どうも、ライブでもシンセ弾きます、萩原悠です!
作曲家として活動しているのでシンセも結構使うのですが、
やっぱりRolandはすごい!
今日は超大人気シンセサイザーJUNO-DSと、その上位機種にあたるFA。
実売価格4万円くらい違うけど、どこがどう違うの?
そんなあなたのためにまとめましたよ!
JUNODS-DSとFAの違いをわかりやすく比較できたかなと思うので、
是非参考にしてくださいまし!
ってことでいってみよー!
JUNO-DSとは
Roland JUNO-DS61
→サウンドハウス ¥73,000-
→サウンドハウス ¥73,000-
JUNO-DSとは、2016年〜2017年現在一番売れてるデジタルシンセサイザーです。
5.3kgという軽いボディに詰め込まれた様々なアイディア、
そして即戦力の使いやすさ、
バンドでキーボード始めるなら全員このJUNO-DSからでもいいんじゃないか
わたし萩原悠はそう思ってしまうレベルなんです。
FAとは
Roland FA-06
→サウンドハウス ¥118,000-
→サウンドハウス ¥118,000-
FA-06とは、個人的にはFantomというフラッグシップシンセサイザーの息子のうちのひとりだと思ってます。
Fantomはなんでも出来るスーパーシンセサイザーとして数多くのプロに愛されてましたが、
そこからシンセサイザー的な部分をJUPITER-80に、
音源部分をINTEGRA-7に、
そしてワークステーションシンセ的な部分をこのFAに継承したという印象です。
(あくまで個人の見解なので、間違ってたらさーせんorz)
まぁ、現在の立ち位置的なものを一言で説明するなら、
JUNO-DSよりワンランク上のデジタルシンセサイザー
ってことです。
それだけ覚えればOKです。
JUNO-DSとFAの違い
ではこの2機種、どこが違うのでしょうか。
見た目は結構似てるような……そこそこ違うような……多分中身は色々違うんだろうな。
JUNO-DS61/88 | FA-06/07/08 |
---|---|
2015年10月24日発売 | 2014年2月15日発売 |
初めてのバンド用キーボードにおすすめ! | 更に高音質で楽曲制作も出来てサンプラーも強力! | JUNO-DS61 ¥73,000- JUNO-DS88 ¥120,000- |
FA-06 ¥118,000- FA-07 ¥155,000- FA-08 ¥165,000- |
両機種の違いを詳しく見ていきましょう!
ディスプレイの違い
両機種ではディスプレイの見易さが大分違います!
ここが一番重要な違いってわけではないのだけれど、
今後の項目の説明に必要なので初めに紹介してみました。
特にFAの方は内部で設定、操作出来ることがとても多いので、
これくらいのディスプレイがなくては困ります。
JUNO-DSは、前身モデルのJUNO-Diよりはるかに見やすくなったけれど、
FAのようにカラーではないしね。
JUNO-DSを使ってて不便に感じるレベルでは全然ありません。
ただFAのように鳥が飛んだりはしないよっていうww
音色の違い
なにはともあれやっぱり音色の違いです。
JUNO-DSも1,000を超えるプリセット音源がどれも即戦力なのだけれど、
FAはINTEGRA-7譲りの(つまりFantom父ちゃんの子としての兄弟、兄から譲り受けたみたいな感じ)SuperNATURAL音源というのを搭載しています。
これはその名の通りめちゃめちゃ自然な音色ということですが、
しかもその音色を自分好みにどんどんカスタマイズ出来るのです。
大型カラーディスプレイはタッチパネルになっているので、
タッチでピアノの蓋の開閉をしたり、
オルガンのドローバーを調整したり、
そういう細かな調整が簡単に出来ます。
ギターの音色でコードを弾くとストロークのように勝手にジャラーンと鳴らしてくれる機能などもあり、
音源としての質も使い勝手も完全にFAの方が上です。
しかし、FAよりもJUNO-DSの方が後からリリースされたこともあり、
音色によってはJUNO-DSにだけ入ってるいい感じなプリセットもあります。
JUNO-DSの一番基本になるピアノの音源なんかがまさにそうで、
FAユーザーがスーパーナチュラル音源を使っていながらも羨ましがる音色のひとつです。
JUNO-DSの最新音源は、プリセットの部分にジョグダイヤルで回してDSと表示させる、それがJUNO-DSの最新音源です!
それらを中心に使っていくのがJUNO-DSの美味しい使い方のひとつでもあります。
FAと比べるとやっぱり音は薄いけどね!
FAはワークステーション型シンセである(作曲出来る)
FAとJUNO-DS、どちらもライブ用シンセサイザーとして大人気の機種ですが、
FAの方はワークステーションシンセサイザーと言って、内部のシーケンサーを使って楽曲制作が出来るモデルです。
今はパソコンを使ったDAWでの作曲が主流で敷居も下がってるとも言えますが、
それでもまだまだシンセ内蔵のシーケンサーというのも需要があります。
そのままライブで流したりリアルタイムでエディットしたりも出来るしね!
それが出来るのはFAだけ!
いや、JUNO-DSも出来るけど……8小節までですww
サンプラー機能の違い
本体右奥にあるパッド。
これが他社のシンセサイザー、KROSSやMXとの最大の差別化かなと思います。
で、このパッドはそのままサンプラーになります。
予めアサインしておいた音源をポン出しで鳴らすことが出来るのはJUNO-DSもFAも両機種同じなのですが、
FAは本体内部でかなりいろんな設定が出来ます。
ディスプレイが大きくて見やすいため、そこに波形を表示してサンプルのスタートポイントやエンドポイントを調節したり出来ます。
JUNO-DSの場合パッドに音をアサインしてそれを出力するだけみたいなもんです(実際はもうちょっと出来るけど)。
たしかサンプルのループも出来なかったと思う。
DAW連携の強力っぷり
RolandのJUNO-DSもFAも、どちらもDAWとの連携が強力です。
USBでPCと繋げばすぐに鍵盤からMIDIが送れるし、
本体のインプット端子を使ってオーディオ録音も出来ます。
つまりDTMを始めたいギタリストとかはシンセを買うついでにインターフェイスもゲット出来ちゃう、そんな事態です!
素晴らしい!(コンデンサーマイクは接続できないので注意!)
両機種とも鍵盤だけでなく、スライダーやノブもDAWソフトと連携するのでめちゃめちゃ使い勝手がいいです!
しかしFAはマルチティンバーで音源を16パートまで同時に立ち上げておくことが出来るので、
Rolandの自慢のサウンドを使った楽曲制作がめちゃめちゃ簡単に出来ます!
しかも!最大16パート同時の一括オーディオ化機能!!
これの便利さは実際にハードウェア音源をDAWで使ったことある人しかわからないだろうなぁ。
自分は今KORGのTRITON Extremeを使ってるんだけど、
TRITONの音源をDAWに取り込むためにわざわざラインアウトしてオーディオインターフェイスのインプットに接続してますからね。
入力音量とかも当然シビアに調節しなきゃいけないし、結構面倒です。
それが本体操作だけで一括でオーディオデータに変換されてパソコンに入るわけだから、
これはもうめちゃめちゃ便利です!
D-BEAM
Rolandの独自のインタラクティブコントローラーD-BEAM、
これがついてるのはFAだけで、JUNO-DSにはついてません。
JUNO-DSの全身モデルJUNO-Diにもついてたし、その前のJUNO-Dにもついてたのに!
その継承されているDの文字なによ!
モンキーDルフィと同じなの?
D-BEAMのDじゃないの?
ちょっと残念ですね。
マジレスすると、JUNO-D、JUNO-Di、JUNO-DSのDは多分デジタルのD。
それまでのJUNOはアナログだったからね。
JUNO-DSは電池駆動
この一点においてはJUNO-DSがFAを大きくリードします。
JUNO-DSはコンセントに繋がなくても使えるんです!
乾電池だけで動くから、路上ライブとかにも対応出来ます!
これはFAでは絶対出来ないという大きなポイントです!
鍵盤数ラインナップ
横:1,008mm 奥:300mm |
||
横:1,231mm 奥:300mm |
||
横:1,415mm 奥:340mm |
JUNO-DSもFAも発売されたときは61鍵と88鍵の2ラインナップだったけど、
2017年になってFAだけ76鍵モデルがリリースされました!
そのときのレビューはこちらです。
→FA-07リリース!!Rolandのシンセをバンドに導入しようぜ!
JUNO-DSの方も2018年に78鍵盤モデルがリリースされました!
また、FAとJUNO-DSではサイズはほぼ一緒で、
(むしろこの両機種とVR-09はおそらく同じ筐体を流用して作っている)
重量はちょーっとだけ違います。
JUNO-DS61は5.3kg、
FA-06は5.7kg。
この400gは背負い比べるとたしかに違いがわかるけれど、
これくらいだったらあまり重要視しないでよいと思います!
ちなみに両モデルとも61鍵モデルはシンセタッチの軽い鍵盤で、
88鍵モデルはアイボリー・フィールG鍵盤という、そこそこピアノっぽい重い鍵盤です。
主にピアノとして使いたい方は絶対こっちの鍵盤がおすすめ!
……ただ……鍵盤自体の質量が重くなるから、88鍵モデルだけいきなり重量が重くなるんだよなぁ。。。
持ち運びキツイっしょorz
FAはSDカード/JUNO-DSはUSBメモリー
どちらもオーディオをパッドにアサインしたり、
インプット端子からオーディオ録音したり、
その他セッティングを保存したりするのに外部メディアを使うことが出来ます。
その際に対応しているメディアがJUNO-DSとFAでは違います。
FAではSDカードを、JUNO-DSではUSBメモリーを使います。
USBメモリーの方が読み出しの速度が速いことから、
安定性はリアルタイムでの使い勝手向上のためでしょう。
ただなぁ……USBスロットはボディ背面にあるんよ?
ステージで使ってるキーボードにUSBメモリーが挿さってるのってちょっとダサくない?ww
しかも多くのUSBメモリーはSDカードより遥かに突起部分が長いので、
ステージ上でなにかにひっかけて折れるとか抜けるとかが怖すぎる。
楽屋でUSBメモリー挿してそのままステージに持っていくとかまず無理でしょ。
SDカードならね、本体に入れっぱなしでいいよね。
動作の安定を取るか、取り扱いの安心を取るか……自分は後者を推したい!
って言っても仕様を選べるわけじゃないからもうどうしょうもないんだけどねww
ちなみに、以前自分はMacbookProに挿しっぱなしにしたかったため(ソフトを動かすライセンスとか入れてた)めちゃめちゃ小さいUSBメモリーを使ってましたが、
あるときシレッと失くしましたorz
まとめ:結局どっちを選べばいいのか
いかがだったでしょうか。
両機種の違い、まとめてみました。
はっきり言って、初めてのバンド用シンセサイザーだったらJUNO-DSで十分です!
比べたらFAの方が音もいいけれど、そこに4万円くらい上乗せするかって言われたらちょっと微妙でしょ。
逆に、シンセを使って作曲とかもしたいという方、
サンプラー機能も駆使したいという方、
RolandのsuperNATURAL音源を使いたいという方、
FAにしましょう!
ここまで使い倒したいと考えているならJUNO-DSプラス4万円ってすごくお買い得であることに気づくと思います。
ぜひとも自分に合ったシンセサイザーを選んでくださいね!
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