どうも、フィルター好きの萩原悠です!
動いているのは音量でも音程でもない。
音の明るさ、強調する帯域だけが変わるというのがフィルターで、
それを足元で直感的に操作出来るようにしたワウペダルはエレキギターの歴史の中でも指折りの大革命です!
ってことでここではそんなワウペダルのオススメ製品をまとめてみようと思います!
ワウペダルとは
そもそもワウペダルとは、1966年にイギリスとイタリアでほぼ同時期に発表されたフィルター系エフェクターで、“足で操作するペダルでギターの音の任意の周波数を強調させる”というものです。
もともとはトランペットのミュート奏法を真似するために作られたようですが、
そこからギタリスト達の自由な発想とセンスにより様々な使われ方をし、
あれから50年以上経った今でも多くのギタリストに愛用されているエフェクターのひとつです。
ほかのエフェクターはスイッチ式でオンオフして音色を切り替えるだけなのに対して、
ワウペダルは実際にペダルの踏み加減で音が変わるため、ちょっと練習が必要なのもワウの特徴ですね。
おすすめのワウ
それでは早速紹介していきましょう!踏み心地とかもあってなかなか比較は難しいですが、
参考になれば嬉しいです!
Jim Dunlop / GCB-95 Cry Baby
ワウペダルの始まりは色々会社間の難しいやりとりがあって「これが元祖!」ってのを決めにくいのですが、
わたしはこのGCB-95こそが元祖なんじゃないかと思っています。
ワウペダルが欲しいならとりあえずこれ買っておけって!
それくらいスタンダードなモデルで、
いわゆるCry Babyです。
Cry Babyという名前が有名になりすぎてジムダンロップとクライベイビーは別物だと思われてる節もありますが、
ジムダンロップ社のクライベイビーという商品です!
ピークが強く出るため、フィルターを開いていくときにキュワっとなるのが特徴で、
比較的派手めなサウンド。
チャカポコとカッティングするならこれが一番です!
Jim Dunlop / CBM-95 Cry Baby mini
GCB95をサイズダウンした製品で、
重さはなんと1/4!!
そう、ワウは使いたいけど重くてデカいからボードに入れたくないって方多いですよね。
クライベイビーミニ、是非使ってみてください!
ちなみに、小さくなった分当然細かい操作性は犠牲になりますorz
内部スイッチでワウのレンジを調整出来るので、
派手なチャカポコならHIを、
リードに表情つけるならMIDを、
低音の太さを出したいならLOを選んでみてください!
VOX / V847A
GCB95と並ぶもうひとつの元祖。
比較的マイルドなかかりで、チャカポコ感は薄め。
その分リードパートに表情をつけるのに向いています。
カッティングの95,リードの847という認識からワウを勉強していくのもいいと思います。
V847Aとは別にV847という“A”のつかないモデルもありますが、
こちらは電源アダプターが使えないのと、バッファが入っていないのとで、
今使うならAの方が便利です。
VOX / V845
V847の天板部分の銀パネルを使わないことによって軽量化。
やっぱりワウが重いっていうのはどこのメーカーでも課題なんですね。
全体のパーツも見直されているのでやっぱりちょっとだけ音も違って、
V847に比べて若干音が明るい感じ。
でも比べないとわからない程度なので、軽量ボディモデル、これもまた需要ありです!
Jimu Dunlop / 535Q CRYBABY
ジョーサトリアーニ大先生も使っているというジムダンロップのトゥルーバイパス多機能ワウ。
まずブーストスイッチでピークの持ち上がり方が変わり、その分派手に、ワウの効きが強くなったようになります。
周波数の可変幅が変えられるというのも面白く、
全開に開いたところでも普通のワウの中音域くらいまで、ということも出来るので、
耳に痛い帯域まで伸ばさすに太くなる帯域でグワグワさせるのとか、ちょっと面白いです!
BOSS / PW-3
天下のBOSSさんのワウペダル!
VintageモードとModernモードを切り替えることによりエッジの立ち具合を選択可能。
Modernモードはかなりギリギリするので、使い方を選ぶけど過激でカッコいい!
ただちょっと踏み込み角度が浅いので、足先での微妙な踏み分けとかが難しかった。
こんなにデカいのにちょっと残念。
BUDDA / Budwah
すごい上品!レニークラヴィッツ、エリックジョンソン、B’zの松本孝弘など名だたる一流ギタリストが選ぶワウ。
ヴィンテージワウらしい中音域が強調されたサウンドですが、
それなのに音痩せが全然ない!
“歌うようなワウを目指して作られた“とのことで、
スムースで気持ちいいピーク移動です。
派手系ではないのでチャカポコしたいギタリストにはちょっと物足りなく感じるかもしれませんが、
歪んだリードで使ってみてください。
最高。
旧型Buddaと現行品だと見た目が大きく違いますが、サウンドはほぼ同じだとのことです。
筐体の差で多少違いが出てしますのはそりゃしょうがないか。
MXR / MC404
個人的に、クリーンサウンドで使う最強のワウ。
色付けも少なく痛い音にもならない。
けどちゃかぽこも気持ちいい!
インダクターの切り替えでピークの強調具合が調整出来ます。
そしてなんと言っても、つま先部分のスイッチ(つまりワウのオンオフ)が軽い!
座ったままでもチョンと踏めばオンになるのでワウ踏み始めるときの不安がないのは大きなメリットです!
HOTONE / VOW PRESS
これは小さい!
しかもこの小ささでワウとボリュームを切り替えられます!
ダイキャスト製なので結構丈夫で、逆に見た目ほど軽くはありません。
踏み込み角度はcry babyと同じだけど、どうしても筐体が小さいので体感的には角度も狭く感じてしまいますが、
ボード事情を考えたらこれはめちゃめちゃいい!
ハイインピーダンス仕様なのでどの位置に置いても使えます!
Jim Dumlop / JH-1
ジムダンロップの、ジミヘンドリックスシグネイチャーワウ!
ジムダンは数多くのシグネイチャー製品をリリースしていますが、
出すワウ全てがちょっとVOXっぽくなるという皮肉なラインナップですww
個人的にはちょっと中途半端な感じ、この値段出すんだったら他のの方がいいかなという印象でした。
Ibanez / WD-7
ペダルに足を置いたらワウがかかり始めるという光学式タッチセンサー搭載の超便利ワウ!
周波数帯の調整も出来るし(7弦ギターにも最適)、強調具合も調整出来るし(マイルドからド派手まで)、
タッチセンサーがオフになるまでの”遊び“の時間の長さも調節出来るという多機能っぷり。
もちろん普通にオンオフスイッチでワウを使うことも出来ます。
TONE LOKシリーズのエフェクターと同じようにノブが収納できるので、ボードの中で設定が変わっちゃうってこともありません。
宅録派のわたし、買いました!
とりあえずこれ繋いでから設定を調整していけばいいポイントがみつかります!
Electro Harmonix / Crying Tone
見るからになんかちょっと違うのがElectro HarmonixのCrying Toneワウ。
なんと、ボディ本体がカタカタと傾くことでワウの効果が得られるんです。
全ワウの大敵であるのがポッドのガリノイズですが、
この製品にはなんとポッドがない!
つまりガリノイズとは完全に無縁なんです!
ボディ全体を傾けるため、フローリングの上に直置きだといまひとつ安定しませんが、
エフェクターボードのカーペット生地の上だったら割と大丈夫でした!
ちなみにワウのオンオフは他のワウと同じように奥側を踏み込む、
つまり奥側に倒すことでオンになります。
最初はちょっと使いにくかったけど、しばらくいじってると慣れますw
Shin’s Music / Shin’s Delicious
最後は高級機種のShin’s Delicious。東京葛飾区に工房を持つ(わたしご近所さん!(追記:引っ越しました))エフェクターカスタムメイドのShin’s Musicさん。
JH-1をすごく上品にしたモデルで、全レンジが綺麗に響きます。
かかり具合が爽やかで、耳に痛い成分がどこにもない。
例えるなら、空が広くて明るい感じ。
ワウでこんな景色が見れるなんて知らなかった!
オンオフスイッチも絶妙に軽いので、絶対に踏み損ねることがない!
このストレスのなさはすごい、ぶっちゃけ安くはないし、
もちろんヴィンテージのエグ味とかはないけれど、
これはワウペダルの新時代だと思う。
まとめ:ワウも奥が深い!!
いかがだったでしょうか、ワウも奥が深いんですよ!
ぶっちゃけ、初めての方はとりあえずJim DumlopのJCB-95 Cry Babyを使っておけばいいと思います。
そこからもっとわかってきたら色々好みに合わせて使い分けていけばいい。
他のオンオフするだけのエフェクターと違ってワウは操作のテクニックも必要だし、
それはやっていかないとうまくならないからね!
まずはスタンダードで効果もわかりやすく値段も手頃なCry Babyがおすすめです!
ってことでこのへんで。
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!