どうも、コンパクトリバーブ勉強中の萩原悠です!

リバーブはずっと後がけしてたので、コンパクトエフェクターのリバーブは全然詳しくなかったんですよね。

でも色々弾かせてもらったらいや〜奥が深い!

ってことで、ここではElectro Harmonixの大ヒットリバーブ、

HOLY GRAIL neoのレビューをしたいと思います!

Holy Grail(無印)やHoly Grail Plusなどと比較して違いも見ていきながらのレビューになりますので参考にしてみてください!

HolyGrailNeo 2

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Electro Harmonix


Electro Harmonixとは、現存するエフェクターブランドの中でもかなり昔からある最大手のひとつです。

ものすごい勢いで歪むファズ、ギターの音がオルガンの音になる変わり種などなど、

正統派に収まらない挑戦的なエフェクターを数々リリースしてきています。

そんなElectro Harmonixが、当時ようやくリバーブがコンパクトエフェクター化してきた時期に世に放ったのがこのHoly Grailなのです。

昔のエフェクターは(特にElectro Harmonix製品は)筐体もデカかったので、

最近ではもっと小型化されたものが主流になっています。

HolyGrailNeo 12
(左:初期型/右:現行のnanoサイズ)

このnanoサイズの製品ラインナップに、

普通のHoly Grail(nanoという表記をされることが多い)と、

今回ここで紹介したいHoly Grail Neoがあるというわけです!



HolyGrailNeo 1

Holy Grail neo


HolyGrailNeo 2
そんなわけでこちらがHoly Grail neoです。

こいつがどのようにいいエフェクターなのか、

neoじゃない方とも比べてお話しますね!

動画





こちらがElectro Harmonixの公式動画です。

冒頭いきなりそういう使い方かよと思うところもありますが、リズムインしたらめちゃめちゃ上手くて笑いますよw

1:50あたりからと3:10あたりからがスプリングリバーブモード、

2:40あたりからホールリバーブモードです!

こちらはデジマートさんの動画。




日本語で説明してくれてるのでわかりやすいですね!


独特のサウンド


HolyGrailNeo 13 リバーブとは元音を変えるものではなく、残響を付加するためのエフェクトであるため、

本来歪み系ペダルほどは個性が出ないと言われます。

つまりは質の良し悪しだけなのかと思われがち。

しかし!


やっぱりそんなシンプルな話じゃないんですよね。

だからこそこのHoly Grail neoが評価されているのです。

決して高音質とは言えないこのサウンド。

なんだか中音域がモサッと膨らんでる感じ。

一見使い難いのかと思いきやおやおや、

すごくオケに馴染みながらも程よい主張ではありませんか!

リバーブ音が太いって表現あるのかな、でもそんな感じ。

この音色が今でも多くのギタリストたちに愛されているわけですね。

モード


HolyGrailNeo 3 2
Holy Grail neoは3タイプのリバーブから選んで使います。

それがこの

  • SPRING
  • HALL
  • PLATE


です。

現代リバーブペダルとしては決して多くはないですが、

そもそもリバーブペダルの良し悪しってのは搭載タイプの数で勝負してるわけじゃないですしね!

やはりHoly Grailでしか出せないサウンド、

この音を求めて多くのギタリストがボードに組み込むわけです。

ノブはREVERBのひとつのみ


HolyGrailNeo 5 2
Holy Grail neoは、トグルでモードを選んだら、あとはREVERBのノブでリバーブ量を変えるのみです!

右に回していくほどにリバーブ量が増えていき、1時の位置くらいで原音とリバーブ音が半々になります。

それ以上に回していくと原音が薄れていき、3時以降はほぼリバーブ音だけになります。

つまりキルドライ状態ですね。

普通に使うなら10時くらいにセッティングして使うのがよさそうですが、

12時くらいのグワングワン響いてる感じもかっこいいし、

3時くらいまで上げてリバーブ音だけを飛ばすのも面白いですね。

上に貼り付けたデジマートの動画基本的にノブを12時くらいまでしか上げてないというのがひとつ指標になるかもしれません。


Holy Grail(無印)との違い







HolyGrailという、Neoのつかない方のモデル、

Electro Harmonixは結構Neoのつくモデルに切り替えていっているのですが、

Holy Grailに関しては珍しく両方生産され続けてるんですよね。

どう違うのか、そう思って見比べたとき、

モード部分に明らかに見慣れない単語が書いてありました。

FLERB

HolyGrailNeo 8 2
モードが……SPRINGHALL……FLERB……???

フラーブ?

なんだこれ、早速試してみないと。

と思って弾いてみたら、これフランジャーですね。

リバーブ+フランジャーで、フラーブ!

あぁ〜面白い!

いわゆるモジュレーションリバーブのひとつです。

普通モジュレーションリバーブってコーラスっぽくかかることが多いのですが、

このHoly GrailのFLERBはフランジャー。

めちゃめちゃエグくモジュレーションがかかります。

使いやすさでいうと最低レベルwww

でもこれでしか出せない個性があるのは確かです。

自分がごめんなさい、フランジャーをうまく使えないものだからあまりいろんな使い方できなかったけれど、

でも前段で歪ませてみたらめっちゃ面白かったです!

原音は普通のディストーションサウンドなのに、リバーブだけジェットサウンドwww

なにこれww

雲の中を切って飛んでるタイプのジェットだよ!!www

1回のライブでは1回しか使えないレベルの個性ですが、

つまりそれは耳に残る音として”アリ“なんだと思います。

効きが弱い?


なんか、Holy Grail Neoに比べてHoly Grail無印はリバーブのかかりが弱いんですよね。

なのでNeoと同じくらいのリバーブを得ようとすると2時くらいのところまで回さないといけない。

しかもそれだと原音が埋もれちゃうし……

ちょっと使い勝手がよくないっすね。


Holy Grail Plus/HolyGrail Max










HoklyGrail Maxは、Holy GrailとHoly Grail Neoの両方の機能を含んだHolyGrailという認識で間違いないです。

と言ってもNeoよりこちらのMaxの方が先のリリースだったので、

正確には

【HolyGrailを進化させたHolyGrail Max、それをサイズダウンさせたのがHolyGrail Neo】

というわけです。

ちょっとボディが大きくなってしまっていますが、

その分Holy GrailやHoly Grail neoがワンノブだったのに対してplusとMaxはリバーブ量だけでなくリバーブタイムも調整出来るようになっています。

う〜ん……エフェクターって不思議ですよね、絶対こっちの方が便利なのに、

何故かわたしはあまり魅力を感じません。

便利なんだけどね!!


まとめ:HolyGrailは中音域厚めの定番サウンド


いかがだったでしょうか。

正直に言うと、個人的にすごーーーく大絶賛大好きというわけではありません。

が、不思議と気になっちゃう、クセになる系の音なんです。

BOSSRV-6ほど高音質でもない、




TC ElectronicHall of Fame2ほど多機能でもない。




でもこの独特な柔らかさと中音域の厚さ、

ハマる人も絶対いる!

動画とかを観て”割とよくね?“と思った方は是非お近くのお店とかで試してみてくださいね!

最後まで読んでくれてどうもありがとう!

萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!