どうも、ワイヤレスもちょいちょい使ってます萩原悠です!

最近になってようやくBOSSも本格的にギター,ベース用ワイヤレスを本格的にリリースしてくるようになりました。

ここでは2019年6月に発表になったBOSSのワイヤレスシステムWL-60の特徴を見ながらレビューしていきましょう!

送信機が丈夫で、最大25時間駆動、14チャンネル、

そしてなにより見やすい使いやすい!

WL 60 2

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ワイヤレスとは


そもそも、エレキギターやエレキベースは本体のアウトプット端子から音声信号を出力してアンプ、スピーカーから音を出します。

つまりはギターとアンプを有線で繋ぐ必要があるわけですね。

これがシールドケーブルってやつです。

しかしそれを無線でやろうってのが今回紹介するワイヤレスシステム。

伝送方式については別ページに書いたのでここでは省きますが、

デジタル信号に変換して2.4GHz帯という超高周波を使って伝送します。

シールドケーブルを使わないことで実質の音質劣化はゼロ。

今の技術なら遅延もほとんどなくシールドの呪縛から解放されるというわけです!

おやおや、夢の機材やないかーい。

WL-60






コチラです!

WL-60

これまでBOSSが出して来たWL-20WL-50に比べてだいぶしっかりとした作りになっています。


特徴をいくつかまとめてみましょう。


大型LCDディスプレイ搭載


WL 60 5
パッと見でわかる特徴と言えばこれよ!

めちゃめちゃ見やすいLCDディスプレイ!

(“LCD”が”liquid crystal display”だから、”LCDディスプレイ”は変な言葉ですよねww)

これだけ大きなディスプレイを備えていればパッと見でチャンネル(ド真ん中!)や電波状況(右!)、電池残量(左上!)が確認出来てめっちゃ便利!

やっぱり演奏中の”安心“を与えてくれる設計は嬉しいですね。

オートペアリング


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WL-60は全14チャンネルを選んで使える仕様になっていますが、

手動で選ぶだけでなく、自動で勝手にペアリングしてくれる機能もあります。


受信機側のSCANボタンを押すと現在のその場の電波干渉具合をスキャンして表示してくれます。

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その結果一番電波が安定して使えるチャンネルを表示してくれるので、

そこで一番電波干渉の少ないチャンネルを選びENTERを押す。

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という工程の後に送信機(トランスミッター)側の電源を入れることによって、

送信機と受信機がオートペアリングされます!

めっちゃ簡単!

同時に複数のワイヤレスシステムを使うときなど、

周りに電波干渉が多い際には手動で設定してやった方が安心ですね。

表示がデカいので見間違える心配もありません!


ケーブルトーンシミュレーション


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ワイヤレスシステムを使うと、本来アナログのシールドケーブルを使ってると起こるであろう劣化がなくなってしまって、

逆に不自然になってしまうという弊害があります。

そこで、自然なシールドの音になるように、ケーブルシミュレーションというものが搭載されています。

WL-60では
・OFF
・SHORT
・LONG

の三択で選べて、ショートでは3メートルのケーブルを使ったときに起こる劣化具合を、

LONGでは6メートルのケーブルを使ったときに起こる劣化具合を再現してくれます。

“劣化”というとネガティブな印象になってしまいますが、

これを入れておかないと音が硬くなってしまって、

「なんだかデジタルくさい」

と感じる要因になっています。

ただ、EMGなどのアクティブピックアップを搭載しているギターに関してはあまりこの劣化が起こらないので、

アクティブピックアップ搭載ギターを使う際はケーブルトーンシミュレーションはオフにしていてもいいかもしれません。

まぁ!

結局好みです!

待望の頑丈送信機!


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これまでBOSSのギター用ワイヤレスはWL-20、WL-50ともに、

送信機がまぁしょぼかった!

ギターに直接挿すタイプでお手軽だったのですが、

やっぱりちょっと頼りないというかね。

今回ようやくしっかりとした送信機を……

て、思った以上にしっかりしてたwwww

これは頼もしい!

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あ、このままベルトとかにつけることもできます。

ここはそんなに力強くないので、ライブ中に動き回る人はストラップにつけてると多分落ちますw


単三電池二本で最大25時間連続使用可能


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WL-60の送信機側は単三電池2本を使って駆動します。

その連続駆動時間はなんと最大25時間!

これはすごい!

LINE6のRelayシリーズはだいたいどれも最大8時間なんですよね。

それに比べたらとんでもなく長いです!

まぁもちろん切れるときは切れるので、絶対に予備を持ち歩きましょう!

絶対にだぞ!


レシーバーも電池駆動可能!


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実はWL-60は受信機の方も電池駆動します!

こちらも単三電池2本。

しかし、どれくらい電池が持つのかは記載がなかったのでわからずです。

送信機に比べて圧倒的に保たないと思うけれど……。


伝送距離は20メートル


WL-60の伝送距離は20メートルです。

あ、60メートルじゃないんだwww

この20メートルというのはBOSSが半年ほど先にリリースしていたWL-50と同じ距離です。

LINE6のRelayシリーズと比べるとちょっと距離は短いですが、

普通にライブハウスでやる分には20メートルもあれば十分すぎます。

ちなみに、これもまた間に障害物があったり電波干渉があったりすると20メートル未満であっても途切れる可能性があるので注意です!


シールドインプットもある


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これは嬉しいですね。

ワイヤレス受信するだけでなく、通常のシールドを挿すインプットも搭載されています。

どんなときに使うかって?

想定外のことが起きたときです!

送信機の電池切れや謎の電波障害などなど、

なぜかワイヤレス通信が出来なくなったとき用の予備インプットとして使うのがよいです。

また、2本のギターを持ち変えるという使い方も出来ますね!

こういう便利端子は使い方次第です!

外部エフェクターへの電源供給


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WL-60の受信機側は、

電源のアウトプット端子もついているため、

ここから他のエフェクターに電源を回すことも出来ます。

アダプターの数を減らせるので便利とも言えますが、

ぶっちゃけあまりこういうの使ってる方を見ない……みなさん使ってますか?



WL-50やWL-20との違い


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BOSSのギター用ワイヤレスシリーズはWL-20,WL-50に続いての3機種目です。

(厳密にはWL-20Lも入れると4機種目)

それぞれのモデルとどう違うのかも調べてみました。

WL-20との大きな違いは機能と送信機直挿し






WL-20とはだいぶ違いますね。

ケーブルトーンが3メートルで固定、
(WL-20Lはケーブルトーン無しで固定)

伝送距離15メートル、

電池は最大約10時間、

しかしそんなことよりやっぱり形状の違いが一番大きいと思います。

WL-20はギター側もアンプ(エフェクター)側も本当に本体を直接挿すだけ。


転送規格の部分、

・2.4GHz帯デジタル転送
・レイテンシー2.3ms
・14回線使用可能

なところは同じです!





WL-50との違いは見易さ使いやすさ






WL-50はWL-20と同時にリリースされた上位機種的な存在でしたが、

この度WL-60がさらにその上の存在としてこ発売されたというわけです。

ケーブルトーンのOFF/SHORT/LONG切り替え、

シールド入力端子、

電源の出力端子、

2.4GHz帯デジタル転送、

見通し20メートル伝送、

レイテンシー2.3msなどなど、

スペックのほとんどが同じなのですが、

ディスプレイがないためなんとなく今どうなってるのかが把握しにくいです。

機能だけを追い求めた感じで、実際人間がライブ中という絶対ミスれない時間に使うのにはちょっと不安です。

送信機側はWL-20と同じものを使っています。


まとめ:WL-60すごくいい!


WL 60 2

これまでアマチュアでも気軽に使えるギター用ワイヤレスというと割とLINE6のRelayシリーズ一択みたいなところがありましたが、

ようやくBOSSのWLシリーズも出揃ったなというところです。

お手軽さがウリのWL-20で実績を作り、

そこにようやくWL-60という本格派が登場です!

これだけ見やすくて使いやすくて、

それでいて結構安いんですよね。

今後はWLシリーズが大流行りする予感しかしない!

ぜひ導入してみてください。


最後まで読んでくれてどうもありがとう!

萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!