どうも、作曲やってます、萩原悠です!

自宅での楽曲制作のときも、ライブでの演奏のときも、キーボード選びはめっちゃ大事です!

でも初めは全くわからないですよね。

初めてバンドでキーボードを担当することになった初心者さんにおすすめなのはズバリこの3機種。

  • ROLAND JUNO-DS
  • KORG KROSS
  • YAMAHA MX

電子楽器ブランドとして実質3トップであろうこの3社が初心者さん向けのシンセサイザーキーボードをリリースしていて、

そのどれもが大ヒットしています。

うん、じゃあどれが一番いいの?


それはね、人それぞれです!

ヤマハかローランドかコルグかなんてもはやセブンイレブンかローソンかファミリーマートかの違いみたいなもんです。

どこのおでんが一番好きか、どこのチキンが一番好きか、

好みです!

でも若干の勢力差はありますよね。

チキンはファミチキが一番だとか、肉まんは中村屋が提携しているセブンイレブンが一番だとか、ローソンのデザートが美味しいだとか。

でもそんなこと言われたらいつまでも決められないので、

このページではあなたに最適の1台を見つけるために

  • ROLAND JUNO-DS
  • KORG KROSS
  • YAMAHA MX

の3機種を徹底比較レビューします!

(追記:このページは2017年8月に執筆しました。直後にKORGからKROSS2がリリースされたので段々書き直しますが、しばらくはこうやってグレーバックで追記スタイルにします。)





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3台をざっくり比較


なにはともあれ、本日エントリーしている3機種をざっと紹介したいと思います。

名前だけでも覚えていってくださーーい!
JUNO-DS
KROSS
MX
2015年10月24日 発売 2013年7月14日 発売
2017年9月 KROSS2
2012年11月 発売
61鍵/88鍵 61鍵/88鍵 49鍵/61鍵/88鍵
5.3kg/16.2kg 4.3kg/3.8kg/12.4kg 3.8kg/4.8kg/13.9kg
音色1200以上 音色400以上
KROSS2 1000以上
音色1000以上
DAW連携 内部シーケンサー
KROSS2 DAW連携
DAW連携
Cubase AI付属
電池駆動
パッドサンプラー
ボコーダー
ワークステーション
電池駆動
ボコーダー
iPadと連携可能
  • JUNO-DS61 ¥73,000-
  • JUNO-DS61 ¥120,000-
  • KROSS61 ¥54,800-
  • KROSS88モデル入れ替え中

  • まぁそんな感じですよ。

    追記:ところどころにこんな感じでKROSS2の情報をブッコミました。見にくくてすみません。

    いくつか抜粋して比較しましょうか。

    鍵盤数ラインナップ


    まず、シンセサイザーキーボードのスタンダードな音域として、5オクターブってのが目安です。

    それが61鍵モデルってことで、JUNO-DS / KROSS / MX の全機種にあります。

    そしてピアノと同じサイズの88鍵盤モデルもありますね。

    シンセサイザーとして使う、バンド用のキーボードだったら61鍵でまぁ足りるかなってレベル。

    たまにもうちょっと上の音を出したいとか下の音が必要となったらオクターブ切り替えスイッチで対応出来ます!

    また、ヤマハのMXだけは61鍵よりさらに1オクターブ少ない49鍵モデルがあります!





    2台目のキーボードとして1台目の上に配置したりするのには最適ですが、

    この鍵盤数でピアノパートを弾こうとするとちょっと難しいです。たりない!

    音源,音質


    やっぱり楽器ですからね、音の良さ大事です!

    ただ音の良さってのは結構好みみたいなところがあります。

    超絶ざっくり言うと
    • YAMAHAがナチュラルな生音重視
    • KORGがシンセサイザー&エレピ
    • ROLAND向きの派手な音

    って感じです。

    もちろんどの機種でもほとんど同じような音が入ってます。

    ピアノが入ってないとかシンセが入ってないとかはありえないです!

    ただ、なんとなくどこに一番力入れてるかの違いというか……いや、好みですww

    セブンイレブンvsローソンvsファミリーマートの話に戻るけど、

    どこも自社ブランドのペットボトルのお茶だしてるし、最近はコンビニで美味しいコーヒー飲めるようになりましたよね。

    コーヒー飲みたいから絶対セブンイレブンじゃないとダメとか、
    ピアノの音使いたいかた絶対ヤマハじゃないとダメとか、

    おにぎり買いたいから日本人はローソンにしかいかないとか、
    シンセサイザーの音が好きだからKORG一択とか、

    そういうんじゃないんです。

    好み!

    音色数


    音色の好き嫌いはまぁ人それぞれ。

    しかし、収録されている音色の数は数字で表示出来ます。

    その数では一番後に発売されたJUNO-DSがリード。

    KROSSが400ちょい+ドラム多数

    MXがドラムを含めて1000以上

    JUNO-DSはドラム含めると1200を超えます!

    ざっと見てもKROSSの倍以上!

    数が多けりゃいいってもんでもないけれど、やっぱり好みの音、必要な音にドンピシャなサウンドが入ってる確率が倍になってるわけだから、これは嬉しいですね!

    もちろんシンセサイザーは音を選ぶだけじゃなくて音を作るものです。

    好みの音なんて自分で倍音やADSRをいじって作ればいいんだけど……初心者さんはいきなりそんなことできんわなww

    追記:KROSS2では音色が1000を超えました!

    サイズ


    サイズは正直あまり変わらないと言えます。

    だって鍵盤ひとつひとつのサイズが変わらないんだから、それが同じ数だけ並んでたら大した差は出ません。

    が、やはりちょっと差が出ます。

    注目してほしいのがKROSSの横幅の狭さです。

    JUNO-DS61の横幅100.8センチ

    MX61の横幅100センチ

    それに対してKROSS61は横幅94.2センチです!

    ほんの6センチしか変わってないけれど、むしろなんで6センチ変わった?

    ローランドとヤマハが8ミリしかかわらないのに、なんてコルグは6センチも縮められた?

    それはベンダーの位置です。

    JUNO-DSやMXでは鍵盤横にあります。

    鍵盤と完全に横並びで左手で操作する感じですね。

    しかしKROSSはその位置にはなく、鍵盤の奥にあります。


    これによって横幅を短縮することに成功、設置したときの”横幅“は背負って運んでるときの”高さ“になります。

    6センチ小さいとちょっと持ち運びしやすくて助かる〜!

    あ、そうそう、キーボード買ったら持ち運ぶんですからね?

    重量


    バンドをやるとなったら持ち運びは必須です。

    ギターやベースに比べてちょっと大きいから大変だけど、

    実はこの3機種は今までのシンセサイザーの歴史を考えるとめちゃめちゃ軽くなったんです!

    JUNO-DS61が5.3kg

    MX61が4.8kg

    KROSS61は4.3kg!!

    4キロ台まで来たらもうギターやベースと同じくらいです。

    ギタリストがちょっとエフェクターを持ってきたらもうそれで逆転されるレベルです。

    よかった、持ち歩けますよ!

    ちなみに、MX49に関しては3.8kgという驚異的な軽さです。

    追記:KROSS2が61鍵モデルで3.8kgとなりました!


    各機種ごとのウリどころ紹介


    さて、ここまでは条件を揃えて紹介してきましたが、

    次はちょっと趣向を変えて、

    各モデルの、他の機種にない機能や長所を紹介していこうと思います!

    リアルタイム操作に優れた
    Roland / JUNO-DS


    Roland JUNO-DS

    はっきり言って今一番売れているシンセサイザーでしょう。

    わかりやすく配置されたボタンに1200の音色。

    そしてこの機種最大の特徴が本体右奥にある8個のパッドです。

    ここにオーディオデータを入れておいてサンプラーとして使うもよし、

    キーボードの音色切り替えをここにアサインするもよし、

    ちょっとしたシーケンスを組むことも出来ます。

    本体左側にはノブに加えてスライダーもあり、

    レイヤーそれぞれのボリュームバランスもここで自由自在!

    正直わたしも3機種の中で一番使いやすいと思っていて、

    先代JUNO-Diからよくぞこの進化をしてくれたと称えたい気持ちでいっぱいですw

    詳しくはコチラ!
    →JUNO-DSの機能がライブ用シンセとして完璧すぎる!【Roland】


    唯一のワークステーションシンセサイザー
    KORG / KROSS






    KROSSは他の2機種に比べて音色数が少ないです。

    上位機種のKROMEになると途端に大容量になるのだけれど、KROSSはちょっとその点頼りない。

    しかし、KROSSには他2機種に上回る2つの特徴があります。

    ひとつ目は、KROSSがこの価格帯で唯一のワークステーションシンセサイザーだということです。

    ワークステーションシンセって、つまりはこれ一台でなんでも出来るよ〜的なシンセサイザーキーボードのことですが、

    その定義の中で一番大事なのが、シーケンサー機能を持っているという部分です。

    内部で16パートの音を重ねて打ち込みをすることができ、これ一台だけでそこそこちゃんとした楽曲制作ができてしまうのです。

    パソコンいらず!

    もちろん本格的に作りたいなら上位機種のKROMEやKRONOSにしたり、パソコンを使ったりということをするべきなのですが、簡単なデモくらいなら、ライブで流すSEくらいなら、さらっと作れます!

    追記:
    2017年9月にリリースされるKROSS2なら音色の少なさも払拭!
    しかもJUNO-DSばりのパッドも16個搭載。
    リアルタイムコントロール用のノブも搭載し、
    DAWとの連携、一発オーディオ化も可能になりました!

    生音の温かさ重視
    YAMAHA / MX






    ヤマハのMXは、正直JUNO-DSやKROSSと比べて機能的な面では見劣りします。

    強いて言うならCubaseの簡易版が付属するのですぐにDAWも始められちゃうとかそんなところです。

    限定カラーの青が可愛いとかそういうことを言うこともできますが、

    ヤマハの長所はそんなことよりやっぱり音色です。

    特にピアノやストリングスなど、生楽器系の表現は同価格帯の他社製品よりリアルです。

    程よく曇った感じがw

    いやだってね、そもそもアコースティック楽器ってそんなに本来きらびやかじゃないんだから!

    その辺の追求が、さすがヤマハだなぁとおもいます。

    考えてみたらローランドもコルグも生楽器作ってないですからね。

    この辺のノウハウと探究心、これがヤマハのいいところです。

    バンドと混ぜて目立つ音かと言われると、ちょっとエディットが必要になりますが(つまりエディットすればいかようにもなるということ)、

    バンドにしっかり溶け込む、でしゃばり過ぎない音というのが特徴です。

    詳しくはコチラ!
    →YAMAHA MXはコンパクトで使いやすいシンセサイザー!


    まとめ:好きなのを選べ!


    さて、結局はこうなるのです。

    好きなのを選んでください。

    このページを立ち上げた直後にKORGからKROSS2という新しい機種が登場してしまったため、

    みんなが悩むことになってしまいました。

    (そしてこの締め部分も書き直すことになってしまいましたww)

    だって、
    ヤマハの音が好きならMXを買え!
    61鍵だとデカすぎるというならMXを買え!
    本体で打ち込みもやりたければKROSSを買え!
    もうよくわかんなかったらJUNO-DSを買え

    これでよかったのに、KROSS2がJUNO-DS最強伝説を終わらせようとしてるんだもの。

    正直まだわからないです、実際に触ってみないと。

    でもあれっすよ、やっぱり、好きなのを買えwww

    ちなみに、それぞれの機種について詳しくは別ページに書きましたので気になっている機種については是非見てみてくださいまし。

    これでもまだ決心着かなかったらご相談くださいまし!




    そいでは、萩原悠でした!

    Twitter (→@hagiwarau)フォローもお待ちしてます!