どうも、ガンプラ初心者の萩原悠です!

初めて作ったガンプラ、HGUCユニコーンガンダムのゲート跡がめっちゃ汚くてですね。

どうにかならないものかと考えていました。

というより、なんでニッパーで切った部分が白くなっちゃうんだ?

そんな白化のお話です。

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プラスチックの性質について


ガンプラの多くのパーツはプラスチックで出来ています。

プラスチックは軽くて、そこそこの強度もあって、錆びないし腐らない、コストも安いなどなど、

いいところがたくさん!

おかげで世の中のちょっと硬くて小さめなモノは割となんでもかんでもプラスチックで作られてるような気がします。

プラモデルというのももちろんその名前の通りプラスチックでできていますよね。

白化はプラスチックが持つ性質のひとつが要因となっています。


白化


割と多彩な色が使われているガンプラのプラスチックですが、

試しに、アンカーのいらない部分を切ってみましょう。

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ほら、切り口が白くなりましたよね?

かっこ悪くないですか?

これがガンプラの体のあちこちにあったら、めっちゃダサくないですか?

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(ボディが元々白いから目立たないが、白い部分にもかなりゲート跡が残ってる)

多くのプラモデラーを悩ませているのはこの白化という現象なんです。

白化の原因


切り口が白化してしまうのはプラスチックの密度と関係があります。

簡単に言えば、密度の薄くなった部分は色が白くなってしまうということなので、

強引にその現象を起こしてみましょう。

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ここでもまた不要なアンカーを用意しまして、

これを、こうじゃよ。

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ホレ、折り曲げたら外側は密度が薄くなりますよね。

その部分が白くなったというわけです。

試しに肘を曲げ伸ばししてみると皮が伸びたり戻ったりするのが体感出来るかなと思います。

皮が伸びた部分、これが密度が薄くなった部分というわけです。

ちなみに、そのまま曲げていって強引に追ってみましょう。

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もう真っ白www

切っただけなのに!!


でも、折り曲げたならわかるけれど、切っただけなのに密度って変わりますかね……。

切っただけなら密度は変わりません。

本当に綺麗に斬っただけ“なら。

しかし切るという作業は、よほどの切れ味で一気に切断した場合を除き、

どうしてもちょっと引っ張っちゃうんですよ。

裁断機で紙を切るときって、ちょっと紙がムニって潰れる感じありますよね。


このムニっ、が、白化を起こす原因なのです。

それくらいシビアな話なのです。

こちらはわざと百均で売ってるニッパーを使ってみますが、

ホラ、切る瞬間にギュゥゥって押しつぶしてますよね?

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これが白化を引き起こす原因なのです。


白化を防ぐための3つの道


では、そんな白化を防ぐためにはどうしたらいいのでしょうか。

大きくわけて道は3つです。

  • 白化が起こらないほどの切れ味で切る
  • 白化した部分をなんとかごまかす
  • 白化した部分を切り落とす

ひとつめは白化をさせないための常識的なひとこと、

残りふたつは白化してからのリカバリーです。

白化させない切れ味


さきほどの裁断機のムニっ、の話ですが、

逆にレーザーノコギリみたいなのとか、超鋭い切れ味の道具で切ってしまえばそのムニっは起こりません。

ガンプラで言うところの、極上のニッパーみたいなのがあれば、白化を限りなく防げるということになります。

極上のニッパー……アレか!


究極“の名を持つアルティメットニッパー!

たしかに、ネットでレビューを見るとアルティメットニッパーだとゲート処理がいらないくらい綺麗だと言われています。




両方が刃になっているのではなく、片方がまな板になっていてもう片方だけで切るという独特な機構になっていますが、

これのおかげかもう切るときに”パチッ”という音すら聴こえないようです!!

すごいなぁ、これで作業時間がグンと短くなって仕上がりも綺麗なのであれば……

5,000円もするけど……でもガンプラを二体以上作るとあればその作業時間を考えたらもはや安上がりなのかもしれない……

悩む……買おうかな……そんなにこれからもガンプラやるかな……


白化した部分をどうにかごまかす


白化しちゃうのはもうしょうがないとして、白化した痕をどうにかごまかすというのもプラモデル作りの重要なスキルです。

わたしが得た情報の中で有力なのは2つです。


成型色に似た色で塗る


一箇所だけ白くなってしまったなら、ボディの色に似た塗料やガンダムマーカーで塗ればいい。

そういうことだそうです。

たしかに!

ガンダムマーカーだったらそのままちょんと塗っておしまいですもんね!


ラクだわ!

ただ……パーツの色の数だけ揃えなきゃいけないんですよね?


しかもぴったり同じ色じゃないとまた塗ったとこだけ変だし……。

表面の質感が違ってしまうことに関しては、最終的にトップコート吹いてしまえばほとんど気にならないようです!


爪で擦る


いきなりなに言ってるんだと思いましたが、

ゲート部分で白化してしまったパーツを、爪で擦ると白化が消える!

ニッパーのよってちょっと引っ張られて密度が薄くなってしまった部分を、

爪でゴシゴシすることによって密度を上げるんだそうです。

そうすることによってまた色が戻ってくると。

またまた〜。

じゃあ、やってみる?

さっき強引にへし折ったランナーね。

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爪の先でゴシゴシと。

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ん?

左側だけやってみたけど……青くなってる!!

これはすごい!

めっちゃラクじゃん!

これはスクラッチカードとかを親指の爪で削る感じです。

反対側もちょっとやってみよう、というか、爪で一回だけ引っ掻いてみよう。

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(左利きなもので、持ち替えて再度写真の左側に来てるランナーです)

うぉ!

引っ掻いた部分だけ青くなってる!

いいじゃん、これでいいじゃん!

一応他の方法も紹介しましょうか。

白化した部分を切り落とす


Design
これがいわゆる”ゲート処理“といわれる作業です。

ランナーから切り取るときにギリギリで切らずに少し残しておいて、

その部分をデザインナイフなどで切る。


デザインナイフならニッパーのようにつまんで切るわけではないので理論上白化は起こりませんからね。

多くのプラモデラーさんたちはこうしてデザインナイフを器用に使ってゲート跡をせかせかと切り落としているようです。

じゃあ……自分も今回はそっちにしてみようかなぁ。

さすがに5000円のニッパーは厳しいって……

ってことで、自分はデザインナイフ+爪でゴシゴシにしようと思います!


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