どうも、Relay G30にはお世話になってます、萩原悠です!
みなさんもギターやベース用のワイヤレスシステムを導入しようと思ったときに、
まず最初にLINE6のRelayシリーズを思い浮かべますよね。
でもRelayシリーズにはどんどんいろんなラインナップが追加され、
ちょっとなにがなんだかわからない!
って方のために、このページではRelayシリーズの中でも特に人気の高い
G30,G50,G70,G10の機能や使い方の比較をしたいと思います!
LINE6 Relayワイヤレス
ギターやベース用のワイヤレスとして一番人気であるRelayシリーズ。
LINE6のデジタルモデリング技術の高さから、
いち早くギターに最適化されたワイヤレスシステムの開発に成功し、
しかも、アマチュアでも手が出せる価格帯の、
非常にシンプルなラインナップも多くリリースしています。
G30,G50,G70,G10
モデル | G30 | G50 | G70 | G10 |
---|---|---|---|---|
チャンネル数 | 最大6ch | 最大12ch | 最大16ch | 最大14ch |
伝送距離 | 最長30m | 最長60m | 最長60m | 最長15m |
レイテンシー | 2.9ms | 2.9ms | 1.5ms | 2.9ms |
ダイナミクスレンジ | 118dB | 120dB | 120dB | 110dB |
ケーブルトーン | オフ,5m,9m | オフ+11段階 | オフ+14段階 | 3m固定 |
バッテリー | 内蔵充電で8時間 | 価格 | ¥24,624- | ¥35,100- | ¥45,144- | ¥20,844- |
まぁこんな感じよ!
ちょっとずつ解説をしましょうか。
伝送距離
これはワイヤレスの性能を表すのにわかりやすいパラメーターですね。
送信機から受信機までの……
というか逆の方がイメージしやすいか。
受信機を挿しているアンプやエフェクターから、楽器を背負ったまま何メートルまで離れられるのか、
どこまで行ったら無線が途切れて音が出なくなるのかというパラメーターです。
Relay G30が最初にリリースされたとき、この30というのは距離のこと、30メートルのことでした。
一応メーカーの公称している数値は
遮蔽物も他の電波もなく最適な場合に出得る最高値
だと思っておくのがよいのです。
iPhoneXは充電をマックスにしておくと音楽再生をし続けて60時間電池がもつらしい……
ね?信憑性ないでしょ?www
ただこの30メートルという距離、3万円以内で買えるワイヤレスシステムとしては、普通に使うのに十分すぎる距離だ思います。
ちなみに、日本最大のライブハウスであるZepp Tokyoは、ステージの横幅が22メートルです。
つまり大丈夫そうですねww
G50やG70にすると距離は倍の60メートルに。
これは東京ドームでライブやってアリーナの一番奥まで走っていかない限りなんとかなるくらいの距離です。
もちろん東京ドームいっぱいに人が入ったらスマホの電波干渉で絶対最大値は出ないと思うけど!
ちなみに、G10はそもそも自宅用として作られているので、
伝送距離は15メートルです。
ライブでも十分使えるんですけどね!
チャンネル数
同時に何本のワイヤレスを使えるかという、意外にも大事なパラメーターがコレ。
G30は6チャンネル。
送信機と受信機で任意のチャンネルに合わせて送受信。
つまりは6人で同時に使うならひとりずつチャンネルを割り振りましょう。
楽器側でうっかり間違ったチャンネルに設定しちゃうと、
「俺の音がお前のアンプから!!?」
という地獄になります。
ここで、当然の疑問が出てくるかと思います。
G30は6チャンネル、G50は12チャンネルでG70は16チャンネル。
ということは、
6人がG30、12人がG50、16人がG70を使えば同時に34人まで使える!!?
そんなわけはありません。
全部で16人までです。
G50のチャンネル1〜6はG30と共通で、G70のチャンネル12まではG50が使ってるチャンネルと共通になります。
レイテンシー
レイテンシーとは信号の遅延のこと。
つまり、音を出してから無線で信号が飛んで次の機材に入るまでにちょっとだけ遅れが生じるということですね。
音楽においてそのちょっとの遅れが命取り!
そのため音楽家の間では長年ワイヤレスは嫌がられていましたが……
Relayシリーズのレイテンシーは最速のG70で1.5ms、それ以外は2.9msです……。
0.0029秒です。
そんなん体感出来るわけないから!
10ms以下を聴き分けようってなっても多分無理ですよ。
ちなみに、0.0029秒の遅れということは、
テンポ120の32分音符の1/20ずつ常にズレてるということ……絶対わからない!!!
ケーブルトーン
ケーブルトーンとは、LINE6が開発した技術のひとつで、
従来通りシールドを繋いで伝送したかのような音質変化
を、音に付加するというシステムです。
つまりちょっとハイ落ちする感じのシミュレートですね。
もちろんハイ落ちなんてさせない方が理論上高音質なのだけれど、
ギタリストってのは不思議なもんで、ちょっと劣化してる方が気持ち良く聴こえるのです。
他のパートとの混ざりもよくなる傾向にあるので、是非使ってみましょう。
そんなケーブルトーンは、何メートルのケーブルに繋いだときのシミュレートをするかが選べます。
G10は3メートルのケーブルシミュレートがかかりっぱなし、
G30は5メートルのケーブルか9メートルのケーブルかオフかが選べます。
G50は1.5m,3,5,6,8,9,10.5m,12m,13.5m,15m,30m,オフから、
G70は1m,1.5m,3m,5m,6m,8m,9m,12m,15m,18m,21m,24m,27m,30m,オフから選べます!
……果たして8メートルのケーブルトーンと9メートルのケーブルトーンで悩むことってあるのかなぁ……
ぶっちゃけそこまで劇的には変わらないぞ?
理論は置いておいて、
適当にいじってみていい感じの音になったところを使いましょうw
受信機の違い
ここからは物理的なお話。
まずは受信機、エフェクターやアンプに接続する方ですね。
G10とG30
Relay G10とG30はポリカーボネート製、
受信するアンテナは外付けで生えてるわけではなく、2本の内蔵アンテナが仕込まれています。
G10の方が値段的には安いんだけれど、受信機だけで見るならG30の方が小さく、ちょっと頼りない感じ。
背も低いので、となりのエフェクターとかの陰になってしまわないように注意。
ホントに、隣が背の高いエフェクターだったりしたら受信機が隠れてしまうので。
G50
G50の受信機は金属製でちょっと丈夫になり、外付けのアンテナが2本、ダイバーシティ方式でついています。
このアンテナ、90度に開くように使ってください。
こうすることによってアンテナが2本ある利点を最大限に発揮出来るようになります。
そして、蹴飛ばさないでくださいwww
G70
G70は超丈夫な受信機で、内蔵のアンテナが4本、他機種よりも圧倒的によく拾います。
しかもG70だけレイテンシーも他に比べて少なく反応がいいのは、
実は伝送方式がこれだけ次世代型なんです。
LINE6の中では第五世代というものらしいですが、
これのおかげでレイテンシーの少なさとダイナミクスレンジの広さを実現しているそうな。
トランスミッターの違い
こちらは送信機側、ギターから直接繋げる側の機器の違いを比較していきましょう。
G10
Relayシリーズ初であり唯一の、そのまま直接ギターのアウトプットに差し込むタイプ。
つまりトランスミッターをどこかにぶら下げたりストラっプあたりに固定する必要がないので、
とにかく手軽で、落下の心配もありません。
厳密にはジャックからそのままポロリと落ちる可能性もなくはないけれど、
普段シールドがそうやって外れたことある?
ちなみに、この送信機は受信機の方にドッキングするスタイルで充電します。
便利!
ただ、電源ボタンがない、受信機のドックから外してギターに挿してジャンて音を入れると電源が入って受信機を認識するというスタイルのため、
ん〜簡単でイイとも言えるけれど、ちょっと不安もありますね。
G30
LINE6のRelayと言えば!
「送信機が頼りない!!」
満場一致でこれ言われませんか?
それはこのG30のせいです。
電池ボックスの蓋がとにかく頼りない。
なので、普通に使ってても電源が途切れて音が出なくなったりします。
みなそれぞれにテープで止めたりと工夫して使っているわけですね。
ちなみにわたしは、ヘアゴムでキツく留めた後に黒ガムでストラップごとグルグル巻きにしてました。
G50
G30に比べたらちょっと丈夫になったとかそういうのはどうでもいいくらいに伝えておきたいことがあります。
G50の送信機だけ、ギターシールドで接続が出来ません!
4ピンのミニキャノン端子です。
これにすることにより抜けにくくもなり、実はコンデンサーマイクを使うためのファンタム電源も送れるというメリットはありますが、
専用ケーブルを忘れたら一巻の終わりです。
G50以外だったら適当なパッチケーブルで済むけれど、専用ケーブルを忘れたらマジでおしまい。
お気をつけあそばせ。
あ、ここでは便宜上専用と言いましたが、ワイヤレスマイク界隈では割と常識な端子です。
が、余分に持ってる人なんてほぼいないので、誰かに借りようなんてことは不可能と思っておきましょう。
専門店では売ってるので、なんなら予備も買っておけ!
G70
G70を初めて見たとき、わたしは送信機を手にとってめちゃめちゃテンションが上がりました。
めっちゃ丈夫!!!!
電池ボックスも絶対うっかり開いちゃうなんてことはなく、
落としても絶対壊れなそう。
シールドもロック機構がついているので抜け落ちなどは皆無。
全てのG30ユーザーはこのG70の送信機を手にしただけで、音なんて聞かずして買っちゃいそうになると思いますよww
言うなればG30やG50の送信機よりちょっと重いけれど、
どうということはない!
この重さは、信頼と安心の証だ!
まとめ;結局どれがオススメだ
さて、そんな感じで機能比較をしてきました。
結局のところどれがオススメなのでしょう。
まず、家で練習したり遊んだりするのにケーブルが煩わしいということであればG10がとんでもなく便利です。
弾き終えたら送信機を受信機に挿しておけば充電出来るし、難しい設定がなにひとついらないので、
接続するための手間が全くかかりません。
それでいて一番安いです。
G30,G50,G70はもはや予算との相談です。
当然ながら数字が大きいやつの方がいいです。
唯一、ミニコンデンサーマイクをアコギだったりヴァイオリンだったり、
クリップで襟につけたりすることもあるとあればG50一択です。
G30にするなら、送信機の電池ボックスを工夫してね!
ってことで、お役に立てたかなぁ。
是非ケーブルからの解放、楽しいステージを!
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
Relay G30
→サウンドハウス ¥24,624-
→サウンドハウス ¥24,624-
Relay G50
→サウンドハウス ¥35,100-
→サウンドハウス ¥35,100-
Relay G70
→サウンドハウス ¥45,144-
→サウンドハウス ¥45,144-