どうも、結局マーシャル派の萩原悠です!

マーシャルアンプの音を目指したエフェクターは数多くあれど、

またひとつすごいエフェクターが出てきました!

マキノ工房RED MYTH

大人向けのいい具合に汚いオーバードライブです。

ありがたいことにお借りできたので、早速音質や使い心地をレビューしたいと思います!

MAKINO RedMYTH 1

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マキノ工房



マキノ工房って、ぶっちゃけご存知ない方の方が多いですよね。

2004年に立ち上げられた日本のエフェクターブランドで、

ヴィンテージサウンドの追求にめちゃめちゃこだわりが強く、

今では手に入らないような希少なパーツをどこかから入手しては超こだわりの手作業で作り上げているハイエンドブランドです。

つまり全然数が出回らないんですよ!

だからあまり楽器屋さんにも並んでいない。

しかし歪みにこだわるギタリストなら是非一度は試して欲しい!

特にここで紹介するRED MYTHは、マーシャル好きにはたまらない一台ですよ!

MAKINO RedMYTH 9

RED MYTH


MAKINO RedMYTH 3
これです!

マーシャルJTM45を元に作られたというこのRED MYTH

独特な使い心地なのでしっかり説明していこうと思います。


JTM45


そもそもJTM45というマーシャルアンプをご存知でしょうか。

ヴィンテージアンプと呼ばれるくらい古いアンプで、なんなら1962年にマーシャルブランドが初めて作ったアンプなんです。

そう、プレキシだとかなんとかってモノが出て来るよりずっと前、

元祖マーシャルなんです!!

The WHOが1970年にリリースしたI can’t EXplainのミュージックビデオにチラっと映ってますね!



(映ってるシーンからどうぞ)


当時はフェンダーのBASSMANを元にしたというこのJTM45(中身は丸パクリとの噂あり)。

それ以降のJCMとかに比べたら全然歪まないですが、

今ではそんなアンプをフルアップしたウォームな感じが人気で、

たまに凝ったアンプシミュレーターとかでこの名前を見かけます。

ちなみに、”JTM“ってのはマーシャルブランド立ち上げのジムマーシャルさんと、

当時手伝ってくれてた息子のテリーさんの名前から。

ジムテリーマーシャル……

それがJTMです。

45はワット数ね。


GAINが2つ??


MAKINO RedMYTH 4
さて、ようやくRED MYTHのお話です。

見ての通り、シンプルにノブが4つあるわけですが、

  • GAIN1
  • TONE
  • VOL
  • GAIN2

え……なんか多い……。

GAINがふたつあるよ!

片方はボリュームなのか……いやボリュームは別にあるか。

なんかモード切り替えとかがあるのかな……

いいえ、どちらも直列で繋がっています。


RED MYTHの音作り


この2つのゲインは、どちらかをオフにすることは出来ず、

GAIN1を通った後にGAIN2も必ず通る仕組みです。

これは歪みの質がそれぞれ異なっていて、

GAIN1がヴィンテージらしい中音域の熱い歪みで、

MAKINO RedMYTH 4 2
GAIN2は高音域をシャープにする明るい歪みです。

MAKINO RedMYTH 5 2

これらをそれぞれ絶妙に足して音を作っていくというのがRED MYTHの使い方というわけ!

面白いですね〜!

歪みが単調にならない!

わたしはいつも歪みを2つ以上足します。アンプの歪みがよくても、歪み量を減らしてエフェクターでももうすこし歪ませます。

そうすることによってふたつの歪みの目の荒さが異なっていて歪みに立体感が出るんですよね。

この手法が1台で出せる!

しかもそれぞれ強調される音域が違うから、トーンでいじるのと合わせて幅広い音作りが出来る!

個人的にはGAIN1を強めに出してトーンで明るくするくらいならトーンは真ん中でGAIN2の足し具合で明るさを調節するのが好きでした。


サウンドはヴィンテージアンプのそれ


出音に関してはまさにヴィンテージアンプ。

特にGAIN1の方の歪み。

古いマーシャルアンプを使ったことない方にはフェンダーっぽく聴こえるかもしれませんね。

それで合ってるよ!

JTM45ってそういう感じです。

RED MYTHはそこにGAIN2による明るい歪みが足されるから面白いんですよね〜。


公式動画





あるじゃないですか!

マキノ工房さん公式の動画を見つけました!

是非聴いてみてくださいよ!

蒔野さんご本人かな?

さすが、サウンドに最適なフレーズを弾いてらっしゃるなと。

ちなみに、この動画で使われているのはRED MYTHの初期型ですが、

現行のRED MYTHは全てRED MYTH IIという名前になっています。

初期型、つまりこの動画で使われてる個体よりも更に音の輪郭がクリアになって、音抜けがよくなってます!

手書き


MAKINO RedMYTH 2
マキノ工房さんのエフェクターは、一台一台専属のデザイナーさんによる手描きです!

こういうのっていいですよね、ハンドメイドだからこそ出来る、自分だけの一点物になるし!

ちなみに、裏蓋を開けるとさらなるラクガキの数々www


遊びすぎじゃないすかね、嬉しいけどもwww


値段はちょっと高い……




マキノ工房 / RED MYTH II≪オーバードライブ≫【新宿店】

そんなゴキゲンなオーバードライブRED MYTHですが、

さすが希少パーツを使ってのハンドメイド、ちょっと高いっすねww

まぁ、数が作れないからこれくらいのペースでいいのかな。

違いのわかる大人だけが買う

それがいいのかもしれませんね!

販売店


そんなわけで生産数が極端に少ないため、マキノ工房さんのエフェクターはなかなかお店で見かけることが出来ません。

現在、関西ではロックインの難波店さんをはじめ数店舗、

都内ではイシバシ楽器の御茶ノ水本店さんをはじめ数店舗にて置いてあるそうです。

店頭で見かけたら是非試奏することをお勧めします!


まとめ:大人のためのマーシャルサウンド


さていかがだったでしょうか。

「初めて行ったリハーサルスタジオの据え置きアンプがマーシャルJCM2000だった」

なんて世代にはもしかしたら物足りなく感じるのかもしれません。

しかしこのサウンド、わかってくるとクセになりそうですね!

ギター本来の音がしっかりわかる、そしてそこに熱さ、熱量がプラスされる感じ。

今や中華系ブランドで安すぎるエフェクターがたくさんある時代ですが、

だからこそ一度本当にいい音に触れてみるのも大切です。

是非機会あれば試奏してみてくださいね!


って感じで、最後まで読んでくれてどうもありがとう!

萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!