんのこちらの動画。
デジタルディレイとの違いとかまで弾きわけてくれてる超わかりやすい動画です。
これ見ていただいたらもうわたし、説明することないっすww
基本の使い方
まぁ説明することなくなっちゃいましたが、一応説明しますww
まずは基本的な使い方から。
各ノブの名前は見慣れないですが、めっちゃ簡単です。
- REPEAT RATE(ディレイタイム)
- INTENSITY(フィードバック)
- ECHO(レベル
このように言い換えれば簡単です。
REPEAT RATEでディレイのタイミングを調整、
INTENSITYでリピート回数を調整、
そしてECHOでその音量を調整です。
唯一ちょっとした注意、REPEAT RATEだけは、
よくあるディレイのディレイタイムと挙動が逆で、
右に回していくほどにディレイタイムが短くなります。
これはリピートのレイト、つまり速さを調節しているという概念なので、
ノブを右に回せばレイトが速くなる、つまりは周期が短くなりディレイタイムも短くなる、
という原理です。
モジュレーション系のRATEやSPEEDと同じだと考えればわかりやすいですね!
スタンダードモードとカスタムモード
技クラフトシリーズに共通しているSモードとCモード。
これは、Sモードがいわゆる元のエフェクターの再現。
BD-2Wでは元祖ブルースドライバーの音、
MT-2Wでは本家メタルゾーンの音、
このDM-2wではつまり伝説のDM-2の音を再現したモードになります。
通常のアナログディレイが欲しいときはこちらにしておくのがいいですね。
ディレイタイムは最長300msと、現代のデジタルディレイに慣れてしまうとちょっと短くて物足りないかもしれません。
対してCモード、カスタムモードではより攻めたサウンドが飛び出します。
ディレイタイムも最大800msに伸び、ちょっと音が硬くわかりやすくなる感じ。
上に貼ったGOGOGUITARの動画内インタビューでも”スタンダードの方がアルペジオ向き、カスタムモードは歪ませたときに”と言っていたように、
目立たせるパートにはカスタムモード、バッキングにはスタンダードモードがいいなと思いました。
発振するで
アナログディレイと言えばね、
やっぱり発振させたくなりますよね。
フィードバック(INTENSITY)を全開にした状態でRATEをいじると音程まで一緒に動いちゃってしかもそれが無限ループして変態サウンドが飛び出すという、
アナログディレイ特有の使い方です。
(デジタルディレイでこれを模した効果が出せるモデルもあります)
スタンダードモードとカスタムモードだと元の音質が違うのでやはり発振させたときも音が変わりますね。
スタンダードモードが昔ながらの太い発信音で、
カスタムモードの方がもうちょっとだけ金属っぽいというか、角が強めです。
また、カスタムモードの方がRATEの可変幅が広いため、つまりは音程の上がり下がりが激しくアグレッシブなサウンドになります。
RATEエクスプレッション
高級デジタルディレイでは結構あるあるな機能ですが、
アナログディレイであるDM-2wでもなんと、外部エクスプレッションペダルからRATEの調整ができちゃうんです!
いや〜これは便利!
え、なに?ライブ中にRATEを微調整することがあるのかって?
いやだな〜そんなことやるのはごく稀にですよ!
発振させるために決まってるじゃないですかぁ〜!
今までしゃがみこんでぐりぐりやってたアレ、足元だけでできるようになります!
アウトを分けることも出来る
本家DM-2にはなかった、現代的な機能です。
原音とディレイ音を分けることができるんですね。
二台のアンプに繋ぐもよし、レコーディングのときに別々のトラックに録っておくもよし、
使い方次第で夢が広がります。
それこそ発振させまくるときに、原音は普通に出し続けるってのもアリですもんね!
ところで、銀ネジです
技クラフトシリーズは、ヴィンテージBOSSコンパクトと同じように銀ネジを採用しています。
だからなにってわけじゃないですけど、ちょっとテンションあがりますね。
まとめ:DM-2wは新世代スタンダード!?
デジタルディレイが音質や使い勝手の面で完成を迎えた今、
アナログディレイの人気が再燃しています。
しかしなかなか新しいアナログディレイというのが昔ながらのMXRカーボンコピーやElectro Harmonixのメモリーマンを超えられなかったりした時代が長く続いていました。
もしかして、そんな時代は終わるのかもしれない。
このDM-2Wで。
これからの新定番、手頃なお値段で本格、かつ次世代のアナログディレイです。
是非ボードに組み入れて、
暖かい音質、過激な発振、導入してみてください!
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
BOSS DM-2W
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