どうも、割とガンプラにハマってるかも?萩原悠です!
今回は4体目のガンプラ、HGズゴック(シャア専用?)を作ってみました!
ただ、普通に作るのにあまり魅力を感じなかったので、
今回はランナー塗装(ランナー吹き)というのをしてみました!
というか、全体を塗装するというの自体も初めてだったので、
それも含めて楽しい経験でした!
一応これからやってみたいと思ってる方々のためにも、
今回のわたしのやり方、工程、注意点とか失敗とかをまとめておきますね!
ガンプラとは
そもそもわたしがガンプラを作ってみたのは、
ロボソンの作編曲のご依頼を頂いたときに資料として機動戦士ガンダムUCを観てみたところから始まっているわけですが、
ブログの読者さんがAmazonの”欲しいものリスト“から送ってくださったりもして、
なんだかんだで今回のHGズゴックが4体目です。
作ってるうちに感じたのは、
“ガンプラは自由だ”
ということ。
1980年に最初のモデルが発売になってからもうすぐ40年。
累計4億以上売れているこのガンプラという世界には、
「こうしなきゃいけない」
というのがないようで、
それがなんだか心地いいです。
わたしは申し訳ないけれどあまりガンダムの世界観にハマってないので、
「この機体は原作ではどこでどんな戦いをしてるからこういう汚れ方になるはずだ」
みたいのに全く興味がなくて。
しかしただガンプラを組み立てるだけってのも面白くなくって、
自分なりにコンセプトを決めて作ってみてます。
多分そうやって作ってもガンプラの世界では誰にも怒られないから。
これはとっても嬉しい!
一大コンテンツで、多くの愛を持った古参たちがいる中に、
ニワカが入ってもちゃんと受け入れられる!
嬉しい!
今回のコンセプト
![](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
今回わたしは、自分が持ってるギターとお揃いにしようと思いました。
Fender JapanのST62-80TXというモデル。
持ってるギターの中ではかなり安価な方ですが、
ライブに持ち出したことも多く、なんか愛着のある一本です。
FenderにCandy Apple Redと名付けられたこのカラーリング、
今回はこれを再現してみようと思って挑戦です!
このギターもボディの真っ赤な色だけでなく白いプラスチックパーツがあったり銀色の金属パーツがあったり、
ネックの部分はむき出しの木のまんまの色だったりとで、
どの部分を再現するか割と迷いましたが、
とりあえずボディのメタリックレッドと、
プラスチックパーツで広めの面積を占めている白と、
あとはネジとか弦とかの銀色、
この3色を使うことにしました。
![](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
白をボディ胴体部分にとも思いましたが、
なんかそうすると白いタンクトップ着てるみたいになっちゃうし、
白部分を減らしていったらなんかどんどんダサくなってしまう気がしたので、
腕や足の部分を白くすることにしました。
ギターの白はそんなあちこちに分散してないけど、
そもそも色合いを揃えようと思ってるだけなのでこれでよしとしよう!
必要なもの
- サーフェイサー
- カラースプレー各色
- トップコートスプレー
- スプレーを吹ける環境
- 乾燥させる環境
こんな感じで、
つまりは普通のスプレー塗装と同じです。
あ、ちなみに、わたしが缶スプレーでやったためこのような書き方ですが、
コンプレッサーを使った塗装の場合も手順は全く同じです。
道具だけご自身の物に置き換えて読み進めてください!
ランナー塗装の手順
それでは早速順を追ってランナー塗装をやっていきましょう!
プランニング
![runner_1.jpg Runner 1](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
わたしが思うに、ランナー塗装は事前のプランがとっても大事です。
というのも、組み上がってから「もうちょっとここ濃くしようかな」とか考えるのと違って、
出来上がってもいない状態で一気に塗らないといけないからです。
仕上がりを想像して、
どのランナーのどのパーツは最終的にどの部分になるから何色を塗って……
というプランニングをしっかりしましょう!
塗りたい色ごとにランナーを切り分ける
![](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
当たり前ですがひとつのランナーについている状態だと全部のパーツに色がついてしまいます。
逆に言えばたくさんのパーツに一気に色をつけられるってわけですね。
ってことで、塗りたい色ごとにランナー自体を切っていきましょう。
ちなみにランナーはゲートよりもはるかに太いので、
ニッパーを傷つけてしまう可能性があります。
特にアルティメットニッパーとかは刃が細いので、
マジでランナーを切るとポキっと折れてしまうそうです。
高級なアルティメットニッパーがランナー切りごときで死んでしまうのは悲しいじゃないですか。
なので、百均とかでどうでもいいニッパー買ってきましょう。
これでガシガシ切るわけです。
スプレー準備
さぁ、色分けが出来たらいよいよ塗るですがちょっと待った。
直接手で持ってスプレーするわけにもいかないですよね。
手がすごい色になっちゃうから!
そのため、先端にクリップのついたこんな竹串が売っています。
塗装のときは大体みんなこういうのを使っているわけですが、
ランナー塗装特有の注意点としては、
ひとパーツがデカい ということが挙げられます。
完成した腕一本だとか胴体だけだとかならもっと小さいし、
むしろ全て完成した状態のガンプラであってもランナーよりも小さいんですね。
それに比べてランナーって結構大きい。
なので猫の手クリップでバランス取るのがちょっと難しいです。
このクリップに挿したまま乾燥のために何時間も何日も置くことになるので、
その間にボロっと落ちちゃったりしたら塗装が台無しになります。
しっかりバランス取って固定出来る部分を探しましょう!
サーフェイサー
Mr.サーフェイサー1000スプレー(徳用) GSIクレオス
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これはやってもやらなくてもいいと思います。
今回わたしは”元のプラスチックの色は違うけれど同じ色に塗装したい“という部分があったので、
下地の色を統一させるためにサーフェイサーを吹きました。
また、サーフェイサーはカラースプレーの着色をよくする効果もあるようなので、
そんな効果も期待して。
これを吹いた時点で全てのパーツが同じ色になりました。
![runner_22.jpg Runner 22](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
多少のムラがあっても……まぁいいでしょう!
LET’S スプレー
![runner_24.jpg Runner 24](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
いよいよ本番、カラースプレーです。
今回わたしはメタリックレッドと白と銀に仕上げる計画でしたが、
このメタリックレッドというのは銀色の上にクリアーレッドを吹いているのです。
つまりは、ほとんどのパーツを一旦銀色に。
銀色が乾燥し終えたらクリアーレッドを吹いていきました。
乾燥
これがまたバカに出来ない大事な行程です。
というのも、
乾燥させてる間にホコリがついてしまうとそのホコリごと固まってしまうので、
あとから取り除けなくなっちゃうんですね。
なので、
塗装してから乾くまでは出来るだけホコリのつかない場所で保管しましょう。
わたしはダンボールに入れた状態で押し入れに入れてました。
うっかり蹴っ飛ばしちゃうのも怖いですからね!
ランナーから切り離し
![runner_33 2.jpg Runner 33 2](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
塗装、乾燥が終わったらようやくプラモデルの組み立てになります。
各パーツを切り離しましょう!
ちなみに、カラースプレーってのはプラスチック自体の色を変えるのではなく表面に色をつけてるだけなので、
ゲート跡、つまり断面はやっぱり色がついてないです。
元のプラスチックの色が出てきてしまいます。
ここがランナー塗装最大のデメリット。
さぁどうする。
対処法としてはこちら。
ゲート跡を部分塗装
![runner_36.jpg Runner 36](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
当たり前っちゃ当たり前です、色がついてないなら、色をつけるんです。
ただ、スプレーで塗ってたのであればこのタイミングでまたスプレーするというのも現実的でないので、
カラースプレーをプラスチックの容器とかに吹き溜めて、それを筆でちょんと取って色を乗せていきましょう。
![runner_32.jpg Runner 32](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
これでまたしばらく完成させます。
色の濃さとかを全く同じにするのは難しいですが、
なにもやらないよりかは大分目立たなくなるはずです。
必要であれば部分塗装
![runner_29.jpg Runner 29](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
これはもうランナー塗装の話じゃないのですが、
ランナー塗装だけだとどうしても広範囲をバーっと塗るだけになってしまうので、
色にアクセントがなくなってしまいます。
そのため、
「あとここだけ違う色にしたいなぁ」
ということが出てきやすいんじゃないかと思います。
そしたら、あとは筆塗りでもなんでもしましょう。
ランナー塗装と筆塗りの併用がダメなんてことは全くありません。
むしろどんどんやりましょう!
ちなみにわたしが行ったのはこの二箇所。
![runner_30 2.jpg Runner 30 2](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
ひとつめ、なんとなくこの部分は銀色にしたかったので筆でちょんちょん塗りました。
![runner_45 2.jpeg Runner 45 2](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
また、手足はこのまんまのつもりだったのですが、
なんか安っぽいのが気になっていて、どうしたらいいか悩んだ結果、
関節というか、溝になってる部分、ここを黒く塗りました。
![runner_43 2.jpg Runner 43 2](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
グッと立体感が出て引き締まった感じがします。
満足!
ちなみに、黒い塗料をほとんど持ってなかったので、墨入れ用エナメル塗料を使いました。
モールドに流し込む用のしゃばしゃばな塗料のため全くこういう用途には向かなかったけど、
でもまぁ、仕上がったしいいか!
タミヤ 墨入れ用塗料 ブラック
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でも、本当になんでもよかったわけだし、なんならポスカでやった方が3倍のスピードで仕上がったんじゃないかということは内緒にしておこうか。
トップコートスプレー
Mr.トップコートスプレー 光沢 B501 水性スプレー クレオス
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最後の仕上げてです。
トップコート!
ガンプラにはツヤなしタイプの方が圧倒的に人気のようですが、
それは巨大兵器としての表現にはそっちの方が合ってるというだけで、
今回は楽器の塗装に似せたかったので、ツヤありのトップコートを吹きました。
ちょっと厚めに。
そりゃエレキギターのポリ塗装ってかなり分厚いですからね、
せめてその感じに少しでも近づかないかなと思って。
おかげで結構つやつやになって、キャンディー塗装が映えました!
完成!
![EB75mWIUIAAPYuz.jpeg EB75mWIUIAAPYuz](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
ってことで出来ました!
Candy Apple Red仕様のズゴックです!
おやおや、結構かっこいいんじゃないですか??
厳密に言えばギターの方がもっと暗めの赤だったようです。
![EB75mWFUcAAiOgp.jpeg EB75mWFUcAAiOgp](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
クリアーレッドの方ではどうにもならないので、下地のシルバーをもっと暗めの色にするべきだったか……
もしくはさらに下地、サーフェイサーを灰色じゃなくて黒色のものにするとよかったかもしれません。
でもまぁまぁ、概ね満足です!
光沢仕様いいな!
まとめ:サクッと出来た!
![runner_24.jpg Runner 24](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
たしかにランナー塗装はパーツをバラして塗装するよりも気軽に出来ました。
乾燥させる時間とかは変わらないので結局1日では出来ないのですが、
一回塗装するごとの手間とかはかなり省けています。
これだけ簡単にさらりと色がつくならオリジナルカラーのガンプラをたくさん作ることが出来て、
より色んな楽しみ方が出来そうですね!
ゲート跡の処理とかでちょっと面倒なこともありましたが、
このお手軽さを考えたらアリでした!
みなさんも是非やってみてください!
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!