どうも、萩原悠です!
今年から毎週わたしがオススメする機材をレビューしていくことを決めたのですが、
その中でも、今月はボーカル用ダイナミックマイク特集と題しまして、
ライブハウスに持ち込むためのマイマイクをお探しの方のために色々紹介していきます。
今日はですね、わたしが割とガチでおすすめするゼンハイザーのe935についてです!
(→e835の詳細レビューはこちらのページで!)
→マイク特集はコチラ!
ゼンハイザー e935
ゼンハイザーのダイナミックマイクのエントリーモデルとして発売されているe835、
そのワンランク上のクラスとしてリリースされてるのがこのe935です。
このページではそのe835と比べたり、ダイナミックマイクの定番SM58と比べながらしてその音質や使い心地に迫りたいと思います!
e935 音質 いいところ
ではさっそくe935の特徴にいきましょ。
結構褒めちぎっちゃうよ!
伸びやかな高音域
これはe835のときにも書いたのですが、ゼンハイザーのマイクの高音域はほんと綺麗。
キメの細かいナチュラルな広がり感。
特徴的な周波数はBeta58とあまり変わらないんだけども、
こちらの方がより自然な仕上がり。
逆に言えばBeta58のように子音を派手に持ち上げたような音はしないので、
リズムを激しく強調したいボーカルさんはBeta58の方がおすすめです。
元々キンキン声の女性の場合Beta58だとちょっとうるさすぎるので是非e935にしましょ!
タイトで説得力のある低音域
e835の最大の欠点だった低音域のスカスカ加減。
それがこのe935では完璧にカバーされています。
いやいや、カバーされてるどころじゃない、めちゃくちゃカッコイイんです。
しかも無理に押し出してくる低音じゃなくて、なんかすごい引き締まってるんですよ。
タイト!
それが嫌味じゃない感じですごくいい。
男性の甘い低音とかもしっかし集音出来る能力があるので、どんなボーカルさんにも合うと思います!
レゲェとかを歌う男性ボーカルにはこのe935を激押しです!
広がる高音と引き締まった低音の完璧バランス
今紹介したように、
どこまでも伸びるような、青空に飛んでいくようなさわやかな高域。
しっかりと詰められたタイトな低域。
この音域ごとのバランスがまぁ〜カッコイイ!
ふたつの美味しいところを併せ持っている!
これが僕がこのe935を色んな方にオススメしたい理由です。
ただ、”全帯域がフラットに出ている”というわけではなく、あくまで”高音域と低音域のバランスが気持ち良い”という感じなんですよ。
ふたつの美味しいところを併せ持っている、それはつまり”ひとつの美味しいさ”としてまとまってるわけではないということです。
回りくどい言い方はやめましょう。
SM58と比べたら中音域はちょっと弱いです。
でもこれはSM58と比べてるからってことであり、ある意味では当たり前でもあります。
SM58の豊かすぎる中域に慣れてからこのe935を使うと、
「高音がキレイだけど中域がなくなった?」
とか思うと思います。
これをいいとするかどうかは本当に好みのレベル。
僕は全然アリだと思うのでおすすめしちゃいますけどね!
では次の項目にいきましょ。
音に色気がある
SM58には色気もなにもないと思います。
で、ゼンハイザーのe835にもあまり色気はないんですよ。
それはなんとなく音の密度が少ないかなぁといったのが原因かと思います。
なんか……輪郭的な部分は一緒なんだけど内側にある密度の差というか、
結構抽象的なんだけども、そこで随分と歌の印象が変わるように思います。
e935の音を本当に雑に紹介するならば……
e935 = e835 + SM58
みたいな感じです。
さすがにこれは雑に説明しすぎなんだけども、
どうにか表現しようとするとこんな感じになります。
SM58ほど中域は出ないし、SM58よりも低域がキュッとしてるので、僕はこっちの方がおすすめなのです!
カッコイイ
ゼンハイザーのマイクって、かっこよくね??
まぁ今回は一応音質とかの特徴比較だから語らないでおくけど……かっこいいと思うです。
出力は大きめだけどパンチはあまりない
Beta58と比較して……て部分で少し書きましたが、あまりアタックの鋭さみたいのはないです。
ナチュラル系なので。
そのナチュラルさが魅力ではあるんだけども、ちょっと物足りなさとかが出るかなぁ。
ガチガチのバンドサウンドだと、よっぽど声が強くないとだと思います。
弾き語りには本当にお似合いのサウンドです。
勝手に合いそうな声を妄想する
なので、ONE OK ROCKやUVERWORLDには絶対合わなそう。→Beta58がいいかな
ゆずは弾き語りだとしても…声質的にちょっと違うかなぁ。→なにがいいんだろう……
ヒルクライム、YUI、L’Arc-en-Ciel、大塚愛、EXILE(二人とも)、コブクロあたりは曲によりだけどもマッチすると思う!
いきものがかりとかにはちょっと物足りないような……→AUDIX OM5とか使ってみてほしい。
e945との違い
ゼンハイザーの800シリーズの話のときにしましたが、
このe935を含む900シリーズにもまた型番違いがあります。
それが、e945というモデルです。
見た目では全く違いがわかりませんが、指向性に違いがあります。
先週Beta58とSM58の違いのときにも説明しましたね。
図の左側のがSM58とe935のマイク特性、カーディオイドです。
右側のがBeta58とe945のマイク特性、スーパーカーディオイドです。
スーパーカーディオイドの方が音を拾う角度が狭いので、ステージ上などでいらない音を拾いにくくなります。
ボーカルのすぐ後ろでなってるシンバル、結構爆音なギターアンプ、それらの音がマイクに入ると音が濁ったりハウリングしたりの原因になります。
それらを軽減してくれるのがスーパーカーディオイド、e945です。
なかなか優秀でしょ!
サウンドハウス→SENNHEISER (ゼンハイザー) E945
でもそんなスーパーカーディオイドの指向性の狭さはそれがそのままデメリットにもなって、
歌っててマイクと口との位置関係がすごくシビアになります。
パフォーマンスでマイクの位置がすごく変わるとか、ギターボーカルとかでちょいちょいネックの方を見なきゃいけないとかだと、
その度に音量が激落ちくんですよ。
なので、スーパーカーディオイドは扱いが難しいと言えます。
ゆえに、僕のおすすめはe935です。
e835との違い
今紹介しているゼンハイザーの900シリーズ。
この下のラインナップとして800シリーズというものもあります。
ゼンハイザーのスタイリッシュなルックスはそのまま、お値段もかなりお買い得!
サウンドハウス→SENNHEISER (ゼンハイザー)E835
だがしかし!
さっきe935の音の特徴として伝えた低音の引き締まり具合とか、内側に秘めた色気とか、
そういうの全然ないですorz
特に低域のがっかり感はなかなかなもので、男性ボーカルさんの使用はそこそこ全力で引き止めます。
e935にしておけ!!
ただ、爽やかな高音域は健在なので、ささやき系やふんわり系の女性ボーカルにはこれでもナシではないです。
コストの面でどうしてもとあれば、使ってみるのもよいでしょう。
ただ、できればe935にしておいた方がいいよ!!
→e835の詳細レビューはこちらのページで!
まとめ e935は嫌味なく迫力と広がりが出せる魔法のマイクだ!
さて!
今日はここまでゼンハイザーのe935についてまとめてきました。
別ページ(→コチラです!)でe835に関しては
「男性にはおすすめしません。使い道としては公園で弾き語りしてる女の子にプレゼントしてロマンスの神様にすがるくらいです。」
的なこと書きましたが、
このe935はなんなら男性にこそおすすめしたいかも!
低音の豊かな響きもリッチな感じで録ってくれるし、高音の伸びもある。
なんならツイキャスとかニコ生とかで喋る人にもいいよね。SM58とかそれのコピーモデルとかだとどうしてもモガモガしちゃうから、
このマイクに変えるだけで
「あらやだイケボ!素敵!抱いて!」
的な女子が続出することでしょう。
マイクなんてどれも一緒、一部のプロにしか違いなんてわかんないんじゃないのって疑ってるあなた、
是非ゼンハイザー e935でモテモテライフをお過ごし下さい!
あなたの運命の一本が見つかりますように!
ってことで今日はおしまい!
最後まで読んでくれてありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
今回も最安値のサウンドハウスさん
→SENNHEISER (ゼンハイザー)E935
→SENNHEISER (ゼンハイザー)E835
→e835の詳細レビューはこちらのページで!
→マイク特集はコチラ!