どうも、KORG使いの萩原悠です!
自分が使ってるのはもう10年も前のTRITON extremeなのですが、
今のKORGシンセサイザーの主力ラインナップはKROSS、KROME、KRONOS2あたりでしょう!
でも、名前も似てるしさ、なにが違うんだろう、どこがどう違うんだろう、どれを買えばいんだろう……
このページではそんな悩みを一気に解決したいと思います!
(追記:このページで紹介しているのは2017年9月にリリースされたKROSS2ではなく、前身のKROSS(無印)です。このようにカッコ書きでKROSS2のことを記入していきます。)
KROSS,KROME,KRONOS2を比較
う〜ん、ちょっと見ただけだとよくわかんないなぁ……
詳しくみていきましょう!
ちなみに、現在販売されているKRONOSは全てKRONOS2というマイナーチェンジバージョンです。
他のキーボーディストや店員さんと
「KRONOSはさ〜」
みたいな会話になったら現在ではほぼKRONOS2のことだと思ってください。
(追記:KROSSも随時KROSS2になっていくとおもいますが、このページではとりあえず初代KROSSのことを書いていて、こうやって追記でKROSS2の話を挟んでいます)
ディスプレイの差
KROSS,KROME,KRONOSの3機種とも本体にディスプレイがついてます。
が、KROSSのディスプレイはもはやポケベルレベルですww
今選んでる音を確認するくらいの使い道ですかね。
その点KROMEは7インチ!
そしてKRONOSは8インチLCDディスプレイ!
カラーだしタッチパネルだし、8インチって結構デカいです。
ちなみにiPhone7のディスプレイは4.7インチです。
そう聞くと7インチとか8インチディスプレイってめっちゃいいでしょ?
3機種ともワークステーション型シンセサイザー
なんと、一番下のクラスとなるKROSSであっても、ワークステーションシンセサイザーなんです!
ワークステーションシンセってのは、まぁ色んなことが出来るシンセってことですが、
定義の中でおそらく一番大事なのは、
中に本格的なシーケンサーが入っていてマルチトラックで本格的な打ち込みが出来るってことでしょう。
つまり!
これ1台だけあれば結構ガチで曲が作れるんです!
便利でしょ?
KROSS61の購入を検討してる人って、
YAMAHAのMX61とかROLANDのJUNO-DSとかも候補になるのですが、
このKROSS/MX/JUNO-DSの中でシーケンサーが入ってるのはKROSSだけ!
ただ……やっぱりKROSS/KROME/KRONOSでシーケンサー機能の比較をすると全然違います。
なんせKROSSはディスプレイが小さいから。
もうほぼ画面は使わないと思っていいレベルww
なので、本格的に制作をやりたいんだとなったら結局はKROME以上ってことになるのかもなぁ。
音源容量
KROSSとKROMEとKRONOS、実は音質が全然違います。
まぁ〜全然違います!
それを数字で表せる項目があるので紹介します。
サウンドファイルの容量の大きさです。
まぁサウンドの種類の多さにももちろん比例するのだけれど、
画像でいう画素数みたいなもので、”ピアノの音”を作るために必要な画素数がどれだけ細かいかとかに比例するものです。
まぁ、細かいことは抜きにして数字を見てみましょう。
KROSSには118MB分のサウンドファイルが収録されています。
これは61鍵モデルであろうと88鍵モデルであろうと変わりはありません。
正直他社のJUNO-DSやMXと比べてもちょっと容量小さめです。
(追記:KROSS2では128MBに増量してます)
ところが、KROMEになるとなんと3.8GB!!
急にギガだと!!?
まぁつまりざっくり表記で3800MBってことなので……32倍?www
すげぇ、KROMEすげぇ!!
無敵じゃん!!
まぁ、KRONOSは21GBだけどね。
……は?
21ギガバイト……
これはおそらく現在生産されているデジタルシンセサイザーの中でもトップクラスにデカい容量だと思う。
(あまり発表してるブランドばかりでないからなんとも言えない)
つまり、ライブで使うデジタルシンセサイザーの中でトップクラスの音質と言っても差し支えはないでしょう。
(実際それだけでは決まらないけど!)
コントローラー
演奏のための楽器としても、打ち込みのためのコントローラーとしても、
やはり操作性はめちゃめちゃ大事です!
KROSS,KROME,KRONOSの操作性はどうなのでしょうか。
ボタンの有無や配置を紹介しますね。
KROSSは割と最低限
KROSSはとにかく簡単に、そして軽くというコンセプトで作られているので、
ボタン等も最低限です。
そして横幅を削るために、ベンダーとかも鍵盤の奥にあります。
しかも縦ホイールかぁ……これは個人の好みだけど、あんまり好きじゃないんだよなぁ〜。
(ヤマハさんすいませんww)
また、KROMEやKRONOS,JUNO-DSやMXにもあるリアルタイム調整用のノブもありません。
これがな〜カットオフフリーケンシーいじったりリバーブ量変えたりでめちゃめちゃ便利なんだけどな〜。
それもないということで、演奏中のシンセサイジングはほぼ出来ないと言ってもいいですね。
(追記:KROSS2では2つのノブが搭載されました!やったー!)
あと、何気に痛いのがテンキーがないことかな。
割と数値を打ち込むことってあるからさ。
それをジョグダイヤルでジョグジョグ回していくってのはちょっと面倒orz
KROMEでようやくスタンダードな使い勝手
KROSSでの不満ポイントがKROMEでは全て解消しています!
しかもピッチベンダーは鍵盤横に配置され、X軸がピッチ、そしてY軸がモジュレーションを基本としたアサイナブルジョイスティックになってます。
それに加えてジョイスティックのすぐ上に二つのスイッチ。
オンオフしか切り替えられないけれど、ここにエフェクトをアサインしたり出来るので、パッチをいちいち切り替えなくてもよい、ホンのちょっとのことだけど便利!
テンキーもあるよ!
KRONOSのコントローラーはすごすぎる
最上位モデルKORONOSはもはやすごすぎる。
バンクごとの専用スイッチ、テンキー、ジョイスティック、スイッチはもちろん、
リボンコントローラー、8機ずつあるスライダー&ノブ&スイッチなどなど
リアルタイムにあれこれ調整するのに完璧です!
本体だけで楽曲制作するワークステーションシンセとしてめちゃめちゃ快適に操作出来るし、
レイヤーやスプリットで組み上げたパッチ(KORGではコンビネーションモードって名前です)をセクションごとに微調整したりが自由自在!
これは便利だよな〜一台でなんでもやりたいならやっぱりこれくらいないとね!
ちなみに、わたしが結構使うリボンコントローラーってのもKRONOSならついてます!
鍵盤の違い
デジタルシンセサイザーは鍵盤楽器ですからね。
一番大事なのはディスプレイじゃない、ノブでもない!
鍵盤だよ!
で、KROSS、KROME、KRONOSとそのサイズ違いとでは、それぞれに最適な鍵盤が使われています!
KROSS2-61では軽量シンセ鍵盤
軽さが最大のウリであるKROSS、その61鍵モデルは鍵盤のタッチも軽い軽い!!
入門シンセサイザーとして売り出されているKROSSにはこれが最適だと思います!
タッチが軽いので速いフレーズも弾きやすいし、運搬もラク!
でもこの鍵盤でピアニストが弾き続けるのはちょっと指と手首が疲れちゃうかな。
KROME61とKROME73はセミウェイテッド鍵盤
セミウェイテッドナチュラル鍵盤、それがKROMEに使われています。
KROSS61よりちょっと重いタッチ、つまりちょっとだけピアノっぽくなっています。
鍵盤ってちょっと重いほうが表現力が出せるんすよ。
軽すぎる鍵盤ってのはつまりスイッチだからね、オンとオフの間の表現がつけにくいですね。
セミウェイテッド鍵盤ならその辺だいぶやりやすくなってます。
シンセとしてもピアノとしてもまぁまぁ弾きやすい。
KRONOS61はナチュラルタッチセミウェイテッド鍵盤
もう名前なんて覚えなくていいですww
KRONOSは同じセミウェイテッドでもちょっとだけ質感がよくなってます。
なんだろ、重りの量なのか、それとも鍵盤奥の仕組みなのかはもはやわからないけど……
でももうどっちがいいかよくわからなくなってきた……むしろこれ違うか?ww
あ、でもKRONOSの黒鍵はつや消しでちょっと高級感ありますね。
KROSS/KROME88鍵モデルはNH鍵盤
ナチュラルウェイテッドハンマーアクション、
これがKROSSとKROMEの88鍵モデルに搭載されています。
KRONOSの鍵盤に肉薄する……とは言わないけれど、つまり88鍵だけはもうちょっとピアノっぽくなっているということです。
ほどよく重いので結構引きやすくて、わたしは一番好き!
KRONOS73,88はRH3鍵盤
最上位機種KRONOSは鍵盤もすごい!
リアルウェイテッドハンマーアクション3鍵盤、略してRH3鍵盤。
ピアノらしいハンマーアクションをKORGが独自に研究し、その成果が存分に注ぎ込まれているこのRH3鍵盤。
現在のKORGの最高品質鍵盤で、KORGの上位の電子ピアノにも使われています。
たしかにピアニストはこういうタッチじゃないと、特に黒鍵を使いながらの白鍵ってちょっと奥めを押さえることになるのでRH3一択になるかもしれないです。
でもヤマハピアノとかに慣れたガチピアニストには……う〜ん、まだまだ違和感だなぁ。
ヤマハCP4やローランドRD-2000にはまだ遠いかな。
KRONOS-LSはセミウェイテッド鍵盤
KRONOSがリリースされてから数年経ったある日、突然発表されたのがKRONOS-LSという存在。
KRONOSは機能や操作性において素晴らしいけどちょっと重すぎる。
88鍵モデルが24.1kg……つらぁorz
そこで登場したのがLSという新しい鍵盤です。
RH3ほどのリアルさはないけれどまぁまぁ悪くないタッチ。
おかげでKRONOS-88LSは17.8kg!!
軽っ……とは言わないけど、6kgも軽くなってる!!
正直LSのほうがいいっすよ。
お米5kgを考えてみ?
持ち運びのときにあれひとつ分以上の差が出るんだぞ?
LS最高!
まとめ:結局おすすめは……
さてさて、本当はもっと色々比べたいところはあるんだけれど……ちょっと疲れてきちゃったからここまでww
でもやっぱり大きいのは
- 音源のクオリティ
- ディスプレイやノブなどの操作性
- 鍵盤のタッチ
- 重さ に加えて
- 鍵盤数
だと思います。
となると、
初めてのバンドキーボーディストにはコレ!
KROSS2-61
→サウンドハウス ¥73,380-
→サウンドハウス ¥73,380-
3.8kgという他社と比べてもクラス最軽量、
KROSSからKROSS2になったことにより音色も1000種類を超えた!
ちょっとしたデモを作るのに最適なシーケンサー。
店舗によってはケースとかもついてきたりします。
これからキーボード始めるならこういうので買うのがいいです!
だって、普通はペダルついてこないなんてわからないでしょ?
しかも安い!
2017年9月リリースのKROSS2がKROSS(無印)と比べてどう進化したかは紹介しました!
次に、ワンランク上のサウンドと、結構ちゃんと打ち込みもやっていきたいとあればKROME61を!
KROME61
→サウンドハウス ¥69,200-
→サウンドハウス ¥69,200-
KROSSより格段に音もよくなり、操作性も抜群になってます!
そしてシレっと限定カラーも出ているので紹介しておきます。
そして最上位機種KRONOS、本体だけでハイクオリティな楽曲制作が出来るしライブでの操作性も抜群!
でもやっぱり重いのは嫌なので、88鍵が欲しいときはLSにしましょう!
KRONOS2-88LS
→サウンドハウス ¥257,500-
→サウンドハウス ¥257,500-
LSの方が安いし6kgも軽いし、絶対こっちがおすすめです!
ちなみに、残念なことに専用ハードケースは高いですorz
以上でKORGの最新シンセサイザーの比較レビューを終わります。
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萩原悠でした!