どうも、フィルター好きの萩原悠です!
EarthQuaker DevicesのSpatial Deliveryがとっても面白いのでレビューしたいと思います!
キュワッと開くフィルター、パウっと閉じるフィルター、
そして不規則に動き動き続けるSHモード、
高音質でクッキリとしたサウンドだからこそ出来るシャープな聴き心地のエンベロープフィルターです!
エンベロープフィルターとは
そもそもエンベロープフィルターとは、
入力音の音量変化に応じて周波数パスフィルターがかかるというタイプのエフェクターです。
ギターやベースでは主にアタック時が一番大きな音でそのあとすぐに小さくなるため、
つまりはピッキングの瞬間にだけフィルターがかかるという面白いエフェクターです。
その挙動からタッチワウと言われることも多く、
たしかにカットする周波数を動かしているところはワウと同じですね!
うまく使えばかなりファンキーなサウンドを作れるので、
リズム重視なギタリスト、ベーシストにとって必須のアイテムとなっています。
Spatial Delivery
コチラです!
ノブが3つにトルグスイッチ1つ。
変態系エフェクターも多数輩出しているEarthQuaker Devicesのラインナップの中では割とシンプルな方ではないでしょうか。
公式の動画で音を確認してみましょう。
途中から「え、それってエンベロープフィルターなの?」というテンション高いサウンドがあったかと思いますww
(1:30あたりから)
あれがSpatial Deliveryの面白いところですね!
というか、そもそもめちゃめちゃ高音質だということに気づくのではないでしょうか。
おかげでフィルターの開いていく、閉じていくそのカーブもわかりやすく聴こえて、
濁りのないサウンドが感じられるはずです。
Spatial Deliveryの使い方
まずは基本の使い方から。
RANGEではフィルターのかかりやすさの調整、他の機種ではSENSとか書いてあることの多いノブです。
弱く弾いたらフィルターがかからないのがエンベロープフィルターなので、
そのどのあたりからフィルターがかかるか、つまりどれくらい原音を残すかを調整するとも言える非常に重要なノブです。
FILTERのノブがどんなフィルターをかけるかで、右に回していくと高域だけを残すハイパスフィルター、
左に回していくと低域だけを残すローパスフィルターになります。
真ん中にしておくと低域と高域両方が削れて中音域だけが残るバンドパスフィルターってことですね!
RESONANCEはフィルターの効き具合、どれくらい強烈なフィルターにするかです。
こちらを上げていくとかなりギュワギュワなサウンドまで作れます!
モード切り替え
本体の真ん中にあるモード切り替えのトグルスイッチ。
こちらで3つのモードから選択出来ます。
- UP
- SH
- DOWN
UPというのはキュワっという風にピッキング後にフィルターが開いていき、上がっていく感じが感じれるかと思います。
DOWNはその逆で、ピッキングしたあとにキャウという風にフィルターが閉じていく感じ、下がっていく感じに聴こえるはずです。
そしてなんと言ってもSH、サンプル&ホールドモードですよ!
もともとは昔のアナログシンセサイザーにノイズをサンプリングしてフィルターに送っていたことから始まった機能ですが、
ステップシーケンサーのようにリズミカルにフィルター周波数が変わっていくという面白い機能です。
(つまりどっちかというと”オートワウ”に近い)
SHモードのときはRANGEのノブがステップフィルターの速度の調整になります。
曲のテンポに合わせるもよし、超高速にしてエフェクティブにするもよしですね!
まとめ:高音質だしステップモードあるし!
エンベロープフィルターって割と泥臭いというか、
もっと曖昧なかかり方のエフェクターというイメージだったのですが、
このSpatial Deliveryはすごいですね、ピシッとかかる!
いまどきのHi-Fiな音楽にはピッタリだと思います。
また、リズミカルに刻んでくれるSHモード、
これはもう新しいアイディアが思いつき放題ですよね!
エンベロープフィルターとは全然違うけれど、これはこれで唯一無二なサウンドが出来そうです!
是非使いこなしてみてください!
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!