どうも、ディストーション大好き萩原悠です!
オーバードライブよりエッジが立ちはっきりとしたアタック、
倍音が多く抜けるサウンド。
アンプで全く歪まなくてもそれなりになんとかなってしまうという便利なエフェクターですよね!
初心者ギタリストが初めて買うエフェクターとしても最適です!
ってことで、ここではオススメのディストーションペダルを独断と偏見のレビューを交えて紹介していきましょう!
ディストーションとは
そもそも歪みエフェクターって大きくわけて
- オーバードライブ
- ディストーション
- ファズ
の3つに分けられることが多いですよね。
ファズは割と個性が強く、他のふたつとは全然違う毛羽立ったサウンドであることが多いですが(ファズの中にも色々あるけど!)、
オーバードライブとディストーションは明確な差がありません!
ただなんとなくオーバードライブの方が歪みが弱いかな、ディストーションの方が歪みが強いかなくらいです。
オーバードライブと書いてあるけどディストーションくらい歪むペダルも、
ディストーションって書いてあるけどオーバードライブくらいしか歪まないペダルもありますが、
一応まぁ良しとされています。
1970年代にMXRのDistortion+というモデルが発売されたときに初めて”ディストーション“という単語がエフェクターに使われるようになり、
そのちょっと後にBOSSのOD-1に初めてOver Driveという言葉が使われ、
両者を筆頭に段々と道が分かれて行ったようなイメージです。
まぁ、あまり細かく考える必要ないです!
ここで紹介するディストーションは、そこそこ歪むモノを集めました!
もうちょっとアンプライクなサウンドだったり、
ブースター的に使いたい歪みをお探しの方はオーバードライブのオススメもまとめているのでそちらをご覧ください!
オススメのディストーションエフェクター紹介
それでは、早速ディストーションのオススメ機種を紹介していきましょう!
基本的に初めてでも手を出しやすい価格と使い勝手のモデルを集めました!
BOSS / DS-1
ディストーションといえばまずはこちらを紹介せねば。
BOSSのDS-1 DISTORTIONです!
ディストーションと聞くとなんとなくこの色を思い浮かべるという方が(特に日本国内では)多いのではないでしょうか。
あのカートコバーンも愛用していたという超名器。
(実はDS-2の方が長く使ってたんじゃないかという説もありますw)
わたしも長年使っていますが、
DS-1で弾いておかしい曲ってないんじゃないかなと、
そう思うくらいに万能です。
怒涛の低音は出ないのでドンシャリにしたい人は敢えて選ばないだろうなと思うけれど、
不思議とナシではない1台。
はじめてのディストーションに最適、間違いのないロングセラー品です!
BOSS / MT-2
BOSSのコンパクトエフェクター市場一番売れたのがこのMT-2、通称メタルゾーンです。
知名度もトップクラスで、みんなに愛され続けているエフェクターです。
めちゃめちゃ歪むのでノイズもそこそこありますし、
圧倒的個性のサウンドなので
「メタルゾーンをつなぐとなんでもメタルゾーンの音になっちゃう」
と言われるほどです。
しかし3バンドイコライザー、特にミドルは周波数を調整出来るので、
ドンシャリからミッドブーストまで幅広いサウンドメイクが可能なんです!
ぶっちゃけ音が太いわけではないので、
わたしはミドルをブーストさせた状態でリードプレイ、
特にハモらせるの前提のフレーズなんかに使うことが多いです。
また、2018年にBOSSの技-WAZA CRAFT-シリーズからMT-2Wというモデルも発表され、
こちらはメタルゾーンを更に自社でカスタマイズし、
サウンドの幅も広がり、ノイズレス化もされたモデルです。
BOSS / MT-2w
→サウンドハウス ¥15,000-
→サウンドハウス ¥15,000-
Proco / RAT2
こちらも超有名なディストーション!
使い方の上で注意しないといけないのはFilterというノブ。
通常のエフェクターにあるTONEノブは右に回していくほどに音が明るくなりますが、
RAT2のFilterは真逆、右に回していくほどフィルターが閉じていき、音がこもります。
オススメの使い方は、とりあえずフィルターは左に回し切った状態でGAINとLEVELを決めて、
そこから耳にうるさい部分をけずっていくようにFLITERを上げていくのがよいと思います。
サウンド的にも他のディストーションに比べて低音がブーミーに出るので初めは使い難いかもしれませんが、
うまくハマると抜け出せなくなるくらいの中毒性があります。
ProCo(プロコ) / RAT2
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XOTIC / SL DRIVE
小さな筐体で質の高いエフェクターを作っているXOTICから、
プレキシ系ディストーションの決定版!
マーシャルの歪みが好きだけどジャズコーラスを使わないといけない、
そんなときはSL Drive繋げば一発解決!
昔ながらのロックサウンドがアンプを問わずに出せるというのはとても魅力的です。
内部にディップスイッチもあってサウンドのバリエーションは広がるけれど……
ぶっちゃけデフォルトのままでいいと思います!
わたしはデフォルトで使ってます。
いちいち裏蓋開けるのが面倒ってのもある!笑
XOTIC SL Drive
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Animals Pedal / TIOGA ROAD CYCLING DISTORTION
リーズナブルながらもなかなかクオリティの高いエフェクターを作ってくれているAnimals Pedal。
このTIOGA ROADはRAT2を模して作られているようで、
たしかにサウンドはそこそこ似ているかもしれない……
けれど、こっちの方が断然使いやすいです!
普通にTONEを備えてるし、
クリッピング切り替えで3種類の歪み方を選ぶことが出来ます。
RATらしいブーミーさはなくなりましたが、
つまりはどうしたって変な音にはなりようがない、
そんな究極の安全パイとも言え、
初めてのディストーションとしても最高にオススメです!
あと、クマが可愛い!
Electro Harmonix / OD-GLOVE
オーバードライブのSOUL FOODやファズのMigMuffでおなじみのElectro Harmonixから、
それらに比べると圧倒的に知名度は低いけれどOD-GLOVEというディストーションを是非オススメしたい!
重心の低い歪み、中音域もなかなか厚く、高音域の抜けも悪くない。
ハードめな邦ロックなんかに最適です!
TONE SHIFTをONにするとギラッとしたピッキング成分が強調されるので、
リードプレイは抜けてくるし、
バッキングにはスピード感が出ます。
万能で”使える音”なので、
なんならもうすこし値段上げた方が売れるんじゃないかと、
そんな気さえするモデルです。
ELECTRO-HARMONIX OD Glove
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MXR / DISTORTION+
初めて”ディストーション“という単語をエフェクターにつけたのがこのMXR Distortion+です。
歪み量的には現代のディストーションに耳が慣れちゃうと
「これオーバードライブじゃね?」
となりますが、
高次倍音までスーっと伸びていくこの感じ、わたしはディストーションに分類されるかなと思っています。
そしてDISTORTIONを全開付近まで上げていくとなんならちょっとファズっぽい歪みにもなるという、
一台でいろんな使い方ができる超ロングセラーペダルです。
若い世代には「うん、まぁいいんじゃない?」くらいかもしれませんが、
おじさん世代(over50)には「これだよぉぉおおお!」となる、そんなディストーションです。
MXR M104/M-104 Distortion+
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One control / Anodized Brown
小さな筐体で統一したOne controlのラインナップにはアンプの歪みを活かすためのオーバードライブが多い中、
このAnodized Brownは単体でブラウンサウンド(いわゆるマーシャルをドライブさせた音)を出すために生まれたディストーションで、
現代的な超ハイゲインサウンドは出せませんが、
80年代のハードロックサウンドを奏でるなかなかゴキゲンで気持ちいいペダルです。
Leqtipue / 9/9
見た目から美しいLeqtiqueの9/9(ナインナインと発音します)というディストーション。
そこそこのハイゲインモデルで、全帯域が綺麗に押し出されていて弾いてて気持ちいい!
ちなみに、
10/10というさらなるハイゲインモデルもあり、
重低音のズグズグ刻みをしたいなら10/10の方が断然オススメです!
中音域のニュアンスのオイシさは9/9かなぁ。
どちらもとてもいいペダルです。
Leqtique 9/9
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FOXGEAR / FENIX
2018年に立ち上げられたFOXGEARという新しいブランドからはこちら、FENIX!
知名度がまだ高くないですが、このペダルはめちゃめちゃいいと思います!
どこをどういじってもまとまりのあるいい音になってしまうという便利な一台。
歪みの深さにも割と幅があり、クランチくらいから深めのディストーションまでいけちゃうという万能っぷり。
ちょっと安っぽい筐体だけれど、
その分軽くて助かります!
「OCDがもうちょっと歪んだらなぁ」
みたいなこと考えてた人はもうこれを買うしかない!
FOXGEAR / Fenix
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2台目、中級者以上にオススメのディストーション
ここまでに紹介したディストーション、本当にオススメです!
音質はもちろん、使いやすさも備え、それでいてお値段も1万円台までだけを揃えてみました。
ここからはまぁおまけ程度に、もうちょっとお値段の張るモデルも紹介してみようと思います!
モデルによってはちょっとクセが強くなりますので、
なにもわからずに買うのはちょっと危険かもしれません。
しかし、ハマれば一生の相棒になるであろう個性的なディストーションばかりです!
JHS / Angry Charlie
大手のエフェクターをモディファイしていたJHSを、
オリジナル製品も質の高いのを作ってるんだぜと世に知らしめたディストーション!
チャーリーってのはJames Charles Marshall、つまりマーシャルアンプを作ったマーシャルさんのミドルネームです。
“怒ってるマーシャルさん”
それがAngry Charlieの名前の由来ってわけですね!
マーシャルアンプの温かい部分と尖った部分を共存させている傑作ペダルです。
(6:4で温かみ成分の方が強いかな)
歪みの幅も広く、特にギターのボリューム次第で気持ちよく歪み量がついてくるところにも注目!
最新版のV3になって3バンドイコライザー搭載になり、さらに使いやすくなりました!
JHS Pedals Angry Charlie V3
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Warlus Audio / IRON HORSE
レンジ広い系ではなく中音域をギュッと押し出してくるタイプのディストーションです。
クリッピング切り替えが出来るけれどどの設定でもイマイチ突き抜け感はなく、
とにかく中音域が特徴的。
ハイファイなバッキングにはちょっと厳しいけれど
アメリカンなロックにはじゃじゃ馬な感じがしてとてもいいです!
ハコ物のギターを掻き鳴らすのとか最高にワルな感じがしていいですよねw
WALRUS AUDIO / IRON HORSE V2
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FRIEDMAN / BE-OD
どんなに小さな音で弾いていても、
アンプを大音量で鳴らしてるときのあの気持ち良さがそのまま出ます!
これは本当にすごい!
初めて弾いたときはびっくりしました。
Tightというノブで低音の引き締まり具合が変わり、
イコライザーのBassをいじるのとはまた違う感じ、
スピード感が変わります。
このページで紹介しているペダルのなかで一番
「誰が弾いても必ず気に入るだろうな」
と思っているのがこのBE-ODです!
FRIEDMAN BE-OD
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EarthQuaker Devices / Acapulco Gold
こちらは「誰が弾いてもまず笑うだろうな」という一台。
まさかのワンノブ!
70年代のアンプをフルアップにしたようなサウンドで、
ゲインを上げていくと音量もガンガンに上がっちゃいますww
もうこれどうやって使うんだよとww
しかし音色はかなり好きなんですよ。
多くの倍音がそれぞれに暴れていく感じ。
めちゃめちゃ好きです。
ただ、とにかく音がデカイ!
ノブを12時以降には絶対にしないで!
死ぬ!
EarthQuaker Devices Acapulco Gold
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MAD PROFESSOR / Mighty Red Distortion
ザラつきもあるけど基本的に中音域が暖かいサウンド。
なので、アウトローにはなりきれない感じがします。
スピード感はあまりなく、マイルド系のリードが似合います。
歪みの深さはそこまででもなく、
「オーバードライブよりかはまぁ歪むかな」
程度。
前段にTS系などのオーバードライブやEPブースターなどで持ち上げて使うギタリストも多く、
たしかにそうやって使うと一気に情報量が増えて最強の気分になります!
Providence / STAMPEDE DT
ジャリ味もあるしレンジも広いしでも中音域にバイト感があるしコンプ感も気持ちいいし、
それでいてノイズレスでどこかバイタライザーっぽいサウンド。
はい、わたし、かなり好きです!笑
さすがは高音質ケーブルなどの製作に始まったProvidenceですね。
なかなか深く歪みますが……なんだろ、なんかすごく性格良い人が弾いてるイメージww
ピッキングによるニュアンスはつけにくいですが、
音域、サステイン共に均等に伸びてくれる感じはとても気持ちよく、
バンド内でも安定して抜けるサウンドを作ることが出来ます。
Big Joe Stompbox / B-405 Hard
最後は完全に個人の好み。
わたしが使ってるディストーションB-405!
中音域の食いつきがとてもよくジューシー!
ミッドフリーケンシーがいじれて、つまりは任意の部分をミドルレンジとしてブースト/カットのどちらも出来るということ!
好きな周波数でドンシャリを作るもよし、
狙った部分だけブーストしてソロを弾くもよし。
いわゆるメタルゾーンスタイルなのですが、
BassとTrebleの調整は出来ない。
しかしこの歪み成分の気持ち良さと絶妙なコンプレッション感が最高で、
本当に使い勝手がよくて好きです!
まとめ:まぁつまりは好みですw
さて、結局たくさん紹介してしまいましたが、
やっぱり好みです。
どれが一番いいかは決められません。
きっとあなたがエレキギターの音を歪ませたいと思う限り一生探し続けることになります。
ようやく自分にとってぴったりな一台を見つけたと思っても、
またしばらくしたら別の歪みが気になる、
好みが変わる、
ギターやアンプ次第で変わる、
バンドメンバーやメンバーのサウンドが変わる、
それらによってまた少しずつ欲しい音が変わってくるはずです。
なので、まぁ最初の1台とかはそんなに難しく考えなくてもいいんですね。
聴いてみて好きな音であればそれが正解だと思います!
最近は1万円行かずとも十分性能の高いモデルがありますから、
まずはそのへんから始めてみましょう!
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!