どうも、空間系にはかなり気を使います、萩原悠です!

まぁ今やわたしは本職がDTMを使った作編曲ですから、残響、奥行き感に気を使うのも当然かもしれません。

で、そんなわたしの気になるアンビエントエフェクターがリリースされました!

FOXGEARFUTURAです!

一応ディレイ&リバーブペダル、という風な説明がされているけれど……

う〜んそういう感じじゃないんだよな。

だって、そんなんギターソロの残響にぴったりそうじゃん?

いやいやそうではありません。

このFUTURAは、

クリーンアルペジオの最強空間生成機でございます!


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FOXGEAR



その前に、FOXGEARってブランドについてちょっとだけ。

2018年に生まれた新しいエフェクターブランドで、

もともとイタリアで製作をしていたGurus Ampというブランドと、

同じくイタリアのBaroni-Labというブランドが突然手を組んで始めた合併事業です。

つまり、既に技術力の高さは折り紙つきというわけ。

そんな2社によって、FOXGEAR立ち上げ時に12機のエフェクターがリリースされました。

そのうちのひとつがこのFUTURAだというわけです。



FUTURA






こちらがそのFUTURAです!

一応メーカーからは”ディレイとリバーブの複合機“と言っているようです。

そのこころは!

アンビエント,タイム



パラメータの構成にその秘密がありました。

ノブは3つ、
  • アンビエント
  • タイム
  • レベル
 

このうちの、アンビエントを上げていくとリバーブのような広がりが増えていきます。

タイムの方はディレイのような広がりが出ていきます。

そんなふたつのノブで作った残響音を、レベルのノブの上げ具合で音量を調節します。

で、例えばタイムの方を左に回し切ってゼロ状態にしたかと言ってディレイのような反射がなくなるかと言うとそうでもないってところがミソです。

あくまでディレイタイムなので、やまびこの返って来るタイミングをいじるという話。

結局ディレイレベルは共通のレベルで調整。

となると、ディレイとリバーブを別々に音量決めれるわけではないんです!


つまりディレイ+リバーブペダルではない


そう、ディレイとリバーブが1台に入ってるわけでなく、

ディレイっぽいようなリバーブっぽいような、独自の空間が作れる

というのがこのFUTURAです。

ここを間違えて買ってしまうとなんかうまく使えないで終わります。

だってさ、ギターソロとか、ディレイとリバーブ両方かけたりするじゃない?

ああいう感じ、出来ない!

音がが滲んんじゃっじって歪んだリリードにドは不向ききだわわっ!わっわっ

ほら、テキストまで滲んだ。

こういうことになる!

(伝われっ!!)


クリーンアルペジオで使おう!


ってことで、このアンビエントストンプFUTURAの正しい使い方は、

アルペジオにおける空間生成です。

リバーブだけでもない、かと言ってディレイでもない、そう言った絶妙な空間作りが出来るというのがこのFUTURAの最大の利点です。

ぶっちゃけ、リアルなルームリバーブやほーるリバーブとも違うし、

ましてやスプリングリバーブでもありません。

なにかのシミュレートではなく、FUTURAなんです。

追記:モジュレーションがかかる!!


これは公式のどこにも書いてない情報なのですが、

AMBIENTを3時以降まであげていくと、

なぜか急に残響音にモジュレーションがかかります。

これ、不具合なんじゃないかと思ったけれど、まぁこういう仕様のようです。

futuraってどういう意味だ


今更ですが、FUTURAってどういう意味なんだろう。

FOXGEARの他のエフェクターは割とわかりやすく、

  • CREAM/tube screamerのコピーだから
  • RATS/RAT2のコピーだから
  • KORUS/インドネシア語でコーラス
  • ECHOSEX Baby/ECHOSEXの小型版
  • ECHOES/そのまんまー!

などなど。

FOXGEAR 79
で、futuraは?

フランス語やラテン語だとするなら、”未来“ですね、英語のfutureです。

一応フォント(書体)の名前にもなってるけれど、そっちか?

ドミノピザとかIKEAのロゴに使われてはいるけれど、

世間的にまだまだ”ナチスっぽい”という印象の根強いfuturaというフォント。

やっぱり未来なのかな……だとすると、

現実的な空間のシミュレートじゃないってこともまぁうなづけるかな。

じゃあ、とりあえずそれで納得しておきます!

まとめ:空間大事系バンドに是非!


空間系エフェクターの処理って結構難しいんです。

DAW上で調整する際も、複数のバストラックにセンドで送ってそれぞれでエフェクトかけて、

それをドライ音との混ぜ具合をまたそれぞれに調整して、

全体のミックスが変わったらまた適宜全部調整が必要で……

みたいな。

それを1台で作れるという意味でとても頼もしいエフェクターです!

普通のリバーブ1台では単調、だけどそこにディレイも必要となったらリードパート用のディレイとは別に用意しなくちゃならない……

音像で魅せたいバンドの足元が大変になっていくのはこういうカラクリです。

「おーいお前ら!FOXGEARのFUTURA、結構いいぞ!www」

是非ご検討ください!


ってことでこのへんで。

最後まで読んでくれてどうもありがとう!

萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!