どうも、ベースもっとうまくなりたいなぁと願うだけ願っている萩原悠です!
皆の者!願ってるだけでは全然うまくならないぞ!
えーと今日はですね、ベース選びの初歩にして最重要ポイント、ジャズベース(ジャズベ)とプレシジョンベース(プレベ)の違いについてお話しようと思います!
ぶっちゃけベースを弾かない人にとっては大した違いがないとも言えますw
でもそのちょっとの違いがプレイヤーにとっては大きな違いなのです!
ベース選びの参考にしてね!
ちなみに、初心者さんにはジャズベがおすすめです!
それに関してはこちらにまとめました!
→初心者にジャズベースをおすすめする2つの理由
ジャズベース、プレシジョンベースとは
そもそもこのジャズベース(通称ジャズベ)とかプレシジョンベース(通称プレベ)ってのはなんなのか。
ひとつずつ丁寧気味に説明していきます。
ジャズベースとプレシジョンベースはエレキベースとは違うの?
わかってる人にとっては笑っちゃうような疑問ですが、
名前がややこしくてわけわかんないと思います。
ってことで、親切さに定評のある萩原悠、ざっくりな表を作ってみました。
……表?
まぁこんな感じじゃ!
ジャズベースとかプレシジョンベースとかってのは、エレキベースという大きなくくりの中にある種類のことです。
まぁなんてわかりやすいんでしょう!素敵!(←言ってほしい)
では次はジャズベとプレベ、それぞれの名前の由来と生い立ちについて話しましょう。
ジャズベースでロックは弾けないのか、プレシジョン(“正確な”という意味)ベースの方が作りが精巧なのか、
そして誰がなんのために作ったのか、そのあたりのお話です。
フェンダー
エレキギター、エレキベースの歴史を語る上で最も重要なワードになるかもしれん。
Fender/フェンダー
世界で初めてエレキギターを量産したということで有名なメーカーです、
というかまぁ普通にエレキギター&エレキベースの最大手ですよね。
そしてプレベとジャズベを作り出し、それぞれにプレシジョンベースとジャズベースという名前をつけたのがこのフェンダー社です。
つまり、プレベとかジャズベってのは
バンドエイド(Johnson & Johnson社の絆創膏)とか
ウォークマン(SONY社のポータブル音楽プレイヤー)と同じく、
フェンダー社が商標登録している商品名であり、厳密にはベース界全体で使える住み分けのことではありません。
(だから上の図では”ジャズベ”より外側に”ジャズベタイプ”ってのがいっぱいあるわけですね)
プレシジョンベース
“正確な”という意味のprecisionを名乗るエレキベース。
フェンダー社が作ったこのプレベ、当時画期的だったのはフレットがあるということ。
今のエレキベースには当たり前すぎるこのフレット、当時ギターには既についていましたが、
ベースにはありませんでした。
だって、当時主流だったのはウッドベースですから。
ベースと言えばこの立てて弾くタイプのウッドベースだったのに対して、フェンダー社はギターのようにかかえて弾けるスタイルにして、しかもギターのようにフレットを打ちます。
これによりそれまでのウッドベースよりも簡単に正確な音程を出すことが出来るようになりました。
これがPrecision(=正確な)ベースと言われることになる所以です。
つまりまだジャズベースが生まれる前なので、”プレシジョンベースはジャズベースに比べて正確である”というのは間違いだということがおわかりいただけるかと思います。
ジャズベース
フェンダー社がプレシジョンベースの上位機種としてリリースしたのがこのジャズベース。
ジャズマスターというギターと同じく、この時期に流行っていたジャズのプレイヤーに受け入れようとして作ったモデルです。
上位機種、というのは、
・より広いレンジをカバーするピックアップに変更
・しかもそのピックアップを2つ搭載
・より弾きやすくするためにちょっとネックを細く
あたりです。
ちなみに、”ロック”というジャンルはジャズなどから流れてきたその先にあるので、ジャズベースでロックが弾けないわけではありません。むしろ最適だと思います。
なんせこの時代まだロックなんてジャンルないわけですからね。
ってことは……ジャズベの方がいいってことじゃね??
そうです、当時はジャズベースの方がいいベースとしてリリースされました。
今となってはほとんど変わらないけど、昔は値段の差も結構あったようです。
ただ、いい楽器=いい楽器にはならないというのが楽器の面白いところです。
ピックアップがレンジの広いタイプに変更されたおかげで、中低域のドンと押し出す感じの音は出せなくなってしまいました。
また、ネックも細くなったため、それにより音の太さはさらになくなってしまいました。
(ギターもだけど、ベースは特にネックの太さが重要だったようです)
つまりは一長一短なんですよね〜。
現代版:ジャズベとプレベの違い
今までの話、全部”あらすじ“ですからねw
ここからが、本題。
今ベースを選ぼうとしてる人にとってのジャズベースとプレシジョンベースの違い、
選び方のコツなどをお話します。
まぁ……今まで書いてきたことをまとめるだけなんだけどねww
ジャズベの方がネック、ナット幅が4mm細い
それこそ既出事項ですが、ジャズベの方がネックが細いです。
これにより手の小さい女性やお子さんはもちろん、大体の人がジャズベのネックの方が握りやすいと感じるはずです。(手の大きい人や、プレベで慣れちゃってる人にはその限りではないかな)
ちなみにこれは豆知識程度な話なんですけど、
この“ネックが細い”というのは実は正しい言い方ではなくて、
“ネックのナット幅が狭い”というのが的確かなと思います。
ナットってのはこの部分です。
写真だと全然わかんないんですけど、
つまり横幅です。
ジャズベの方がネック全体が細いというわけではなく、”ヘッド側の方に行くにつれてより細くなっている”ということです。ボディ側はほとんど同じ幅なのです。
まぁこれはホントに豆知識なので、基本的な認識は”ジャズベの方がネックが細い”で問題ないです(笑
ジャズベとプレベではピックアップの種類と配置が違う
一応楽器としての違いを説明するときはこれを最初に言うべきなのかな?
だって電気を使う楽器の、アナログからデジタルに変換する部分の機構が大きく違うんだから。
そしてジャズベとプレベを見分ける一番簡単な方法がこれです。
ジャズベってのはこうなってます。
そしてプレベってのはこうなってます。
プレベのはなんかズレた感じに二つありますが、これでワンセットです。
つまりプレベはマイクが1つなんです。
そしてジャズベはシングルタイプのピックアップがふたつあるスタイルです。
それに伴い、ジャズベは2つのピックアップそれぞれのボリュームがあるため、プレベよりもノブが多くなります。
ちなみにちゃんと説明すると、
プレベのノブが
ボリューム、トーン(明るさフィルター的な),合計2つ
なのに対して、
ジャズベのノブは
ピックアップAのボリューム、ピックアップBのボリューム、トーン,の合計3つ
になります。
ジャズベは音色の違う2つのピックアップそれぞれの音を別々に音量調節出来るので、その分多彩なサウンドを作り出すことが出来ます!
つまりは幅広いジャンルに対応しているということです!
ジャズベとプレベの音の違い
ジャズベの方が幅広い音が出せると言っても、やはりジャズベでプレベの音は出せません。
もちろん逆も然り、プレベでジャズベの音は出せません。
じゃあジャズベの音、プレベの音ってなんなのよ!
はっきり言って、そんな騒ぐほどの違いはありません。
音程はまるっきり一緒だし、別の楽器として認識出来るものではとてもなく、なんならアンプを変えた方が遥かに音が変わります。
それでもたしかに違う音だからベーシストたちはこっちの方が好きとかこっちの方が自分のは合ってるとかこの曲にはこっちだとか言うわけですが、その違いを文字で説明するのはなかなか難しい。。。
でもやっぱりジャズベの方が色んな音が出せます。
それは2つのピックアップの音を使い分けたりブレンドしたり出来るから。
元々レンジの広いクセのない音が出るというのがジャズベの特徴です、色んなジャンルに対応出来るとなったらジャズベに軍配があがるでしょう。
まとめ:ジャズベとプレベのそれぞれいいところ
何度も言ってますが、ジャズベはどんなジャンルにでも対応でき、しかもネックも細いので、
とりあえず初めてのベースにはおすすめです。
そして、なにか一本だけベースを持ってきてくれと言われたらまぁジャズベでしょうね。
しかしプレベにはプレベのいいところがあります。
やっぱりこのサウンド、ジャズベには出せない太い存在感のある音、正直に言ってジャズベほど万能ではないし、曲調やアンサンブルによっては暴れすぎちゃって邪魔になります。
けれど、この暴れ具合、温かみのある音は決してジャズベでは作れません。
また、ライブのように音を作り込むでもなく存在感をアピールする必要のある現場では、このプレベの音というのは不思議とマッチします。
ライブでガツガツ弾きたいって方はいきなりプレベでもいいかもしれませんね。
まとめ:結局は好み!
いかがだったでしょうか、長ったらしくジャズベとプレベについてまとめてきました。
それぞれ一長一短で、きっと両方欲しくなります!!
ギタリストも大体みんなストラトとレスポール両方欲しくなるし、音楽を追求すればするほどそうなるかなと思います。
【関連】
→何故ギタリストは何本もギターを買うのか
ジャズベとプレベ、どちらも本当によく出来たいい楽器なので、どちらを選んだとしても自分の楽器を信じてやって、
でもときどきは他の楽器にも目をやりつつも、長く付き合ってあげてくださいませ!
ってことで今日はここでおしまい!
最後まで読んでくれてありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
【関連】
→初心者にジャズベースをおすすめする2つの理由