どうも、BOSSコン大好き萩原悠です!
実は古いBOSSのコンパクトエフェクターを使うときには気をつけないといけないことがあります。
それがPSAアダプター対応なのかACAアダプター対応なのか。
これを間違えると正しく音が出なかったり最悪エフェクターを壊してしまいかねない、
意外と大事なことなので、中古でBOSSコンを探してる方、もしくは中古で買ったBOSSコンを使ってる方は必ず読んでください!
5秒で説明すると…
・古いBOSSコンのアダプター付近に”ACA only“と書いてあったら電池を使え!
BOSSのコンパクトエフェクター
BOSSと言えばコンパクトエフェクター。
いや、コンパクトエフェクターと言えばBOSS!!
それくらい多くのギタリストから絶大なる信頼を得ている日本の電子楽器メーカーRoland社内のエフェクター部門、それがBOSSです。
BOSSのコンパクトエフェクターはもう40年前から同じ見た目で統一されていて、
アダプター端子と電池も初めから絶妙に使いやすいところにあります。
しかし!
見た目ではほとんどわからないのに、80年代半ばにとても重要な部分で仕様が変わっているんです。
それが電源アダプター部分。
上の画像のように、ロングセラー製品であれば全く同じ型番で同じ見た目なのに仕様が変更されているものもあります。
PSAなのか、ACAなのか。
PSAとACA
こちらをごらんください。
実は書いてあるんですね。
PSA onlyだとかACA onlyだとか。
黒文字で書いてあるのがACA only。
最近の個体は赤文字でPSA onlyと書いてあるはずです。
そもそも電源アダプターって、家庭用の壁コンセントに来ている100Vの交流電源を9Vの直流に変換するというお仕事をしてくれてます。
で、ただ変換するだけだとまだ綺麗な信号ではなく、電圧量に波打ちがあるのです。(この波打ちをリップルと言います)
エフェクター側からすると綺麗な直流電源の方が都合が良いので、
リップル(波打ち)の上澄み部分を削って平らにする平滑回路というものが必要です。
この時点でちょっと電圧は落ちますね。
この平滑回路をエフェクターの内部に入れていた時期のがACA対応エフェクター
平滑回路がエフェクター内部に無く、アダプターで減圧するようにしたのがPSA対応エフェクター
これがPSAとACAの違いです。
他社のエフェクターは昔から全てPSAスタイルなので気にしなくて大丈夫ですが、
BOSSのエフェクターを使う際には仕様をしっかり確認して正しいアダプターを使わなければなりません。
ACA専用エフェクターをPSAアダプターで使うと電圧が足りない
ACAはエフェクターで減圧していて、PSAはアダプターで減圧している。
つまりACA専用エフェクターにPSAアダプターを使うと、ダブルで減圧をしてしまうため電圧が足りなくなります。
となると、エフェクターが正しく動作せず、
パイロットランプが薄かったり、音が細かったり、最悪音が出なかったりします。
今現在9VのACAアダプターは手に入らない!
ACA対応エフェクターは正しくACAアダプターを使いましょう!
というお話なのですが、残念ながら現在では9VのACAアダプターを販売しているところはないのでご注意ください。
ご注意ってったって!
じゃあどうすりゃええねん!
秋葉原を駆け回ってACAアダプターを探す?
ヤフオクやメルカリで足元見た出品者によるプレミア価格で買う?
う〜ん、それもいいですが、もっと手っ取り早い方法があります。
ACA専用エフェクターは電池で駆動する
そうです、BOSSのコンパクトエフェクターなので、
全て電池駆動します。
電池入れりゃいいんです!
家庭用の100V電源をなんやかんやとして9Vに変換して動かしているのがエフェクターなので、
最初から9Vの電池を使ってやれば解決です!
パラレルDCコードを使えば解決
もうひとつの方法として、
このような二股になってるパラレルDCコードを使うことでACA専用エフェクターも正常に安全に使用することが出来るようになります。
これでなんで使えるようになるのか理屈まではわからないのですが、
BOSSが公式に「この使い方でやってください」と言っているので絶対安心です!
巷では改造だとか12Vアダプターを使って多めに入れちゃえとかの案もありますが、
電源部分での無茶はやめておいた方がいいです、火が出たらどうすんねん。
逆にPSA専用アダプターをACAアダプターで使うと電圧高すぎになる
一応こちらの説明もしておきます。
「昔使ってたBOSSのアダプターがたまたま出て来たからそれを使っちゃお。」
のパターン。
こちらは音が出ないとかはないのですが、逆にリップルも除去されておらず、電圧も高すぎるため、
正常に使い続けるのは危険です。
今すぐやめましょう!
まとめ:ACA専用エフェクターは電池で
そういうわけです!
ACA対応エフェクターは今となってはもう30年くらい前の個体のみになってきていて、
大分絶滅危惧種ではありますが、
楽器屋の中古屋エフェクターコーナーだったり、
リサイクルショップの奥の方とかを見るとまだ割と見かけます。
それを知らずに買ってしまって本来の音が出せないって残念ですよね。
しっかり見極めて使いましょう!
ってことで、
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!