どうも、チューニングにはちょっとうるさい萩原悠です!
お手軽さ最強のクリップチューナーの普及や、
マルチエフェクターにも充分なクオリティのチューナーが入ってたりで、
単体機でのチューナーというものの存在意義が少しずつ薄れていますが、
わたしも足元にチューナーを置いています!
今や生産完了してしまったけれどもそれでもすごい人気!
sonic research(ソニックリサーチ)のST-200です!
sonic research ST-200
これです!
まぁ、特になんの変哲もない、むしろ可愛げもないこのST-200。
2016年の頭頃だったかな、ちょうど後継機種のST300が出てくるちょっと前に知人から安めに譲ってもらったものですが、
いや〜本当に感謝してます!
すごくよい!
とてもよい!
みんなもsonic researchのチューナー使ったほうがいいと思う!
今は後継機種のST-300しか新品では買えないけれど、チューナーを検討中の方は是非最後まで読んで!
sonic research/ST-200の特徴
超精度チューニング ±0.02セント
デジタルチューナーの性能を測る上で一番最初に挙がるのは、やはりチューニングの精度です。
つまり、どれくらい細かいメモリまで見れるかってことね。
例えばデジタル体重計。
1kg単位までしか測れないとしたら、0.5kgで四捨五入なんですよ。
50.499kgは50kg、そこから0.001kg増えて50.500kgになったら51kgと表示されます。
逆に言えば、49.500kgでも50.499kgでも50kgと表示されるわけで、この中で既に1kg近い誤差が生まれているのです。
体重の場合この1kgってそんなに重要じゃないかもしれません。
いや乙女心的には大事かもしれないけれど、
“このアトラクションに乗るにはグループ内の4人全員の体重がピッタリ同じでないといけない”
みたいなことってないでしょ?
しかし音楽の世界ではこれは許されません。
チューニングは限りなく揃っている必要があるのです!!
となったら、この1kg単位の体重計では全然ダメなんです!!
ってことで、チューナーの話に戻ります。
チューナーの精度は大体セントという単位で表されます。
1セント=1半音/100
つまり
100セント=半音
わかりますか?
ドとシ、これが半音。
これを100分割したのが1セントということになります!
ものすごい細かいでしょ?
この1セント単位で表示してくれるチューナーの代表格がこいつです。
BOSS TU-3
→サウンドハウス ¥8,300-
まぁ実は1セント、つまり半音の1/100の精度で表示してくれるチューナーは割と一般的です。
それを上回る精度のチューナーがあるのです!
それがこいつ。
KORG PitchBlack advance
→サウンドハウス ¥5.940-
こいつはなんと0.1セント単位、半音の1/1000の精度でチューニングしてくれるというもはや顕微鏡クラスの性能を持ってますwww
もう耳で聴いてもわかんねぇよwwww
ってことで、これがチューナーの精度にまつわるお話でした。
あ、すいません、このページではsonic researchのST-200の話をしなきゃいけないんでした。
ST-200の性能は0.02セント単位です。
………………
……は?
は?
0.02セントです……
BOSSのチューナーの50倍の精度……
半音の1/5000の精度……
化け物だぁぁぁあああああああああ!!!!!!
もう気持ち悪いレベル、チューナーを見つめながら
「チューニングって光を追うことだっけ?音の高さを揃えることじゃなかったっけ?」
という、チューニングの概念に悩むレベルです。
超速反応
精度の地獄っぷりに驚いたところですが、このチューナーの名前を今一度フルで紹介します。
Turbo Tuner ST-200です。
ターボチューナーです。
速いんです!
ピーンと音を鳴らしてすぐに反応してくれて光り出す。
今までも別にチューナーの感度が遅いと感じたことなかったけれど、
このST-200を知っちゃうと他のチューナーは一瞬の間がありますね。
まぁ逆にこれくらいの反応速度でないと、0.02の超精度が活かしきれないけれどね!
あ、もうちょっと上かぁ
って思って巻いてったらチューナーが反応するころには巻きすぎてるってことになるしwww
速さと精度、このふたつがST-200を有名にした最大の特徴です!
キャリブレーション
キャリブレーションというのは、チューニングの基準となる音の高さを変更する機能です。
昨今の一般的な音楽は十二平均律というものの上にドレミが敷かれており、
それの基準となる音はA=440Hzと決まってるのです。
がしかし、オーケストラや吹奏楽とかではA=442Hzで合わせるということもザラに行われています。
ポップスとかでも少なくないようです。
現にわたしが作る音源はほとんどがA=442Hzです。(特別な事情や要望がない限り)
このキャリブレーションが変更出来るという点で、幅広いジャンルやアンサンブルに対応出来ると言えるでしょう!
トゥルーバイパス
エフェクターにとってとても大事なステータス、トゥルーバイパス!
バイパスってどういう意味だろ……
“迂回”とかだそうです。(調べた。)
で、エフェクターとかの音楽機材界隈でのバイパスってのは、
“その効果を付けずに素通りさせる”
的な意味になると思います。
踏む。
で、トゥルーバイパスとの違いは?
“ムカつく” と “マジムカつく” の違い?
まぁそれでいっかw
トゥルーバイパスとは、エフェクターの内部を本当に通らないで素通りさせるというものです。
トゥルーバイパスがで始めるより以前は、
エフェクターをオフにしてるときでも、効果はかからなくても内部の基盤や回路を通ってました。
つまり、そこで少なからず音や信号の劣化が起こります。
しかしトゥルーバイパスを唱ってる機材は、本当に内部のほとんどの回路をすっ飛ばして入り口から出口に向かいます。
なので本当に劣化が少ない!(ゼロではないよ)
正確なチューニングをするためにチューナーを組み込んだらそのせいで音質が劣化したとかもうそれは本末転倒よ。
トゥルーバイパスのチューナー、嬉しいですね!
ほどよく小型
ほどよく小型です!
超小型ではないし、もっと小型のもあるけど。
例えば…………後継機種のST-300とかwww
なんだこの画像wwwww
手がデカいの???wwww
違うよね、だとするとST-300ちっさwww
でも実際これくらいで十分ですね、エフェクターボードってみんなキツキツだし。
小さいことはいいことだ!
チューニング設定を保存出来る
なにそれ便利!
ディスプレイ部の下の方に
クロマチックモード、ギターモード、ベースモードってのがあって、
それより右の方にカスタム設定を呼び出せるモードがあるんです!
ST-200はそこに変則チューニングとかの設定を保存しておくことが出来ます!
それらを読み出してからチューニングすれば、たまにしか使わないオープンチューニングとかも簡単にセッティングすることが出来ます!
わたしはクロマチックモードしか使わないからここはなんともだけども……。
ドロップチューニング対応
ギターモードとかのときに、半音単位で表示の音名を変更することが出来ます。
半音下げチューニングのときに1弦は本来Ebだけど、
それをEだと思って弾くのがギターの半音下げチューニングの常識。
それにしっかり対応してくれてます!
6半音まで下げれるので、超ヘヴィ系のギタリスト、ベーシストにも安心!
で、もっかい言うけど、わたしはクロマチックモードしか使わないからこれは使いませんw
オンにするとミュートになる
これちょっとした便利機能!
チューニング中の音がアンプからピーンとか出るのダサいもの。
そのためにチューナーアウトがついているスイッチャーとかで信号を分岐させたり、チューナーより後ろのなにかでどうにかミュートさせるんだけど、
このST-200はチューナーを起動させるだけでミュートになる!
そしてチューニングが終わったらST-200の電源を切れば音がすぐに出て、なんならトゥルーバイパスで音質劣化ゼロ!(ゼロではないけどね!)
ST-200 割と最強スペック!!
いかがですか!
結構すごくない?
スペック的には申し分ないと思います。
で、この先はちょっとわたしの使用感とか、実際に使ってみてどうなのかというところを話そうと思います。
ST-200の使用感
全体的にとっても気に入ってます。
チューニングの精度や速度、飾りっ気のない見た目も含めて。
でもこの精度、ときには結構厄介なのです。
精度高過ぎによる弊害
精度が高過ぎて、本当に微妙な音程まで見えてしまう故に、
特にライブ中とかはある程度の妥協をしないとなかなかチューニングが終わりませんwww
だって、BOSSの大ヒットチューナーTU-3の50倍だよ?
さっきの体重計で言うなれば、
1セント単位のTU-3を1kg単位の体重計、
0.02セント単位のST-200は0.02kg=20グラム単位の体重計。
ぶっちゃけギターやベースのチューニングってそんなにピシっと揃うもんでもなく、弦を弾く強さだったり、巻いたときにナットに擦れる具合だったりペグに緩みだったり、会場や手の温度の影響を受けて音程も揺れ動くんですよ。
体重測ろうとして……
50.24kgです!あ、50.22だ!うそ50.24……50.26、50.22……あ〜今は50.20kgあ待って50.2……6か……な?
っていう風になるわけです。
もはや数値が細かすぎてアナログ体重計みたいに針が揺れ続けるってわけですね。
どの位置が一番他のパートとチューニングがぴったり合うんだろうという葛藤を抱きつつの、
まぁこんなもんかな、という多少の諦めも必要になるかと思います。
ちなみに!
安いギターだとチューニングが全然安定しないので、チューナーは永遠に止まらないと思いますww
今から使うならST-300を!
チューナーを探している方にはきっとかなり魅力的な製品だと思います!
でもST200はもう生産完了しちゃってるから、
今からST-200を手に入れようとすると中古とかでタイミングとか状態とかの運も絡んできます。
ってことで、逆にラッキーです!
ST-300の方が安い!!笑
ST-300は日本国内での販売開始がズルズルと伸びて、その間ずっと29,800円とかだったんですよ。
買おうかな〜どうしようかな〜と思ってたのですが、
発売直前になって25,000円くらいになって、
よーしポチるぜってタイミングで知人にST-200を譲ってもらったのですが、
今や15,000円…………
…………
Why Japanese People!!
なんなんだよ!
最初に予約で買った人たち可哀想すぎるだろ!!
ってことで、今から買う方はとてもラッキーです。
是非とも手に入れちゃってください。
ST-300の方が小さいしな!!
まとめ ターボチューナーST-200で微分音程の世界へ
いかがだったでしょうか。
これは宅録とかのレコーディングする方にもとてもいいよね。
レコーディングこそしっかりとしたチューニングで録りたいもんね。
自分は最近はたまたまライブがあるからボードに入れてたけど、普段はラックの上に置いていて、インターフェイスのサブアウトから繋ぎっぱなしです。
バスの設定でそっちに常に送っておけばST-200の電源つけた瞬間にすぐにチューニングが出来るからね!
最初はちょっと扱いにくいこのターボチューナー、5回くらいチューニングすれば慣れますよ!
いい音楽は正しい音程から!
是非みなさんも高精度チューナーST-200(or ST-300)を導入してみてはいかがでしょうかー!
ってことで今日はおしまい。
最後まで読んでくれてありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!