どうも、エフェクターいっぱい並べたい萩原悠です!

ただね、コンパクトエフェクターをたくさん使うとなると面倒になってくるのが電源よ。

それぞれ個別にアダプターで引回すわけにいかないからね。

そんなときに便利なのがパワーサプライ

ひとつ持っておけばどんなにエフェクターの電源関係は一気に解決!

なんだけど……

どれがオススメなんでしょう?

値段の高い安いはどんなところに現れるのだろう?

ってことで、コスパのいいパワーサプライをまとめてレビューしたいと思います!

それぞれの使い方にあったオススメを列挙していきます!

PowerSupply Top

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パワーサプライとは


そもそもパワーサプライとは、まぁやってることと言えばたこ足配線みたいな電源タップです。

ただ電源タップはコンセントの口が増えてるのに対して、

多くのパワーサプライはもうコンセントの形状でなく電源を分配することになります。

その他、ノイズ対策のためのフィルターが入っていたり、

それぞれ独立(アイソレート)した出力が搭載されていたり、

9Vだったり12Vだったり、

意外にも色んな仕事をしてくれているのです!


電源は大事!


エレキギターは電源不要の小さな磁石で音を拾ってアウトプットジャックから出るけれど、

そこから先はほとんどの工程で電源が必要になります。

たとえばアンプなどでは想像がしやすいと思いますが、

電源が不安定だったり貧弱だったりしたら出て来る音も悪くなりそうですよね?

エフェクターにおいてもそれと同じことが言えます!

だからこそ、”ただ動けばいいや”なだけではなくもっと色々こだわる必要が出て来るというわけです!


オススメのパワーサプライ


それでは、早速オススメを紹介していきましょう!

独断と偏見で選んでいますので、

最終的な決断は自己責任でお願いします!

もちろん粗悪品は紹介してないつもりです!


Castom Audio Japan / AC/DC Station VI






まずは日本が世界に誇るカスタムオーディオジャパンから、

1990年代にラックシステム専用パワーサプライトして開発されて以来の大ヒットパワーサプライシリーズAC/DC Stationの最新版であるVer VIです!

なんと言っても小さい!

そしてノイズに強いAC/DCリニア式、

特徴的な放熱設計。

プロアマ問わずに大人気です!

第六世代になって、新品の9V電池と同じ約9.65Vを出力する設計になったのと、

新しく見やすいボルテージメーターを搭載。

まぁこれは表示してくれるだけなので、下がって来たからってなにかしてくれるわけではありませんが、

見せなくてもいい具体的な数字を見せてくれるところにCAJの自信を感じます

最大450mA、DC9Vの出力が8個までです。

昨今のパワーサプライの中ではそこまで大容量ではありませんが、

あまり大きなエフェクターを使わずコンパクトばかりという方で、

サイズ感を重視するならこれで決まりです!


FREE THE TONE / PT-3D




こちらも国内のハイエンドメーカーで、

CAJと並んでスイッチャーでも有名ですね。

アルミニウム合金の筐体はノイズ耐性、耐久性、軽量性、そして見た目のかっこよさも含めて超一級品。

最大の特徴は普通の9V出力が6口ある他に、

500mAという超デカい出力が2口ある点です。

しかもこちらの500mAの2口の方は完全アイソレート、

つまり通常の6口とは別回路になっているのでデジタルアナログをこれ一台で電源引いてもノイズが発生することはありません。

最近のマルチディレイだとかはひとつで250mAとかの超大食い仕様なものもあるため(strymonとかね!)、

これくらい余裕持ったパワーサプライだと安心です。


Strymon / Ojai R30





そんな超高品位&超大喰いエフェクターを多数排出するstrymon、

そこまでするならやはり自社でパワーサプライも用意しなくちゃね!

strymonのパワーサプライは現在綺麗なブルーの筐体で統一されたいくつかもモデルがでていて、

わたしのオススメはこちら、Ojai R30

2ステージアイソレートの電源によるノイズ対策もばっちり、

エフェクターを接続するとそれぞれの端子の側のLEDが点灯、

全5口のうち2口はなんと9V,12V,18Vの切り替えが可能!

18V駆動のエフェクターだけ単体で専用アダプターを使わなければいけない状況からの解放です!

また、珍しいことにstrymonのパワーサプライはチェインすることが出来て、

Ojai R30に搭載されてる24V THRU端子を使って他のOjaiや同社のZuma(Ojaiよりもっと大きい)に繋ぐことが出来ます。

ちなみに、strymonの公式はちょいちょい意味わからないこと言ってて、

Ojai R30に関しては

筐体の色はブルーを採用していますが、内に秘めたOjai R30のコンセプトカラーはecoを象徴する「グリーン」です



だそうです。

うん、なに言ってんの?www

あ、入力が100V〜240Vまで受けれるので、

世界中どこでも使えます!

出力はそれぞれ500mAという、strymon製品を片っ端から並べても平気なようになっています。

(12vに設定したときはその端子だけ375mAまで、18Vにしたときは250mAまで。)


Noah’sark / AC/DC-1






出ました!

ライブハウスでめちゃめちゃみるやつ!

イケベ楽器のオリジナルブランドで、割とリーズナブルなため国内では人気の高いNoah’sark。

まるで可愛げのない図体のデカさ、

他の追従を許さない1kg超えの重量。

でもやっぱりこれが頑丈で安心です。

DC9Vが8口、DC12Vが3口、そしてAC100Vが上部に4口あるというのが最大の特徴。

ここにiPhoneの充電器さしっぱなしなアマチュアミュージシャンを何度見たことかwww

持ち込みのアンプだったりも一括で電源供給できるということと、

もはやキーボーディストとかでも足元に機材置くタイプの方は持ち込んでるイメージです。



Vital Audio / VA-R8






こちらはなんとバッテリー充電式のパワーサプライ!

そう、つまりコンセントに繋ぐ必要がないんです!

うひゃー!!!

そんなことできるの!!?

そしたら路上ライブとかでも大活躍しちゃうじゃん!

パワーサプライ製作としてはかなり後発なVital Audioですが、

2016年発表の初号機から2019年には既にシリーズ5機種目、

鬼の8000mAhという大容量で登場です!(これは出力アンペア数ではなく充電の容量の話ね!)

出力は名前の通り8口。

9V/500mA x2
9V/300mA x6


で全ポートアイソレート仕様のためどこにアナログ繋いでどこにデジタル繋ごうがそんなの関係ねぇ!

他にUSB出力もついてるため、

USB駆動のエフェクターはこっちにしてもいいし、

なんならスマホも充電出来ますw

もちろんACアダプター(同梱されてます)を使って普通にコンセントから供給することもできるし、

コンセントから供給しながら内蔵バッテリーパックに同時に充電もしてくれるそうです。

すっげすっげ!

これライブ前に充電しといて本番だけアダプター外した方がノイズ少ないんじゃないかな……。

(充電は付属アダプターで2〜3時間)

それぞれ使われてるポートの上部がグリーンに光るようになっていて、

供給に不具合がおこるとレッドに光るようになっています。

こういうところ大事よ、万が一音が出なくなったときにどこが原因なのかすぐにわかるからね!


VOCU / Baby Power Planet Type-C






実はわたしが昔から使ってたのはこれ。

理由は、ちっちゃいから。

今では左右両方から二本コンセントに接続することによって、

天面のポートと手前面のポートで電源を完全アイソレートすることが出来ます。

また、Type-Cにいたっては12V18Vも接続出来るため、

当時FullDrive2(18V駆動推奨)を使ってたわたしにとってはありがたい機能でした。

今見ればやっぱりFREE THE TONEなどと比べたときにノイズがあるなとは思ったけれど、

これで一万円だから、

しかもこのサイズだから、まぁアリかなと。

でもきっとまたわたしがライブをやるようになったら買い替えちゃうかもしれません。



KIKUTANI MUSIC / KP-10






最後はまさかの激安パワーサプライ!

国内の輸入代理店をしているキクタニミュージックさんの自社製品で、

なんと3000円ちょいで買えちゃう!

じゃあたいしたことないのかと言われると全然そんなことなく、

・9V/100mA x7
・9V/500mA x1
・12V/100mA/1
・18V/100mAx1


の合計10ポート、

それぞれにオンオフ可能なLEDライト、

ちゃんと10本分のケーブル、

などが揃ってます!

まぁ、電源のアイソレートは……そりゃ無理だよね。

とりあえず全部アナログエフェクターだって方はまぁよし、

「デジタル/アナログ混ざってるけどそんなちょっとのノイズは気にしない、そんなことより金がねぇ!」

って方には大変オススメですwww


VISUAL SOUND / 1SPOT MC5 Multi






もう最悪コレですwww

もはやパワーサプライではないけれど。

ひとつのアダプターから最大5台までのエフェクターにつなげることが出来る。

当然ながらパワーサプライよりもはるかに安く、

そして軽量省スペース。

見た目のイメージから持つお粗末さよりかは意外といいのだけれど、

やっぱりデジタル/アナログを一本で繋がないでくださいね。



まとめ:電源大事!


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いかがだったでしょうか、

使い方に合った1台が見つかりましたか?

ざっくり整理すると、

この期にちゃんとこだわりたい、電源にもう言い訳をしたくないという方はFree the tone PT-3D。

大容量マルチとかが3つ以上あるならstrymon Ojai R30。

どうしてもAC100Vのコンセントも必要ならNoah’sark AC/DC-1。

とにかく薄型がいいという方はCAJのAC/DC Station VI。

小型がいいけど12Vや18V、二系統独立でデジタルアナログを分けたいという方はVOCUのBaby Power Planet Typne-C。

お金ないけどどうしてもパワーサプライが必要になった方はキクタニミュージックのKP-10。

ちょっとこだわろうとするとどうしても1万円は超えて来てしまうというのがパワーサプライ業界です。

でもだからって百均で電源タップ買って全部コンセントを繋げるわけにもいかないし。

せっかくこだわってエフェクターを買ってるのなら、

そのエフェクターを最大限に活かすためにパワーサプライを用意しましょ!

それをする気がない人は、

綺麗な家具を買うくせに部屋を掃除しない人みたいなもんです。

(……あまりうまくないかw)

まぁ、つまり大事ってことよ!

ぜひ導入してくださいませ!

最後まで読んでくれてどうもありがとう!

萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!