どうも、ハードシンセもそこそこ取り入れてるDTMer萩原悠です!
やっぱりね、プラグインの方が便利だけど、ハードウェアのシンセの音もすごくいいです。
特にアナログ系は!!
ってことで、NovationのBass Station 2を買いました!
アナログのモノシンセとしては大変人気のこのBass Station 2。
買ってから半年くらい経ちますので改めてレビューしたいと思います!
・さすがアナログと言うべき太さと直感的操作
・アナログだけど128個のプリセットが入ってて保存も出来る
・25鍵というモノシンセにちょうどいい数
・フルサイズの鍵盤なので弾きやすい
・青くてカッコいい
アナログシンセとは
そもそも現代のシンセサイザーにはアナログシンセサイザーとデジタルシンセサイザーがあることはご存知ですか?
最新のシンセサイザーの多くが多機能で色んな楽器の音を収録しているデジタルシンセサイザーですが、
それより昔からある、純粋に電気をいじり、単純な波形を合成したり掛け合わせたりして音を作っていくのがアナログシンセサイザーです。
細かい違いは別ページで詳しく説明しましたが、
簡単に言うとアナログシンセの方が音が太く存在感があり、
デジタルシンセではピアノやギターやトランペットの音も出せます。
そう、アナログシンセが出せるのはシンセの音だけです!
(語弊があるけどまぁ簡単に言うとこういうこと)
Bass Station 2
いぇーーい!
ようやくモノフォニックシンセを導入!#mynewgear #novation #また鍵盤増えちゃった pic.twitter.com/34Kdp6aKjV— 萩原悠 (@hagiwaraU) August 13, 2019
で、今回レビューするのはこの2013年リリースのBass Station 2です。
黒いボディにブルー系の差し色がめっちゃかっこいい!
いくつか動画で見てみましょう。
こちらの動画が、淡々と色んな音を聴かせてくれるとてもシンプルでわかりやすい動画です。
この動画を見ても好きなサウンドがなかったという場合は、Bass Station買う必要ないと思いますww
次に、もうちょっとひとつずつノブの仕組みを説明してくれる動画はコチラ。
(英語だけど多分わかるよ!)
こんな感じで、アナログシンセらしい自由度の高さと出音の太さが魅力です!
Bass station2の簡単な使い方
デジタルシンセに比べて出来ることは少ないとは言え、
逆に言えば音作りの全てを説明しないといけなくなります。
それはちょっとめんどくさいww
ってことで触りだけ。
MASTER
ここがマスターセクション。
ボリュームと、パッチの選択です!
アナログシンセなのにちゃんとプリセットが入ってて保存も出来るというのは本当に嬉しい!
だって記憶するとこってつまりはデジタルじゃないですか。
今の時代そこだけデジタルにすることはそんなに難しくないですが、
アナログシンセを作るんだという意気込みを込めれば込めるほどにこういったデジタル要素は排除されがちなんです。
でもちゃんと残してくれた。
128個(数がデジタルらしいww)のプリセットを初期装備で用意してくれていて、
自分の音作りが済んだらここに保存しておくことが出来ます。
ライブの度に、RECの度にいちいち全部のノブを同じ位置にするとか面倒すぎるじゃん!
なので、プリセットの搭載はとっても便利でありがたいです。
OSCILLATORS
次がオシレーターセクション。
Bass Station2は2オシレーター+サブオシレーターです。
波形はサイン波、三角波、ノコギリ波、パルス波の4種類です。
ちょっーとだけ残念なのは、
オシレーター1とオシレーター2でノブを共有していること。
その下のトグルスイッチでどちらのオシレーターを操作するかを選びます。
まぁフィルターとかほど一度にあっちもこっちも可変させるものでもないので特段困るわけではないけれど、
パッと見でちょっとだけわかりにくいかな?
サブオシレーターの波形と1oct下か2oct下かを選んで、
その右側にミキサーセクション。
MIXER
オシレーター1と、
オシレーター2と、
サブオシレーターと……
もうひとつ。
ここでホワイトノイズだったりリングモジュレーションだったり外部入力だったりを混ぜることが出来ます!
基本的にはあまり使わないかもしれませんが、ちょっとざらつきを加えたいときなんかにホワイトノイズ混ぜるのとか常套手段ですよね!
ARPEGGIATOR
次に下段に行って一番左はアルペジエーターセクション。
テンポと音域幅、パターンなどを選びます。
ちなみに、Recordを選択すると簡単なフレーズを録音してくれて、そのフレーズがアルペジオパターンとして登録されます!
そう、つまりこれはステップシーケンサーなんです!
16分音符が32個分、つまり2小節分しか作れませんが、ダンスミュージックを作るのには十分ですね!
むしろこれ以上長いことはDAWでやりましょう!
LFO
次、ポルタメントのグライドタイムは省略しましてその隣がLFOセクション。
Bass Station2にLFOは2基。
LFO1はピッチに、LFO2はパルスワイズやフィルターのカットオフフリーケンシーにかかります。
個人的にはS+H(サンプル&ホールド)のウニウニと生きてる感じが好きです!
ENVELOPES
LFOセクションの隣がエンベロープセクション。
アンプ(音量)とモジュレーション(パルスワイズとフィルター)、のエンベロープがここにまとまっています。
特にアンプのエンベロープADSRはシンセ初心者でも一番理解がしやすいであろう箇所なので、
最初に触ってみましょう!
FILTERS
右上がみんなアナログシンセの醍醐味、フィルターセクションです。
フィルターのタイプ、スロープのカーブ、ローパス/バンドパス/ハイパスを選んだらあとはレゾナンスとフリーケンシーをグリグリやろうぜ!
ちなみに、手でグリグリするのではなく自動化したいときは下段のMod Env DepthかLFO2 depthを上げていきましょう!
EFFECTS
最後にエフェクターセクションです。
アナログエフェクターが2基ついてます。
ひとつはよくあるエッジ立て用のディストーション。
奇数倍音がズバっと持ち上がって気持ちいい!
ちなみに、フィルターの前段にもOVERDRIVEってのがありましたが、あっちの方が暖かい音になりますね。
そしてもうひとつのエフェクターはOsc Filter Mod。
その名の通りオシレーター自体にフィルターモジュレーション、
つまり、ちょっと違うけど聴いた感じFMっぽいです!
(FMシンセのFMはフィルターモジュレーションではなくフリーケンシーモジュレーション)
狙ったときにだけ上げるようにしないと、なんか急に金属的になっちゃって仕上がりのイメージ変わるので注意!
さぁ、こんな感じでコントロールパネルを一通り紹介しました。
あとは手前にピッチとモジュレーションのホイール、オクターブシフトのボタンがあります。
ホイールはデカくて気持ち良いですね!
内側が青く光ってるのもかっこいい!
MIDI or USB
シンセサイザーなどを他の機器と連携させるための共通規格MIDI。
Bass Station2にも搭載しています!
が、もしDTMをやるのであればUSB端子もついてるのでそちらが便利です!
わたしはUSBケーブル一本だけ繋いでMIDI信号の送受信をしています。
そうでもしないといまどき端子が足りないし、
MIDIパラのインターフェイスなんてもうどこでも見ないものね。
2019年4月14日アップデートにてAFX Mode実装!
Aphex Twinの代表曲のひとつでもある Avril 14thの日にちなんで、
Bass Station 2がアップデートされました!
Aphex Twinのようにグリッジ音楽っぽいことが出来るようになってます!
めっちゃ面白い!
実はわたしはまだアップデートしてなくて、
2020年の4月14日にアップデートして遊んでみようかなと思ってます!
まとめ:Bass Station2は超オススメモノシンセ!
いまどきモノフォニック、つまり単音しか出せないってのは鍵盤楽器としてかなり制約があります。
が、しかし!
ベースパートやリードパートなど、実質単音しか使わないというパートはいくらでもあります。
しかもアナログシンセは倍音を豊富に含んでたりサブオシレーターがあったりで、
デジタルシンセの単音とは比べ物にならないくらい存在感があるんです!
いや〜ホント素晴らしいっす。
最近はアルペジオやベースで大活躍してくれてます。
これだけ便利に使えるアナログシンセが4万円台で買えるのは本当にお買い得!
こういう太い音をアンサンブルにひとつ入れると最終的な2ミックスの迫力が全然変わりますからね。
皆さんも是非、DTMやライブで活躍させてみてください!
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!