どうも、ディレイにもちょいとうるさい萩原悠です!
ギター用のコンパクトエフェクターで味のあるアナログディレイが欲しいと思っているそこのあなた!
IbanezのAD miniなんかどうでしょうか!
安い!
小さい!
音が太い!
そんな最強のアナログディレイです!
レビューしていきましょう!
Ibanez
Ibanezとは、日本の星野楽器さんが展開している世界的に有名な楽器ブランドです。
特にハードロック/ヘビーメタル界隈でIbanezのギターやベースを愛用するプレイヤーも多く、
なんならちょっとゴリゴリ系専用みたいな印象を持ってる方もいるようですが、
いやいや全然そんなことない!
弾きやすいギターはもちろん、
伝説のオーバードライブTUBE SCREAMER(今年で40周年)を手がけるなど、
エフェクターの分野でも多大な貢献をしてくれているブランドです。
AD mini
これでーす!
いやちっさい!
最近よく見る中華系激安ブランドのエフェクターみたいじゃないですが……
このサイズ感のエフェクター、Ibanezも結構積極的に生産していて、
TS miniやらSuper Metal miniやら着々と数が増えて来ています。
AD miniのADはもちろんAnalog Delayから。
小さくたって本格的なアナログディレイです!
AD miniの動画
動画でAD miniの実力を確認してみましょう!
こちらのBrett Kingmanさん、
色んなエフェクターのデモ動画をアップしてくれているのできっと皆さんも見たことあるのではないでしょうか。
また、派手に付点八分のディレイをかけていてめちゃめちゃかっこいいのはこの方の動画です。
(該当部分から再生されます)
この動画の後半では発振音も聞くことが出来ます。
歪んだリードにかける美しい残響が聴きたい方はこちらの動画の冒頭をどうぞ!
この方は全体的に結構深めにかけてディレイをかけてくれているので、
アナログの質感がわかりやすいかもですね。
使い方
AD miniの使い方はいたってシンプル。
もう、見たまんま!
一番大きいノブはディレイタイム。
ひとつのノブで20〜600msまで自由自在です。
上についてる2つのめっちゃ小さいノブ、
これがRepeatとBlend、
つまりは繰り返し回数(FEEDBACKと書いてるモデルが多い)とディレイの混ぜ具合(つまりディレイの音量)です。
それ以上の機能もツマミも、ましてや内部スイッチなんてものはありません。
……ん?
さらっと書いてしまったけれど、600ms???
最大600msのディレイタイム
アナログディレイってそもそもBBD素子を使ってアナログ回路のままに遅延させるので、
(細かい説明は省きますが)あまり長いディレイタイムを作れませんでした。
が、AD miniはアナログディレイとしては驚きの600msまでいけます!
これならデジタルディレイになれた方々にも安心して使えますね!
(と言っても最近のアナログディレイはMXRカーボンコピーも600ms、BOSS DM-2wでは800msまでいけるという、一昔前とは大分事情が変わってきているようです)
超小型
他のアナログディレイと比べても驚きなのがこのサイズですよね。
エフェクターボードに入れる派にとって大きいエフェクターいつも配置に悩むことになるし、
単体でギターケースに入れる派にとっては余計に小さい方が助かります。
わたしの知る限り、現状一番小さくて信頼できるアナログディレイです。
トゥルーバイパス
アナログディレイが開発されたころにはこんな概念はありませんでしたが、
AD miniは現代のニーズに合わせてトゥルーバイパスが採用されています。
バイパス時の音質劣化が極限まで少ない、当たり前ですがありがたいことです。
発振するよ
アナログディレイと言えばね、やっぱり発振させないと!
REPEATを全開にしておくことによって無限のディレイが発生し、ド派手なノイズになる、
これがアナログディレイにおける発振です。
この状態でディレイタイムをいじると発振音の音程が激しく可変し、
よりアグレッシブなサウンドを作ることが出来ます。
が、思った以上に大きな音が出るので、アンプや耳を傷めないように気をつけましょう!
ADシリーズ
IbanezのADシリーズは、他に数機種現行品があります。
さらっとちょっとずつだけ紹介したいと思います。
AD9Pro
一番有名なのはAD9の直系の血統種、AD9Proでしょうか。
より暖かいサウンドを目指し”テープエコー・マルチヘッド・シミュレーション機能“を新搭載、
トゥルーバイパスを超えた独自のバイパス方式、
メイドインジャパン。
などなど、数々の革新的な機能や機工を盛り込んだAD9の名を持つIbanezの自信作。
AD miniよりも音が太いので、より存在感のあるサウンドです。
他社同価格帯のMXRカーボンコピーディレイよりも”高音質なんだけど暖かい”を実現しているように思います。
AD10
2018年リリースのADシリーズ最新版、AD10。
ごめんなさい、これ試したことがない!!
MAXONらしい信頼の高音質らしいのですが、
なんか不具合を訴える声が多いんですよね。
電源さしっぱだと壊れる的な。
それはもう解消されたのでしょうか。
機会あればお借りしてサウンドチェックしてみたいものです!
まとめ:最小最良!
AD mini、めっちゃいいと思います。
しかもね、これ安いんですよ。
一万円を切ってくる。
なんだかんだ言って結局値段って大事じゃないですか。
どうしても高価になってしまうBBDを使ったアナログディレイがこの価格で買えるってことで、
アナログディレイデビューにも最適です!
もちろん安物買いのナンタラになることもなく、
ずっと使っていける信頼の品質ですよ!
初期AD9に比べると低音の太さはちょっと軽くなったかなという感じですが、
かなりこだわった発振系ギタリストじゃないとそこは大した差に思えないはずです。
違いがわかった頃にまた検討しましょう。
そんな感じで、AD miniを是非導入してみてください!
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
Ibanez《アイバニーズ》 AD MINI
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