どうも、学生時代からちょこちょことレコーディング機材を買い足していた萩原悠です!
コンデンサーマイクを使用する際、特にお仕事として録音させて頂くようになってからはやっぱりリフレクションフィルターは必須ですな。
音のブレがなくなり、芯が出てきて結果的に音が太くなりますよ!
ちょっと魅力的でしょ?
さあいってみよう!
今日はリフレクションフィルターの必要性と効果について!
関連→ポップガードの効果と必要性について
→インシュレーターの効果と必要性について
リフレクションフィルターとは
そもそもリフレクションフィルターとはなにに使うものか、御存知ですか?
名前にちなんで説明すると、
リフレクション=反響
を
調整=フィルタリング
するためのものです!!
ってのも不親切な説明ですねww
じゃあ……とりあえずわたしの部屋にあるリフレクションフィルターをお見せします。
こんな感じにセッティングします。
これがどうなるのか、これより先はわたくし萩原悠の美麗な図と共にお送りしようと思います。
図解!リフレクションフィルターの使い方と効果
まず、こちらのイラストをご覧下さい。
……意味分かる?
これはマイクとリフレクションフィルターと、そして歌う人を上からみた図です!
VoがMicに向かって声を出すので、こんな感じになりますね。
ただ、音というのはこんなに真っ直ぐ一方行にだけ進むわけではありません。
だって、例えば歌ってる人、喋ってる人の真後ろのこの位置に居ても声は聞こえるでしょ?
これはつまり、Voが画像の右の方を向いて声を出しても、実際音というのはこんな感じに四方八方に飛んでってるわけですね。
もちろん飛んでいく角度が決まってるとかではなく、円状、正確には球体状に飛んでいきます。
もちろん口のある方向には沢山声が行くことにはなります。(矢印の太さで表してみました)
てことは、マイクの方に真っ直ぐ向いて歌っても、音はこんな感じに飛んでいくことになります。
オレンジ矢印はさっきと同じ、本来マイクに入れたい真っ直ぐ飛んでると思われる音。
緑の矢印はちょっと逸れて、リフレクションフィルターの内側のスポンジに吸収される音。(※1)
青い矢印はマイクやリフレクションフィルターのない角度に飛んでってる音。
赤い矢印はこの図ではわかりにくいけどリフレクションフィルターの上や下から向こう側へ抜けている音。
※1で”スポンジに吸収される音”と書きましたが、そこに到達した音全てを吸収するわけではなく「比較的沢山吸収してくれる」だけであり、実際は反射もしてるし透過もしてます。
しかしここで吸音してくれて反射の少ない音にする、これがリフレクションフィルターの仕事其の壱です。
ではリフレクションフィルターよりも後ろに行った音はどうなるのか、全てが壁を突き抜けて行くのか。
そんなことはありません。
壁の材質や声質によりますが、壁は音の何割かを跳ね返すのです。
遠くの声ほど音量が小さく聴こえるように、段々と音量自体は小さくなりますが、まだまだ跳ね返ります。
そしてまたマイクの付近にまで戻ってきます。
その外側からのを守ってくれるのがリフレクションフィルターの仕事其の弐!
こうして、内側は吸音、外側は遮音の仕事をしてくれる、それがリフレクションフィルターなのです!!
もしこのリフレクションフィルターがないとどうなってしまうか、それは部屋の反響をモロにマイクに入れてしまいます。
会議室とか体育館とかお風呂とか、壁や床が硬い部屋だと音は反射しまくります。
声が響きますよね?
あの反響音が全部マイクに入ってしまったらあとからミックスがとってもしにくいんですよ。
反射も反響も一切ない空間で録音出来たらそれはそれは最高でリフレクションフィルターなんていらないのかもしれませんが、実際それはよほどしっかりした録音ブースでないと不可能です。
厳密にはこれで全部の音をシャットアウトできるわけでもないですし、後方とかも考慮しないとなので全然完璧ではないのですが、
あるとないとでは大違いです!
コンデンサーマイクでの高音質録音をしたい方(ダイナミックマイクでも有効!)、
完全防音の録音ブースではない場所で録音したい方(自宅録音だったら絶対!)、
是非リフレクションフィルターを使ってください!
おすすめはこれ!
CLASSIC PRO / CAR900 →サウンドハウス ¥4,980-
わたしはこれを使っています!
CLASSIC PROのCAR900!
コスパが最強によい、サイズもまぁこんなもんかなぁと。
逆にこれより小さいものだと、はっきり言って頼りないです。
たしかにマイクの背後の一面だけはカバーできている気がしますが、音ってそんなに一方向にだけ進むものでもなく、色んな角度に飛んで行き、そして色んな角度から返ってきます。
それをまぁ充分かなってくらいの方位から防いでくれるのがこのCLASSIC PRO CAR900です。
逆に同じメーカーでこんな小さいのもあるけど……
CLASSIC PRO / CAR700 →サウンドハウス
もうこれ笑っちゃうでしょwww
ふんどしというか……
ちょっとした布だけでどうにか隠してるバイオハザード2のミラジョボヴィッチみたいでしょwwww
(伝わってくれ……!!!)
絶妙なサイズ感と確かな効果、そして最強すぎるコストパフォーマンス。
是非おすすめです!
→サウンドハウス CLASSIC PRO /CAR900
こんなすごいのもある
KAOTICA ( カオティカ ) / EYEBALL →サウンドハウス ¥25,000-
最近はこんなすごいのもあるんですねwww
どうやって使うかというと、こんな感じだそうです。
もはやマイクにかぶせる!
これだと全方位カバーなので回り込みでマイクに入ってしまう音ってのも極力少ないし、
青い部分はポップガードになっているので別にポップガードを用意する必要がないし、
そもそもリクレクションフィルターとポップガードがこの小さい球体ひとつで済むとなるとかなりの省スペース化、ボーカリストさんにとってもかなりのストレス軽減になると思われます!
いや〜これいいわ、欲しいっす。高いけどorz
でもどうやってマイクに固定してるんだろ……。
まとめ リフレクションフィルターで確実に音が良くなる!
リフレクションフィルターがなくても全然録音出来ます。
先日紹介したポップガードの方がはるかに重要です。
しかし宅録にも慣れてきて、少しずつエフェクトとかでいい音を追求し始めた頃でしたら、
是非ともリフレクションフィルターの導入をおすすめします!
あとからではどうにもならない微妙な音のブレ、ひいては位相のズレ、リフレクションフィルターを使うことによって割と改善されますよ!
それは結果的に音が太くなる、ということにも繋がります。
プロの音源に比べて自分の曲はなんか音が貧弱……そんな風に思ってる方は是非!
実際スタジオとかでもうちょいちゃんとやりたいとなると、リフレクションフィルターより後ろ、ボーカリストさんの背後などもやらなきゃいけなくて結構大変です。
(↑わたしがバンド練習スタジオGATEWAYで録音したときの様子。)
こんな感じになっちゃいますw
でもとりあえずは、マイクのすぐ後ろだけでもこのリフレクションフィルターを置いてみてください。
ちょっとだけミックスがうまくなったような、ちょっとだけプロの音に近づいたような気持ちになりますよ!
数千円で手に入るこのプロっぽいボーカル音、是非とも手に入れてみてください!
萩原悠(Twitter→@hagiwarau)でした!
→次はわたしが使ってるリフレクションフィルターCAR900のついてがっつりと語るページです。
【関連】
→ポップガードの効果と必要性について
→インシュレーターの効果と必要性について