どうも、最近すっかりファズが大好きになった萩原悠です!
ここでは、ファズの二大巨頭と言われるファズフェイスとビッグマフ、それぞれの特徴や違いについてお話してみようと思います!
参考にしてもらえれば幸い!
ファズとは
そもそもファズとは、実はオーバードライブやディストーションが開発されるより前から存在する歪みエフェクターの一種で、
オーバードライブやディストーションの多くがナチュラルでアンプらしい歪みを作ることを目的としてるのに対し、
ファズはもう超過激でジャリジャリしたりブバブバしたりと、故障してるんじゃないかとさえ思う耳に痛いサウンドを作るのが得意です。
ファズの種類
個人的には4大ファズだと思っています。
- ファズフェイス
- ビッグマフ
- トーンベンダー
- ファズファクトリー
ファズファクトリーだけモダンファズなのでだいぶ毛色と経路が違いますが、
いわゆる”発振系“だと思っていただければ幸いです。
ファズファクトリーを除いた3機種が3大ヴィンテージファズだと思うのですが、
トーンベンダーはニッチすぎるというか、トーンベンダーを模して作られたモデルとかも他2機種に比べると格段に少なくて……
そのためか、巷でよく言われるのは
ファズと言えばファズフェイスとビッグマフの二大巨頭
というお話です。
なので、今回はこの2機種に絞ってお話をしようと思います。
ファズフェイス
ギターの神様ことジミヘンドリックス氏が使っていたことであまりにも有名なファズフェイスは、
イギリスのブランドArbiter Electronicsによって1966年頃から作られたのが始まりです。
丸い筐体にノブの配置的に上から見ると顔に見えるということからこの名前がつけられました。
その後、色々と大人の事情、合併やら買収やらがあり、最終的にアメリカのJim Dunlop(ジムダンロップ)が制作販売を引き継ぐことになりました。
ファズらしくけばけばしたサウンドで、それでいてギター側のボリュームを絞るとクリーンサウンドにまでなるという追従性の良さ、
それ故に”ファズフェイスは基本フル10で使う“というギタリストも多い、
ファズ界のスタンダードです。
ビッグマフ
1968年アメリカで設立されたエフェクターブランドElectro Harmonix(エレクトロハーモニクス)社が、
1971年に制作し始めたビッグマフ。
“もっともハーモニックなディストーション”
として売り出されたようですが、他のエフェクターでは到底出せない重低音がウケて、
デビットギルモアやカルロスサンタナの愛用による大ヒットを果たします。
幾度もの改良と、Electro Harmonixの倒産、復活なども相まって時代によって色々なモデルがありますが、
今でも新しいモデルをリリースしながらヴィンテージ使用の個体も販売され続けているというワールドスタンダードなファズエフェクターです。
ファズフェイスとビッグマフの違い
そんなわけで、ファズフェイスとビッグマフの違いをまとめようと思って……
今更ですが、一概にどうとは言えないんですよねww
というのも、ファズフェイスもビッグマフもかなり色んなモデルが出ているため。
ファズフェイスの中でも色々ある、ビッグマフと一言に言っても色々ある、
という時代になってきてしまっています。
なのでここではとんでもなく大雑把に、
ファズフェイスってこんな感じのが多い/ビッグマフの方がこういう感じに使われがち
的なところまででまとめさせていただきます。
ギター側のボリュームでクリーンにしたいならFuzz Face
ビッグマフでは出来なくてファズフェイスで出来ることと言えば、
やはりギター側のボリュームへの追従性のお話をするべきでしょう。
ビッグマフにはトランジスタが4つ入ってるのに対してファズフェイスはその半分である2つ。
つまりファズフェイスは入力した音量によって歪みの量が大きく変わるので、
ファズフェイスの前段、つまりギター側のボリュームを操作することでかなり音質が変化します。
ギターのVOl.マックスでファズフェイスに繋いだときにどれだけ歪んでいたとしても、
ボリュームを絞っていけば鈴鳴りとも言われる綺麗なクリーントーンにまでなります。
ボリュームノブの操作でサウンドを変えたいという玄人ギタリストには堪らない仕様ですね!
そんな仕様であることから、ファズフェイスは基本フル10で使うものです!!
ボリュームもゲインもフル10の状態から、あとはギター側のボリュームで調整しましょう!
ファズフェイスを語るのはそれからだ!
コンプ感が強い轟音が欲しいならビッグマフ
逆にビッグマフは、ギター側のセッティングがなにかなんて関係ありません、繋げば轟音ですwww
前段の音量が関係ないというのはつまりビッグマフ単体でものすごい圧縮をしているというわけで、
それは音質にも如実に現れます。
しばしば”音の壁“と言われるギュッとまとまったサウンドです。
スピーカーに張り付くようなサウンド、それがビッグマフ最大の特徴ではないでしょうか。
欠点としては、なにをしてもビッグマフの音になってしまう という点ですね。
ビッグマフは現在本家Electro Harmonixから多くの姉妹モデルがリリースされているので、
詳細は別ページにまとめましたのでよかったらご覧下さいませ。
まとめ:二大ファズの人気は続く
とても簡単になってしまいましたが、ファズフェイスとビッグマフの違いについてお話してみました。
どちらも当時はドデカい筐体に中身はチマっとでしたが、今では両モデルともミニサイズの製品がリリースされています。
手軽に使える、しかも安い、そんな現代版モデルから是非初めてみてはいかがでしょうか。
きっとハマってしまう、当時のモデルを追い求めたり、中身のトランジスタがどうのこうのとか言い出してしまいますよ。
ようこそ、ここはファズの沼、引き返すことの出来ない世界の中で、
あなたにとって最強の1台を見つけてくださいね!
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!