どうも、ビッグマフ好きの萩原悠です!
エフェクターの中でもファズ、ファズの中でもとりわけBig Muff(ビッグマフ)ってどっぷりとハマったファンが多いように思います。
それだけの魅力を持つビッグマフ、わたしなりにまとめてみようと思います。
Electro Harmonix ビッグマフ
そもそもビッグマフとは、Electro Harmonix(エレクトロハーモニクス,エレハモ)社が開発、販売をしているギター用ファズエフェクターです。
ファズフェイスやトーンベンダーと並んで3大ファズと呼ばれたりしていますが、
中でもビッグマフはズ太くて派手なサウンドが最大の魅力で、
いわゆるジャリジャリ感の強い轟音系です。
良くも悪くもビッグマフの音にしかならない という最高の褒め言葉を頂きまくるエフェクターww
とはいえ割とディストーション的な歪みに通ずるところもあり、
意外にも使いやすくて普通のロックバンドのバッキングにも使えてしまうというのも人気の秘密のひとつだと思います。
ギター側のボリュームを下げてもファズフェイスやトーンベンダーほどのクリーンにはならなずにちょっと密度が変わる程度。
それくらいのわずかな変化を狙っているという方、
もしくは常にフル10でしか使わないという方には最適ですww
Big Muffの遍歴
ここで、もう本当にざっくりなのですが、Big Muffの歴史を見ていきましょう!
時期によってサウンドもちょっとずつ違い、
それぞれのモデルに熱狂的なファンを持つというのもBig Muffの面白いところです。
1970年前後 トライアングル期
1971年に製造された最初期型のBig Muffで、以降のモデルと違って3つのノブが三角形に配置されていたことから、
後にこの時期のビッグマフを”トライアングルモデル“とか言われるようになりました。
当時のトーンは現在の主流のものとは逆で、
右に回すほどに音がこもる仕様だったようです。
1970年代前半 ラムズヘッド期
1973年にビッグマフ最初の仕様変更が起こり、右下にロゴが入りました。
このロゴが羊の頭に見えるとのことからラムズヘッド期と言われるようになりました。
中音域の豊かさがラムズヘッド期の特徴で、
ちょっとオーバードライブのような感じることもあるかもしれません(もちろん歪みはめっちゃ深いです)。
リードパートで踏みたいビッグマフNo.1です!
1970年代後半 おなじみのスタイル
(注:動画は現行品です)
第3期とか呼ばれるこの時期のモデル、こちらが現在復刻版として作られている一番スタンダードなビッグマフです。
つまりビッグマフと聞いて真っ先に思い浮かべるのはこのルックスだって方が多いはず。
低音はちょっとすっきりして、その分ピギャーという高域が増えています。
ガシャガシャと弾きまくるドロ臭いロックに最適ですね。
エッジが強いという言い方も出来ますが、個人的にはちょっと音が細くなってしまったような気がして、
ちゃんと右手で太い音出せる人に使って欲しいなと思います。
是非逆アングルピッキングでぶつけましょう!
1980年代後半 Civil War期
びっくりなんですけど、Electro Harmonixここで一旦倒産するんですよwww
で、創設者のマイクマシューさんがロシアに渡りSOVTEKという会社を新しく立ち上げ、
そちらで新しくビッグマフの製作を開始。
それがこのCivil Warと呼ばれることになるモデルですが、
今までのモデルに比べてちょっと地味な印象で、
どうだろ、あんまり人気ない気がする。
言うなればローミッド強め。
トーンを絞り気味にして唸るような使い方がいいかな。
1990年代 アーミーグリーン期
来ました!
わたしの大好きなやつ!
今でもロシアンマフと言われるとみんなCivil Warではなくこのアーミーグリーンのモデルを想像するのではないでしょうか。
それくらい大人気となったこの時期のモデルは、過去最強に低音が強く、
まさに地鳴りのようなズォオオオオオというサウンドです。
これを元にベース用のビッグマフが製作されたという噂があります。
1998年 アーミーブラック期
ロシア工場での最後のモデル、全体の歴史の中ではほんの一時期になりますが、
黒い筐体のビッグマフも存在します。
個人的にはアーミーグリーンと現代のおなじみスタイルの中間的なサウンドな気がしていて、
低音はガッツリ出るけれど、暴力的な感じは少し減って、より使いやすくなってるイメージです。
トーンでの可変幅も若干抑えられていて、耳に痛いほどのサウンドにはならないようになってる感じです。
2000年以降
マイクマシューさんがアメリカに帰って来た!
そしてElectro Harmonixという会社を再度立ち上げなおした!
この頃にはほかのブランドからも”ビッグマフ的な音出ます!”というエフェクターはいくつか販売されていましたが、
満を持してElectro Harmonix本家がオリジナルのビッグマフの生産を再開!
再生産マフは1970年代後期のモデルを元に作っているため、よく見るビッグマフはこの見た目をしているというわけですね。
ここでの会社復活とビッグマフ再生産のおかげで、
ビッグマフは今でもちょこちょこ新製品もリリースされ、
ヴィンテージエフェクターでありながらも最新の音楽にも使われ続けているエフェクターになりましたとさ。
めでたしめでたし。
最近のnano big muff
ビッグマフは名前の通りデカくてですね、ボードに入れようとするとどうにも邪魔でした。
しかし昨今のエフェクター小型化ブームもあってか、
ビッグマフにも小型のnanoシリーズがリリースされるようになります。
nano Big muff
Nano Big Muff PI
→サウンドハウス ¥8,618-
→サウンドハウス ¥8,618-
こちらがスタンダードなnano big muff。
第3期のスタンダードなビッグマフを小型化したということでサウンドはかなり似てるのですが、
やっぱりちょっと違うんですね。
nanoの方が若干おとなしいというか、フルサイズ筐体の方が荒々しい感じです。
筐体の材質とか違うし、この辺に影響されるんだと思います。
エフェクターって奥が深い!!
nano triangle muff
Triangle Big Muff Pi
→サウンドハウス ¥12,204-
→サウンドハウス ¥12,204-
こちらは第1期トライアングルモデルを元に作られたnano big muffです。
まぁ、nanoシリーズはスペースの関係上全てのモデルでノブがトライアングル配置なんですけどねww
このトライアングルマフは実際第1期マフによく似たジャリジャリ感があり、
下品な潰れ具合が素晴らしいです!
個人的にはシングルコイル使いにオススメ!
Green RUSSIAN BIG MUFF
Green Russian Big Muff
→サウンドハウス ¥9,698-
→サウンドハウス ¥9,698-
人気が高く中古市場でもやたらと高くなってしまうロシア工場でのグリーンマフ時代のモデルをElectro Harmonix本家が完全再現!
nanoサイズだし値段も安い、まさに世界中が待っていた最高の1台です!
この低音の出方が気持ちよくて、わたしは発売日に買いましたw
購入当初はストラトで弾いてましたが、
最近はハムバッカーでブーミーに弾きまくるのがお気に入りです。
(諸説あり。もしかしたら少数意見かも)
OP-amp Big Muff
OP-AMP Big Muff Pi
→サウンドハウス ¥10,022-
→サウンドハウス ¥10,022-
1970年代後半にごく少数だけ作られた”オペアンプを用いたビッグマフ“もnanoシリーズで復刻!
実際弾いてみたらめちゃめちゃいいんですよ!
熱くて厚い、豪快に轟音を作れてザリザリした音の壁を作るのに最適!
TONEの効き幅が広いのと、そのTONEをカットするという機能もあります。
トーンカット時はより音が太くなるし、
トーンを上げていくと低音が削られて耳に張り付くようなジャリジャリが強調されます。
すごくいい。
わたしが次に買おうと思ってるのはこのオペアンプマフです!
まとめ:マフは沼だ……
つまりは沼ですwww
ビッグマフは生産時期によって大きくサウンドやルックスが異なり、
しかも再生産されているnanoシリーズもいっぱいでてる!
決して色々持ってるわけではないんです。
借りれる環境にあって、ちょこちょこRECにだけ使ったりしてるので。
まぁ〜どれもいいですね!
一度入ったら戻れないかもしれませんが、是非皆さんもマフの沼においでやす!
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!