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マイクプリアンプとは 役割や使い方も紹介

どうも、レコーディングエンジニアもやります、萩原悠です!

今では随分安価で使いやすい機材が増えました。

本当にいい時代です!

でもなんとなくピンと来てない人の多いマイクプリ

今日はそんなマイクプリアンプとはなにか

どんな役割があってどうやって使うのか

そしておすすめのマイクプリアンプなどのお話したいと思います!


マイクロフォンプリアンプリファイアー


突然ですが、マイクプリってのは略語です。

正式にはマイクロフォンプリアンプリファイアーです!

うぉ、強そう!!!

Microphone preamplifier、つまりマイクの信号増幅機みたいな感じです。

マイクが拾う微弱な信号を他の楽器とかと合わせるレベル(音量)まで持ち上げる、

マイクプリアンプの本来の仕事はそれだけなんです!

マイクレベルとラインレベル


で、なんでこんなことする必要があるのかですが、

これにはマイクレベルラインレベルというものがあるということを理解しなければなりません。

さきほどチラッと言ったように、マイクが拾ってケーブルを伝ってくる音量(これのことをマイクレベルと言う)って、

楽器やCDプレイヤーなどから出る音量(これのことをラインレベルと言う)に比べてめっっっっちゃ小さいんですよ。

なので、他の楽器と合わせて使う、他の楽器と同じように録音するためにはマイクの音量をめっっっっっちゃ上げなきゃいけないんです。

大体の機器にはインプットボリュームを調整するつまみがついてるけれど、

楽器とマイクの音量差ってのはもうそんなもんじゃないの!

ボーカリストがギタリストより身長小さいから靴底の厚い靴でちょっと身長をカサ増しとかそんなレベルじゃなくて、

ボーカリスト170センチに対してギタリスト10メートルってくらいに違うの!

こんなに違ったら一緒に写真撮るのも大変でしょ?

なので、ボーカリスト5〜6倍くらいにデカくしてから写真を撮る、

これみたいな感じで、

録音したりミキシングしたりする前にマイクの音声をグンと持ち上げて他のパートと対等にしてから細かい調整を始める。

そのために必要なのがマイクプリアンプというわけだ!


マイクプリアンプのつなぎ方


それでは基本的なつなぎ方、使い方の紹介です。

今回使うのはコレ。

マイク:SHURE SM58→レビュー
マイクプリアンプ:ベリンガーMIC100レビュー
インターフェイス:STEINBERG UR22→レビュー

普通にマイクを繋げるのであればXLRキャノンケーブルでマイクからインターフェイスに直接挿しますよね。

マイクプリアンプはこの間に入れます。

マイク→マイクプリアンプ→インターフェイス

MIC100 7
という流れです。

使い方はこれだけ!


マイクプリアンプって必要??


でもちょっと待った。

さっきシレッと書いたし、

なんならマイクプリアンプを持ってない人でも、

普通にマイクをオーディオインターフェイスに直接挿してますよね?

それで全然録音出来てますよね?

MIC100 8
あれ……マイクプリアンプ、いらなくね?

そうなんです。

実はなくてもいいんです。

いや、なくていいわけじゃないんだ!

逆にマイクプリを認識させないような製品が多く作られているという言い方がいいかな。

例えばこのオーディオインターフェイス。

このキャノン端子に挿しましたわな。

実はここにマイクプリアンプが内蔵されているのです!

え、便利やん。

違うんです。

ここで、マイクプリアンプの真実をようやくお話したいと思います。


元々はヘッドアンプとしてミキサーに内蔵されていた


ここまで引っ張ってしまってすみません!

実はですね、

マイクプリアンプってのは本来ミキサーやレコーダーのインプット部分に搭載されていた機能なんです!

マイクレベルの微弱な信号を他のパートと合わせて処理するために、

XLR端子で接続するとマイクプリアンプを自動的に通るということになってたんです!

この便利さ故に、ちゃんと勉強してない人にとってはマイクレベルだとかラインレベルだとかが全然ピンと来ないわけですね。

ちなみに、この部分でのマイクプリアンプ、ミキサーに入っていきなりかますプリアンプということで、

ヘッドアンプと呼ばれます。

そんなわけなので、歳月は流れてオーディオインターフェイスというものが出来てからも、

当然のようにヘッドアンプ、つまりマイクプリアンプは搭載されてるんです。

オーディオインターフェイスに、マイクプリアンプがついてるんです!

あれ?

じゃあやっぱり別途マイクプリアンプ買う必要なくない?

マイクプリアンプの誕生


マイクレベルをラインレベルに変換する、

つまり音量をブチ上げるにはそれなりに無理してます。

ただ音量を上げるだけでは済まず、どうしても若干音質も変化します。

しかし出来るだけ音質を変えたくない、

入力した音をそのままシレっとラインレベルに変換するのが望ましい。

ウチで他社よりも優れたヘッドアンプを作ったるでぇ……

こうして各ブランドがオリジナルのヘッドアンプ作りに勤しみました。

あっちの会社からポッドを取り寄せてみたり、こっちの会社のハンダを使ってみたり、

世界中の技術者とアーティストによって多様なヘッドアンプが作られました。

が、やはりどれも完全に信号だけ増幅させるということにはならず。

そしてここで生まれたのが、各製品による音質の違いでした。

これは単純に良し悪しだけではなく、個性として認められたのです。

こっちのブランドのヘッドアンプは音が暖かい……

こっちのヘッドアンプは音が透き通っている……

そしたらこういう音楽にはこのヘッドアンプが使いたい……

スネアに立てたマイクにはこのヘッドアンプが最適だ……

でもレコーダーやミキサーをいちいち使い分けるわけにも行かず……

そうして生まれたのはヘッドアンプ部分だけを取り出した専用機、

マイクプリアンプです!

マイクプリアンプにおける”個性”


そんなわけで、(それまでに比べたら)手軽に色んなマイクプリアンプを使い分けることが出来る時代になりました。

そして、なんだかんだで音質が変わっちゃう、個性の強いマイクプリアンプこそ人気になりました。

とは言え、そんなことが出来るのは一流のプロスタジオでの作業に限ります。

マイクプリアンプって正直かなり高価なので(それだけ効果もあるということさ……(ドヤ顔))、

プロ仕様のを何台も持っているというのは本当に第一線で使われているスタジオのみで、

アーティストが個人でたくさん持ってるというのはなかなかないかと思います。

それでもマイクプリにこだわりたくなるというのは、一度音を聴けばわかります、

やはり全然違うんです!

もちろん基本の音作りやミックス、マスタリングの技術の上で成り立つものではありますが、

マイクプリアンプの個性、「ただの増幅器にあらず!」ですよ。


宅録においてマイクプリアンプは必要か


それでは、宅録するアマチュアミュージシャン、アーティストにとってマイクプリアンプって必要なのでしょうか。

そりゃドリームジャンボでも当たってお金が有り余ってるなら買うでしょう。

でも経費で落とせないアマチュアアーティストにとって、

オーディオインターフェイスにマイクプリがついてるのにわざわざマイクプリアンプ単体機にお金かける必要はあるのか、

その恩恵はあるのかについて考えてみました。

わたしの意見としては、

アマチュアこそなんでもいいので手にいれてみるといいと思ってます!

というのも、宅録用に買ったオーディオインターフェイス、そこについてるマイクプリなんてかなり”それなり”ですwwww

先にも書きましたが、マイクプリってのは結構高いんです。

1チャンネルのマイクプリで高価なものは何十万円もするのに、

2万円以下のオーディオインターフェイス(パソコンと音声をやりとりするのが主な機能。MIDIの送受信も出来るしヘッドフォンアウト、内部ループ機能もあるしそもそもバスパワーで動いちゃう)
に2チャンネル分のマイクプリがついてるってだけでなんとなくお察しくださいww

また、オーディオインターフェイスは”万能な音楽に使える”ことがウリであることが多いので、

マイクプリも個性薄めです。

まぁ無難にまとまるからいいのですが、ちょっと最終的な音もつまらない感じ、シレーっとした感じになります。

そこにちょっと音が悪くても個性的なマイクプリアンプなんかを導入してごらんなさい!

一気に音が立体的でイキイキとしてきます!

つまり、宅録アーティストにこそマイクプリアンプは必要かなと思います!


おすすめマイクプリアンプ

 

最後に、もう勝手に宅録に的を絞って、わたしのおすすめマイクプリアンプを紹介して終わろうと思います!

主観バリバリですが、まぁ参考程度に見てみてください!


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ART/TUBE MP STUDIO V3







入門マイクプリの決定版TUBE MP StudioのVersion3です!

宅録を始めて1年くらい経ったならとりあえずこれ買ってみたらってくらいおすすめです。

なんと言っても回して選ぶだけなプリセット!

どの楽器をマイクで録るのかを選べばなんか知らないけど適当にうまいことやってくれるという便利野郎です。

ただ、インプットとアウトプットの音量調節はもちろん自分でやらなければいけないので、そこだけしっかりやってください。

コンデンサーマイク用のファンタム電源もここから送れますし、

まぁ絶対使わないであろうフェイズ反転スイッチもついてますww

宅録始めて1年以内にとりあえず買って、

そこから2年以内にとりあえず買い換えるでしょう。

気付くんです。

あまりに個性が強すぎて”マイルドに暖かくしよう”ってことが出来ないのでちょっと使い勝手が悪いってことに。

それでも最初の1台としてはこの個性があなたの宅録をもっと楽しくさせてくれるはずです!


BEHRINGER/MIC100 TUBE ULTRAGAIN







出ました!

みんな大好きベリンガー!!ww

そしてわたしが初めて買ったマイクプリアンプ!

なんせARTのMP studio V3の半分の値段なので、

MP studioを買う人が一旦は迷う対抗馬だと思いますが、

個人的にはMIC100 ULTRAGAINの方が温かみ系かなぁ。

MP studioほどザラザラしなかった印象です。

自分はボーカル録りのときにも使いましたが、

ギターの録音にも一時期ずっと使ってましたね。

なんかほどよく角が取れて自然な気がしました。

ただ、基本的にちょっとノイズが付加される感じなので、

う〜ん……しょうがないかなぁ。

ギターならあまり気になりません!

インプットレベルがインジゲーターでわかりやすいので、音量の調整はしやすい!


ちなみに、MP studioみたいにプリセットつまみのついたMIC200という機種もあります。

使ったことないけど!



PRESONUS/TUBE Pre V2






ぶっちゃけ上記の2機種を買うくらいならこれを買いなさいってレベルで急に音がよくなります。

安いマイクプリアンプってどうしても効果をわかりやすくさせたいけれどパーツ代が安いため音が雑になりがちですが、

TUBE Pre V2は割とよかった!

DRIVEつまみで積極的に音を派手にしていくことも出来る上、

80Hz以下のローカットスイッチもついてて(正確にはハイパスフィルター)サウンド面ではかなり満足です!

ただ、ラックマウントしてほしそうなこの作り、背面にインプットアウトプットがまとめられているけれど、

電源スイッチがないのでディストリビューター必須。

しかもディストリつけたら電源つきっぱなし。

しょうがないから電源ケーブル抜こうと思ったら電源も背面だぁぁ。

みたいな感じになりそう。

でもギターとマイク両方ケーブル挿しっぱなしにしておいて前面ボタンでセレクトってのは割と使いやすいかも。

ゲインレンジが広く優秀なんだけどボディとつまみが小さすぎてちょっと操作しにくいような気もする……

でもこの値段でこの音質はちょっとチートだと思います。


FOCUSRITE/ISA One Analogue





わたしが実際に普段から使ってる神コスパマイクプリ!

昔からヘッドアンプに定評のあったフォーカスライトから、1チャンネル仕様のマイクプリが出たということで話題になった機種です。

マイクだけでなくギターやベースも挿せるD.I.インプットだとか、

インサート端子があったりヘッドフォンアウトがあったりだとか色々使いやすい点はありますが、

単純に音がいい!

暖かさと押し出し感を両方加えてくれるので、最近はベースのレコーディングもここにいきなり突っ込んでます。

書くと長くなっちゃうから、

以前レビューしたページを見てください!


まとめ:マイクプリを使ってみよう!


さて、そんな感じでまとめてみましたが、いかがだったでしょうか。

マイクプリアンプ欲しくなったでしょ?w

ぶっちゃけると始めのうちはマイクプリアンプに数万円出すよりも、

コンプレッサーやイコライザーの使い方をその分勉強した方が効果はあります。

でも機材も段々揃えて行くのが音楽の楽しみでもあるので、

かけるところはしっかりお金かけてやってみましょう!

ってことで、今日はこのへんで。

最後まで読んでくれてありがとう!

萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!














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    2 Responses to “マイクプリアンプとは 役割や使い方も紹介”

    1. 匿名 より:

      記事を読ませていただきました。
      ISA One Analogueをお使いのようですが、UR22との接続はXLRにて行っていられるのでしょうか?
      であればUR22の方がマイクレベル感度となり、一度ISAにてラインレベルにまで上げた信号をわざわざUR22で落とし、またUR22のプリアンプでラインレベルまで上げるという経過が起こり、結局UR22のプリアンプに依存しているのではないかと思えます。
      もしくはISAからフォーン端子でUR22に接続しているのでしょうか?

      私もUR22を使用しており、ISAの購入を検討していたところ、こちらの記事を読ませていただきました。
      よろしければ、使用環境や、使用感などをもっと聞かせていただけたなら嬉しいです。

      • hagyu より:

        コメントありがとうございます。

        そうなんです、実はどんなにいいマイクプリを別途使用しても、最終的には結局インターフェイスのプリアンプを通ってしまえばそちらの色も多く加えられます。
        しかし、もしかして勘違いされてるかもしれないのですが、XLR端子で入力したらマイクレベルになってしまうというわけではありません。
        ラインレベルにはTS端子を使う-10dBVとXLR端子を使う+4dBuのがあります。
        なので、ISA Oneから出てるラインレベルをUR22でそのままラインレベルとして受け取ることが出来ます。この時点でかなりレベルが大きいので、UR22の方のトリムはほとんど上げないで大丈夫です。

        そんな感じで、トリムをほとんど上げないとは言え結局はオーディオインターフェイスのプリアンプを通るのでそちらの音になりますが、前段のプリアンプが全く意味ないというわけではありません。
        ちょっとしたエフェクターくらいの感覚で使っていますね。
        それでも大分音の密度が上がって、ミックスがグっと変わってきますよ。

        (ちなみに、せっかくコメントいただいたところ申し訳ないのですが、実はわたしは普段はRMEやMOTUのインターフェイスを使っていて、
        マイクプリの説明のために皆さんが一番見慣れているであろうUR22で写真を撮影しました。)

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