どうも、エフェクター好きの萩原悠です!

コンパクトエフェクター派だった頃もあればマルチエフェクター派だった頃もあります。

どっちもそれぞれメリットとデメリットがあり、

その組み合わせというのももちろんアリです。

今回ここではコンパクトエフェクターとマルチエフェクターそれぞれのメリットとデメリットを紹介していこうと思います。


ちなみに…

初心者さんに最初にオススメなのはコンパクトエフェクター!
その後にマルチエフェクターを買うのがオススメ!
そんなお話もしていくよ!







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エフェクターとは


Effector 17
そもそもエフェクターとは、

エレキギターやエレキベースの音色を加工、変化させるための機械で、

多くが床に置いて使うもので、演奏しながら踏んで切り替えています。

これはエレキギターやエレキベースの音が電気信号としてアンプ(スピーカー)まで伝わっているから出来ることであり、

逆にギター本体からチャカチャカ鳴ってる音自体が変わるわけではないですね。

エフェクターの中には音を汚すものや響かせるものなど、色んなカテゴリーに分かれていて、

今や世の中に何万個あるのかわたしには検討もつきません。

そんなエフェクターを大きく分類するときに重要なのが、

コンパクトエフェクターなのかマルチエフェクターなのか、ということです。


コンパクトエフェクターとは


Compact
コンパクトエフェクターとはこういう感じのです。

エフェクターと言うと大体こういうのを思い浮かべるかもしれませんね。

ごく初期のものや、特殊なモデルを除くと大体テノヒラサイズくらいに収まるものがほとんどで、

単一の効果だけを持ったエフェクターです。

このエフェクターは音を増幅させて歪ませるためのもの(歪み効果)、

このエフェクターは入ってきた音を複製して少し遅らせてから出すもの(ディレイ効果)、

このエフェクターはオクターブ下の音を生成してリアルタイムで同時に出すもの(オクターバー効果)、

などなど、その中でのパラメーターの調整は出来るものの、

基本的にはひとつの仕事だけをするものです。

多くのエフェクターはこのコンパクトエフェクターに分類されます。

で、このコンパクトエフェクターをデジタル処理で複数台ひとつの筐体に収めたのがマルチエフェクターです。


マルチエフェクターとは


Multi Fx 5
コンパクトエフェクターがそれぞれ単一の仕事しか出来ないのに対して、

マルチエフェクターはその内部にコンパクトエフェクターが50個とか100個とか入ってます。

それらを内部で自由に選んで使うことが出来て、

しかも自分で組んだ最強の組み合わせを保存しておくことが出来ます。

コンパクトに比べて出来ることが多いため、筐体自体も大きくならざるを得ない傾向にあります。


コンパクトとマルチの違い



型番コンパクトマルチ
音色数1〜3種類程度50〜200種類くらい
サイズ小さい大きい
結果的に荷物が多い少ない
ひとつの金額安め高め
最終的な合計金額天井無しひとつ買っちゃえば終了
一番のウリポイント個性オールインワンの利便性

まぁ簡単にまとめるとこんな感じなんですよね。

それぞれのメリットをまとめると、

【コンパクトエフェクター】
  • 導入にはとても安い
  • 必要なもの”だけ”を買ったりボードに入れたり出来る
  • 使い方がシンプルなので直感的に操作できる
  • 世界中の数万個の中から1台を選ぶ楽しさ
  • こだわり出すと終わりなき探求と出費の旅
  • 増えてくると荷物が多くなり、トラブルも増える
 

【マルチエフェクター】
  • コンパクト数十個分が格安で手に入る
  • 最初からメーカーおすすめの最強セッティングが収録されてる
  • セッティングをあらかじめ保存できるので、ライブ時に切り替えがラク
  • 結果的に荷物が少なく、トラブルも少ない
  • 色々なエフェクターを使ってみることができる
  • 最初はちょっと使い方がワケワカメ

こんな感じです。

当たり前っちゃ当たり前なのですが、表裏一体の関係にあります。

特筆すべきところをいくつか書いておきますね。

コンパクトの方が安く簡単






基本的にコンパクトエフェクターは単一の機能でそこまで複雑なシステムを擁していないため、

マルチエフェクターに比べるとはるかに簡単です。

ひとつのパラメーターにつきひとつのノブがあることがほとんどで、

見たままそのままに使うことが出来ます。

単価も安いものが多く、プロミュージシャンも多数使ってるけれど数千円で手にはいるというモデルも結構あります。



エフェクターを複数使うようになるとマルチが便利で安上がり






その点マルチエフェクターはコンパクトエフェクターよりかは値が張りますが、

よく考えてみてください、

マルチエフェクターってコンパクトエフェクターの50〜200倍くらいのエフェクトが入ってるんですよ?

例えば上で紹介してるBOSSのGT-1、税込2万円を切る値段でエフェクトの数は108種類。

2万円で108種類って、つまり1エフェクト200円?www

内部で繋がってるからパッチケーブルとかも必要ないわけじゃないですか。

とんでもなく便利でコスパがいいです!

Effector 19
わざわざ買うまでもないエフェクターってあるじゃないですか。

フランジャー使ってる曲をコピーしてるけど、フェイザーなら持ってるからそれでいっか……

一瞬だけ使うトレモロを1万円で買うのはちょっと……

ノイズゲートってわざわざ買うほどなのかな……

こんな感じのが全て手に入ってしまいます!

使ってみてわかるそのエフェクターの良さってのもありますからね、

とりあえず一通り揃ってしまうってのはとても便利。

わたしも昔わけもわからず買ったマルチエフェクターが今のエフェクター好きの土台になってると思います。


マルチにはメーカーの最強セッティングが多数収録されてる


Effector 20
これはなにげにすごく重要よ!

  • ディストーションについてるTONEって普通どれくらいにするんだろう?

    トレモロってなにか他のエフェクターと一緒に使った方がいいのかな?

    コンプレッサーとリバーブってどっちが前?

  • 最初はわからないですよね!

    マルチエフェクターはメーカーが作ったベストセッティングが何十個も入ってます!

    そこで一通りのエフェクターのセッティングも学ぶことが出来ます!

    もちろんエフェクターの順番で出したい音によって自由に並び替えてもいいんだけど、

    最初はセオリーがわからないと出したい音をどうやって出すかもわからないからね!

    パッチにはそれぞれ”それっぽい名前”がついているので、どんな音なのかだいたい想像することが出来ます。

    Effector 21
    それっぽ〜いwww


    マルチは設定を保存出来る


    マルチエフェクターは内部にたくさんのエフェクターを搭載していて自分好みのセッティングを作ることが出来ますが、

    そのセッティングを保存しておいて、フットスイッチひとつで読み出すことが出来ます!

    Aメロでは コンプレッサーとコーラスとリバーブ、
    サビではオーバードライブとイコライザー、
    ソロではディストーションとディレイとリバーブ……

    これをコンパクトで並べたときに、一度にかなりたくさん踏み換えないといけません。

    そんなん足の方が忙しいやん!

    マルチならそれらを保存しておけば読み出しは一発です!

    これならライブ中は演奏に集中出来ますね!

    ちなみに、たくさんあるコンパクトエフェクターをマルチみたいに一発で切り替えるためには、

    スイッチャーってのを導入することになります。

    コンパクトをいっぱい足元に並べてるギタリストは大体このスイッチャーってので管理してることが多いですね!



    いつのまに機材の量が……


    Effector 17
    そんな感じでこだわりのコンパクトエフェクターをどんどん導入していくと、

    いつのまに足元にめちゃめちゃたくさんのエフェクターが並ぶことになります。

    持ち運び重いぞ〜!

    しかもこれ、いつのまにめっちゃお金かかってますからね!

    コンパクトはマルチよりも安いと思っていたけれど、

    そんなコンパクトをいくつも並べてたらいつのまにマルチをとっくに上回る金額になってることも多いです。

    そしてさらに……↓


    トラブル


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    機材が増えるということは、その分トラブルの可能性もどんどん増えていきます。

    例えばけーブルが抜けてたとか、なぜかノブの設定がクイっと動いてたとか。

    結構あるのよ!

    例えばエフェクターが1つ増えると、

    スイッチャーにつないでいるとしたらケーブルは2つ増え、

    ケーブルは両端を接続しているからしっかり挿さってないといけない端子は4つ増え、

    電源ケーブルも両端ちゃんとつながっていけないのでその2つが加わり合計6箇所。

    エフェクターひとつ増える度に挿さってるのを確認すべき箇所が6個増えるんです!

    そんなエフェクターを5個使ってたらx6で約30箇所ですねww

    また、ボードで運んでるうちにうっかりノブが動いちゃってることあるんですよ。

    ライブハウスでさぁ出番だってときに音が出なくて焦ること、あるよね〜!

    怖い怖い。

    個性とこだわり



    最終的に、普通に考えてマルチの方がいいのに、それなのにコンパクトエフェクターがまだまだ人気なのは結局これです。

    個性こだわりです。

    利便性で圧倒的に優位なはずのマルチを抑えて今尚コンパクト派が多いのは、

    コンパクトエフェクターがその一台一台にそれでしか出せない個性のある音を持っているからなんです。

    歪めばいい、揺れればいいってもんじゃないんです。

    特にアナログのエフェクターなんかは、

    メーカーは同じものだと言っているけれど実は内部のパーツが工場の都合で変更されててそのために音が違うだとか、

    そういう個体差レベルの話で音の個性が変わってくるんです。

    ステージを観にきてくれるお客さんには絶対にわからないようなそんな部分を追い求めてヴィンテージのボロボロのエフェクターをプレミア価格で買っちゃったり、

    逆に最新技術を取り入れた超高音質コンパクトをこれまた高額で買っちゃったりするわけです。

    マルチエフェクターより高いコンパクトエフェクターもいくらでもありますし、

    逆に安いけれど個性があって人気だったり、

    安くて人気もないけれど自分の好みやバンドの方向性にピッタリな一台を見つけたり、

    そう言ったロマンの部分ですよね、コンパクトエフェクターに一番大事なのって。

    最新デジタルマルチがとんでもない技術を持って昔ながらのエフェクターを完全再現して収録してると言っても、

    やっぱりちょっとだけ違う。

    その”ちょっと“を求めて右往左往、カード残高と戦うのが“コンパクト派”という方々の病気ですww


    最初はコンパクトがオススメ


    これは個人の見解なのですが、

    ページの最初に書いた

    【最初はコンパクト、次にマルチがオススメ】

    というお話です。

    やっぱりね、最初はシンプルな方がいいですよ。

    エフェクターが欲しいと思い始めた時点で出したい音色があることが多いと思います。

    その音はどうやったら出せるのかを突き止めましょう。

    楽器屋さんに行って

    「こういう音出したいんですけど!」

    ってYouTubeを再生するでもいいですw

    まぁ最初は歪み系がいいと思います。

    使い方もわかりやすいし、なんか上手くなった気分になるしwww

    どんな歪みエフェクターがいいのかは別のページにまとめましたので見て!


    で、初めてのコンパクトエフェクターでエレキギターのサウンドの面白さに目覚めたら、

    そのタイミングでマルチエフェクターを買いましょう!

    安いやつでもいいんです。

    とりあえずいろんな音が出ることで世界がグンと広がるから!

    逆に初めてでマルチエフェクターを買っちゃうと、

    使い方が難しすぎてわけわかんなくなっちゃうかも。

    それと、マルチが“内部にコンパクトエフェクターがいっぱい入っててそれを選んで繋げる機器”だということに気づかず、

    “総合的にカッコいい音にしてくれる機器”

    と認識してしまうとこれは今後のエフェクター使いに支障をきたします。

    なんでも入ってる化粧ポーチ

    なのに

    顔全体に塗るだけでシワも隠せてアイメイクもばっちりになって鼻も高く見える魔法の化粧品

    だと認識してしまうのは危険!

    なので、まずはじめはコンパクトエフェクターを使って

    「このエフェクターは歪ませることしか出来ないらしい!響かせるためには他のエフェクターが必要なんだ!」

    ということに気づいておきましょう!


    まとめ:エフェクターがギターをもっと楽しくする


    自分はまだ下手だからエフェクターとかは早いかな……

    そう言ってもじもじする初心者さんが多いです。

    が、全然そんなことねぇから!

    楽しそうだったら手に入れたらいいよ!

    それで好きなアーティストと同じような音出して、

    でも全く同じにならなくて、

    それは機材じゃなくて結局自分がうまく弾けてないだけなんだってそこで気づいたらいい!

    気づくことが出来て、なおかつ弾けるようになりたいと思うためには、

    やっぱり楽しくないとダメなんよ!

    エフェクター、買おう!

    応援してます。


    最後まで読んでくれてどうもありがとう!

    萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!