どうも、ガンプラ初心者の萩原悠です!

右も左もわからないガンプラ製作ですが、

今回はチッピングをしてみたのでそのまとめです!

スポンジを使ったりつまようじを使ったりでどうにかこうにかやってみましたが、

表面塗装が剥がれたような感じが出せて重厚な感じになったと思います!


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ここまでのあらすじ


今回作っているのはHGUC-REVIVE-グフです。

GOUF 1
初めてのガンプラ作りでユニコーンガンダムを素組みとスミ入れだけで作り、

今度はもうちょっとモビルスーツの重厚感を出してみたいなと思って製作中。

スケール感を損なわないようにゲート処理も丁寧に行い、

前回よりももっとくっきりとしたスミ入れを行い、

Sumiire 41
次は今回のグフ製作の目玉工程、チッピングをやってみたいと思います!

ぶっちゃけこれがやりたくてグフを作り始めたんだぁぁぁ!


チッピングとは


そもそもチッピングとはなにかというお話です。

ガンプラはチタン、合金で出来ているロボットをプラスチックで再現した製品ですので、

できるだけリアルなガンプラを作りたいとなったらそのためのいくつかの案のひとつとして、

まるで合金で出来ているかのように見せる
戦争で実際に使われているような傷を作る


ということが挙げられます。

でも合金っぽさってなんだろう、表面の質感か……でもそもそも表面は塗装してあるじゃないか。

そこで、です。

表面は綺麗に塗装してあるけれど、傷がついた部分から内側の金属が見えてしまう

そんなワクワクするような表現、それがチッピングです!

楽しそうですね!



使う道具


チッピングにも色々やり方はあります。

今回わたしがやるのは一番簡単な、上から塗料を置いていくというチッピング方法。

もっとリアルにやる方法はあるのですが、

塗装がめちゃめちゃ大変になるので、

今回わたしはそこまではやらない!

簡単にやりたい!

ってことで必要なのはこれだけです。

  • 銀色の塗料
  • つまようじ
  • スポンジ
こんな感じです。

たったこれだけで表面の塗装が剥がれたかのような表現が出来る!


塗料はなんでもいいみたい


今回錆を表現するために銀色の塗料を使いますが、

その塗料自体は別になんでもいいんです。

エナメル系じゃないといけないとかアクリル系じゃないといけないとか、全然ない。

ただ唯一、隠蔽率が高い塗料がいいようです。

というのも、錆の色を本体の上から乗せてるという、

本来の”外側の色が剥がれて中の色が見えている”とは真逆の工程のため、

銀色が透けて元の色が見えてしまうってのは絶対にNGなんです。

そのため、色を乗せた部分は絶対に下地の色が見えないようにしっかりと塗りつぶせるものにしましょう。

今回わたしは手軽だと思ったのでガンダムマーカーにしました!


これはマーカーという名の通りそのまま描けるマーカーペンですが、

ペン先をぎゅっと押し付けることによって中の塗料を出すことが出来ます。

Chipping 21
これを塗料皿に出して、それを使ってチッピングしようという作戦です!


スポンジが一般的?わたしはつまようじも使った


わたしはつまようじとスポンジ両方使ったけれど、別にどっちかでもいいんです。

というか一般的にはスポンジでやるべき工程だと思います。

わたしは最初それがうまくいかなかったから爪楊枝を使ってみたというだけで。


なので、まずはスポンジを使ったスポンジチッピングのやり方から説明します!

の前に、多分一番大事なこの工程からやっていきましょう。


現物で剥がれを観察


塗装が剥がれて中の地が見えてしまう表現。

それだけ聞いてなるほどなるほどと一応は理解出来ると思いますが、

実際にはどうでしょうか。

キリンの絵を描けるかと言われたら描けると返事する人も、

実際のキリンの耳が、歯が、ツノがどうなってるかってちゃんと描けますか?

まずは一回キリンを見てから描きたいですよね。

それと同じ、チッピングも是非実際に剥がれている塗装を見てから真似してみましょう!

現実世界でもチタンや鉄、銅で出来ているものはたくさんあって、

色が塗られているものも多いです。

そして長年の使用による劣化や雨風で剥がれてきている部分など、

観察してみましょう。

そうすることによって、段々どのように剥がれているのか、

どの部分が剥がれやすいのかなどが見えてくるはずです。

リアルなチッピングのために、是非街中でアンテナを張ってみましょう!


剥がれたら銀色なのか問題


現実に色んな塗装はがれを見てると難しくも面白いです。

塗装が剥げた部分が必ずしも銀色ってわけでもないんですね。

表面の塗装コーティングが剥がれてしまったら下地が出てくる。

この時点ではたしかに銀色のことが多いですが、

コーティングが剥がれてしまったらそこが錆びてきたりするんです。

そうなるともう銀色じゃなくなってきます。

赤のような黒のようなオレンジのような、これこそ剥がれと錆びの進行具合によって変わってくるので、

さらに表現が難しくなってくるんですよね。


わたしが参考にしたい塗装剥がれ



今回わたしが最初に実は10cmちょいのギター用エフェクターです。

BOSSというメーカーのコンパクトエフェクターで、

同じ形で歴代100機種以上出ているのに全てこのサイズこの形。


色はとってもカラフルなので今まで意識していませんでしたが、

これ、剥がれたら全部同じ色なんだろうなぁ。


これはわたしが中古で買ってから長年使っていたOS-2というエフェクターで、

まぁボロボロですねwww

でもなんか味があってよくないですか?

今回グフをチッピングしようと思ったのはこの一台からインスピレーションを受けてなんです。

高さ18.5メートルの巨大ロボットでああるグフとはスケール感があまりに違うけれど、

(大きいモノの剥がれが見たければ古いビルとかショベルカーとかがいい感じに剥がれててオススメです!)

今回わたしが初めてのガンプラHGUCユニコーンガンダムを完成させたあとに是非作ってみたいと思った質感はまさにこれ。

使い込まれた楽器や機材などの程よいボロボロ感。

わたしはこういうのをカッコいいと思うんですよねぇ。

Chipping 34
それを中心に、主に大きな傷ではなく、毎日の少しずつの接触で剥がれて行った汚れをいくつか参考にしました。

Chipping 32
いつものテーブルの足です。

(注:↓これ参照)


他に、カフェではこんなところもはげてるらしい。

Chipping 35
なるほどなるほど、やはり角は剥がれやすい、触れることの多いところから剥がれていくんだなぁ。


それでは、いよいよ実際にチッピングです!

スポンジチッピング


まずはスポンジを使ったチッピングから!

割と王道のやり方みたいですね。

スポンジも別になんでもいい


Chipping 17
これは特別なものではなく、百均で5個100円だったなんの変哲もないスポンジです。

で、このままだと大きすぎて使い難いので、適当な大きさに切りましょう。

Chipping 18
これもサイズは好みですね。

自分は割とケチだから小さめになりましたww

塗料をつけて叩く!


Chipping 37
スポンジが用意出来たらピンセットでつまんで、塗料をつけましょう。

できるだけたっぷり!

そして、このままだと多すぎてうまくいかないので、

ティッシュオフするなどして適度な濃度にします。

Chipping 36
ボディにちょんちょんとつけていきます。

基本的にはこれだけ!

これをひたすら繰り返していくんです!

スポンジチッピング最大の注意点


ここで気をつけることは、くれぐれもスポンジについた塗料をしっかり減らしておくことです。

塗料がつきすぎてる場合はなかなか綺麗なチッピングになりません。

べちゃって色がついちゃって、剥がれてる感じとは程遠くなります。

かと言って最初からスポンジに塗料をちょっとしかつけないのも違います。

それだとなんというか……まばらにならない、プラスチックに色がつく”回数”が減るだけ、もしくは面積が狭くなるだけです。

違うんです、スポンジのこの細かい表面のザラザラにランダムに残った色をつけたいんです、

なので、塗料をしっかりつけて、しっかりティッシュオフする。

スポンジの残ったちょっとの塗料だけをガンプラにつけていく。

そうやって贅沢に使うことが一番のコツです!

わたしはこれが最初うまくいかなかった。

ケチだからさ、ちょっとつけてそれをいきなり本体にポンポンしようとしてしまったんです。

そしたらまーダサいダサい、ケチャップこぼしたみたいになってたわww

慎重派だからいきなりガンプラにやってみることはなく、適当にクッキングペーパーとかプリンの容器とかにやってみたんだけどうまくいかなかったため、

つまようじで代用することにしました。

(その後しばらくスポンジチッピングの練習をして程よい塗料の乗り具合を把握したのち、最終的にはスポンジチッピングも行いました)

爪楊枝チッピング


Chipping 22
こんなテクニックがあるのかわかりませんが、わたしが思いついてやったのがこちら、爪楊枝を使ったチッピングです。

これはスポンジよりもはるかにわかりやすいです、

塗料を爪楊枝の先にちょっとつけて、その爪楊枝でチッピングしたい部分にチョンチョンと色を乗せていく。

Chipping 25
もう超原始的!

なので、逆にこれは爪楊枝じゃなくても全然いいんです!

だったらもはやガンダムマーカーのままでもいい?


ガンダムマーカーの塗料を皿に出してそれを爪楊枝で乗せてくだけなら、

もはやそのままガンダムマーカーで描いてっちゃっても同じじゃないか。

まぁ、そうです、同じです。

ただここで爪楊枝を使うことにしたのは、結局ペン先の大きさなんです。

ガンダムマーカーだと太すぎてチッピングにならない。

それゆえの爪楊枝というアイディアでした。

爪楊枝の先を削った


Chipping 24
ガンダムマーカーが太すぎるから爪楊枝、

その考え方でいくと、爪楊枝でもまだちょっと先が太く感じました。

ここに塗料を乗せてガンプラにつけていくとまだ一回で広いところに色がつきすぎてしまう。

ってことで、爪楊枝の先を削ってさらに細くしました。

こうすることによって好みの量をつけることができました!


つまり針とかの方がいいのでは


このときは手元になかったのでやってみませんでしたが、

先の細い針とかがあったらもっとよかったのかもしれません。

木でできてる爪楊枝と違って塗料を吸っちゃうこともないし、

鉄製の針だったら何度でも洗って使えるし。

皆さんお持ちだったら是非やってみてください!


チッピングにおける2大あるある現象


最後に、チッピングをやる方が陥るであろうふたつの現象のお話します。

これはテクニック的な注意点ではなく考え方の話。

やめどきがわからない


Chipping 38
チッピングは一度に全体が出来るわけでもなく、しかもホンの一部のパーツにホンのちょっとしか効果が出ません。

それ故にそれなりに時間をかけてやることになるのですが、

逆にやめどきがわからなくなりますww

どこまでまだやりたいないような気がしてくるのです。

もっとこっちも剥がしたい、あーこの辺もやってみようかな、んーでもそうするとこの辺もやらなきゃバランス悪い、あ、いい感じになってきた、じゃあもっとやってかっこよくしよう……

もうこれは中毒みたいなもんです。

終わらせられない!

塗装だったら色がつけば完成、スミ入れにだって限度はあります、

が、チッピングを含む汚し系の工程はどこまでもどこまでも続いてしまいます。

何度も言ってますが、

ガンプラに正解はありませんし、

どれくらい傷ついたモビルスーツにしたいかは自由、どうしてその傷がついたかという妄想だって自由、

こだわりたいなら何日かけてもいいし、時間がないなら30分でサッと終わらせてもいい。

「やりすぎ注意!」

と言いたいわけでもありません、なんならわたしもこの工程が一番楽しかったし!

でも出来るなら、誰かに

「もういいんだよ……それ以上削らなくていいんだよ……」

って優しく言って欲しかったww


チッピングはスケール感を変えていく


Chipping 39
チッピングをしていくことによって、なんだか使い込まれた雰囲気になっていい感じになってるように見えますが、

うまくやらないと巨大ロボットに見えなくなってくる可能性があります。

例えば今回わたしが作ってるHGシリーズのガンプラは1/144サイズなので、

つまりこのガンプラの1mmというのは本物サイズでいう14.4cmなんです。

1mm四方のチッピングをひとつつけたとして、

それを原寸大、高さ20メートル近い巨大ロボットとして計算すると縦14.4cmx横14.4cmのめちゃめちゃ大きな剥がれということになります。

しかも、剥がれ具合とかも完全に均等になってしまう14.4cm四方ということになり現実的ではありません。

となると、途端に嘘くさい、そんな大きく見えない、スケール感が損なわれてしまいます。

高さ20メートルのロボットには見えないんです。

今回わたしもチッピングをしたことにより、そのあたりのスケール感は薄れたと思ってます。

せいぜい高さ5メートルくらいだろうと。

ただその辺はもうしょうがないというか、妥協せざるを得ない点だと思っています。

20メートルのガンダムにとっての1センチの擦り傷はHGガンプラでいうところの0.07ミリです。

もうそんなの見えないじゃないですかww

なので、その辺はどう楽しむかです。

出来るだけ細かいチッピングをするためにスポンジを使うというテクニックが広まりましたが、

それでも0.07ミリにはならないだろうし。

でも、実際楽しいからいいんです!


まとめ:チッピングは楽しい!


Chipping 10
ガンプラをリアルに見せるためには、

使用感を加えていくことが大事です。

その使用感のために汚しを入れたり、傷を入れたりしていくわけですが、

そのうちの手法のひとつとして、表面の塗装が剥がれたような演出が出来るチッピングというものがあります。

めちゃめちゃ地味な作業ですが、プラスチックなはずのガンプラがちょっとチタンっぽくなるのは気持ち良いものです。

是非やってみてくださいね!

で、ボディ全体がピカピカ綺麗なのに銀のはげちょろだけ入れてるためちょっと不自然というか、

塗装が剥がれてるように見えにくくなってしまったので、

次回、ウェザリングカラーを使って全体のウォッシングをします!

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