どうも、コンパクトディレイの発展に驚きっぱなしの萩原悠です!
ディレイやリバーブは歪みやイコライザーなどよりも処理が難しく、
ギタリストの足元に置くようなコンパクトエフェクターはそんなに質が高くないという時代もありましたが、
いや〜今は本当に高品位なディレイエフェクターがいっぱい出てる!
しかもどんどん安くなってますしね!
ってことで、初心者ギタリストにもオススメなディレイエフェクターをまとめて紹介したいと思います!
アナログディレイ、デジタルディレイどっちもドバッと!
ディレイ
そもそもディレイとは、やまびこ的な効果をつけるためのエフェクターで、
弾いたフレーズがコピーされて遅延(DELAY)した後に再生される、
という仕組みです。
昔は一旦アナログテープに録音してそれをコンマ何秒後に再生するとかでディレイを作り出していましたが、
そこからBBD素子(バケツリレー素子)というものが開発され、基板上でディレイを作ることが出来るようになってから急速に小型化しました。
さらに時代が進んでデジタルコピー&ペーストでディレイを作れるようになってからは、
高音質だしディレイタイムも長くなったし色んな機能もついたこともあり爆発的にヒットしました。
ちなみにこのデジタルディレイに対してBBD素子などを使ったディレイをアナログディレイという呼び方になります。
このあたりのデジタルディレイとアナログディレイの違い、それぞれのメリットでメリットは他のページで既に書いたのでよろしければご覧くださいませ。
おすすめディレイ
それでは、ここでは初心者さんにもオススメなデジタルディレイ、アナログディレイを紹介したいと思います。
ディレイは大型の”スーパーなんでも出来るマシン”みたいな機種も多々あるのですが、
今回はあくまで”初心者さんにもオススメ出来るディレイエフェクター“だけを並べてみました!
それぞれの機能、ディレイタイムなどもまとめましたのでご覧下さいませ。
BOSS / DD-7
大定番エフェクターブランドBOSSの最新デジタルディレイDD-7。
わたしは長年DD-3(後述)を使っていたので、BOSSのデジタルディレイを知った気でいましたが……
DD-7はすごい、高音質すぎる!!
こんなクリアなディレイがこの小さな筐体で作れちゃうなんて……
ラック至上主義はもう本当に終わったんだなと思いました。
一台でかなり色んなことが出来るディレイストンプで、
中でも、音が揺れてしまうモジュレーションモードはめちゃめちゃ気持ちいい!
ステレオ入出力、外部タップテンポ、エクスプレッションなどなど、
必要な機能は全て揃っている現代のスーパー全部入りコンパクトディレイ、
ディレイタイムも1ms(0.001秒!!)から6400ms(6.4秒!!!!)までという化け物っぷり。
とりあえずこれ買っておけば間違いなくずっと使える1台です。
BOSS ボス/DD-7 デジタル ディレイ
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TC Electronic / FLASHBACK2
DD-7の対抗馬になるもうひとつのオールマイティデジタルディレイ。
TC ElectronicのFLASHBACK2です。
伝説のラックディレイ2290のシミュレートを始め、
アナログ、テープ、ローファイ、ダッキング、モジュレーション、左右に飛ぶピンポン、スラップバック、リバースと9つの豊富なモード切り替え、
わかりやすい操作系統、ステレオ入出力に加え、
スマホやパソコンからディレイサウンドを自在に操れるTONE PRINT機能など頼もしすぎる機能たちですが、
FLASHBACKがFLASHBACK2に進化したときの一番の目玉機能は、
オンオフスイッチが感圧式になったMASHというシステムです。
つまりこの本体のスイッチの踏み加減でエクスプレッションペダルのように使え、
ディレイタイムを変えれたり、フィードバック量を調整して自己発振させたり、
コーラスが加わるようにしたり……
TONE PRINTで設定さえすれば誰も思いつかなかったようなぶっ飛び機能も作れちゃいます。
基本的な音質はDD-7の方がクリアな印象で、
FLASH BACK2の方が中音域に寄った、”ギタリストのための“というサウンドなように思います。
最大ディレイタイムは7秒。
もうこんなんディレイじゃねぇわ!www
t.c. electronic FLASHBACK 2 DELAY
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BOSS / DD-3
これまたBOSSのデジタルディレイ、もう30年も前にリリースされ今でも現行品であるDD-3。
わたしもずっと手元に置いてます。
世界初のコンパクトデジタルディレイとしてリリースされたDD-2の、
中身変わってないけど諸事情によって名前だけ変わったとされるDD-3。
当時それはそれは高音質小型化で驚かれたわけですが、
DD-7がリリースされている今、音質のクリアさでは全く敵いません。
しかし今となってはこの絶妙なこもり具合がなんか音楽的。
そして超絶シンプルな使い勝手もウケて、敢えてこのDD-3を選ぶギタリストも多いんです。
別に入力はステレオじゃなくてもよいことが多いですしね。
ディレイタイムは12.5msという超ショートディレイ(ダブリングとかサーフサウンドに使おう!)から必要十分な800msまでです。
MXR / Carbon Copy Analog Delay
カーボンコピーディレイ。
アナログディレイのなかで一番有名なのではないでしょうか。
サウンドは、アナログディレイの中では割とかっちりしてる感じ。
逆に”デジタルなのに結構劣化するDD-3″と比べたらあんまり違いがないんじゃないかってくらいww
ディレイタイムは600msと、最近のアナログはすごいですね!
ちなみに、モジュレーションスイッチを押すことによって残響音に揺れと広がりが出ますが、
その揺れの強さとスピードも実は変えられるんです。
裏蓋を開けてこの部分で調節しましょう!
工場出荷時はWIDTHが全開、つまり揺れが一番強くなっているので、
「カーボンコピーのモジュレーションはクセが強すぎ!」
と思っている方、ここで調節出来ますよ!
MXR M-169 carbon copy analog delay
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Ibanez / AD mini
Ibanezの超小さなアナログディレイです。
エフェクター業界は小型化の一途をたどっていますが、
どうしても音質が犠牲にされる風潮にありました。
しかしこのIbanezのAD miniだけは違う。
すごいええで!
びっくりしました。
ちゃんと発振するのは当たり前として、
暖かく太い音がします。
これぞアナログの良さよ!
そうだ、アナログってのは”音が良くない“っていうだけがアナログ感なんじゃないよ、
この太さあってこそです!
ただ、同Ibanez AD9アナログディレイと比べるとちょっと低音が足りないかな??
ディレイタイムはデジタルディレイに慣れたギタリストにも安心の20ms〜600msです。
Ibanez《アイバニーズ》 AD MINI
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BOSS / DM-2w
1981年にBOSSがリリースしたアナログディレイコンパクトエフェクター最新の技術で復刻!
当時の再現を目指したスタンダードモードと、現代のニーズに合わせて再チューニングされたカスタムモード。
カスタムモードでは実に800msまでのロングディレイを可能にしました!
スタンダードモードとカスタムモードでは音のまろやかさ、立ち上がりなどがガラリと変わるので、
これ一台で2種類のアナログディレイサウンドが手に入ると言っていいでしょう。
BOSS DM-2W
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WAY HUGE / SUPA-PUSS
わたしの中で、最も便利でコスパのよいアナログディレイです。
タップテンポの出来るアナログディレイってどういうこと?
プリセットの出来るアナログディレイってどういうこと?
最大ディレイタイム3000msのアナログディレイってどういうこと?
(タップテンポでの入力時のみ。通常ノブでは900msまで。それでも長いw)
おいおい、めっちゃ便利じゃないですか!
音質も暖かく、値段もそんなに高くない。
おやおや、最強か?
もしわたしが今でもライブをガンガンやるタイプのギタリストだったらこれ買ってましたね。
WAY HUGE Supa-Puss Analog Delay
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FOXGEAR / ECHOS
2018年末に突如爆誕した新エフェクターブランドFOXGEAR。
そのFOXGEARの初期ラインナップにあるアナログディレイ、ECHOSです。
なんとも古臭い角が取れた音で、なんだたとても音楽的。
難しいことわからなくてもとりあえずこれならいい感じに仕上がってしまうというざっくり感が魅力です。
最大ディレイタイムは680ms、しっかり発振もします!
FOXGEAR / ECHOSEX Baby
FOXGEARからもう一台。
こちらは多機能系デジタルディレイです。
元々はGURUSアンプという高級志向のエフェクターブランドにECHOSEXという有名ディレイがあって、
それを1万円台に落とし込んでくれたのがこのECHOSEX Babyです。
(なんならFOXGEARというリーズナブルなブランドを立ち上げた最初のきっかけはこのECHOSEX Babyなんじゃないかと思うくらい)
AGEのノブを使ってテープにへにょり具合とかも調整出来て、
必要以上に上げていくことによって実際にはありえない演出過多な空間を作ることが出来ます。
ディレイタイムは60ms〜780ms。
最小値が60msってのはちょっと逆に使いにくいという方もいるかもしれません。
ダブリングのようなショートディレイはできないので注意!
JetCity / the HLOOD
最近よく見る激安中華系ブランドのひとつ、JetCityです。
“地球上で最もリーズナブルで、なおかつ最高のクリアサウンド“というキャッチコピーで販売されているアナログディレイですが、
うん、たしかに値段の割にすごくいい!
“最高にクリアなサウンド”では全然ないけれど、アナログディレイ使うときにそんなクリアなサウンドを求めるのもナンセンスか?
でもちょっと原音も元気なくなってる気がするからそこは残念。
それをわかった上で使うならアリ!
ディレイタイムも550msまでと、割とちょうどいいレンジです。
スイッチをオンにしたときちょっとノイズが出るなぁと思ったら、やっぱりどの個体でもそうらしい。
スイッチャーの中に入れて使うのをおススメします!
Walrus Audio / ARP-87
最後は個人的に大好きすぎるWalrus AudioのARP-87。
Walrus Audioはモジュレーションが面白い!
デジタルモードではクリアに、アナログモードでは暖かみのあるサウンドに、
Xのノブで付加出来るモジュレーションがめちゃめちゃいい!
踏んでる間だけフィードバック全開スイッチ、踏んでる間だけモジュレーション全開スイッチなどもあり、
隠された第5のモードもあります。
外部スイッチを使わずにタップテンポをしたい場合、もっと大きな筐体になってしまう製品がほとんどですが、
ARP-87は比較的スッキリサイズでタップも本体スイッチだけでいけます!
(これがなかなかないんだわ!)
ちなみに、フィードバックを最大にしても発振はしません。
自然に宇宙へと消えていく残響です。
かっちょいい。
WALRUS AUDIO ARP-87
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大好きすぎてTシャツ買いましたwww
まとめ:ディレイもまた奥が深い!
ディレイも今では各メーカーから色んな製品が出てますからね、難しいですなぁ。
おおまかにデジタルがいいのかアナログがいいのか、
その先は機能や音質、それとお値段のお話になってきます。
本当は楽器屋さんに行って弾き比べてもらえたらと思うのですが……
そのための下準備に少しでも役に立てたなら嬉しいです!
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!