どうも、RAVELLE歴今年で10年!?萩原悠です!

今日は、長くわたしとステージを共にしてくれている愛用のギターを紹介したいと思います!

Fernandes RAVELLE Elite FT

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Fernandes RAVELLEとの出会い


高校三年生の夏くらいだったかな、

新しいギター、長く使えるものを買おうという決意を抱きあちこちの楽器屋さんをフラついていたときのこと。

狙いは、
  • レスポールっぽいサウンド
  • でも王道のギターは嫌だ
  • かと言ってアーティストモデルは嫌だ

というわけで見つけたのがFernandesRAVELLE

池袋のイケベ楽器さんで出会ったコイツはめちゃめちゃカッコ良かった。

RAVELLE 2
レスポールのようでレスポールにあらず、

曲線美とシャープさを兼ね備えていて、いやつまりはかっこいい!

たしかそのとき見たのは展示品だったのかな、

購入するためには予約してくれみたいな感じになってて、

数日間色んなお店をウロウロした末に結局このRAVELLEを予約購入!

それから長いこと、それこそGibsonの’59ヒスコレレスポール(→コチラで紹介してます)を買うまでずっとメインギターとして使い続けることになります。

ちなみに、公式でなんだかとってもスタイリッシュなプロモーション映像があったのでそれを貼っておきますね!


Fernandes RAVELLE Elite FTの仕様


当時は細かい仕様なんて全くわからず、

「見た目がかっこいい、そしてハムバッカーサウンド!」

ってくらいしか把握してなかったけど、今見た感じでスペックを書き記しておこうと思います。

で、これたしかわたしが買ったのはイケベ楽器オリジナルモデルなんですよ。

なので当時のフェルナンデスのカタログにもドンピシャで同じモデルってのは掲載されてない希少モデルなんです。

でもまぁ”イケベ楽器オリジナル”な部分ってトップ材だけだと思うので、似たモデルの仕様を参考にしながら書きます。

ボディ材,ネック材


RAVELLE 9
ボディ全体とネックはマホガニー材で、トップにフレイムメイプルを貼ってあります。

そしてフィンガーボード(指板)はローズウッドです。

つまり!!

レスポールとまんま一緒ってことですね。

このあたりがレスポールに似たサウンドが出る最大の理由です。

レスポールの重量が重いってのはこのマホガニー材が重いからなんだけど、

RAVELLEはレスポールよりちょっと薄いんですよね。

それでレスポールほどの重さを感じません。

あ、ちなみに、ブリッジもレスポールと同じTOMです。

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フレイムトップ


型番のFTって部分はFlame Topの略であると思われます。

実はこれがなかなか珍しくて、フレイムトップのRAVELLEって過去にほとんど作られてないんですよ。

試しに”RAVELLE フレイムトップ”とかで画像検索してみてください。

出てくるフレイムRAVELLEはほとんどこのページに載ってるやつわたしのRAVELLEです。

(あとは過去のオークションの出品履歴とかから出てますね)

きっとみなさんもこれと全く同じの持ってる人ってそうそう見ないと思います。

当時の自分はいいチョイスしたなと今でもたまにニヤニヤしたりしますw

ネックスケール


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スケールは628mm、つまりここもギブソン系、レスポールと全く同じです。

なのでおすすめの弦のゲージは10-46でしょうね。

もちろん絶対そうしなければいけないわけじゃないけれど、恐らくFernandesの推奨は10-46だと思います。

また、セットネックであるという点もレスポールと同じ仕様になります。

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ピックアップ


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RAVELLE Eliteのリアポジションにはデフォルトでセイモアダンカン製のピックアップが搭載されてます。

SH-4というセイモアダンカン社製品の中で恐らく一番有名なピックアップです。

通称JBモデル、つまりジェフベックが使っていたものを元に作っているとのことで、

中高音域に特徴のある、ハイパワーかつ抜けのいい音です。

わたしはこのRAVELLEを買う前に使ってたギターにもSH-4をつけていて、

結構気に入っていたのでこの点も購入の後押しになりました。

今や半額くらいになってるけどw


フロントピックアップについては次の項目で。

サスティナー


RAVELLE 7
出ました!

RAVELLE Eliteの目玉機能、いやむしろFernandesのお家芸!!

ギブソンのヒスコレを買ってからもちょいちょいRAVELLEを使う最大の理由がこのサスティナーです。

なにかと言うと、サステイン(音の伸び)を半永久的に伸ばしてくれるという物理法則を無視した神の機能です。

ギターって弦が振動してそれが音になる、つまり弦の振動が止めば音はなくなる。

そんな常識を覆したのがこのサスティナーという機能で、原理はこんな感じです。


サスティナーの電源を入れると、

リアピックアップから拾った音がフロントピックアップからも出てる弦が再度共振、

共鳴を起こし弦振動が半永久的に続く。

というわけ!

ピックアップは音を拾うためのマイクのはずなのに、フロントピックアップが小さな小さなスピーカーの役割を果たして弦の共鳴を作り出すってことだ。

すごい!

考えた人天才!

そして、サスティナーには少々のモード切り替えスイッチがついています。


それが
原音をそのまま伸ばすモード
ハーモニクスモードです。


ハーモニクス、つまり倍音が伸びることになります。

これがわたしがめちゃめちゃ気に入ってるモードで、あたかもハウリングかのような音が出せるんです。

ハウリング自体は耳にも機材にも悪い公害だけども、

サスティナーで作る“ハウリングみたいな音”はもちろんギターもアンプも傷めないし、

音程もタイミングも自由自在!

めちゃめちゃ使い勝手がよいです!

ちなみにサスティナーモードをオフにしておけば普通のフロントピックアップとして使えます。

(ただし、フロントピックアップの音はそんなに魅力的ではない……orz)


コントロール


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そんなわけで、コントロール系統の紹介です。

超シンプルな1ボリューム1トーン、ボディ上部にピックアップ切り替えのトグルスイッチ。

1ボリューム1トーンは結構好きです。

レスポールみたいにフロントとリアを別々の音量にしたりトーンをそれぞれに最適に調整したり、

スイッチング奏法が出来たりってことは全くないけれど、

ロックをやる分にはこれで充分なんですよ。

シンプルでわかりやすいし。

それとあとは小さいトグルスイッチがふたつ、

これが先ほど紹介したサスティナーのon/offスイッチとモード切り替えスイッチです。

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萩原悠モデルの特別仕様


そんな素敵仕様なRAVELLE、このままでも充分使い勝手がよいのだけれど、

実はわたしはこのギターにもうちょい改造を施しています。


タップスイッチ


コイルタップをするためのスイッチを増設しました!

コイルタップとは、ハムバッカーピックアップの片方のコイルを内部配線でミュートにして、

擬似的にシングルコイルにするという機能です。

どこにそのスイッチがあるかというと、これです。

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あ、これは普通にボリュームのノブですね。

回すと音量が変わります。

なので、回すんじゃありません。

引っ張るんです。

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こうするとコイルタップ発動、引き上げてる状態ではシングルコイルサウンド、

まるでストラトキャスターやテレキャスターのようなサウンドがします。

そして押し込んでる状態が通常、レスポールのようなハムバッカーサウンドというわけ。

これが曲中にシレっと切り替え出来るというのはとても頼もしい!

キルスイッチ


これは結構珍しいかも、キルスイッチ、それは音を切るスイッチです。

いや、これマジで。

スイッチを入れると音が切れます、無音状態になるのです。

そしてこのスイッチはどこにあるかというと、ここです。

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これはトーンノブです。
回すとトーンが変わりますが、これを、押すんです。

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そうすると、押してる間だけ音が切れます!

これがなかなかユニークだけど難しくて、押すと音が出なくなるということはつまりボタンから手を離したタイミングで音が鳴るということです。

これをリズミカルに使いたいとなると、

音を鳴らしたいタイミングではなくその前にトーンノブを押す、そしてリズムに合わせて離す、つまり全てが裏拍扱いになるのです。

正直使いこなすのは難しいっす。

でもこれがあるから出来る演奏法とかも色々思いついて使ってるので、結構お気に入りです!

写真見てもほとんど押してるように見えないと思うけど、

これはわたしが出来るだけ素早くリズム刻みたいからってことでリペアマンさんにお願いして出来るだけ浅く調整してもらったのです。

満足!

ちなみに中に入ってるのはこんなパーツです。



カーボンナット


ナットというのは、ネックとヘッドの境にあるこの土手のことです。

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この部分は弦が振動するときに当たる部分なので、音質にも影響しますし、何万回もここに振動が当たることになるので少しずつ削れていきます。

ということであるとき一度だけこのパーツを交換したんですよ。

本来RAVELLEにはたしかプラスチック製のナットがついてたと思うんだけど、
そのときにせっかくだからってことで材質を変更し、
今ではカーボン製のナットがついてます。

こうすることにより、もともと高音域の抜けのいいサウンドだったらRAVELLEがさらに明るくなりました!

たしか音の伸びもよくなるとかだったけど……どの程度の違いだったかはさっぱり忘れました!


ストラップピン


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わたしはステージで割と動き回るというか、ギターを振り回すので、何度となくストラップ外れてますw

その度に何度か穴を開け直したりしてますが、今はストラップは実はネジで固定してます。

ストラップピンである必要がないww

こういう止め方してるとギターを振り回してもちゃんと最初のポジションに戻って来てくれるので便利です。

ただ、刺さってる深さがちょっと浅くなってるので、これまたボディやネジには負担なんだろうなぁと思ったり……

傷だらけのRAVELLE


レディオかよw

長年わたしが振り回してたので、あちこち傷だらけでかわいそうですw

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ルックスがもっとヴィンテージっぽいのとか王道のスタイルだったらこれも味になるのでしょうけど、

モダンなシェイプで明るいカラーだからなんか……ただのボコボコに見えますww

重さがちょうどいいから振り回しやすいんですよねーww

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(懐かしい写真ですこと……)



レスポールとかTalboみたいに重いと遠心力で自分の体が持ってかれちゃったり、

ストラトとかフライングV(コリーナ)とかだと軽すぎて浮いちゃって弾きにくいので。

This is 最高にちょうどいい!!

at ZEPP TOKYO

RAVELLE Eliteの音質は……


値段を考えると割といいと思います!

が、他にいろんなギターを持ってたりするとあえてこれがいい音ってわけでもないかなぁと。

レスポールと同じボディ材質だけど、質量が違うのでレスポールほどの低音は出ず、

また、ピックアップがSH-4なためここでもまた高音域に特徴が出ている、そんな感じのサウンドです。

わたしの場合、もうちょっと質の高いギターを各種持っているため、

たとえばハムバッカーサウンドならギブソンレスポールやMusicman AXISを使うし、
Gibson Historic Collection’59

トレブリーなハムサウンドがほしければフライングV使うし、
Epiphone FLYING-V1958korina

コイルタップするくらいならフェンダーやARIA PROのストラト使うし、
フェンジャパST62-80TX
Aria Pro2ジャパンヴィンテージストラト

サスティナー使いたいならTalboにはアームもついてるから使いやすいし、
Tokai TALBO

キルスイッチなんてそもそも波形編集で切り刻めばいいし。

そのときどきで持ち替えることが出来てあとからどうとでも編集出来るレコーディングの分野では、

ほっとんど出番がありません。(ちなみにわたしの本職はRECです)

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しかし、

わたしのRAVELLEのすごいところは、上記の全てがこの1本で出来るというところです。

まとめ RAVELLEはライブでのベストパートナー!


ライブではいちいちギターを持ち替えなくてもいいように、色んなサウンドが出せるギターが好きです。

となるとRAVELLE Eliteは、とくにわたしがカスタマイズしたこいつはとっても優秀!


それでいて持ちやすい、適度に軽い、そしてなによりかっこいい!

わたしが暴れながらギターを弾くライブをする限りはこいつの出番はステージの上にあるんだろうなぁと、

やんわりとこれからもよろしく的なことを思っています。

ってなったら、せめて壊れたエスカッションを直したり、なくなっちゃったワッシャーを取り寄せて付けるくらいしてやるかな。




さてそんな感じで!今日はおしまい!

萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!






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