本日は国内のエフェクターブランドSPI(Soul Power Instruments)さんが主宰するエフェクター自作イベントに行って来ました!
最終的に参加者の皆さん無事にエフェクターが完成して、
大満足でイベントを終えました!
SPI(Soul Power Instruments)
そもそもSPI(Soul Power Instruments)とは、
2006年に日本の静岡県で齋藤和徳さんによって立ち上げられたエフェクターブランドです。
個人で作られてるブランドなので大手のようにドカドカと生産出来ないためなかなか置いている販売店も少ないですが、
多くのプロミュージシャンの足元にシレッと入っていることもあり
エフェクターマニアや音にうるさいギタリストの間では熱いギアとなっています。
近年ではアニメ”バンドリ!“にてSPIさんのエフェクターが出ていたこともあり、
若い層からの人気も集めるひとつのきっかけとなりました。
エフェクター自作イベント
【#バンドリ】に使われたエフェクターとしても話題になったSPI(SoulPowerInstruments)がエフェクター自作セミナーを開催!
— 萩原悠 (@hagiwaraU) December 3, 2019
今回はクリーンミックス付きオーバードライブ、ぶっちゃけ同ブランド2万円以上の製品と同じモノらしい!
高音質ストンプを自分で作るロマンを是非!https://t.co/YPbamdp1dU pic.twitter.com/NaAmciedKp
そんなSPIさんが主宰するエフェクター自作イベント!
今回作ったのはクリーンミックス付きのオーバードライブ。
とても良心的なことに、ギター用かベース用か選べます!
ちなみにこれ、ベース用はSPIで製品化しているBassOverDriveのそのまんま、
ギター用はSPIのFreestyle(ギター用OD)のローEQを無くしたものと同じなんだそうです!
どちらも買うと2万円以上するので……
あれ?
この時点でお得なのでは?
まあね、厳密にはプロが作ったものの方が音がよかったりするかもしれない……
と思ったけど、
本日参加者さんからの質問
「やっぱりハンダのうまさによって音とか変わりますか?」
という問いに対して
「いや〜変わんない変わんないwそんなのわからないよw」
だってwww
うぇええええマジかーーーー!!
せめて変わるって言って欲しかったープロのすごさを見せつけてーー!!www
実際に作業は親切丁寧
イベントは13時に始まり、軽くご挨拶をした後にすぐに作業に取り掛かりました。
今回は事前にパーツに下ごしらえがしてあって、参加者さんがスムーズに製作出来るように配慮されていました。
よく考えたら、ポッドに予め適切な長さの配線材が色分けされた状態でついてるなんてありえないもんねwww
こうした齋藤さんの準備のおかげで、皆さん手軽に作れるようになっていました。
ちなみに、中身の配線の完成品はコチラ。
見せちゃってもいいのかな〜まぁいいか!
左がギター用で右がベース用ですね、似たような回線ですが微妙にちょっと違います。
今回の参加者さんは
「ハンダごて触るのは中学生の授業ぶりで……」
という方から、
「一度キットを買ってエフェクター作ったけど音が出なくて挫折しましたorz」
という方から、
実はプロでご自身もブランドをお持ちの方まで(プロ!!)、
幅広くいらっしゃいました。
当然ひとりひとり作業ペースが変わってしまいますが、そこは齋藤さんの手厚いサポートでうまいこと進行していきました。
いや〜しかしこれは本当に大変よ。
今回わたしは参加者とは別枠だったので実際に自分で作ってないのですが、
こんな細かいのね……。
知ってたけど!
細かいのは知ってるけど!
でも実際にハンダごてを手にしてひとつひとつくっつけてるのを見て、こりゃあ大変だと。
そしてそれは基盤だけのところから、ポットやジャックをつけていくと更に大変に!
ポットじゃまああああああ!!
そしてケースに入れようとするとせまあああああい!!
このパーツはどっちからつけたらいいんだ、
むしろハンダごてを通せるスペースがない!
などなど、各所から悲鳴が。
そして次第にシパシパしてくる目。
エフェクターを作ったことが全くないわたしからするとなかなか難しいことをやってるように見えましたが、
ちょっとでも困ったり悩んだりしてるとすぐに飛んで来てくれる齋藤さん。
そして無事に組み込みが完成するとこんな感じ!
わああああよく見る!
よく見るエフェクターになってる!
実際にギターを繋いで音出しチェックをしてみて、
半分以上の方は一発で音が出て完成!
音が出ない個体は齋藤さんがチラッと目視で全体を確認して……
「これはこの部分がショートしてるね、ここのハンダをきれいにしよう!」
とかすぐわかっちゃう!
「音が全く出ないってのは逆に原因がわかりやすいから、すぐ直せるよ!」
だそうです。
はああああ!
さすがプロ!
そしてそして……
完成!
じゃじゃーん!
無事に参加者全員分の自作エフェクターが完成しました!
最後には箱も持って来てくれて、それに各々のマイニューギアを入れてお持ち帰りです。
ここで齋藤さんから
「ヤフオクとかで売らないでねww」
たしかにwww 儲かっちゃうwww
ここまででおよそ3時間半、途中何度か休憩を挟んでは下ネタで盛り上がり(齋藤さんだけだったかな?笑)、
まさかのパーツが足りなくてわたしが秋葉原までダッシュで買いに行ったりというのもあったため、
実質3時間以内くらいで出来ちゃったのかな?
すごい、お手軽に自分の手で即戦力エフェクターが作れちゃった!
皆さん大満足で帰られました。
ちなみに、今回の作ったエフェクターは齋藤さんが作った製品版と同じく初期不良に対応してくれるらしく、
もし3ヶ月以内くらいに音が出ないとかあったら連絡すればなんとかしてくれるそうです!
優しい!頼もしい!
個人的な感想
SPIさんは今までも積極的に自作セミナーを開いてくれてて、
その度にこうして初心者さんでも大きなつまずきなくエフェクターを作る喜びや楽しさを与えてくれています。
これ、実際に自分で作るってなったらマジで大変やぞ!
まず、エフェクター一個分のパーツを全部揃えるってなると結構面倒だし、高くつく。
幸運にも今回買い出しに走ったので実際にお店で種類も値段も見たんだけど、
似たような名前のパーツはいっぱいあるし、
同じのを10個買うと半額くらいになってたりするのよ。
だからひとつだけ買うってのを全パーツでやってるとコストも純粋に高くなる。
これは一人暮らしの自炊で散々痛感してるあの感覚だわ!
それと、誰のアドバイスも受けないとあってるのかどうかが全くわからない!
ポットにつける線材はどれくらいの長さが適切なのか、
コンデンサーってどれくらいの高さにつけておいたらいいんだろ、
全然わからないですよね!
しかも音が出ないってなったらどうする?
どこが悪いか全くわからないもん。
そんなときに、今回みたいにプロの方が見てくれて、
隣には自分と同じくらいの初心者が自分と同じくらいのゆっくりペースで作ってて、
この環境はとてもいい!
工具も全部貸してくれるから手ぶらでええんやぞ!
エフェクターひとつ作るためにハンダごてとか買い揃えてたらコストは2倍以上だからね!
なので、今回わたしはひたすらお話をメモしたり写真撮ったりしてて、
「いいな〜自分も作りたいな〜」
なんて言いましたが、
齋藤さんのイベント以外では絶対作りたくない!
こんな面倒なの、買った方がいいに決まってる!
ガンプラ作りみたいな感じで作るの自体が楽しいってのもあるし、
今回の参加者さんもとっても楽しかったと言ってましたが、
欲しいエフェクターがあるなら、作るんじゃなくて買おうww
今回作ったエフェクターは普通にいいモノだし、
特にベース用は
低音は歪まずに高音域だけ歪む、そこに原音を足していくことで太い音にする
という絶妙な作り。
まさにわたしがDTMでSendで送ってやってる音作り!
それがこういうアナログエフェクターで出せるってなったらそりゃ便利やん。
次のイベントに参加して自分で作って……いや、やっぱり仕事で使いたいから買おうかなw
ってことで、今後も全国各地でSPIさんのエフェクター自作イベントは開催されます。
是非次回以降の開催もチェックして、
参加されてみてはいかがでしょうか!
それでは、最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
お写真撮らせてくださった参加者の皆さんもありがとうございました!
多くの方に「ブログ見たことあります!」って言ってもらえて嬉しかったー!
浅草橋での自作イベントなんとか終了!まさかのトランジスタを忘れてしまったんですが、カメラマンをしてくれた萩原くんがアキバまで一走りして助けてくれました!ありがとう!参加された皆さん、手伝ってくれた遠藤さんありがとうございました! https://t.co/dRdmLSKWVU
— SPI (@kaz_spi) December 14, 2019