どうも、またギター買ってしまいました、萩原悠です!
しかも今回はめっちゃ安いギター。
中古で見つけて「これだ!!」といった感じで。
FernandesのJG-55S今となっては手に入らない貴重な出会いです!!
Fernandes
Fernandesというブランドにどのような印象を持ちますか?
正直若い世代のギタリストにはあまり馴染みがないかも知れません。
「名前は知ってるけど」程度で。
そうだろうな〜でも90年代のFernandesと言ったらそれはそれはもう超大手で。
猫も杓子もFernandesのギターやベースを使いたがったもんですよ。
主にコピーモデルが多かったですが、古くから日本のギターブランドとして親しまれていました。
わたしが初めて手にしたギターもFernandesのストラトタイプだったし(→コチラ!)、
一番長くメインとして使っていたのもFernandesのRAVELLEでした(→コチラ!)。
そんな萩原悠、またしてもFernandesのギターを手にすることになりました!
JG-55S
初のジャガーです!!
今まであまり魅力に感じたことのなかったシェイプですが、最近ちょっとかっこいいなぁと思ったりしてました。
ブラックボディに白ラメピックガード、なかなかかっこよくない?
そしてJG-55S、サスティナー搭載です!!
またかよwww
サスティナー3本目です!
やっぱりサスティナーは面白いですからね。
しかもトレモロアームも使えるので、これまた可能性が広がります!
JG-55Sを買った理由
なんで今更こんな安いギターを買ったのか。
そのお話は先日ライブでGibson ES-335のネックを折ってしまったというところまで遡ります。
その日のライブはお仕事ではなく、割と仲間内で「ちょっとコピバンやろうぜ」的な感じだったのですが、
色々調子に乗ってGibsonのES-335のネックをバッキリ折ってしまいました。
流石にこれはヤバい。
元値がいくらだとか修理費がいくらだとかじゃなくて、ES-335はわたし、仕事で使うギターだったんですよ。
このライブの翌日もレコーディングで使うはずだったし。
なのに遊びのライブに持ち出して壊してしまった……
これはプロとして最悪だと思うんですよね。
そんなことに始まり、仕事用のギターと趣味用のギターを分けようという考えが湧いて来ました。
そしたらなにがいいかな、
趣味用っていわゆるライブだし、
あまりいい音じゃなくてもいいかな、
でもかっこいいのがいいな、
リアPUはハムバッカーだな、
でもシングルの音も出したいな、
22フレットがベストだな、
色々改造したいな、
ロングスケールが好きだな、
フロイドはいらないけどアームはほしいかな、
重量は軽いやつがいいな、
そんな色々な条件を満たす奴をネットで発見したのです。
それがこのFernandes JG-55S!
もうね、完璧よ。
サスティナーまでついてるし!笑
すぐさま店頭に観に行きました。
そして暫くぐるぐると考えた末、購入しました!
めっちゃ安かった!!
今まで趣味ライブ用にFernandes RAVELLEを使っていましたが、
その弟として、Fernandes JG-55Sが家族になりました!
JG-55Sの気に入ったところ
もうね、うちの子自慢ですよこれ!
いっきまーす!
ほどよくトラディショナルなジャガーシェイプ
新しいギターを手にいれようってなったときに、
既に持ってるギターと被るのは嫌だなと思ってました。
つまり、
- ストラトキャスター,その2
- レスポール
- フライングV
- ES-335
- RG(Ibanez)
- AXIS(Musicman)
- Talbo(TOKAI)
- RAVELLE(Fernandes)
は除外。
というより、もともとあまりストラトから派生した変形は好きじゃないので、RGとか、FORESTとか、そういうのは視野にありませんでした。
トムアンダーソンとかSuhrとかは欲しいと思うけど、今回はそういう本気のギターが欲しいわけじゃなりません。
予算はその10分の1だ!!笑
で、ちょっと盲点でしたね、ジャガーとかジャズマスターとかって持ったことないな!
よく見たらカッコイイんですよね。
これはとてもアリです!
でも……ジャガーってネックスケールが短いんですよ。
ショートスケールってやつで。
弦のテンションはダルいのもあまり好きじゃないんだけど、
チューニングがどうしても狂い易い。
安い楽器を手に入れたいと思ってたけど、チューニングが狂い易いのは嫌だ!
だからジャガータイプってだけでちょっと違うなと思ったんだけど……
ん?
ジャガーなのにロングスケール!
まさかの!!
JG-55Sはジャガータイプなのにネックスケールが648mm、
ストラトと同じロングスケールじゃん!!
わー嬉しい!!
ジャガーは小柄なボディに短いネックが人気なわけですが、Fernandesのジャガーはなぜか小柄なボディと長いネックというアンバランスさ!!
いいじゃん!!
しかも22フレット
嬉しい!!
ストラト(21フレット)と同じロングスケールだからと思ったけれど、
22フレットだって!
自分22フレットのギターが一番好きなんですよ!!
21フレットだとちょっと少ない、24フレットはいらない、
最適です!!
リアにハムバッカー搭載
先日フェンダージャパンのストラトにも初めてシングルサイズのハムバッカーを乗せましたが、
やっぱりリアにはハムバッカーがいいです!
自分は残念ながらあまり太い音を出すのが得意ではないので、ピックアップで補ってくれるのは嬉しい。
サスティナーライト搭載
これは嬉しい誤算。
まさかのサスティナー付きギターが手に入ってしまうとは!!
その分フロントピックアップの音質は期待出来なくなるけれど、
一応フロントもピックアップとして使えます!
JG-55Sに載っかってるのはサスティナーライトという、
今まで使ったことのないタイプのサスティナー。
ハーモニクスモードは出せないけれど、サスティナーボリュームという専用のボリュームノブがついてます。
これでサスティナーのかかり具合をリアルタイムに調節出来るというわけですね。
どんな風に面白く使えるかはこれから探り探りでやっていきたいと思います!
アームもついてる
これはいいですね!
サスティナーとトレモロアームって結構相性いいと思ってるんですよ。
今までライブ用のメインとして頑張ってくれていたRAVELLE、
あいつはかなり色んな機能が盛り盛りになっていたけれど唯一、
アームだけがついてなかったんです。
その点JG-55Sがアーム持ちであるということで、
この兄弟2本に確実な住み分けが可能になりました!
軽い!
このギター、めっちゃ軽いんです!
Fernandesの当時のカタログを調べたら、どうやらバスウッドボディだと。
バスウッドはアルダーやマホガニーに比べて軽いけれど……それにしても軽い!!
ジャガーの小さめボディだとこんなにも軽くなるのか!
ライブで扱うにはとてもよい!
……いや、ちょっと軽すぎて吹っ飛んでくかなぁ。
もうちょっとだけ重くてもよかったんだけど……慣れましょう!
ピックガードが大きい
いいですね、ピックガードが大きい。
ピックアップより下にもだし、上にも大きいです。
よし、改造しよう!!
(後述します)
安い!
このギターは仕事ではほぼ使うことはないと思います。
それこそ色んな1軍ギターたちがいるから。
なので、趣味で外に出るときに使います。
ってなったらあまりお金をかけられません。
原価回収出来ないからね!!
それに、色々改造しようと思ってたから、まだまだここから経費がかかるから。
(後述します)
JG-55S、改造していきます
このJG-55Sは、このままでは使いません。
色々改造していきたいと思います。
このままではパワーが足りないからピックアップも替えて(Ibanezに倣ってバスウッド材+Dimarzio TONE ZONEの予定)、
好みの音色になるようにナットも替えて(BLACK TUSQかな)、
今までどのギターでも見たことのない機能、特殊な配線を思いついたのでそれ用のスイッチもつけて……
スイッチに関してはお世話になってるクラフトマンさん(このときにお世話になったTrafzckギターサービスさん)と今相談してるところです。
スイッチを増設するためにピックガードが大きいギターが必要だったんです。
ピックガードの下はボディの木ががっつり詰まってるので、独自で穴あけ放題、増設し放題です(プロの腕が必要です)。
クラフトマンさんからは
「こんなギターあるんですか?」
と笑われましたが、
「ないです!!でも理論上可能なきがするし、これが欲しいんです!ギターの新しい演奏法を思いついたので、作ってください!!」
とわがまま言ってるところですww
出来るかなぁ……難しいかなぁ。
最初は自分で全部やるつもりだったんですけど……それは無理だ!!笑
秋葉原、千石電商さんでギター用のパーツ探し!あとは自分の木工、ハンダの技術だけだな… pic.twitter.com/ES6be2xoJT
— 帰って来た萩原悠 (@hagiwaraU) 2017年12月29日
改造した!!
ちょっと時間はかかってしまったけれど!
あちこちカスタムしました!
というより、回線系は結局Trafzckギターサービスの鈴木さんにやっていただきました!
かなり自分好みになったと思うので、紹介します。
ディマジオ TONE ZONE
→サウンドハウス ¥8,660-
まず、リアのピックアップをディマジオのDP155、TONE ZONEに変えました!!
これはバスウッド材+TONE ZONE、つまりIbanezでおなじみの組み合わせですが、
素直にパワーがグンと上がってめちゃめちゃ気持ちよくなりました!
まぁ実際はこのギター、中にデジタル基盤が入ってるのでIbanezと同じ音には全然ならなかったですが、なかなかお気に入りです。
TONE ZONEは中古でちょっと汚かったので、ピカールで掃除してやったぜ!
ポールピース左2つだけ掃除したところ。結構綺麗になってるっしょ?
コイルタップ
リアのディマジオTONE ZONEはそのまま使うだけでなく、
コイルタップしてシングルコイルとしても使えるようにしました!
ボリュームのノブを押して切り替えます。
定番のPUSH-PULLではなくPUSH-PUSHで。
みんな使ったことないと思うけれど、こっちの方が素早く切り替えが速いんですよ!
引っ張るって、つまり2本以上の指でノブをつまんでから一定のところまで引き上げるっていう動作が必要なんだけど(あまり強く引き上げすぎると取れちゃうよ!)、
PUSH-PUSHだったらポンとタッチするだけ。
めちゃめちゃ速い!
唯一弊害としては、押した瞬間は一旦通常時よりも沈まなきゃいけないので、
デフォルトの高さがちょっと高めになってしまうこと。
ここはかなり懸念事項だったのだけれど、時間をかけて調整していただいたおかげで全く気にならないところまで下がりました!
キルスイッチ
以前Fernandes RAVELLEに搭載したことからかなり気に入ったキルスイッチ。
JG-55Sにも取り付けました!
この位置にスイッチをつけたかったからピックガードの大きいギターを選んだんだよね〜。
実に絶妙な位置です。
しかし、実はわたしはこれだけでは満足できなかったのです。
キルスイッチを切るスイッチ
まぁ名前はダジャレですけれど、今までこんな回路のギターを見たことがないので、恐らくまだ誰もやってない、名前もないスイッチです。
本来キルスイッチは”音を切るスイッチ”なのですが、これでトレモロぽく発音しようとすると、
押してる間は音が切れてしまうので、裏拍っぽく演奏しなきゃいけないんですね。
これではシビアなリズム奏法が出来ない……
ってことで、”信号がキルスイッチに行かなくなるためのスイッチ”を増設しました。
つまり、キルスイッチを押してる間に“キルスイッチを切るスイッチ”を押すと、
押してる間だけ音が出る、ということが出来ます。
はい、つまり、ダイレクトスイッチみたいなもんなんですwww
でもダイレクトスイッチだと、直前にボリュームノブでボリュームを下げてから押さないといけないし、
かと言ってトグルスイッチだと手がぶつかって不要なときに音が切れしまう。
それらを全て解消するのがこのキルスイッチを切るスイッチなのです。
秋葉原を散々うろうろして最適なスイッチを見つけました。
最初にキルスイッチだけつけたときのパーツよりも浅くて軽い、リズムで連打するには最適です。
接点も丈夫なので壊れにくいようだし。
ってことでキルスイッチも両方こっちの新しいボタンに替えてもらいましたw
これからガシガシ押していこうと思います。
もうこれとサスティナーがあればピックいらないやw
フローティングブリッジ
わたしはフロイドローズ以外のギターでフローティングさせるのはあまり好きではなかったのですが、
今回、JG-55Sでは初めてフローティング設定にしてみました!
大胆に叫ぶためのアームではなく、もっと伸びやかに歌うためのアームです。
ちょっとだけ上にも音程が上がるようにして、より細やかなニュアンス付けができるようになりました。
まぁまだ慣れてないから難しいんですけどねwww
トレモロスプリングを交換
→サウンドハウス ¥1,960-
フローティング具合まで気になってきたら、今度はトレモロスプリングが気になってきました。
ってことで、色々探した結果、ESPのトレモロトーンスプリングスType1を張って見ました!
柔らかめのバネなので、同じように3本だと全然フローティングしなくなってしまったので、とりあえず5本で。
でもなんとなくもうちょっとだけ軽くしてみようかなと思って、1本抜いて4本張りっていうちょっと変な構成にしてみました。
今のところこれが一番”自分の気持ちの通りの音程変化”が出来てる気がします。
もしかして柔らかすぎかなぁ……ちょっとしばらく様子を見ます!
これから使ってくぞー!
とりあえずひとまず完成したわたしのJG-55S。
それこそまだトレモロスプリングスは他のも試してみたくなったし、
ナットも交換しようかなって思ってますが、
一旦これで完成!
近くセッションライブにお誘いいただいているので、
早速こいつで遊んでこようと思います!
ってことで今日はここまで。
最後まで読んでくれてありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!