どうも、揺れモノ好きの萩原悠です!
今日はBOSSの最新フランジャーBF-3のお話をしようと思う!
名器BF-2の後を継ぎながらデジタル化され多機能ノイズレスに進化したBF-3の魅力、機能、使い方を紹介していこうと思います!
コンパクトで色々出来るので、フランジャーが欲しいと思ったらまずはこのBF-3のことを思い出して欲しい、
そんな定番製品です。
早速レビューしていきましょう!
フランジャー
そもそもフランジャーとは、コーラスやフェイザーと同じくモジュレーション系エフェクターのうちのひとつです。
仕組みとしてはディレイの発展で、
ホンの僅かに遅延させた音と原音を組み合わせることにより、
音が合成されてデカくなるところと打ち消しあって小さくなるところとが出ることにより音に癖がつき、
そのズレ具合をLFOで周期的に動かすことによって独特のウネりが発生するというものです。
正直現代ではコーラスやフェイザーほどの人気はないような気がしますが、
だからこそうまく使えば絶大な効果を発揮するというわけです!
歪みエフェクターと併用したときのジェットサウンド(その名の通り、ジェット機のような音)を出せるのも大きな魅力で、
コーラスの多くが爽やか系なのに対して、フランジャーはエグい系と称されることが多いです。
BOSS
エフェクターと言えばBOSSでしょ!
そもそも”コンパクトエフェクター“という名前を使い始めたのがBOSSですからね。
OD-1などをリリースしたのが1977年、それからというもの常にギター社会のトレンドと定番を作り続けてきた老舗です。
比較的安価であることから初めてのエフェクターにも大変人気で、
上級者、プロアーティストでも多くの愛用者がいるというまさに業界標準です。
BF-3
こちらがそのBF-3とやらです!
Flangerというドシンプルな名前ですねww
それだけフランジャー界のスタンダードモデルになるという自信の表れでしょう。
たしかにね、現代ではこれ1台持ってればフランジャーは全てカバー出来るというくらいによく出てきていて、使い道の幅も広いモデルです。
動画
BF-3フランジャーの音を動画で確認してみましょう!
BOSSのエフェクターをそこそこわかりやすく日本語で解説してくださっているChuya-Onlineさん、
いつもお世話になりまーすw
サウンドの印象
BF-3の音色は、非常に高音質でハッキリしていると言えます。
フランジャーってもっと泥臭いというか、
音も劣化しててしょうがないよねみたいな感じでしたが、
このBF-3は低音から高音までレンジも広くノイズも少ない。
それがデジタルフランジャーであるBF-3最大の特徴と言えるでしょう。
ULTRAモードにするとかなり深い、でもはっきりとした歯切れのいいフランジャーになり強烈な個性を放ちます。
トレモロのような揺れを併用するGATEモードにするとより面白い効果を得ることが出来て、
まさかこれが1万円代前半のフランジャーだけで出してる音だなんてだれも思わないっす!
モード
さっきからちょこちょこ出てきている”モード”という概念。
これはBF-3のノブでざっくりとフランジャーの種類を変えることが出来るのです。
前身モデルBF-2らしい素直なフランジャーはSTANDARDモード、
BF-3の本気、はっきりくっきりなフランジャーはULTRAモード、
GATE/PANモードは、モノラルアウトならトレモロのように周期的に音量も変わるモードで、
そのまま出力を左右ふたつさせば2つのスピーカーの間をゆらゆらと揺れるパンニングが加わります。
そしてMOMENTARYモードはまさに踏んでる間だけフランジャーがかかるという今風な機能です。
一瞬だけの脅かしに使うという使い道、アリですね!
(MOMENTARYモードの際、音色自体はSTANDARDモードと同じのようです)
機能と使い方
BF-3は普通のフランジャーが持っているパラメーターを一通りいじれる、という印象です。
その普通のパラメーターというのが、
- RESONANCE
- MANUAL
- DEPTH
- RATE
なかなか難しいですね〜!
RATEというのが揺れの周期の速さなのでこれは簡単。
DEPTHは揺れの幅、大げさに動くかということです。
むしろDEPTHを上げないとRATEも効果がない、けれどフランジャーの音にはなっている、ということです。
揺れないのになんでフランジャーらしい音になっているかというと、
MANUALで指定した周波数を中心にRESONANCEを上げただけフランジングしているからです。
つまりはRESONANCEは他の機種ではしばしばFEEDBACKと称されるフランジャーのかかりの強さ、主にエグさだとかアクの強さだとかになります。
う〜ん、なかなか難しい!
強めにフランジャーをかけたいからレゾナンスを上げるのかマニュアルを上げるのかデプスを上げるのか。
パラメーターの少ないフランジャーではBF-3のMANUALに相当するつまみしか(それとRATE)なかったりするので、
そう言ったモデルと比べて格段に音作りの幅が広い!
これはもう実際に使って慣れるしかありません。
タップテンポ
タップテンポとは、主にデジタルディレイなんかに搭載されている機能で、
足で踏んだリズムに合わせてディレイタイムなんかを変更出来る機能です。
つまりはTIMEのつまみやRATEのつまみをいじりながら曲に合わせて行く必要がなく、
曲のテンポに合わせてペダルをポンポンと踏むだけです。
そんなタップテンポを入力する用の外部端子を設けているモデルも増えてきましたが、
BD-3では本体のオンオフペダル部分を2秒間長踏みすることによってテンポタップを受け付けるモードになります。
これでRATEの値を入力してやつことにより、簡単に曲のビートとBF-3のウネりの周期を合わせることが出来ます。
デジタル万歳!
ベース用インプット
前身モデルのBF-2には、
BF-2Bというベース用モデルもありました。
ぶっちゃけそんなに流行らずに廃れてしまった、
BOSSのコンパクトシリーズの中でも影の薄いモデルではあったものの、
それでもベースにフランジャーをかけたいというベーシストも少なからずいました。(少数派w)
ということで、BF-3ではベース用のインプットを設け、
実質BF-3Bかのように使えるというのも大きな特徴のひとつです。
でも……ギター用インプットとなにが違うんだろ?
わざわざインプットを変えなくたって当然使えるわけだし。
ということで実際に試したところ、ベース用インプットに挿すと低音の芯がしっかり残ります。
やはりベースという楽器の役割上、入力した音の全帯域にフランジャーがかかっちゃうと使いにくいんですね。
それを、ベース用インプットに挿すことによって低音部分は揺れずに、
その倍音の部分だけにフランジャーがかかります。
これはベースにしか使っちゃいけないというわけでもないので、
ギターからの入力をこちらに挿すことも出来ます。
が、クリーンでも歪みでもやっぱりちょっとしっくりこなかったので、
BOSSさんの配慮通り、ベースにだけ使うのが良さそうです。
もちろんベースでもっと変な音を出したいという方はギター用のインプットに挿す方が派手に音がぶっ壊れますのでオススメですww
まとめ:BF-3は現代的なフランジャー
エフェクターはなんでもアナログがいいという風潮があります。
たしかに、アナログエフェクターの音色は暖かく太い。
なのでデジタルフランジャーであるBF-3は邪道だという方もいます。
でもさ、じゃあ実際に使ってみてよ!
使ったことありますか??
自分で音を出してみるとわかります、デジタルのモジュレーションペダルもなかなかいいモノですよ。
かかりも綺麗でノイズも少ない、レンジが広いので使い易い!
それでいてBF-3は安いし多機能。
おやおや、これが最強なのかも?
そんな気がしてくるところがさすがはBOSSさん!
是非一度お試しくださいませ!
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
BOSS Flanger BF-3
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