どうも、宅録でしかベースを弾かない萩原悠です!

音源を制作してクライアント様に納品するのがいつもの流れなので外に持ち出すことはなく、
ただ、自分の趣味ではなく曲にあった、クライアント様にあったベースを弾かなければいけないのが職業プレイヤーの難しいところでございます。

そんなベーシストへ!

めちゃめちゃ便利な一本が登場します!

日本のメーカーFERNANDESさんより、

  • ジャズベース
  • 5弦
  • アクティブパッシブ切り替え可能
  • ピックアップポジションが自在に変更可能
  • 可変ミドルを持つ3バンドEQ
  • 10万円くらい

な超万能ベースが発表されます!


その名も、FJB5-DLX PCS!!!

FJB=DLX C8AED059 D44A 4E79 82C5 7E7204E8DEF3
Fenandesの現役ユーザーであるわたし(このページの一番上にいるでしょ?)、ありがたくも発売前に見させて頂いちゃいました!弾かせていただいちゃいました!

コイツ、かなり使えます!!

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Fernandesとは


Fernandes

日本国内のギター&ベースメーカーです。

ちょっと前まではFender系のコピーとかオリジナルをFernandesという名前で、
Gibson系のギターはBunnyという名で作っていたので、ちょっと長く楽器やってる方ならどちらも聞いたことあるかと思います。

一時期はhideさんや布袋寅泰さんをはじめ、たくさんの国内外ビッグアーティストのモデルを作っていたこともあり、猫も杓子もな時代がありましたが、

今は正直そこまででもなく、しかし作りの良さが衰えたわけでは決してないので、
最近またスタジオミュージシャンを中心に人気再沸騰のメーカーです!

僕がたまにサブカルユニットとかで使ってるギターもFernandesのRAVELLEというギターです!

(※このページの一番上の画像参照)


で、今日お話するのはそんなFernandesからの久々のニューリリース!

FJB-DLX PCSです!

FJB-DLX PCS


FJB=DLX C8AED059 D44A 4E79 82C5 7E7204E8DEF3
Fernandesの[F]、そしてジャズベースタイプであるので FJB

フェルナンデスが上位機種につけるDLX(デラックス)

そしてProgrammable Coil-Tapping Systemを搭載した証、PCS


それがFernandes FJB-DLX PCSです!!

早速細かく見ていきましょう!

4弦モデルと5弦モデル


このFJB-DLX PCSには、厳密には二つのモデルがあるのです。

4弦モデルのFJB4-DLX PCSと
5弦モデルのFJB5-DLX PCSです。

今回わたしはこのFJB5-DLX PCSの方がかなり気に入ってるのですが、基本的なスペックは同じですのでこのページでは並列に紹介させてもらいます。

基本はジャズベース


見て頂くとわかるかな?
基本的にはジャズベースタイプです!

(わからない方は以前書いたこちらのページを見てね!
ジャズベースとプレシジョンベースの違い)

ナット幅もFJB4-DLXは38mmとフェンダー社の本家ジャズベースと同じで幅狭め。
そして5弦のFJB5-DLXだと45mm。これ、5弦ベースにしてはかなり狭いんです!

なので5弦ベースビギナーでも全然弾きやすい!

なんならわたしは本職ギターなんですよ。
そのわたしが言うんだからそりゃもうほんとに弾きやすいんです。

こういう5弦を待ってたわー!


パッシブとアクティブの切り替えができる


FJB=DLX 5AE12FA9 AEE2 4815 A487 810151BEB48E
エレキベースというのは、普通にシールドを繋げば音が出るパッシブタイプと、電池が必要だけども内部にプリアンプを搭載しててパワフルなサウンドと多彩なキャラクターが出せるアクティブタイプがあります。

そういうとアクティブタイプの方が優秀に聞こえるとおもいますが、やはり普通のベースはパッシブタイプなので、「エレキベースの音と言えばパッシブタイプ」という風潮はあり、
プリアンプでのある種不自然な増幅のないナチュラルなサウンドは今であり、なんならまだまだ主流です。

で!

その使いやすくて万能なパッシブタイプのベースと、
攻めたセッティングが出来るアクティブタイプのベースを!

切り替えることが出来ます。
(上の写真の真ん中あたりの……たしか右のトグルスイッチ)

後述するイコライザーでバキバキの音を作ったアクティブ回路を使うもよし、
オールドスタイルの音楽ではパッシブ回路を使うもよし、
押し出し感の強いアクティブサウンドでソロを弾くもよし、
ライブ中に電池が切れそうになったら慌ててパッシブタイプに戻すもよし。

そんなことがこれ一本で出来るんです!

ぶっちゃけこのアクティブパッシブ切り替え式ってのはこのFJB-DLXで初めて採用したスタイルとかでは全然ないけれど、ベース全体の中ではほんのほんの一部なので、こういうのを使ってると本当に色んなことができて便利だなぁとおもいます。


Mid Freq可変の3バンドイコライザー


FJB=DLX 5AE12FA9 AEE2 4815 A487 810151BEB48E (同じ写真でごめんwww)

アクティブタイプのベースで便利な機能として、イコライザーというものがあります。

イコライザーってそもそも単体のエフェクターとしてラックに入ってたりプレイヤーの足元にコンパクト機があったりするのですが、なんとこれがベース本体に内蔵されてるわけですね!

低音をブーストしたりカットしたり、高音をブーストしたりカットしたりというのが一番一般的な内蔵イコライザーですが、中音域をブーストorカット出来るモデルもそこそこあります。

そしてこのFJB-DLXでは!

その”中音域”ってのがどのあたりの音域を指すかということを選べます!

中音域ってベースにとっても一番大事な帯域なので、その微妙な調整ができて、
「もうちょっとだけ高い成分を押し出したいな」
ってことが出来るわけです!

これによって本当に微妙な調整が出来て、アンサンブルで大助かりです!


Fenandes独自回路、PCS


さぁ、これが本機FJB-DLX PCSの最大の魅力でございます!

Programmable Coil-Tapping Systemでございます!

全然いみわかんねーっすねww

つまりはあれです、コイルタップっていうスイッチをオンにするとどのように音が変化するかを自分で設定出来るという機能です。

一般的なコイルタップってのは大体が
ハムバッカーサイズのピックアップがシングルコイルサイズになる
というシンプルな(これだって十分革新的だと思うけど!!)作りです。

が、このFernandes PCSでは、なんと設定次第で16通りのピックアップセッティングがつくれます!

それを可能にしているのがボディ裏のこのスイッチ。

FJB=DLX D1A463E7 51D3 4BC9 8A1B 6FF1CA0741C6
この4つのスイッチをon-offすることによってピックアップのコイル一列ずつをon-offすることが出来ます。

フロントをハム、リアをシングルってセッティングにしたり、
リアを70年代のジャズベのピックアップの位置にしたり(逆に60年代以前の位置にすることも可能)、
全ミュートしたり……

使い方は無限大!

ウソ!無限じゃない!16通りだ!(こういうとなんか少なく聞こえるw)

え、ピックアップ切り替えするのにいちいち裏の小さいのをいじらなきゃいけないのかって?

そうじゃないっす!

ここで選んだピックアップセッティングはコイルタップスイッチをオンにしたときのみこのセッティングになるのです!

FJB=DLX 78B3AD37 85B6 4FC4 A633 5B5384CA150C
言い換えれば、ここで作った音はスイッチひとつで読み出すことが出来る、ということです!

さっきちょっと疑問に思った方もいるかしら?

全ミュートなんてなにに使うんじゅい!と。

そうです、つまりは全ミュートのセッティングにしておくと音が全くでないので、コイルタップスイッチがキルスイッチになるんです!!

あ、便利、素敵。

キルスイッチなんていつも使うもんでもないからね、メインのベースに増設するってのはちょっとナンセンスですよね。

それをピックアップセッティングだけで実現したFernandesさんのナイスアイディアっぷり!


弦は裏通しもブリッヂ止めも選べる


FJB=DLX 91E4B57D 2560 47EA 9853 87A08C15BFBC
細かいことなんだけども、弦をボディ裏から通すかボディ表でブリッジに引っ掛けるかを選べます。

どちらにも対応してる。

それによってテンション感とボディ鳴りが変わってくるので、自分のプレイスタイルだったり、出したい音だったりで選ぶことができます。

むしろ、5弦はとかくテンションゆるくなりがちだから、5弦だけ裏通しとかもいいね!


FJB-DLX 発売は……いつ?金額は?


実はFernandesの方に
「発表は金曜日まで待って!!」
って言われてたのでお待ちしてたんだけども、”近日発売!!”とだけでまだ明確な日付は出てないっぽい。

どうなんだろう、ちょっと流行っちゃったりするかなぁ。

一応定価が、FJB4-DLX PCS、4弦の方が11万円+税、
FJB5=DLX PCS、5弦の方が12万円+税だそうです!

となると、おそらく市場の販売価格はFJB4-DLX PCSが10万切るくらいで、
FJB5-DLX PCSが10万ちょい乗るくらいなんじゃないかなと予想。

え、めっちゃよくね??


FJB5-DLX PCSが欲しい……


自分も実際に弾かせて頂いて、めちゃくちゃ好印象!!

それこそネックは握りやすいし、
スタンダードなジャズべとして使えるし(60年代のと70年代ののピックアップ位置を選べる)、
パッシブにもなるし、
キルスイッチもついてるし、
そして5弦。

僕がとりあえずやりたいことってのが全部入ってるんです!!

5弦なんてズゴズゴに歪ませてるヘビーなジャンルでしか使わないってわけじゃないので、普通にポップスをやるにも劇伴をやるにも使いたい場面はたくさんあります。

これ一台あったら……うちにあるのを何本か手放してもいいな。

発売が楽しみです!


まとめ Fernandesを使おうよ!


そんな感じです!

メーカーの方に協力してもらっておいて失礼ですが書きますね。

「Fernandesって最近どうなの?」

って思ってる方、いなくはないと思います。

たしかに以前……どれくらい前?もう15年……20年くらい前?の方がFernandesさんは大盛り上がりしてました。

でも今でも全然質の高い楽器を作ってますね!

Fernandes RAVELLEをずっと使ってる僕からするともっともっと流行ってもいいのにと思ってます。
(ちなみに、わたしは人生初のエレキギターもFernandesでした)

FJB-DLXを皮切りに2017年はFernandesが再度評価されることを応援してます!

ってことで、今日はおしまい!

最後まで読んでくれてありがとうございました!

萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!