どうも、最近改めてシンセ好きを痛感している萩原悠です!

自分が初めてシンセサイザーキーボードを買ったのはもう10何年前とかになるんですけど、

今や各メーカーから本当に色んな機種が出てて、

どれを選んだらいいのかわからない!

そんな方のために!

初めてのシンセサイザー選びをサポートします!

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ざっくりと分類してみよう

スタイル 代表機種 メリット デメリット
エントリーデジタルシンセ JUNO-DS 軽い、安い、使いやすい 音質はまぁそこそこ
ワークステーションシンセ KRONOS 楽曲制作が出来る、高音質 デカい、重い、高い
ステージピアノ CP-4 リアルなピアノの音とタッチ デカい、重い、高い
アナログシンセ MS-20 mini アナログの太いサウンド デジタルほど便利じゃない
ショルダーキーボード AX Synth 目立つ! 使い勝手は……まぁ。
MIDIキーボード Keystation 軽い、安い、色々豊富 音は出ません
そんな感じです。

エントリーデジタルシンセ、とかは用語として使われてるわけではないけれど、

まぁ名付けるならそんな感じかなと。

それぞれの機能と特徴について

では、それぞれのタイプの特徴や、どんな方におすすめかを順に紹介していきます!

エントリーデジタルシンセ









初めてバンドを始めるなら絶対このタイプがおすすめです!

なんてったって使い方も簡単だし、音色も1000種類くらい入ってるんすよ!

1000種類ってすごいでしょ?笑

それでいて持ち運べるようにって出来るだけ軽く作られているし(後述のステージピアノの1/3~1/5くらい)、

値段も割と安めです。

そしてなにより、以下で紹介するキーボードのほとんどの機能を兼ね備えてたりします。

デメリットとして、そんなに超高音質音源ではなかったりするのですが、最初はそんなんどうでもいいさ!

もっと拘りたくなったら買い替えましょう!

ワークステーション型シンセ













次にワークステーション型シンセサイザーについて。

これは“1台で全て完結するシンセサイザー”という定義なのだけど、

その中でも重要なのは“内部にシーケンサーがあって楽曲制作をすることが出来るか”であるという風潮です。

いまどきは大抵のシンセサイザーキーボードがUSB端子もしくはMIDI端子でPC内のシーケンスソフトをコントロールすることが出来ますが、

ワークステーションシンセならシーケンサー機能が本体に内蔵されていて、シンセの音色を使ってそのまま曲作りが可能!

いや〜わたしもDTMを始める前はお世話になったものです。

だいたい16パートとか重ねられるので本格的なアンサンブルを仕上げることができ、しかも最近ではオーディオ録音も本体で出来ちゃうモデルが多数リリースされています。

つまりシンセ内蔵のドラム、ベース、ピアノ、オルガン、ストリングスを打ち込んだあと、エレキギターとボーカルをシンセサイザーに録音するってこともできて、まさに音源制作の中心になる存在です。

また、一概には言えませんがワークステーションシンセは音色もエントリーデジタルシンセより上質であることがあります。

その部分の恩恵がかなりあるので、ライブミュージシャンであるキーボーディストもワークステーションタイプのシンセを使っていることが多いです。

わたしもDTMでの楽曲制作に今でも頻繁にKORGTRITON Extreme(10年ちょい前の最上位モデルワークステーション)の内蔵サウンド使いますよ!

ステージピアノ









ステージピアノというものの歴史を掘り下げると色々な移り変わりがあるのですが、それは別ページにまとめたのでそれを見ていただくとして、

現代のステージピアノの定義は、

ピアノの音色や弾き心地に特価したデジタルシンセ、と言ったところです。

出来るだけリアルなグランドピアノやエレピのサウンドを収録し、

グランドピアノらしい重めの鍵盤を採用しているというのが特徴です。

ピアニストがキーボードの軽い鍵盤を弾くとどうしても弾きにくくて疲れちゃいますからね。

ただ、鍵盤のタッチが重いのは1鍵ごとの物理的な重量が重いことに由来するので、つまりはそれが88個もあればかなり重くなります。

持ち運びはちょっと覚悟が必要ですね。

あ、ピアノが弾けるようにということでのステージピアノなので、生ピアノと同じく88鍵のサイズのものが多いです。(シンセは61とか49とかもあるのだよ)

また、いわゆるローズとかウーリッツァーとかのエレピサウンドや、オルガンなどの音にもこだわったモデル見受けられますね。

シンセサイザー的なこととかストリングス系とかをやらない、とにかくがっつりピアノが弾きたいんだって方はステージピアノをおすすめ!

アナログ(モデリング)シンセ









ここまで話してきたシンセサイザーって、実はちょっと元々のシンセサイザーと違うんですよね。

ワークステーションシンセもステージピアノも、デジタルシンセサイザーという括りになります。

それに対して存在するのがアナログシンセサイザーです。

デジタルシンセとの一番大きな違いは、

ピアノの音やストリングスの音など、リアルな生楽器サウンドが出ない ということでしょう。

その代わりに、デジタルでは再現しきれなかったアナログならではの超存在感あるぶっとい音が作れます!

バンドのキーボーディストとして初めての1台には向かないけれど、

シンセの本当の楽しさを知れるので、是非そのうち使いこなしてほしいです!

ちなみに、アナログシンセの挙動や音作りを限りなく再現したアナログモデリングシンセ(バーチャルアナログシンセ)ってのもあります!

最近は結構よくできていて、パッと聴いた感じ違いがわからないかも?

ショルダーキーボード

AX
ショルダーキーボード

ショルキーとか略されますね。

これはもう完全に見た目。

キーボーディストがギタリストと同じ土俵に立てる!

それが最大のメリットです。

しかも担いでしまえば省スペース化にもなるので、ステージ上にメンバーがいっぱいいるだとか、移動する必要があるだとか、そんなときにも便利ですね!

ただ、やっぱり機能とかはそんなに盛りだくさんでないのと、どうしたって操作はしにくいです。

左手はこの……なんていうんだろ、あっちの方を持つことになるし、鍵盤付近の操作パネルは基本右手で触る用のデザインです。

う〜ん……ライブで目立ちたい方向け!

でもね、キーボーディストはキーボーディストとして普通にやってた方がかっこいいよ!

MIDIキーボード













これまで紹介してきたのはキーボード型シンセサイザーですが、

MIDIキーボードってのはシンセサイザーではありません!

パソコンやその他の音源を鳴らすための鍵盤型コントローラーです。

それこそパソコンで文字を打つキーボード、あれはケーブルで繋いでパソコンの中に文字が入力されるでしょ?

あれと全く同じです。

MIDIキーボードはMIDI情報のデータを送信するだけの役割です。

DTM、DAWで音楽を作る人は制作環境にMIDIキーボードを置いている人がおおいですね。

また、ラック音源などをライブで使うためにMIDIキーボードを持って行く人も……今はあまりいないか。

使う用途によって鍵盤のリアルさとか、鍵盤数とか、いろいろなラインナップがあります。

それこそピアノっぽく打ち込みたいなら最低でも61鍵盤(5オクターブ)必要だし、

ちょっとしたコードの確認とかメロの打ち込みくらいだったら25鍵(2オクターブ)でもいいですしね。

自宅制作環境のスペースとも相談して決めたいものです。

今ではほとんどのシンセサイザーにMIDI送信の機能がついているので、

あえて“これはMIDIキーボードです”と言う製品に関しては、

「本当に本体にはなんの音も入ってないから注意!ヘッドフォン挿しても音は出ないし、スピーカーやPAにつなぐための端子はありません!」


という意味です。

ちなみに、最近のMIDIキーボードの落とし穴として、パッケージとかに

「当社珠玉の音源が1GB付属します!!」

みたいなことよく書いてありますが、

あれは、色んな楽器の音がするパソコンのソフトが付いてくるってことなので、やっぱり単体では音が出ないので注意。

まとめ:キーボードは用途で選ぶ

さて、6つのカテゴリーに分けて紹介してきましたが、

なんとなく自分が買うべきなキーボードがわかってきましたでしょうか。

よっぽどアナログシンセに興味が湧いているとか、ショルキーじゃないと嫌だとかがなければ、

JUNO-DS、KROSS2、MXなどのエントリーデジタルシンセにするのがよいと思います!

ピアノやストリングス、ギターやドラム、効果音までたくさん入ってるし(アナログシンセの音も入ってる)、

ライブも出来るし打ち込みも出来る、軽いし使い方も簡単で比較的安いね。

ってことで、関連ページから色々見てみてくださいませ!