どうも、録音なども請け負っております、萩原悠です!
ちょっと前になりますが、新しいマイクを手にいれたのでレビューしたいと思います!
SE ElectronicsのsE4400aです!
そしてこれがわたしが初めて手にいれたステレオペアのコンデンサーマイクということになります!
SE Electronics sE4400a
![sE4400a_11.jpg SE4400a 11](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
SE Electronicsとは、
レコーディング現場での機材を多くリリースしているイギリスのブランドブランドのコンデンサーマイクです。
マイクカプセルもシャーシも全てのパーツを自社工場で、それも手作業で製造しているという噂の(ホントなの!?)SE Electronicsは、
2000年創業というまだまだ若いブランドでありながらレコーディングの現場で高い評価を得ています。
今回わたしが購入したsE4400aをはじめ、有名なコンデンサーマイクを多数リリースしていますが、
実は一番有名なのはこれかもしれない?
Reflexion Filter Pro![](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
→サウンドハウス ¥22,300-![](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
![](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
→サウンドハウス ¥22,300-
![](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
![](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
リフレクションフィルター。
正直「リフレクションフィルターと言えばコレ!」的なところまで上りつめた製品だと思います。
(でもわたしは実はクラシックプロ製のを使ってます。これで十分!)
そんなSE Electronicsのコンデンサーマイクでも、
恐らく一番汎用性が高く現場で使われているのはこのsE4400aではないでしょうか!
sE4400a
ワイドダイヤフラムのコンデンサーマイクで、ちょっとレトロな見た目をしていますね。
軽くこいつの特徴をまとめてみます。
- ラージダイヤフラムコンデンサーマイク
- 4段階切り替え指向性(無指向性/双指向性/単一指向性/超単一指向性)
- ローカットスイッチ(60Hz/120Hz)
- パッドスイッチ(10dB/20dB)
- 周波数特性 20Hz-20kHz
上から下までバッチリカバーした周波数特性により、ほぼ万能な使い方の出来るコンデンサーマイクです!
宅録をやられる方がボーカル用として使ったり、
スタジオではギターアンプやドラムにも使えますね。
ステレオペア
今回わたしはこのsE4400aをステレオペアで手にいれました!
2本買ったのとはちょっと違います、ステレオペアという状態のものを買ったのです。
コンデンサーマイクはシビアなので!
ステレオペアとは、まぁつまり同じマイクを2本ということなのですが、
コンデンサーマイクってそれ自体もかなりデリケートで個体差が生まれ、
しかもコンデンサーマイクを使いたいときってかなり慎重な音作りになるので、
出来るだけ特性の同じ2本を用意する必要があります。
ってことで、こういったマイクは通常の1本売りのほかに、
2本セットで売っていることがあります。
工場出荷時に可能な限り同じ特性に詰めていった2本がパッケージされているので、
お店で2本買うのよりも精巧に同じ音になります。
実際わたしはU87を何本か同時に使ったことがあるのですが、
いや〜あのときは音が違いすぎてびっくりしました。
まぁそのときは購入してからの時期とかも違ったので、
ヘタり具合とか、最悪パーツもマイナーチェンジされていたかもしれませんが。
というそんなこともあるので、
マイク2本立ててステレオで使うなら是非ともステレオペアというものを買いましょう!
内容物
![sE4400a_8.jpg SE4400a 8](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
そんなsE4400aのステレオペアがコチラです!
随分丈夫そうなケースに入ってますね。
というかそもそも、今回このマイクは譲って頂いたものなのですが、
こんなにも綺麗な状態で保っているということから前のオーナーさんが如何に大切に扱っていたかが伺えます。
(大切にします!)
内容物はマイク本体が2つ、専用マイクホルダーが2つ。
そして手前にあるのがステレオバー。
![sE4400a_5.jpg SE4400a 5](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
もちろんドリンクバー的なものではありません!(いらん一言。)
これは1本のマイクスタンドにsE4400aを二本取り付けるためのパーツです。
こうじゃよ!
![sE4400a_2.jpg SE4400a 2](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
あら便利!!
もちろん1本ずつ別のスタンドに立ててもいいんですけど、
2本を1つのマイクスタンドにつけられたら、2本のマイクを同時に動かすことが出来、
なにより、高さが必ず揃うというめっちゃ助かる現象が起きます!
マイクの高さがちょっとでも違うと音変わっちゃいますからね、
せっかくステレオペアで同じ特性のものを用意したなら、ここまでこだわらないと!
また、実はそんなことよりも、
現場の省スペース化という点も1本のマイクスタンドで立てる利点です。
レコーディング現場は割と物がいっぱいです。
楽器、アンプ、譜面台、ケーブル、マイクスタンド……
そしてその間にヒトです。
歌うヒトや演奏するヒトのほかに、
エンジニアさんたちも出入りします。
とかくスタンドが多いと邪魔なんですよねー。
マイクスタンド1本でも少なくなるとかなりスッキリします!
ちなみにこのステレオバー、横の長さが27センチなので、
当たり前ですがマイクをこれより広げたいときには諦めて2本のマイクスタンドを使いましょう!
実際に使ってみた
さて、実際に使ってみました!
今回はミュージカルのプレスコです。
ソロパートは舞台上で自前で歌いますが、アンサンブルとかの斉唱パートを事前に録ってしまおうという魂胆でした。
そう、つまり”sE4400aを買ったからこの現場で使った”というより、
“この現場があったからsE4400aを買った”という順番です!
ということで、早速ステレオマイク録音、AB方式の真骨頂、斉唱レコーディングに挑みましょう!
![sE4400a_18.jpg SE4400a 18](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
今回は学生さんの有志団体で低予算レコーディングのため、
学内の防音室だったり、まさかの公民館の会議室w
涙ぐましい吸音対策は思いの外上手くいったので褒めて欲しいポイントです。
で、実際その音は……
なんかすごくいいのよ!
すごい!
思ったよりも音が近い感じに録れていて、
それでいてコンプ感とか全くない自然な音!
え、これモニタースピーカーから鳴らしたらもうそこで歌ってるようになっちゃうんじゃない?
そんな驚きのハイスペック高解像度!
ステレオバーで立てたときはこんな感じ。
(これは歌う側から見た画)
![sE4400a_20.jpg SE4400a 20](http://xn--8mro61ayx1a.com/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
今更だけど、特にグラつきとかはないね、しっかり固定出来ます。
ちなみに、数パートだけだけど、
1本使いによるソロパートも撮ってみました。
これ、近づくとやばいね、めっちゃいい音で録れて面白かったw
他のコンデンサーマイクとの違い
「いい音です!」と言ってもしょうがないので、他のマイクと比較していきたいと思います。
全て個人の感想なので、「そう感じた人もいるんだ〜」くらいに読んでみてください!
ノイマンU87との違い
まずはキングオブコンデンサーマイク、ノイマンのU87との比較ですが……
やはりノイマンの方が音が太くなります。
ちょっとsE4400aだとちょっと細くなったので、男声ボーカルがちょっと弱くなってしまいました。
なので、これベースアンプに立てるのはちょっと微妙かなと思いました。
U87の方がもうすこし音に立体感があります。
→U87の詳しいレビューはコチラ!
AKG C214との違い
同じくらいの価格帯で買えるステレオペアのコンデンサーマイクと言えばこのAKG C214かな。
C214の方が……ちょっとシャリシャリするかもしれません。
高音域にちょっとした明るさがあって、声質によってはチリチリうるさくなる可能性あり。
歪んだギターのギラギラ感とか、倍音多めの楽器を録るならAKG C214の方がハリが出る気がする。
→C214ステレオセットを買ってテンション上がって写真撮っただけのレポはコチラw
AKG C3000との違い
ちょっとこれは全然違うけれど、
一応昔長らく使っていたのでAKG C3000との比較も。
ステレオペアとかは出てないモデルです。
これくらいのものになると、もう、C3000を使う意味がほとんどなくなるくらい、sE4400aの方が圧倒的にいいです。
C3000はフラットだけどちょっと主張弱めなサウンドですが、sE4400aはそれよりも全体的に前に出てくるし、
その上奥行き感もある。
個人の好みもあるかもしれませんが、sE4400aが圧勝してます。
NODE NT2-A
宅録初心者の方の買い換え用ってことで、RODEのベストセラーマイクとの比較も。
コスパが最強と言われるRODEのNT2-Aですが、やっぱりこのマイクはうるさいんですよね。
高音域がキンキンしてしまって。
それ故にNT2-Aには派手さがあって”いい音”と錯覚してしまいますが(使い方によっては本当に良いけれど)、
やはりバランスの良さ、奥行き感などなど、音の”リアルさ”でsE4400aの勝ちです。
よほど”ミックス段階でなくマイクで音に差をつけたい”とかでなければNT2-Aを下取りに出してsE4400aに買い換えていいと思います。
→NT2-AとC3000の詳しい比較レビューはコチラ!
まとめ:ずっと使える万能コンデンサー
さて、わたしこのsE4400a、かなり気に入っちゃってます!
これからもっとノイマンU87との違いを研究して、
バンバン使っていこうと思います!
(ノイマンならとりあえず大丈夫、みたいのをどうにかしたいと思っているのだ。)
まぁ……言うなればマイクホルダーがちょっと頼りない気がします。
U87と比べるのはよくないけど(だってあれホルダーだけで3万円するんやでw)
Audio Technicaあたりの2万円コンデンサーマイクと比べてもちょっと残念だと思いました。
ってことで今日はこのへんで。
最後まで読んでくれてどうもありがとう!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!