どうも、ギタリスト時代にうっかりギターより高いキーボードを買ってしまってから色々道が逸れてった萩原悠です。
今の若い子が羨ましいよ、
こんなにいいシンセがこんなに安く手に入るんだから!!
てことで、今日はRoland社の新商品(もう一ヶ月経っちゃったw)、
JUNO-DSをご紹介!!
ライブでどれだけ便利なのか、JUNO-Diとの違いはなんなのか。
順にお話していこうと思います!
(JUNO-DSの上位機種にあたるRoland FAシリーズについてはコチラにまとめました!)
Roland JUNO-DS
Rolandは言わずと知れた大手楽器メーカー。
中でも電子楽器にやたらと強いブランドです。
そのRolandさんが出した最新軽量シンセ、JUNO-DS!!
の話をする前に、
2009年、キーボード業界に軽量モデルブームを起こしたあの製品の話をせねばなるまい。
そうです、
Roland JUNO-Diです!
誰でもパッと使えるわかりやすいインターフェイスしかり、
キーボードを背負って運べるようになったという便利さ、
もちろん機能も必要十分で、そりゃ上位機種と比べたら音は細かったですが、
とにかくこれが本当に大流行りして、
今ではほとんどのリハーサルスタジオでレンタルキーボードとして置いてあります。
そのJUNO-Diの正式後継機としてこの度2015年10月に発売されたのが
JUNO-DSです。
こいつがもうライブ用シンセとして完璧すぎて。
特に弾き語りをされる方、ソロライブをなさる方にとっては最強の相方になりますよ!
新しくなったJUNOの性能を紐解いていきましょう!
(一番目玉の機能は最初に、そして一番すごい使い方は一番最後に書いてあります。
ご購入検討の方は是非最後までお付き合いください)
まず軽い!
なにを差し置いてもこれ!
JUNO-DSはとにかく軽いです!
前身のJUNO-Diのときに成し遂げた、重量5.3kgという偉業!
ベースが大体4.0kg平均ってとこなので、それよりちょっと重い程度。
もうライブ中に担いじゃう?
キーボーディストは荷物が重いっていう時代は終わったのだよ!
か弱い女子にもか弱くない女子にもオススメ!
あ、あと男子も勝手にどうぞ。
(最近はJUNO-DSに遅れてリリースされたKORGのKROSS2が3.8kg。すげぇ!!)
超便利な8コのフレーズパッド
何と言ってもココ!!
JUNO-Diにはありませんでしたね。
このパッドですが、果たしてどんなことが出来るのでしょうか。
リズムマシンとして
ここにはいろんなジャンルのドラムパターン合計240個が既に入っており、
ワンプッシュで簡単に読み出すことができます。
ちょっとした練習にはこれだけで十分なレベルだし、組み合わせてパターンを設定しておくことができます!
8トラックのシーケンサーとして
リズムマシンが入ってるということで勘づいた方もいるかもですが、
ここ、パターンシーケンサーになります!
8コのパッドがそれぞれ1トラックずつになるので、合計8トラック分のシーケンサーをこの部分で操作出来ます!
もちろんそのシーケンスもライブで流せるからね、それに合わせて演奏するもよいでしょう!
まぁ”パターンシーケンサー”ってのはまるまる1曲のシーケンスを組めるようなやつじゃないから、その部分はKORGのシンセに劣っちゃうけどねぇ。
SDカードに入れたWAVデータを読み出すサンプラーパッドとして
ですよねー!
ですよねーー!!!
パッドといえばです、ポン出しのサンプラーになるのはありがたい!
ポン出しでサンプラーって、ワンショットの効果音のことが浮かびましたよね?
いやいやそれだけじゃありませんよ、
普通に長いオーディオファイルを流せます。
そう、もう登場SEだったりMC中のBGMだったりを音響さんにCD渡してお願いしなくていいんです!
音響さんはプロです、安心してお願いしてよいのですが、
やっぱり自分の手元で出来るってのが一番思い通りにできていいですな!
これはJUNO-Diとの大きな違いで、
既にJUNO-Diを持ってる仲間に自慢してやりましょう!
音色パッチの切り替えとして
ライブ中に色んな音色を切り替えることがあるでしょう。
お気に入りの音色、今日使う音色を簡単に読み出すって機能は当然今までの機種にもありましたが、
ここの大きなパッドで音色のセレクトも出来るようになりました!
ピアノが一番、オルガンが二番、ストリングは三番とかに入れておいて、
あとは押すだけ。
うん、今までも押すだけだった。ああ押すだけだったさ。
でもさ、ライブって明るい瞬間と暗い瞬間の光量の差がすごい激しいわけ、
ボディの色と同じな小さいボタン、その脇に書いてある小さい文字、
読めないのよ!
その点このJUNO-DSは光るパッドですよ、ライブ中に見えないなんてありえないです!
パッドは滑らない素材だし程よく離れてるので、隣のボタンとダブル押しとかのミスもなくなりました!
これめっちゃよくない!?
13通りに光るパッド、鍵盤を弾く強さに対応したモードもあり!
可愛いよぉ〜!!wwww
それだけ。
パッドは正義!
そんな感じでJUNO-DSのパッドは、
ドラムを鳴らせる、
それ以外のパートも打ち込んでおける、
オーディオのポン出し、
音色の切り替え、
これらのモードは全てワンプッシュで切り替えられます!
例えば、
シーケンサーで組んだオケを流してから音色を変える
音色切り替えからのサンプラー機能を使った指ドラム
そんなのが全部このパッドだけで出来ます!
すばらっ!!
では次いきましょう。
これもナイス機能!
マイク入力が可能!
なんと!
このJUNO-DSにはマイクが接続出来ます!!!
どどーーーん!!!
…………
……
そうですね、そんなの前から、JUNO-Diから出来ましたね。
失礼しました。
じゃあなにがすごいのか、
そう!
ボコーダー機能!
それにオートピッチ機能!!
これによってテクノ系の過激な声も、perfume系のケロケロ声も簡単に出せます!
どやぁ!!!
……
あ、これもJUNO-Diにあったか。
えっと……次いきます!!汗
直感的な操作が可能なイージーオペレーション!
なんと!
本体左奥に、
演奏中によく調整するであろういくつかのパラメーターを即座に調整出来るつまみが搭載されてます!!
カットオフフリーケンシーとレゾナンス、アタックとディケイは必ず触るでしょ!?
電源入れたらすぐですよ、ここをグリグリするだけでアタック速度の微調整から、過激なフィルター操作まで自由自在!!
どやぁ!!!
しかも!接続したマイクのリバーブもここで調整が出来るんだぞ!どうだどうだ!!
………………
…………
……
え、これもJUNO-Diにあったの?
あっそうですか……
えっと…………一旦基本的な機能の紹介に戻ります。
ライブで使いやすい鍵盤メニュー
基本機能です。
オクターブ切り替え、ワンタッチで出来ます。
半音単位の移調、これもTransposeボタンを押しながらオクターブ切り替えを押すだけ。簡単!
鍵盤のどこかのキーを境に左右(正しくは上下という概念です)で違う音色を鳴らすスプリット機能も(左手はベースで右手はエレピとか)、
二つの音色を混ぜて同時に鳴らすレイヤー機能も(ピアノにうっすらストリングスとか)、
どちらもワンプッシュで簡単にオンオフが切り替えられます。
ってそんなの当たり前ですね。
今更なにを自慢することがあるでしょうか。
それではお待たせ致しました。
ここまで「意外と進化してないじゃんww」となってた部分を一気に覆したいと思います。
内部ミックス可能、レイヤーフェーダー搭載!
これよ!!
神機能ですよ!!!
JUNO-Diを始め、他のシンセサイザーとの違いをまざまざと見せつけます!
このレイヤーフェーダー、
なにが書いてありますか。
MIC IN
PHRASE PAD
LOWER
HIGHER
PHRASE PAD
LOWER
HIGHER
スゴイ!!!!
そう、先にお話ししたフレーズパッド、リズムも効果音もWAVファイルも流せるというあの部分!
それとマイク入力!
そして音色のスプリットやレイヤーをしたときの上と下の音色、
なんとそれぞれが全て別々に音量調整出来るようになりました!!!
これすごいぞ!マジですごいぞ!!!
どんな風にすごいか、実際の使い道を考えてみました。
弾き語り女子Aさん
路上シンガーのAさん。
パソコンで作ったちょっとしたオケに乗せて、
キーボードを弾きながら歌も歌います。
アンプは入力が3つある超便利なのを購入。
なので、マイク、キーボード、iPhone(オケを入れてきた。機内モードにして着信音が鳴らないように注意しなきゃ!)を別々に入れて簡単に調整可能!
ただ、曲によって歌の張り具合も違うし、ぶっちゃけオケの大きさも違う。
それにサビになると声が大きくなるからオケのリズムが聴こえないんだよねぇ……
誰かがアンプを調整してくれるのが一番、でもそんな人は頼めない。
演奏中だから自分がいちいちしゃがんでアンプを操作するのもおかしい。
過去のライブで何度MC中に
「あ〜今ちょっと音量調整しようかなぁ…でも早く次の曲行った方がいいかなぁ」
と悩んだことか。
ピアノの音色にレイヤーでうっすら重ねてるストリングスのバランスは、いつもライブ中に「ちょっと微妙だな、今日帰ったらまた少し調整しよっと。」ってなるけど家じゃわからないんだよな〜。
ソロライブって大変だなぁ。
弾き語り女子Bさん
路上シンガーBさん。
パソコンDで作ったちょっとしたオケに乗せて、
キーボードを弾きながら歌も歌います。
アンプは入力が3つ超便利なのを購入した。
でも入力はひとつでいいんです!
だって、わたしには、JUNO-DSがあるから!!
マイクはJUNO-DSに接続!
オケの音源もSDカードに入れて持ってきた!
JUNO-DSのパッドから出します!
マイク、オケ、鍵盤の音量が全てJUNO-DS上の手の届く位置にあるから、
サビでちょっと歌を下げる、
静かになるところではちょっとリバーブを強くする、
レイヤーで重ねるバランスはすぐさま調整。
全てが簡単!
もちろんiPhoneを機内モードにしなくても大丈夫だから「今から行くよ!」なんて嬉しい連絡にもすぐに反応出来ちゃう♪
アタシってすごーい!
あ、すごいのはアタシじゃなくてこのRolandの万能シンセサイザー、JUNO-DSかぁ!テヘペロッ♪
こんな感じです。
なんか書いててだんだんキャラが痛くなってきたのを感じましたorz
まぁでもつまりそういうことなんです。
内部ミキサー超強い。
ちなみにわたしなら、このパッドの部分に持続音系のSEとか入れておいて、
風の音とか雨の音とかを曲中流しっぱなし、その抑揚をフェーダーでコントロール、とか使いますね。
いや、いつもの萩原悠Presentsのことだ、もはやこのパッドにMCを予め入れておくとかしそうですね。
それと、ちょっと思ったんです。
マイク入力って言いながら、実は端子はXLR(キャノン)じゃなくて標準フォン(TS)なんですよ。
(画質ごめんorz)
つまりね、TSで入れられるならなんでもいいってことなんだよ!!
どんな使い方が出来るかわたくし萩原悠は考えました。
スマフォだよ!
またかよ。
いやそう言わないで。
これは練習のときとかすげぇ使えるから。
自宅でもいいです、スタジオのロビーでもいいです、iPhoneここに繋いでみ?
そんでヘッドフォンとかで聴いてみ?
音源とミックスされた状態でヘッドフォンから聴けるんだぜ?
スピーカーいらずで、iPhoneの音も必死にデカくして周りに白い目で見られることもなく、
しかもこのJUNO-DSさ、電池駆動じゃん?
え、つまりスタジオのロビーでリハ前にいくらでも練習出来ちゃうじゃん!!
スマフォが繋がるってことはだよ?
そのスマフォはネットに繋がるでしょ?
スタジオには最近Wi-Fi飛んでるでしょ?
つまりデカいデータも重いページも心配ないっしょ?
YouTubeからの音流せるじゃん!!!!
マジなんなんだし!
最高かよ!!!!
このように、
外部入力端子、パッド、そして内部ミックスフェーダーを備えたJUNO-DSはマジで使い勝手最高です。
そんなJUNO-DSの最後のおすすめポイント、原点に立ち返ります。
音が良くなった
家電じゃないんだから、どんだけ便利な機能が増えたってやはり最終的に重視したいのは音質です。
今回JUNO-DiからJUNO-DSに進化するにあたり、また音色がたくさん増えました。
もはやJUNO-Diの時点から音色数は1000を超えているのでどれが増えたのかさっぱり……と思いきや全然そんなことありませんでした。
PRSTと表示されてるところ、ここをジョグダイヤルでクリっと変えます。
DSと表示させます。
するとそこはもうDSパッチの海。
その中の全ての音色はJUNO-DSで新たに追加された最新の音色たちばかりです。
手に入れたらまずこれらの音色から試してみるのがよいですね!
まとめ
今回わたくし萩原悠は、知人がこのJUNO-DSを購入したというので、
彼に使い方を教えるために色々勉強しました。
そしてその代わりに写真撮らせてもらいましたww
知れば知るほど良くできてるなぁと実感、これはマジで自分も欲しくなるぜ……
だって最強じゃないですか!
途中でサラッとだけ言いました、電池駆動が可能です。
しかも88鍵モデルも同様に!
(88鍵で電池駆動はRoland史上初!)
その上、さすがはJUNO-Diの後継機、このJUNO-DSは重さなんと5.3kg!!
軽っ!
このJUNO-DS、国内最安はやはり安定のサウンドハウスさんでした。
しかもソフトケース付属とかマジか!
Rolandの純正のだから、
¥6,000-くらいするやつ!黒に赤いライン入っててスタイリッシュなやつ!!
めっちゃおすすめです!
また、JUNO-DSの上位機種にあたるRoland FAシリーズについてはコチラにまとめました!
それと、同価格帯の他社製品(KORGのKROSS、YAMAHAのMX)と比べた記事はコチラです!
それでは今日も最後までおつきあいありがとう、萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!