どうも、宅録歴がなんだかんだ長くなっている萩原悠です!
学生のとき見よう見まねで宅録を始め、
段々色んな機材を揃えていき、
そんな感じで今では作編曲を仕事にさせていただいていますが、
学生時代は今の2億倍お金がなかったので、
そりゃぁもう安くていい機材を手に入れることに血眼でしたww
ってことで、
このページではわたくし萩原悠が初めて買ったマイクプリアンプのお話をしたいと思います。
BEHRINGER(ベリンガー)のMIC100、TUBE ULTRAGAINです!
マイクプリアンプとは
そもそもマイクプリアンプとは。
正式には マイクロフォン プリ アンプリファイアー という強そうな名前です。
マイクが拾う信号って実はものすごい微弱なので、
それをギターとかと同じくらいまで持ち上げる、それがマイクプリアンプの仕事です。
まぁ、細かいことは別のページに書いたから見て!
BEHRINGER(ベリンガー)MIC100 TUBE ULTRAGAIN
BEHRINGER(ベリンガー)とは、1989年にドイツのユーリベリンガーさんによって設立された音響機器メーカーです。
日本では随分前からサウンドハウスが販売代理店をやっているので、
実際の楽器屋さんではなかなか目にすることがないかもしれません。
他のメーカーに比べて圧倒的に安いので、予算のかけられない学生さんなどにも大人気。
そんなベリンガーが一番手軽に使えるマイクプリアンプをってことで作ったのがこのMIC100 TUBE ULTRAGAINなのです!
マイクプリアンプって必要?
それこそマイクプリアンプとは 役割や使い方も紹介のページに書いたけど、
マイクプリなんてなくても困らないんですよね。
なぜなら、オーディオインターフェイスのインプット端子にマイクプリと同じ機能のものが搭載されているから。
これはどんなに安い入門用オーディオインターフェイスでもそう。
XLRキャノン端子が繋げられるなら絶対ついてる。
なので……いらないっちゃいらないんですよねwww
でも、マイクプリには個性があるので。
オーディオインターフェイスに搭載されているマイクプリはほぼ無味無色。
どんなソースどんなジャンルにも対応出来るように個性をがないんですね。
ベリンガーMIC100 TUBE ULTRAGAIN
それがこちらです!
なんか……年季入ってますねwwww
接続端子はこんな感じ!
まぁとってもシンプルな作りです。
使い方を見てみましょう。
(電源ケーブルをなくしてしまったので、電源入らないまま紹介しますwwww)
繋ぎ方はこんな感じ
インプットとアウトプットの2ボリューム
マイクプリアンプって、その効果の値を決める直接的なつまみがないんです。
入り口と出口にボリュームがあるだけ。
でも、なんで2つあるんだ?
そこがマイクプリの使い方なんです!
まず後段の、アウトプットボリューム。
これがまさに本当のボリュームです。
音量の大小がここで決まります。
では前段のはなにか、GAINという名前になります。
ギタリストはこの段階でピンと来ますね。
そう、ギターアンプのGAINとVOLUMEの関係性と全く一緒です!
つまり、こちらのGAINでマイクプリの特性のかかり具合が決まるわけです!
てことで、上げていけば実は結構歪みます。(ギターアンプの”結構歪む”とは全然違うけど)
GAINで好みの音質になったらOUTPUTの方で最終的な出音の音量を調整する、そんな使い方です!
意外と豊富な機能
シンプルなマイクプリアンプと紹介しましたが、
実は結構色んな便利機能がついています!
見やすいインジゲーター
MIC100に入力された信号の音量を表示してくれるインジゲーターランプです。
つまりここを見ながらGAINのつまみを調節するわけですね!
ちなみに、一番右がCLIPというランプになります。
そこがつかないくらいの音量に調節することをおすすめします!
狙ってCLIPさせてもあまりかっこいい音にはなりません。
20dB PAD
入力するソースによっては、GAINのつまみだけでは対処しきれないくらい大きな音が来ることがあります。
そんなときはこのパッドで、20db強制的に下げましょう!
そうすると扱いやすい、歪まない音になりますよ!
+48V
いわゆるファンタム電源です。
コンデンサーマイクをつなぐときに必須になります。
これがないとコンデンサーマイクは使えないんです!
逆に……逆に?
コンデンサーマイクを接続したり外したりするタイミングでは必ずこのファンタム電源を切りましょう!
ファンタム入ってる状態でのマイクの抜き差しは、マイクの破損につながります。
コンデンサーマイクは高いし繊細なので、壊したら大変だぞ〜。
PHASE REVERSE
フェイズをリバースさせるスイッチですwww
まぁ〜これを説明しようとするとそれだけで1ページ使ってしまうレベルなので、
超簡単に言うと、
ひとつの音源に対して2つ以上のマイクを同時に立てたときに、音が変になったら押してみて
って感じです。
つまり、ギターとか歌とかを1本録るときには全く使わない機能です。
現に私は一度もMIC100 TUBE ULTRAGAINのこのスイッチを押したことがありません!
LIMITER
入力するソースが歌だったりすると、急に一瞬だけ音が大きくなったりします。
そんなときに一瞬だけCLIPがついちゃって音が歪んで台無し。
という現象が割と多発するのです。
それを防いでくれるのがこのリミッター。
CLIP直前の音だけを強烈に圧縮してくれて、音割れを防ぎます。
正直”強烈に圧縮”なんてしたらそれこそ音質も変わっちゃうけれど、音割れするよりはるかにマシです!
保険のために入れておいてもいいでしょう。
ギターやベース、アコギにも
MIC100 TUBE ULTRAGAINには入力端子が二種類ついています。
主にマイクなどを入力するためのXLR端子。
そしてもうひとつはもっと万能に色んな楽器に使えるTSフォン端子です。
つまり、エレキギターやエレキベース、エレアコも入力できるってことですね!
これがなかなかよかったですね。
どうしても宅録だとアンプが使えないためアンプシュミレーターだけに頼る音作りになってしまいますが、
インターフェイスに繋ぐ前にこのMIC100を通しておけば、
本物のアンプサウンドを手にいれることができます!
まぁ、もちろん”アンプ”という括りってだけで、ギターアンプとは全然違うけれど、
エレキギター特有の荒々しさとかを付加するには十分なツールです。
もはやエフェクターとしての使い方ですよね。
結構おすすめです!
インプットは選択式、アウトプットは並列
これ実はあまり知られてないことですが、
アウトプット端子は両方同時に使えるんです!
なので、エレアコを繋いでTS端子からアンプへ、XLR端子からPAへという分配もできちゃうんです!
これ知ってたら色々活用法ありそうでしょ?
ちなみに、インプットはそうはいきません。
どちらか片方のみが使えます。
ノイズが増える
アナログらしい太さや荒さが付加されるのは嬉しいのですが、
やはりよく聴くと若干ノイズが増えてます。
アナログ回路を使って音を増幅させているので当たり前と言えば当たり前なのですが。
ソースや楽曲によってはちょっとノイズが目立つことがあるかもしれません。
ロック系とかで荒々しさが必要だってときには全然気になりませんけどね!
……というか、
もしかしてもっとインプットゲインをしっかり丁寧に調節していたらよかったのかもしれないなぁ……。
まとめ:とにかく安い入門マイクプリ!
めちゃめちゃ安い!
今国内で手にはいるまともなマイクプリアンプでは一番安いんじゃない?
学生さんとか、初めてマイクプリアンプを買うって方にはとても嬉しいですね!
実際わたしも初めてのマイクプリはこのMIC100 TUBE ULTRAGAINでした。
とりあえずこれでマイクプリというものの役割を学び、
そのあとに色々個性的なマイクプリに手を出していけばいいんじゃないかな。
そう思わせてくれる値段と性能!
是非宅録をやってる方は導入してみてください!
ってことで、最後まで読んでくれてありがとう。
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
【関連】
- →マイクプリの役割と使い方まとめ
- →わたしが今使ってるマイクプリアンプはこれ!