どうも、シンセが友達!萩原悠です!

シンセサイザーって色々ありますけど、

大きく分けるとしたらやっぱり

デジタルシンセサイザーアナログシンセサイザーかってとこじゃないかと思うんです。


でも、その違いってみなさん知ってますか?

よーしそれでは説明しましょう!

Digital Analog


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そもそもシンセサイザーとは


Moog
そもそもの話ですが、シンセサイザーの誕生はデジタル(電子)の一般普及より前なので、

シンセサイザーが出始めた頃は全てがアナログシンセサイザーでした。

デジタルシンセサイザーの台頭の後にデジタルシンセサイザーの対義語として使われるようになったのがアナログシンセサイザーという名前です。

アコースティックピアノだってアコースティックギターだってアナログテレビだって、

電子ピアノやエレキギターや地デジが出て来てから付けられた名前ですもんね。

とりあえずその前提知っておいて!


デジタルシンセサイザーとは




先にデジタルについてのお話です。

本当は色々あるんだけどPCM音源ってやつだけお話しますね。

世の中の全ての音色の特徴を波形としてデジタル解析し(モデリングってやつです)、その目的の波形を内部で作り出すことによって音を出します。

この解析はもちろん素人に出来るものではなく、音作りもパパッと出来るものではありませんが、デジタルシンセサイザーのほとんどは設定が予め保存されてる状態で、しかもそれが簡単に読み出せるようにボタンに割り当てられてたりするので、

PIANOってボタンを押せばピアノの音が、
ORGANってボタン押せばオルガンが、
GUITARってボタン押せばギターが、
DRUMってボタン押せばドラムが鳴ります。

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その収録数はおもちゃみたいなシンセサイザーでも100種類くらい、

平均でも300〜600、多い機種では1,000を超えます。

色んな音色が簡単に選んで読み出せる、これがデジタルシンセサイザーの特徴です。

いいですか、音色を、簡単に、選べる!

これがデジタルシンセサイザーです。


アナログシンセサイザーとは




アナログシンセサイザーは、やってることはもっと単純です。

電圧を増幅させたり複数掛けあわせたり別の波をあてがったりです。

全然器用なことは出来ないし、セッティングの保存も出来ないし、どう頑張っても電子音のままです。

しかしそれ故に、デジタル回路を通すと損なわれてしまう太さや存在感がノーリミットで飛び出します。

アナログシンセサイザーでは、超個性的なサウンドが簡単に作れるわけです。

Minilogue 04
そう、アナログシンセサイザーでは、音を、作るんです!

そもそもシンセサイズとは、結合する、合成する、などの意味なので、

音響合成して音を作っていくのがシンセサイザーです。

なので、
「最近の若いモンは楽をしおって!」
と言いたいわけではないのですが、

そもそも本当は音を選ぶだけではそれはシンセサイザーとは言わないのです。

まぁ今どきそういう使い方でもシンセサイザーって言いますけどね!

アナログシンセサイザーとデジタルシンセサイザーどちらが簡単か


Digital Analog
アナログシンセサイザーは簡単に自由に音を作れます。

デジタルシンセサイザーは簡単に瞬時に音を選べます。

で、どっちの方が簡単なのでしょうか。

断然デジタル!

アナログシンセサイザーは自由に調整出来過ぎて、

どこをいじるとどうなるかがわかってないとまるで完成形に近づきません。

いじってるだけでひたすら楽しいけれども、

狙った音色にするにはどんな波形を使うのか、どんな音程や音量をどう揺らすのか、

鍵盤を弾いてからどれくらいで音量が最高潮になって、どうやって減衰していくのか、

それらを全部いじらなければなりません!

そしてそれらをいくら使いこなせたとしても、普通にバンドで使えるピアノの音なんて絶対に作れません。

そう、アナログシンセサイザーでピアノの音は出せないんです!

オルガンの音も出せないし、

ギターの音も出せないし、

ストリングス(バイオリンとか)の音も出せないんです。

じゃあなんの音が出せるのか。

電子音ですよ。

シンセサイザーの音ですよ。

忘れないで、”シンセサイザー”

って楽器の名前ですから。

本来シンセサイザーにはシンセサイザーの音色ってのがあるんです。

生楽器のシュミレートだけが仕事ではなく、シンセサイザーでしか出せない音がある、

それを奏でるのがシンセ奏者の喜びであり、

それが得意なのがアナログシンセサイザーです!

デジタルシンセサイザーでアナログシンセサイザーの音は出せるのか


JUNO06
アナログシンセサイザーでデジタルシンセのようなピアノやギターの音が出せないのはわかってもらえたかと思います。

しかしその逆は、デジタルシンセサイザーでアナログシンセサイザーの音を出すことは……まぁ出来るんですw

完璧に再現出来ているとは言いませんが、

デジタルシンセサイザーってのは、その音響合成の仕組み的に、どんな音色でも大体の真似が出来るのです。

なので、ピアノの音の真似、ギターの音の真似、ドラムの音の真似、バイオリン、トランペット、尺八、トライアングル、コンガ、ブブゼラ、そしてシンセサイザー。

なんの音でもモデリングによって真似することが出来ます。(各メーカーの技術者さんが頑張ってくれました!)

なのでデジタルシンセサイザーでアナログシンセサイザーみたいな音は簡単に出すことが出来ます!


……あれ?

そしたらデジタルシンセ……最強じゃね?


アナログシンセは本物のシンセサイザーだから!


シンセサイザーでグランドピアノの音が出せます。

しかし本当にグランドピアノの音と全く同じでしょうか。

シンセで作るチェロの音と、本物のチェロの音、聴きわけることはできないのでしょうか。

うむ、やっぱり本物と全く同じというのは不可能なのです。

ピアノは鍵盤を押したら下のハンマーが梃子の原理で動いて弦を叩いて弦が振動して出た音をボディ内部や他の弦に反響して音を出します。

チェロは馬の尻尾で出来た弓で弦を擦ることで音が出ます。

弓にニスを塗って摩擦を増やしているため弓を動かしている間中弦が擦れ続けるということですね。


複数の音を同時に出すとき、音を止めるとき、楽器はそれぞれ固有の、独特の音がしますが、

それと全く同じ挙動を”押したら内部データの音が鳴るデジタル鍵盤“で再現するのはさすがに今の最新技術でも無理です。

(かなりすごくなってきたけどね!!!)

悪意を込めて言わせていただくと、デジタルシンセは超便利なモノマネグッズなのです。(キーボーディストのみなさん本当にすみません!!)

そんな物真似上手なデジタルシンセサイザーは、アナログシンセサイザーの真似も得意です!

いまどきのデジタルシンセサイザーはかなりリアルなアナログシンセサイザーの音がプリセットで入ってます。

発音の仕組みは全然アナログオシレーターとかを使ったものではないけれど、

それは“ピアノの音色を出すのに内部に弦が入ってない”ってのと同じことよ、

デジタルで再現してるんだからしょうがない。

そしてこのびっみょ〜〜な差が、面白いところなんです。


アナログシンセは面倒だけど面白い


人によっては

「全然違いわからない!デジタルシンセの方が便利じゃん!」

って言う方もいます。

ただ、わかってくると全然違うんですね〜。

アナログならではの音の太さ、なんと音楽的で魅力的なことか!

このちょっとの差がわかってきたとき、あなたはアナログシンセが欲しくなります!

もとから色んな音色が作ってあるわけでもない、
自分で作った音の登録も出来ない、
コンセントの電圧によっても音が違う、
無駄にデカい、重い。

それでもやっぱりアナログは音がいいんですよ!

はっきり言って、アナログシンセのいいところは本当にそれだけ。

面白い、そして音がいい。

それだけですw

アナログ[モデリング]シンセ




今では随分便利なものがあって、

アナログモデリングシンセというものがあります。

まぁ簡単に言えば、限りなくアナログに近いシンセ ですね。

アナログ回路を使わずにデジタルモデリングによってシンセサイジングします。

基本的にデジタルってことになるので、

動作も安定するしプリセットの登録も出来てめちゃめちゃ使い勝手がいいです!

今アナログシンセを買おうとするなら、このアナログモデリングシンセがおすすめです!


まとめ:デジタルのよさとアナログのよさ


さて、なんとなく違いはわかりましたでしょうか。


デジタルシンセサイザーの方が便利です。

色んな音があらかじめ収録されているし、

それらを重ね合わせたり(→レイヤー)あるキーを境に右と左で違う音を出したり(→スプリット)となにかと便利です。

バンドを組んで初めてシンセサイザーを買うなら絶対デジタルシンセサイザーがおすすめです!

また、アナログシンセサイザーはデジタルのように便利ではないですが、

超個性的な音がいくらでも作れるので、シンセサイザーらしい電子音が欲しければおすすめ!

これでどちらが必要かわかったかな?

なにかもっと他に気になることがあったらお気軽に連絡ください!





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