どうも、毎日キーボード触ってます萩原悠です!

仕事で作曲をやらせてもらってますが、まぁつまりDTMなんですよね。

DTMとなると、ギターも使うことは多いですがやっぱり重要なのはキーボード。

MIDIキーボードの選び方次第で作業の効率が変わってくるわけです。

ってことで、このページではMIDIキーボードの選び方と、おすすめの機種を紹介します!

MIDI Key

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MIDIキーボードとは


Musical Instrument Digital Interface、通称MIDI

音楽の演奏データのことですね。

まだ音じゃない状態、いわば楽譜の状態ということです。

今はパソコンが演奏してくれる時代ですが、そのパソコンにデータを打ち込むときに使うのがMIDIキーボードです。

ピアノと同じように鍵盤が並んでいるので、ピアノを弾くように音の高さや長さ、強さを入力することが出来ます。

MIDIキーボードがなかったら全ての音符の高さ、長さ、強さやらを全部マウスでクリックしていくんやで……

地獄!!

キーボードがあまり弾けない人でも、絶対にMIDIキーボードは持っておいた方がいい!

ちょっとした音程の確認とかでもいちいちマウスで操作しなきゃいけないって結構なストレスです。

そんなことやってたらDTMが全然楽しめない!

ってことで、DTMをやるなら全員!MIDIキーボードを買おう!


MIDIキーボードの選び方


MIDIキーボードって、実は結構たくさんあるんですよ。

ものによってもちろん値段も変わってくるわけだけども、果たして高いやつの方が絶対にいいのかと言うとそうでもない。

使い方次第とも言えます。

ってことで、まずは大まかに選ぶポイントをまとめます。

  • 鍵盤数
  • 鍵盤のタッチや大きさ
  • ピッチベンダー
  • ノブ,パッド,スライダーなど
  • 端子
  • サイズ(置き場所的な意味で)
  • 付属ソフト
  • スマホ対応

わたしが重要としている優先順位を元に並べてみました。

多分だいたいみんなこんな感じになるんじゃないかなぁ。

ひとつずつ見ていきましょう!

鍵盤数で選ぶ




keystation 32
keystation 49
keystation 61
keystation 88

MIDIキーボードって、鍵盤数がかなりまちまちなんです。

例えば上記の4つは全てM-AUDIOのkeystationというMIDIキーボードなんだけど、

少ないものは2オクターブ(25鍵盤)ってのもあるし、

ピアノと同じ88鍵盤(7オクターブ)ってのもある。

本当に全くピアノが弾けないけれど、萩原悠が「全員MIDIキーボードを買え!!」って言ってるから仕方なく買うんだって方は、

25鍵サイズでもいいかもしれない。


片手でちょっとコードを弾いたりメロディを弾くくらいとあれば、この鍵盤数で十分です。

しかし、もしあなたがちょっとでもピアノが弾けて、

両手で弾きながら打ち込みをしたいとなったら、最低61鍵(5オクターブ)かなと思います。

それより1オクターブ分小さい49鍵盤ってのでもなんとなならなくないけど、絶対にストレスになります。

両手で弾きながらだと絶対足りなくなる!

本当に本格的にピアノっぽく打ち込みたいならピアノと同じ88鍵盤にしないとですね。

88鍵ならこれが一番安い!


ただ、物理的な鍵盤数が少ないというだけで、実際に高い音域や低い音域の打ち込みができないわけではありません。

必ずオクターブ切り替えボタンというのがついているので、それを押していけばオクターブ全ての音域に対応できます!



ちなみにわたしは普段61鍵モデルを使ってます!

たまに上下にちょっと音域が足りなくなるけれど、オクターブスイッチで大体どうにかなります。


鍵盤の大きさで選ぶ


MidiKEY 9




MIDIの打ち込み用と割り切っている製品の中には、鍵盤ひとつひとつのサイズが小さいものもあります。

省スペース化ですね。ミニ鍵盤の製品も結構あります。

ただ、これこそピアニストには困惑の元です。

もう鍵盤楽器と言ったらピアノと同じサイズで並んでると思ってしまうからね。

そのつもりで演奏しようと思うとどうにも弾きにくくって。

しっかり弾きながら打ち込みたいって方にはフルサイズの鍵盤がおすすめ!

ちゃんとしたサイズの鍵盤でまぁまぁな弾き心地、そこそのなお値段の49鍵、そんなROLAND A-49がおすすめ!



鍵盤の質で選ぶ






鍵盤はサイズのほかにタッチの質というのもあります。

ピアノとシンセサイザーでそもそもタッチの感触は違いますが、それよりも軽い、本当にただのスイッチなものもたくさんあります。

弾き心地よりもコストや軽量化を目指したモデルってことですね。

そうなると、当然ピアノとしてのタッチとは異なるので、弾きにくいと感じる人もいます。

それなりに深さと、鍵盤自体に抵抗する重さがないと、すぐに鍵盤が下まで到達してしまってベロシティの入力がしにくくなります。

上記の写真のCME Xkeyはもう鍵盤の質としては最低ランクで、めちゃめちゃ弾きにくいです。

ただ、本体がとんでもなく薄い上にノブもベンダーもなにもないので(後述)、

カバンにひょいと入っちゃうしとにかく軽い。

どっちを取るかですね〜。

88鍵モデルにもなると上質な鍵盤となる機種が多いです。

そうだよね、わざわざピアノと同じ鍵盤数にする人はタッチにもこだわりますよね。


ピッチベンダーの有無を確認する


MidiKEY 5
MidiKEY 2
ピッチベンダーとは、音程を上下ににゅいにゅいと動かすためのレバーだったりホイールだったりのことです。

これがあることによってギター、ベース、トロンボーンなどのスライド奏法や、

メロディ楽器に必須なビブラートを簡単にかけることができます。

まぁある程度以上のMIDIキーボードには必ずついているので、あまり心配はしなくてもいいかもしれませんねが、

横向きレバーなのか縦向きホイールなのかで演奏性は変わってきます。

これは慣れですね。

音程が上がるから上に倒すでしょ/鍵盤楽器なんだから音程が上がるなら右に行くでしょ

あなたはどっち派?

(わたしは左右派!!)

ちなみに、最安最小ラインナップのMIDIキーボードだとベンダーがボタン式というオワタスタイルですwww

MidiKEY 14
M-AUDIO / Keystation mini 32
→サウンドハウス ¥5,280-





KORGのmicroKEYシリーズの一番小さいやつは、頼りないながらもベンダーがついてます。





コントローラー類で選ぶ


MIDIキーボードは鍵盤を使った打ち込み以外にも結構使い道があるのです。

コントローラーの代表的なのは3つ。
  • パッド
  • MidiKEY 12
  • ノブ
  • MidiKEY 7
  • スライダー

それぞれの使い方を簡単に見ていきましょう。



パッドを使う






ドラムやパーカッションパートの打ち込みには鍵盤よりもゴムパッドの方が入力がしやすいです。

鍵盤よりちょっと大きいことが多いし、鍵盤のように深さがあまりないので狙ったタイミングで入力することが出来るというわけ!

その上最近ではパッドの感度もかなりよくなっていて、弱く押せば弱いベロシティで、強く押せば強いベロシティで入力されます。

打ち込んだドラムパートが無機質になってしまうことに悩んでる方は、ハイハットだけでもパッドを使ってリアルタイム入力してみてはどうでしょう。

途端にイキイキしたリズムになりますよ!

ノブを使う


IK MULTIMEDIA / iRig Keys I/O 25
→サウンドハウス ¥26,000-





わたしが一番使うのはコレ!

回転式のノブですね、これにパラメーターをアサインします。

たとえばシンセのカットオフフリーケンシーなんて定番ですよね。

パンを操作したいときとかにも便利です。

あとは、実は自分アンプシュミレーター内に収録されてるペダルワウを後から入力したりするんすよww

そんなときはワウペダルの踏み具合をノブでぐりぐり回します。

ヒトの腕の構造上ちょっとやりにくい気がするけど……でも慣れればこんなもんです。

もちろんボリュームとかリバーブの量とかもアサイン出来るので、つまりなんでもござれです!

スライダー






これは一番イメージしやすいかも、縦フェーダーです。

ボリュームとかを操作するなら本当はこっちの方がわかりやすいと思う。

複数のパラメーターを同時にいじるときも、ノブを回すよりはるかにやりやすいしね!


その他のスイッチとか


KORG / TRITON taktile49
→サウンドハウス ¥24,580-





以上の3つがよくあるコントローラーなんだけど、その他にもファンクションスイッチ(on/offを切り替えるなにかに使ってね)があったり、

KAOSSPADでおなじみのKORGが得意とするタッチパッドやリボンコントローラー(いつもお世話になってます!)、

ROLANDのD-BEAMコントローラーは手をかざすだけで本体センサーからの距離を感知してパラメーターを調整出来たり(使いにくいけど面白い!)、

DAWソフトの再生やストップ、ミュートスイッチやソロスイッチなどを備えているものもあります。

絶対必須ではないですが、一度使うと病みつきになりますよ。

だってトラックごとのミュートとかソロとかをさ、いちいちマウスで移動して小さいボタンをクリックだなんて、

一度や二度だったらまだしも制作中には何度も何度もやることになるから、あると便利!

でもまぁ多分使ってる人は少ないかな。

アサインとかがいちいちちょっと面倒だし、ボタンは8個とかしかないのにトラックは40トラックとかになるじゃん?

結局全てをカバーするには足りないからw

なので、この辺りはアイディア次第です。

なにをどうアサインするか、ファンクションボタンに限らず、ノブもスライダーも、歪みの量だったりサブオシレーターの音量だったりディケイタイムだったりピッチシフターだったり、

思いついたもん勝ちです、制作を便利にスムーズにさせるためにも、

そしてより直感的でアグレッシブなパラメーター変化にさせるのも、結構自由な使い方が出来るのがMIDIコントローラーのいいところです!

NI系の音源やソフトを多用するならば MIDIキーボードもNative Instrumentsにしちゃいましょ!

Native Instruments / KOMPLETE KONTROL S25
→サウンドハウス ¥40,700-





MIDI端子やUSB端子




以外と大事なのが、MIDI情報をどうやって他の機器やPCに送るかということ。

パソコンと繋ぐならまぁUSB端子があればいいだろうけど、あまり古いMIDIコントローラーを中古とかで手に入れるとUSB端子ないっすよ。

また、逆に最近の安めのMIDIコントローラーだとMIDI端子がないっす。

どっちの方がいいとかじゃなくて、どうやって使いたいかを考えてからじゃないとですね。

DTMをやってるとどうしてもUSB端子が大混雑します。

インターフェイスはもちろん、

文字打ちキーボードをUSBで繋ぐことも多いですよね、

音源やソフトを収録している外付けハードディスク、

iLokなどのライセンスドングル、

iPhoneやプリンターを繋ぐこともあるでしょう、

そこにMIDIキーボードです。

端子は足りてるかい?

逆にインターフェイスにMIDI端子があるからという方、

MIDIキーボードとKAOSS PADの両方使いたいと言ってもMIDI IN端子は通常1つしかないぞ!

という風に、現状どんな環境で、どうやって使いたいか、これをしっかり見極めてから選びましょう!


付属ソフト


イマドキのMIDIキーボードは、結構おまけで音源がついてきます。

あ、勘違いしないでくださいね、内蔵音源ってことではありません。

パッケージにいくら音源がついてくると書いてあっても、本体からは音が出ません。

パソコンで使える音源ソフトのデータがもらえるということです!

ここが今各社が割と競い合っている部分で、5,000円のMIDIキーボードに数万円相当の音源がついてきたりしますw

まぁ音源って所詮データですし、このためにわざわざ作ったのではなく昔の製品からの抜粋だったりするので、実質原価が0ってことですね。

もう数年くらいは各ブランドのMIDIキーボードは付属音源がどんどん増えていくでしょう。


サイズ


これは物理的な大きさの話です。

鍵盤数や鍵盤のサイズ、ノブやスライダーなどのコントローラーの数によって決まるわけですが、

MIDIキーボードはパソコンの近くの手を伸ばしやすい位置にドーンと据え置きするのが一般的なため、

自宅制作環境のスペースをしっかり想定して買う必要があります。

そりゃわたしだってスペースがもうちょっとうまく確保できればピアノと同じ88鍵が欲しいですよ!

でも88鍵となると横幅がかなり長くなるので、61鍵モデルを使っています。

奥行きもあまりありすぎるとモニタースピーカーが置けないとかなってくるし、そうなると以外となんのコントローラーもついてない鍵盤だけモデルってのもいいもんです。

Keystation 61Keystation 88

スマホでも使える


IK MULTIMEDIA / iRig Keys
→サウンドハウス ¥13,500-





イマドキは音源制作をするのにパソコンさえいらない時代になってきました!

ってことで、iOS端末を使って演奏したり作曲したりが出来るものもあります。

基本的に小型がウリの製品に多く、本体もかなり軽いです。

この分野では今のところiRigが抜きん出てますね。


自分はまだこういうのに手を出してないですが……まぁもうこういう時代なんだろうなぁ。

オーディオインターフェイスもiPad対応とかですもんね。

関連→STEINBERG UR22はiPadにも対応してmk2になりました!


最終的な決め方


最後に、結局買い物ですからね、予算次第です。(世知辛いorz)

当たり前ではあるのですが、ここまで紹介して来た色んな機能や条件が、

いい製品の方が高いです。

なので、もしお金が有り余ってるというならばいいやつ買いましょう!

ただ、それこそそんなにたくさんノブもスライダーもいらない、

鍵盤数も3オクターブくらいでいい、

むしろそれくらいじゃないと机に置けない、

そんな方は小さいやつでいいんです。

全然1万円しないで買えます!

DTMerはお金かかるからね、削れるところは削りましょうw

ROLAND A-49は手頃でいいと思う!



シンセサイザーをMIDIキーボードとして使う

デジタルシンセ アナログシンセ
スリムピアノ ステージピアノ


ここまではMIDIキーボードとしての機能だけを持つMIDIキーボードを紹介してきましたが、

実はMIDI端子orUSB端子があればなんでもいいんです、なんでもMIDIキーボードとしての仕事はしてくれます。

例えばわたし、普段メインで使っているのはKORGのTRITON extreme、ワークステーションシンセサイザーです。

本来は単体で楽曲制作が出来るだけの音源とシーケンサーを内蔵しているのですが、

こいつを贅沢にもMIDIキーボードとして使ってますw

こういうことが出来るので、もしそのうち弾き語りをするだとか、ライブも視野に入れてるだとかの方はシンセサイザーを買うのがいいかも。

逆に!!

今そういうことをやってる方、

もしかしたらあなたのシンセサイザー、そのままMIDIキーボードとして使えるかもよ?

この端子が目印!




まとめ:MIDIキーボードで快適DTM!


さてさて、そんな感じで、いろいろまとめて来ましたが、

難しかったですか?

ごめんなさいね乱文でm(._.)m

一番大事な部分だけもう一度だけ。

鍵盤数と鍵盤サイズ!

これをしっかり確認!

あとはなんとかなるwww


ってことで今日はおしまい。

最後まで読んでくれてありがとう!

萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!