どうも、最近は次世代のサウンドクリエイターさんへのアドバイスとかもレッスンもようやく軌道に乗ってきている萩原悠です!
このサイトでは主にギタリストや宅録アーティストさんに役立つ機材の話などをさせて頂いてますが、
今月のテーマは
“地味だけど使うとクオリティがグッとあがるグッズ”
シリーズです!
今日はその中でもインシュレーターの効果と必要性ついてお話しようと思います!
インシュレーターとは
そもそもinsulatorとはどういう意味でしょうか。
よくわからないから調べてみた!
絶縁体、絶縁材
という意味らしいです。
へ〜。
……絶縁体ってなんだ?
縁を絶つための物質、
つまり主に電気や熱を通さなくするための物質でありその素材です。
で、今回紹介しているのはもちろん音楽制作用アクセサリーとしてのインシュレーターなので、
なにを絶縁するかというと……
振動です!
インシュレーターってなに?
↑
これです!
これが、こうなります。
![insulator_5.jpg Insulator 5](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
見えますか?
これ、スピーカーの下です。
音楽の現場におけるインシュレーターとは、スピーカーの下に設置するもののことです!
インシュレーターの効果と役割
では、このインシュレーターにはどんな役割があるのでしょうか。
なにを絶縁してくれるのでしょうか。
答えは振動です!
……あ、さっき言ったか。
音というのは空気の振動です。
そしてその振動は空気だけではなく物質、物体にも伝わります。
クッソわかりやすいズカイを頂きましたので掲載します。
![](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
このイラストのように、スピーカー本体も音を出しているときは振動していて、
これがスピーカーを置いているスタンドやテーブルに伝わり、
そしてまたスタンドやテーブルが振動してごくわずかなノイズが生まれたり、
スタンドの振動がまたスピーカーに伝わり返し、
結果的に音像がブレてしまいます。
それを防いでくれるのがインシュレーターという絶縁体。
音が濁ったりブレたりするのを防いでくれる、それはつまりよりクリアでシャープな音になるということです。
写真で言うならば、ホンの少しの手ブレをもなくしてくれて、しかも解像度が上がったかのような状態、
より鮮明でより輪郭のハッキリした音にしてくれる、
いや逆だ、
スピーカーから出てる音以外の不要な音、をカットしてくれる、
それがインシュレーターなのです!
![insulator_1.jpg Insulator 1](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
クリエイターにとってインシュレーターとは
インシュレーターを使う方がいい音になる、なんとなくそんな認識にはなってもらえたかなと思います。
ただ、いい音で聴いて音楽をより楽しもうっていうのもありますが、
もしあなたがDTM、宅録で音楽や音源を作って誰かに聴いてもらう、
そういうことをしているのなら絶対にインシュレーターを導入するべきです!
何故なら、テーブルへの共振などはその聴いてる環境に寄って変わります。
木製テーブルに乗せてるなら木に伝わって低音が膨らみ、
軽めのメタルラックに乗せてるなら金属の高域が響いて来て、
ノートパソコン内蔵スピーカーなら本体への反射が、
ヘッドホンならそこから漏れてってしまう音が、
それらは音源データに付加する不確定要素です。
誰もが共通して聴いてる音ではないんです。
誤差みたいなもんです。
となったときに、
あなたの部屋の環境でのみ発生するノイズ、
あなたの部屋での音のブレや周波数特性、
それを聴きながらミックスなんかしてしまうと、
こうして出来上がった作品を聴くリスナーの環境で更に色んな誤差が発生してしまい、
結果的にあなたの意図したサウンドで聴いてもらうことが困難になります。
リスナーひとりひとりに
「ちゃんとしたスピーカーとちゃんとしたアンプ、ちゃんとした部屋の反響調整をして正しい位置に座して聴け!」
というのはナンセンスです。
ですのでせめて自分の環境だけはしておくのがよいでしょう!
おすすめはAudio Technica AT6099
一番有名かな、わたしもこれを使ってます。
真鍮とゴムを合わせて出来ていて、見た目より重いです。
実はあれこれ使い分けたことないんだけれど、もう世論を信じてこれや!
値段もめちゃめちゃ安いし、今更他社製品を使う理由もないかなと思います。
(レビューサイトとしてあるまじき姿であるwww)
【関連】
→Audio Technica AT6099について
インシュレーターの使い方
使い方はいたって簡単!
スピーカーの下に置くだけ!
で、先述のオーテクのも6個1セットです。
恐らくこれスピーカー2つ分です。
つまりスピーカー1つにつき3個。
こんな感じで置きます。
![insulator_4.jpg Insulator 4](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
実際はこの真下にあるイメージです。
で、スピーカーは大体四角いので4つずつインシュレーターを使いたい気持ちもありますが、
ここはウェイター原理(命名はわたしだ。)ってやつで、
重心というのは3点で支えるのが一番均等にバランスが取れるんです。
また、床やテーブルなどとの接地面も出来るだけ少ない方がいいので、
足が4個も8個もあるよりは3個だけの方が不要な振動が伝わりにくくなりますね。
まとめ
いかがだったでしょうか。
インシュレーターを一度も使ったことがない方からすると、
ちょっとこれはオカルトグッズみたいに見えるかもしれません。
自分も実は学生のときにこれを手に入れるまであまり信じてませんでした。
しかし使ってみてびっくり、ベースやバスドラの”位置が見える!
今までは2つのスピーカーのある方からもやーんと聴こえていた低音が、
しっかりとした左右の定位と周波数で見えるようになりました。
これにより、低音の処理は格段にしやすくなり、リズムの点に対してもよりストイックになりました。
なんとなくベースとバスドラの住み分けが難しいなぁ、
ギターの低音ってどれくらい出していいんだろう、
そのあたりが苦手な方は是非とも今すぐインシュレーターの導入をおすすめします!
ではそんな感じで!
よかったら他の“地味だけど頼りになるシリーズ”も読んでね!
→ポップガードの効果と必要性について
→リフレクションフィルターの効果と必要性について
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
途中のイラストはズカイビト(Twitter→@zukaibito)様が担当してくださいました!
次のページはおすすめのインシュレーターAT6099についてです!
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