どうも、フェイザー好きなんです、萩原悠です!
フェイザーって空間系の中ではちょっと地味な扱いかもしれません。
が、効果的に使うとめっちゃカッコいいっすよ!
ってことで、ここでは元祖フェイザー、
MXRのM101、通称Phase90の紹介をしたいと思います!
フェイザーとは
フェイザーの原理についてはまた別に書くつもりなのでサラッとだけ。
原音と、フェイズシフトさせた音つまり位相をズラした音、このふたつをぶつけて特徴を出し、
そのズレ具合をLFOで動かして独特の揺れを生成するというエフェクターです。
コーラスやトレモロなどと同じモジュレーション系として分類されますが、
特にフランジャーと似てるとされて混同されがち!
原理は全然違うんだぞーと言いたいけどここでは難しい話は抜きにして、
結果だけを簡単に言うとフェイザーの方が爽やか!
以上!
まぁ、ここで紹介しているPhase90に関しては一概にさわやかとも言えないけれど……
元祖フェイザー
1972年ひとつのエフェクターの試作機が作られていました。
まだMXRがMXRと名前のつく前の話です。
オルガンのレスリースピーカーのような効果をどうにかもっと手軽に与えられないか。
レスリースピーカーはデカすぎる!
けどギタリストもあのサウンドが欲しい!(当時はキーボーディストのレスリーを借りて使うギタリストも多かったそうでう)
ってことで、各社が頑張ってどうにか卓上サイズくらいまではサイズダウンして作ってこれた。
そんな折に完成してしまったのがこのオレンジの箱。
のちにPhase90と呼ばれることになる6ステージフェイザーのエフェクターです。
めっちゃ小さい!!!!
これならギタリストも気軽に使える!
このフェイズサウンドは瞬く間に人気となり、
一斉を風靡しました。
そんなフェイザーエフェクターの先駆けに、
いや、ほぼ全てのフェイザーの元祖でありお手本になったのがこのPhase90というわけなのです!
Phase90
長らくウンチクを語ってしまいましたm(_ _)m
それでは、ようやくPhase90のお話です。
とは言えこれだけ有名でこれだけシンプルなので、もう新しく語るようなこともないかもしれませんが、
基本から説明していきますね!
ワンノブ
もうこのエフェクターのなにがすごいかって、
SPEEDのノブしかないことですよね。
LFOの周期しか変えられないんです!
どれくらい深くかけるかとか、そういうのが全く設定出来ない!
つまり、本当に一種類の音しか出ません!
しかしこのSPEEDの調整具合で様々な使い方が出来ます。
テンポに合わせてゆっくり揺らしてみたり、
もっとゆっくりで大きな波の満ち引きを作ったり、
逆に超速くしてリードフレーズをウネウネにさせたり。
意外と色んな使い方ができるもんですよ!
中音域が太くてクセがすごいんじゃ
Phase90が廃れない最大の理由でしょうね、
なんと言ってもクセがすごいんじゃ!
元祖でありながらすごくアクの強い、エグ味のあるサウンドです。
「あ、これPhase90だな!」と一発でわかるような音色。
今でこそフランジャーと比べてフェイザーは爽やかだなんて言われますが、
コイツに関しては全然爽やかじゃないっすねww
位相のズレがすごく深くて、えぐるような中低域があります。
つまり、中音域がすごく太いんですね。
これがPhase90らしい存在感の正体とも言えます。
入力音の音程が低いほどかかりが強くなり高音域ではちょっとかかりが薄くなる印象。
つまりちょっと音が重くなっちゃうので、軽やかなカッティングにだけは不向きかなと思います。
音量が上がる
これがちょっと使い難いという声も。
Phase90は、オンにした途端音量が上がります!
しかもそこそこ上がる!
主張して来るな〜。
サラッとシレっと使おうと思ってもどうしたって前に出てきちゃいます。
何十年も改良されないことから、もうこれはこれってことで使えということだし、
ユーザー側も諦めて使ってるわけですねwww
気にしなければ気にしないことも出来るくらいの音量差だしね……わたしは気になるけど……でもスキ……。
ノブにつけるためのゴムキャップが付属
MXR製品は購入時にノブにつけれるゴムキャップが付属します。
MXRのエフェクターというと上記のように、二種類のルックスを見ますよね。
これは別のパーツが使われているというわけでなく、ただ単純にゴムのカバーをつけているかどうかの違いです。
ゴムキャップがある方がノブ自体が大きくなり、しかも滑り止めにもなるため、
演奏しながら足でクイッと操作することも出来ます。
が、まぁ好みでしょうね〜。
ファミリーも多数
こんな感じで、元祖でありながら未だ現役、
結局フェイザー内でのシェア率が一番高いPhase90ですが、
MXRの中で姉妹製品も多数リリースされています。
軽く紹介をば!
Phase100
Phase90より一回り大きく、
機能が増えたのがPhase100。
こちらはWidthやResonanceをそれぞれの数値で選ぶのではなく、
固定数値の中から選ぶスタイル!
当時のアナログ機材とかでちょいちょい合った選択式ですね。
Phase90と違ってこちらはオンにしても音量が上がらない。
ちょっとデカいのが難点でしょうか、それとも結局シンプルなのがいいのでしょうか、
Phase90ほどは見かけないですね。
フェイズステージは10段、Phease90よりもちょっと強めにかけることも出来るってわけです。
MXR M107 phase100
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Phase45
わたしが個人的に一番好きなやつ!
Phase90の半分の数字ですね、あちらが4ステージフェイザーというものなのに対して、こちらは2ステージ。
すごく爽やかでちょっとコーラスっぽい……いや、ディメンションっぽい?
スピードもPhase90に比べるとちょっと遅いです。
さりげなくかけたい……
注意したいのは、電源アダプター非対応なところ!
そこは現代版として対応させてくれよ〜orz
MXR CSP105 Phase 45
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Phase95
一番オススメなのはこれ!
Phase90とPhase45の両方を切り替えられる(厳密にはやっぱりちょっと音違うんだよなぁ。)、
その上、超コンパクトサイズ!
しかもスクリプトスイッチというのを押すとフィードバックが抑えられてクセが弱まります。
Phase90特有の音量上がるのもないし、
いいことづくめ、今からフェイザー買う人はとりあえずこれにしておくことをおすすめします!
MXR M290 PHASE 95
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まとめ:フェイザー界の始祖は未だ現役でトガってます
そんな感じで、全てのフェイザーの始まりになったMXRのPhase90。
MXR製品の中でも一番最初ということでM101という型番を持っています。
これが今でも現役で、結局一番売れてるフェイザーだってのがすごいですよね。
こんなにもエフェクターって増えてるのに!
それだけ定番のエフェクターというわけで、
フェイザーが欲しい=Phase90が欲しい
の図式と言っても過言ではありません。
是非Phase90を……と言いつつ、もっと便利で使い易いPhase95をおすすめします!
ってことで最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
MXR M101 PHASE 90
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