どうも、minilogue大好きの萩原悠です!
2016年の1月にリリースされたminilogueが、2019年2月、リニューアルされることになりました!
その名もminilogue xd!!
なんじゃいそりゃ、どこがどう変わったんだ、実際xdの方がいいのか?
そんなminilogueの進化を、minilogueユーザーのわたしがお話しましょう!
KORGが打ち出したキャッチフレーズは……
“minilogueを超えられるのは、minilogueだけです”
イケメンかよ!!
minilogueとは
そもそもminilogueとはなんだってお話からしましょう。
2016年1月、”新しいビンテージ“というテーマで発表されたのがminilogue。
このご時世に4音ポリフォニックアナログシンセ!
しかもただの昔ながらの4音ポリシンセなだけでなく、
今風で使いやすい機能や設定が満載、デジタルエフェクト、100のプリセット(+100ユーザーバンク)など、
“新しいビンテージ“と言われて納得してしまうようなとても素晴らしいアナログシンセです。
ここから始まり、翌年2017年にはモノフォニックのmonologue、
さらに翌年の2018年には8音,16音ポフォニックのprologueと、
いつのまに”logueシリーズ”と言えるKORGの大ヒットアナログシンセラインナップになりました。
その先頭を切って登場したminilogueがこの度、XDという名を冠してリニューアルされたというわけで、
わたしは狂喜乱舞ってわけよ。
minilogue xd
その大注目のminilogue xdがこちらです!
ほぉ〜なるほど、どこがどう変わったんだろう。
まず、黒くてかっこいいですね!
あとは……あとは?
ってことで、minilogueがxdになって変更された点をひとつずつ探していきましょう。
デジタルマルチエンジン搭載
これはPrologueになって搭載された超凄い機能です。
そもそもminilogueはVCO2つ、つまり波形を2種類選んで鳴らすアナログシンセでした。
minilogue xdではその2VCOに加えてもうひとつ、デジタルマルチエンジンというのも同時に鳴らすことができるようになりました!
デジタルマルチエンジンとは、そこだけデジタルシンセが入ってるみたいなもので、
しかもこのデジタルシンセ部分は複数の音源方式の中から選択式になっています。
たとえばノイズジェネレーター。
SE系やドラムサウンドの作成に欠かせない、倍音配列がバラバラなノイズを鳴らすことが出来ます。
他にもFMオシレーターがあったり、はたまた自作やネット上で拾って来たのオシレータープログラムまでロード出来るという、
デジタル製品、デジタル社会らしいことも出来ます。
prologueで初めて実装されて本当にすごいと思ったけれど、まさかminilogueについてしまうとは……。
minilogueと見比べて一番気になったのがこれ、
ボディの真ん中に光るボタンたち。
これは16ステップのループシーケンサーです!
こちらはmonologueに実装されていた機能なのですが、
ステップ入力も出来るしリアルタイム入力も出来ます。
(こちらはmonologueの写真です。)
ライブ中にリアルタイムで音を重ねていくもよし、
もっと丁寧にひとつひとつ選択して打ち込んでいくのもよし。
初代のminilogueではボイスモード切り替えのボタンを流用してループシーケンサーとして使うみたいな感じでしたが、
minilogue xdでは専用のボタンになったのでさらに扱いやすくなったっぽいですね!
デジタルエフェクト大増量
minilogueはアナログでありながら、最後段にデジタルディレイが搭載されていました。
minilogue xdではそのエフェクト部が大幅にバージョンアップされ、
ディレイの他にリバーブ、コーラスも追加されました!
うわいいな!
パッド系のサウンドにちょっとコーラスをかけたりリバーブをかけたりとか最高じゃない!
ステレオ出力
minilogueはこれまでモノラル出力だったんです。
なので、どんなに広がりのあるサウンドを作ったとしても所詮はモノラルサウンドでした。
しかしminilogue xdはなんとステレオアウトになりました!
うわ〜嬉しい!!
これだけでも買い換えたい!!
リバーブやコーラスなどのステレオエフェクトを収録したこととこのステレオアウトを装備したこと、
これはお互いがお互いを呼んだ必然とも言えますね。
ダンパー端子実装!
アナログシンセなのでダンパーペダルなんてなくてもいいのですが、
minilogue xdにはダンパーペダル端子が搭載されました!
これも嬉しい!
アナログシンセだからなくて当然と諦めていたけど、
やっぱりあった方が便利だなぁとライブで思っていたのです!
ちなみにハーフダンパーは非対応です。
いいっていいって、そこまでは使わないから!
ボイスモードをが整理された
minilogue xdで4つの発音モードから選んで演奏することになります。
- POLY:4音ポリ
- UNISON:4ボイスユニゾン
- CHORD:4ボイスによる和音発音
- ARP:4音アルペジエーター
あれ、でも実はminilogue(初代)では
- POLY:4音ポリ
- DUO:2ボイスユニゾンx2モノポリ
- UNISON:4ボイスがユニゾンのモノ
- MONO:サブオシレーター付きのモノ
- CHORD:4ボイスによる和音発音
- DELAY:ボイス1に遅れてボイス2,3,4が発音される
- APP:4音アルペジエーター
- SIDECHAIN:発音時に直前のボイスの音量が下がる
の8モードでした。
もしや減ったのか、初代minilogueより大幅に減ったのか!
そう思いましたが、
ひとつのボイスモードの中でDEPTHをいじっていくとPOLYはDUOにもなり、CHORDはMONOにもなるそうで、
つまりはほとんどかわらないようです。
SIDECHAINと自力DELAYはなくなりましたね。
DELAYは高品位なデジタルエフェクターを使いましょう。
プリセットが倍に!!
200プログラムまでしか保存できなかった初代に対して、
minilogue xdではなんと500!!
そのうちプリセットは200種類入ってます!
minilogueは100しかプリセット+100ユーザープリセットエリアだったので、
KORGがドヤ顔で送るおすすめプリセットが単純に倍ですよ!
いや〜いいなぁ、片っ端から聴きたい。
ベンダーがジョイスティックに変更
初代minilogueは内部のバネを感じられる気持ちの良い左右のベンダーでしたが、
minilogux xdでは縦横に倒せるジョイスティックになっています。
(これは初代minilogueの写真です)
感覚的には、KRONOSとかについてるジョイスティックのような使い心地になりそうですね。
でもさすがにこんなに丈夫じゃないと思いますww
本当は実装して欲しかったのは……
minilogue xdはかなり使いやすく、かなり面白くなったと思います。
ただ!
minilogueがアップデートされるならわたしが是非とも搭載して欲しかった機能、それが結局搭載されずじまいだったんです。
それが、初代minilogueの後にリリースされたモノフォニックシンセmonologueに搭載されていて、
DRIVEのつまみ。
簡単に言うと音が歪むんです。
フィルターとは違った感じで音が派手に強調されていくので、
できればこれは欲しかったなぁ。
そう思ってるのはわたしだけじゃないはず!
あ、逆にmonologueの商品価値を保つためにあえてつけなかったのかな?
悔しい〜!!!
まとめ:minilogue xdはかなり買いだった!
(ここだけリリース後に加筆しています。)
さて、そんな感じで駆け足ではありましたがminilogueからminilogue xdに進化した点などをまとめてみました。
実際リリースされた実機を触った感じ、使いやすさが爆上がりしてました!
アナログシンセはここまで便利になったのかと。
全部の機能を使いこなすならちょっと難しいですが、普通に使うぶんには初心者でも十分使えます!
プリセットいっぱい入ってるし!
是非導入してみてください!
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!