どうも、エレキはすぐに歪ませたがる萩原悠です!
やっぱりエレキギターだったら歪ませたいっしょ!
ってことで、ここでは初心者さんが初めて買って使うのにもオススメなオーバードライブエフェクターを紹介したいと思います!
途中からは中級者さん以上にもオススメなワンランク上のオーバードライブも紹介していますので、
よかったら最後まで読んでくださいませ!
オーバードライブとは
そもそもオーバードライブとは、
アンプをフルアップさせたようなナチュラルな歪みを得るためのエフェクターのジャンルのひとつです。
昔々、まだエフェクターと言えば音を激しく加工させるファズかワウくらいしかなかった時代にBOSSのOD-1やIbanezのTS808などが世に解き放たれ、
最初は
「全然歪まなくて面白くないじゃん」
なんて見向きもされませんでしたが、
これは大型のチューブアンプの音を再現するためのモノなんだよという情報が後からようやく出回ったのを皮切りに爆発的なヒットをしました。
以降、プロにもアマにも大人気大定番なエフェクターのひとつとなり、
今ではなんなら【エフェクターと言えばオーバードライブ】と言ってもいいのではないでしょうか。
ディストーションやファズとの違い
歪みエフェクターと言えば、オーバードライブの他にもディストーションやファズがあります。
このあたりとはどう違うのでしょうか。
極論言うと、なにも変わりません!
いやそんなわけねぇかww
仕組み的には一緒なんですよね、音を潰して歪ませるんです。
その潰れ方が、
荒々しく汚いほどのものをファズ、
キメが細かく激しく少し金属的にも聴こえるのがディストーション、
アンプっぽく暖かく歪むのがオーバードライブ、
こんなもんです!
このあたりの線引きは人によって違って、
100人に聞くと100通りの答えが返ってきてしまうと思いますが、
わたし個人の考えでは、
自然でナチュラルな歪みがオーバードライブ
という感じですね。
ただ、モデルによってはオーバードライブなのにディストーション並みに歪むのもあれば、
オーバードライブなのにファズっぽく下品に潰れるモノもあり、
明らかにディストーションなのに名前にオーバードライブって入ってたり、
その辺はもう、しょうがないwww
割り切れないものだと割り切っていきましょう!
初めてにオススメのオーバードライブ
さて、そんな感じでオーバードライブの定義づけも決まったところで(決まってない)、
早速オススメの初心者さんにオーバードライブを紹介していきましょう!
もちろんここで紹介するモデルは
「下手なうちはこの安物でも使ってろ!」
的なエフェクターではなく、
何年だって使えるし、
なんならギター歴何十年であっても使って欲しい、
プロのアーティストの足元でもよく見かけるという大定番エフェクターたちです。
BOSS/BD-2
まずは、国内で一番売れているオーバードライブペダル、
BOSSのBD-2、通称ブルースドライバーです!
ジャキジャキした高域成分が特徴で、
ラリーカールトン、田渕ひさ子、小沼ようすけ、藤原基央(BUMP OF CHICKEN)など、多くのプロギタリストたちの足元で活躍しています。
BOSS公式の短い動画ながらも的確にいい音紹介してくれてる動画をご覧下さいませ。
シングルコイルでのコードストロークに最適なサウンドですが、
“ブルースドライバー“の名前からは意外なほどに歪み、
結構がっつりなロックサウンドにも対応可能です!
BOSS BD-2/Blues Driver
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BOSS/OD-3
世界初のオーバードライブペダルOD-1の系譜を受け継ぐBOSSコンパクトエフェクターの看板製品です。
(音色は全然違います)
オーバードライブと聞いて想像するのはこの色このモデルだったりしませんか?
先に紹介したBD-2に比べて低音がドッシリ出るイメージで、
パワーコードでガンガン弾くのに向いています。
レスポールなどのハムバッカーピックアップのギターの方が合うのかもしれませんね!
アンプやギター次第ではもっともっとハードロックなサウンドもイケます。
クールな見た目で陽気に始まる動画をどうぞw
BOSS OD-3 Over Drive
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Ibanez/TUBE SCREAMER
BOSSのOD-1と並んで最古のオーバードライブペダルと言われるIbanezのTube Screamer。
1979年にリリースされたTS808を始めとするチューブスクリーマーシリーズは、
今でもド定番のオーバードライブペダルとして君臨しています。
レンジ(音域)は決して広くはなく、低域はスッキリしちゃうし高域は少しこもる。
そう、中音域にぎゅっと音がまとまる硬めのサウンドになります。
単体での歪みは大したことなく、
アンプの歪みを増幅させる使い方で好まれます。
いわゆる、”オーバードライブをブースター的に使う“に最適というわけですね。
マーシャルなどの歪むアンプをクランチ程度にして、
チューブスクリーマーでブチ上げましょう!
このチューブスクリーマーを模倣して作られたオーバードライブは数多く、
TS系という言葉で括られるようになります。
Ibanez TS9 Tube Screamer
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Electro Harmonix/SOUL FOOD
オーバードライブには”TS系“の他にもいくつか流派があり、
そのひとつがKlon社ケンタウルス系。
ブースターとして非常に優秀でギタリストみんなが大好きなサウンドではありますが、
なんせ本家は高い!
そんなケンタウルス系の中でダントツお求め易い価格なのがこのSOUL FOOD。
まぁ〜歪まないのでエフェクターでわかりやすく歪ませたい方にはオススメしませんw
しかし、ギターのトーンがグレードアップしたかのようなケンタサウンドのヤミツキになるギタリストも多いです。
ただ、いいギターあってのいいトーンなので、
初心者さんにいきなりSOUL FOODはもしかしたらちょっとわかりにくいかもです。
(でもせっかくなので紹介してみましたw)
ELECTRO-HARMONIX Soul Food
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One Control/Strawberry Red Over Drive
小さい筐体で新しい可能性を導き出したOne Control。
歪み系ペダルもめちゃめちゃたくさん出ているのですが、
わかりやすくいい音のオーバードライブといえばこのStrawberry Redなんてどうでしょうか。
1万円で、このサイズで、
こんなに”今風なイイ音“が出てしまうのがすごい!
もうしわけないことに、これと言って語ることがない!
だって、「これでいい」んだもの。
オーバードライブが欲しいとなったらこれで十分すぎる。
ちょっと線が細いような気がしますが、
BOSSのブルースドライバーに似た乾き具合、ピックの当たる音はちょっとこっちの方が抑えめかな、くらいです。
サスティンがよく伸びるため、これ単体で歪ませてリードを弾くのなんていいですね。
側面の小さなトリムがついてて、ここでローカット具合を調整出来ます。
サウンドが重すぎてもうちょっとスピード感重視にしたいときはイジってみてください。
ネジ山潰さないようにね!
(画像のはちょっと潰れてるorz)
One control製品は見た目に特徴がなさすぎて、
特に赤い歪みがたくさんあるので買い間違えないように気をつけてくださいww
FULLTONE/OCD v2
オーバードライブペダルの大定番の一角であるOCD。
ファットで粘りのある使いやすいオーバードライブで、
ブースター的な使い方からクランチ、ディストーションに近いサウンドまで幅広く出せる万能型です。
真ん中についてるミニスイッチでHP/LPを切り替えますが、
HPにするとメーカー曰く”ブリティッシュサウンド“とのことで(つまりマーシャル系)、
歪みが深く音量感もグっと上がり、ピッキング時のハイミッドのキラっと輝く感じです。
LPにするとフェンダー系かな、色付けが少なくなり、粘りのあるサウンドになります。
どちらにしても「あ〜これこれ!」と納得してしまうサウンドで、
多くのギタリストが一旦はOCDに立ち寄る、そんなスタンダードな一台となっています。
現行品はOCD v2となっており、それ以前のモデル(Ver.1.4とか1.7とか)と比べて明るく伸びやかなサウンドになってるのと、
トゥルーバイパス/バッファードバイパス(Enhanced Bypassという名)を切り替えて使うことが出来るようになりました。
一時期はトゥルーバイパスが正義だなんて時代がありましたが、
最近はまたバッファーを通すことによる音の良さが再認識されてますね。
もちろんバッファーもブランドごと、モデルごとに色んな個性がありますが、
OCD v2のバッファーはちょっと高域が持ち上がるような、背筋の伸びるような音です。
このサウンドも含めて最新のOCDは人気と言えるでしょう。
Fulltone OCD V2
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ワンランク上のオーバードライブ
ここまでに紹介したのが、
初めてでもわかりやすく使いやすい、
お値段もお手ごろ、
なオーバードライブエフェクターです。
このあとちょっとだけ、中〜上級者向けのオーバードライブも紹介しちゃおうかなと思います。
こっちの方が”トレンド“と”好み“に左右ところがあるため選ぶのが難しかったですが、
むしろ中級者以上の方はわたしの意見を鵜呑みにすることなく自分で色々探してくれるかなと思って、
開き直って紹介させていただきます!
Mad Professor/Sweet Honey Overdrive
ワンランク上のオーバードライブとして超有名なのがこちら、
Mad ProfessorのSweet Honey Overdrive(通称SHOD)。
ダンブル系と言ってる人もいるけれど……いやこれ結構歪むぞ?
ジミー・ペイジがLed Zeppelin時代に使っていたSupro Model24アンプのサウンドを目指して作られたと言われるSHODは、
レンジが広く音抜けもいい、ピッキングニュアンスへの追従性も抜群。
アンプをブーストするのに使ってもいいし、
前段のなにかでブーストしてからSHODを歪ませるのも絶妙です。
ちなみにMad Professorのエフェクターの代表的なモデルには工場生産Ver(FAC)とハンドワイヤードVer(HW)があり、
ハンドワイヤードの方が更に音が良いです。
もうね、極上です。
当然高くなるけれど。
この動画はハンドワイヤード版です。
比較動画とかが見当たりませんでしたorz
MAD PROFESSOR Sweet Honey Overdrive HW
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一応ちょっと色が違ったり、パイロットランプや電源端子がちょっと違ったりという見た目の違いもありますが、
くれぐれも買い間違えないように!(笑)
Fulltone/Full drive2
続いてはちょっと古いかな、OCDと同じFulltoneからFULL DRIVE2。
ハイエンドなTS系としてリリースされ、ギターとアンプの良さを最大限に活かしてくれるこのサウンドが一時期大流行りしました。
ドライミックス、コンプカット、そして別系統のブースターも搭載していて、
足元にこれがあれば安心だと、多くのギタリストに長く愛されています。
ブースターは前段に配置されてるので、
Full Drive2の歪みを自身でブーストする形ですね。
ブーストありきで音作りするもよし、
曲中にブーストon/offで色を変えるのもありですね。
ギター側のボリューム操作とこのFull Drive2だけで基本的なセッションは乗り切れちゃうでしょう。
マーシャルやソルダーノなどの歪みの深いアンプの前につないでもいいですが、
個人的にはフェンダーのChampとかに繋ぐのが好みです。
今ではFULL DRIVE3も出てるのだけれど……
Fulltone FULL-DRIVE3 BLACK
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やっぱり2の方が人気のようでわたしもこっちをずっと使ってます。
いいギターじゃないといい音にならないところがあるので、
まずはいいギターを用意しましょうねww
あ、普通の9vでも駆動しますが、18vの電源推奨です!
Fulltone / FULL DRIVE 2 MOSFET
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VEMURAM/Jan Ray
2008年に日本で立ち上げられ瞬く間に著名アーティストからの信頼を得たVEMURAMというブランド、
今や国産のブティック系を引っ張っていく存在とまでなりました。
その名を轟かせることになった立役者のJan Ray。
独特の倍音感を持ち、煌びやかさとファット&タイト感を兼ね備えています。
(それってすごいことよ!)
(もうこのbenimaruさんの動画が好きすぎてこのページで何回紹介したことか。)
特にチューブアンプに繋いで使うことによってお互いの良さが引き立ち合っているような気がしますね。
ピッキングニュアンスやギター側のボリュームへの追従性もよく、
とりあえずでJan Rayをオンにしておいて、あとは手元で調整するなんて使い方でも最高にいい音が出ます!
ストラトの方がそのあたりの細かい調整はしやすいけれど、
レスポールでドンと出すのも気持ちいいんだな〜。
わたしも初めて八王子の楽器屋さんで弾かせて頂いたときは腰を抜かしそうになりましたw
VEMURAM Jan Ray
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Walrus Audio/Voyager
最近日本にもようやく入って来始めているWalrus Audioの、
Voyagerというペダルがすごい!
Klonのケンタウルス系に分類され、
そんなに歪まないけれど程よいコンプ感が絶妙に気持ちいい!
あ〜耳が幸せ!
なんでしょうこの、ヴィンテージとモダンの間のようなサウンドは。
同社のMayflowerというオーバードライブと比べるとVoyagerの方がカラッとした高域が特徴です。
単体で歪ませてハイミッドの気持ちいいバッキングをするのもありですが、
やっぱりアンプにちょっと強めのブースターとして使うのが世の中の常識なのかもしれません。
WALRUS AUDIO VOYAGER
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BONDI EFFECTS/Sick As OVERDRIVE
2018年〜2019年、今最も熱いオーバードライブはこれかもしれません!
こちらもKlonのケンタウルスを元にしているので、単体ではあまり歪みません。
まず、色が可愛い!
内部で18Vに昇圧しているため、
鈴鳴りのピッキングニュアンスを残しヘッドルームも広く、
コードストロークの分離の良さは圧倒的!
“ボイシングが変わる“と言われてる小さなトグルスイッチ、
う〜ん、ボイシングって結構アバウトな表現。
下にしておいた方が、ケンタウルスらしい中域がコンと出て来る感じ。
上にするとわずかに高域がキラっとします。
ちょっとコンプかかった感じで引き締まりますね。
音域のバランスはイコライザー(±15dBという幅広っぷり)で最終的に調整するとして、
ドーンと出したければ下、キュっと引き締めたければ上、という感じで使うのがよさそうです。
個人的にはSick Asはラージサイズのシングルコイルでガシャガシャやるのに最適だという印象。
もしわたしがジャズマスターを買うときには同時にSick As OVERDRIVEも買おうと思いますw
(紹介した動画のようにミニハムバッカーのギターでも最高に合うなぁ)
BONDI EFFECTS Sick As Overdrive
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まとめ:結局は好み
最近はオススメのエフェクターを色々紹介してきてますが、
今回のオーバードライブ編が一番難しかったですね。
数も多いし、好みによるところが大きすぎる!
なので、特に後半の”ワンランク上の〜”の部分はまるっと無視してくれて構いません。
初心者さん向けのは本当にスタンダードなものだけを紹介したので、
どれにしても大きくハズれることはありません。
この中に自分の好きなギタリストが使っているやつだとか、
知り合いが勧めてくれたやつとかがあったらそれでいいと思います。
オーバードライブを手にいれて、
ギターをもっと楽しくジャガジャガしていきましょう!
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!