どうも、残響にはうるさい萩原悠です!
ギター用コンパクトエフェクターでリバーブが欲しいという方のためにおすすめをいくつか紹介していきます。
このページではBOSSのRV-6を!
定番すぎて説明の必要もないかもしれませんが、このコンパクトサイズで実に色んなことが出来ます。
ホール、ルーム、スプリング、プレートなどの基本的な空間演出はもちろん、
モジュレーション、シマー、ダッキング、加えてディレイも使えるという、
「しのごの言わずにこれ使っておけ!」
と言いたくなるレベルのクオリティ!
BOSS
BOSSと言えば、ギター用エフェクター界で右に出るものはないと言えるくらいメジャーなブランドですね。
OD-1やDS-1、ブルースドライバーやメタルゾーンなどの歪み系が定番機種として人気ですが、
空間系、デジタルモノもすごいんです!
現行のコンパクトデジタルディレイDD-7の超高音質っぷりにはわたしも驚きました。
そんなBOSS、やはりデジタルリバーブもすごい!
RV-2に始まり、RV-3、RV-5と正統進化を遂げ、
現在では2015年8月に発売されたRV-6が現行機種です!
(RVシリーズの他にフェンダーリバーブのFRV-1やテラエコーのTE-2もあります。)
RV-6
それがコチラ!
RV-6です!
BOSSのコンパクトシリーズの統一されたこの形このサイズの中に、
実に色んな機能が含まれているのです!
しかも、驚きの超高音質!
RV-5からの進化は機能だけではなく、確実に音質も向上しているのです。
早速紹介していきましょう!
あ、最初に公式の動画貼っちゃおうかな。
BOSS RV-6の公式動画
メーカーの公式動画ってスタイリッシュにしすぎてわかりにくいこともありますが、
こちらは比較的わかりやすい動画ですね。
でもせっかくなので、日本語で、女性ギタリストの動画も載せておきますね!
これらの動画を見ていただければわたしが語ることってもうないような気がしますが、
せっかくなので簡単に機能などをまとめてみます。
RV-6の機能
それでは、RV-6の特徴を、まずはモードについての説明からしていきましょう!
ROOM,HALL,PLATE,SPRING
一気に4つ紹介しちゃいます。
ROOMとHALLはその名の通り、
部屋で弾いてるような自然な残響、
コンサートホールで弾いてるようなゴージャスな残響、
をシミュレートしています。
つまりこの2つは、実際に演奏している空間を演出するものなんですね。
SPRINGはフェンダーのツインリバーブなどに入ってるガシャーンとした音が特徴のリバーブで、
PLATEは元々鉄板に音を響かせていたことに由来する、金属的で明るくスッキリしたリバーブです。
これら4つはリバーブ界のスタンダード、いわばBIG4みたいな存在で、
多くのリバーブはこれらの派生だったりします。
どんなに色んなぶっ飛びリバーブが現れたとしても、
RV-6ではちゃんとこの4つを収録してくれているというところに安心感を覚えます。
MODULATE
残響音にうっすらと揺らぎを加えるという機能です。
これは気持ちいい!
デジタルリバーブなので、残響音は劣化することなくとても美しい状態で返って来るのですが、
このモジュレーション機能にすると、
その残響がフヨフヨと揺れて、ほどよく曖昧な響きになるのです。
便利ですねー楽しいですねぇ。
実際わたしはDAW上でセンドでリバーブのトラックに送ったときにうっすらとコーラスもかけることがあるので、
それがこのモードだとRV-6一台でできてしまうというわけですね。
小型化の波恐ろしいわー!!
DYNAMIC
これはダッキングリバーブと呼ばれる技術で、
名前に掛けて説明すると、
“ギターのダイナミクスに合わせてリバーブレベルが変化する”
というモードです。
弾き続けてる間はリバーブがかからなくて、フレーズの最後にだけリバーブがかかる
という素晴らしい神機能!
フレーズ全体はごちゃつかないのにしっかりと伸びやかに演出出来るので、
バンドアンサンブルを邪魔しません。
現代のバンドサウンドってこういうちょっとしたところにオシャレ感が出るんだと思います。
SHIMMER
SHIMMER(シマー)リバーブとは、2010年代の中盤以降に現れた新しい概念のリバーブです。
倍音がフワッと広がり、オクターブ上の音がシンセ的に付加されるという面白い効果が得られます。
STRYMONのBigSkyに搭載されたのが始まりかな、以降は色んなメーカーがこのSHIMMERです。
ちょっと扱いにはコツがいりますが、ゆったりとしたアルペジオにうっすらかけると、
なんとも言えない宇宙的な広がりを作ってくれますよ!
+DELAY
これが嬉しいですね!
ディレイとリバーブの両方を作ってくれるという機能です。
もしや本当にオマケ機能で、ディレイ側のタイムが固定なんじゃないかと危惧しましたが、
そこはBOSSです、そんなことはありませんでした!
RV-6のTIMEのノブを操作すればちゃんとディレイのタイムが変わりました!
しかもTONEのノブは+DELAYモードだとFEEDBACK的なパラメーターに変化していて、
ディレイ音の返ってくる回数もしっかり操作出来ます。
すげぇ!!
実際ギターソロにかけたい残響って、本当はディレイとリバーブ両方混ざってるんですよね。
それがこの1台でかけられるんだから便利です。
もはやギターソロ用のコンパクトディレイとしてこのRV-6を入手するのもいいんじゃないかってレベル!
ステレオ入出力
RV-6はステレオ入力でステレオ出力です。
つまりギター以外の楽器にも使えますね!
また、モノラル入力ステレオ出力ということも出来るので、
アンプ2台使う際にRV-6でパラるってことも出来ます。
キルドライ
実はINPUT-Bにだけ繋ぐと、リバーブ音だけが出力されます!
いわゆるキルドライ状態!
幻想的なぎゅわあああああああという空間を作りたいときにはとても有効な演出です。
が、使い方はちょっと難しくて、
なんせインプット端子を差し替えないといけないわけで、ライブ中の切り替えは不可能。
しかもINPUT-BにつないでいるときはRV-6をオフにするとどの出力端子からも音が出なくなります。
つまりRV-6を直列につないでおくわけにはいかないということです。
スイッチャーでこのRV-6専用のループを作れる人だけが使える機能ですが、
スプリングリバーブやホールリバーブ、シマーリバーブのエフェクト音だけっていうのはかなり面白い演出になるので、
どうにか使えないかを考えてみるのも良いと思います!
エクスプレッションペダル
RV-6は外部エクスプレッションペダル(たとえばBOSS/EV-5)を接続して、
エフェクトレベルを足元でコントロールすることが出来ます!
Roland EV-5エクスプレッションペダル
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段々深くなっていく空間残響など、
アイディア次第で色んなことが出来ます。
ただ、あくまでコンパクトエフェクターなので、
足元でTIMEが変えられたりモードが切り替えられたりということはないので、
そこまでのことがやりたければRV-500等の大型リバーブペダルを使う必要がありそうです。
一応電池駆動
BOSSコンは一貫してこの部分に電池を入れて電池駆動することが出来ますが、
デジタルリバーブは歪みなどに比べて桁違いの消費電力なので、
電池すぐなくなっちゃいます!
なので、ぜひアダプターを使いましょう!
まとめ:RV-6はコンパクトなのに超便利!
さて、BOSSのRV-6を紹介してきました。
はっきり言って、これだけのことが出来て、しかもこんなに高音質。
しかもパラメーターはわかりやすい。
初心者が初めての1台として使うもよし、
ガンガンライブやってる上級者が使うもよし、
宅録派が自然な空間演出を求めて使うもよし、
どんな方にもピッタリとハマる便利なリバーブエフェクターです。
こだわりのディレイは持ってるけどリバーブは持ってなかったというそこのあなた!
是非これを機にリバーブの世界にのめり込んでくださいね!
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
BOSS/ボス RV-6 Reverb
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